グロリアスマスカレード~紅蓮の花と救いの鐘~

マレウスたちと別れたロゼッタたちは花の街を楽しんでいた

グリム「ロゼッター離せー!」

おめかししたグリムをロゼッタは抱きしめながら散歩する

ロゼッタ「ダメよ。目を離したらすぐいなくなっちゃうんだもの。」

監督生「そうだよ。おとなしくしてて」

グリム「嫌なんだゾー!!」

ロゼッタ「それじゃあ、私を暖めてくれる?」

グリム「暖める?」

ロゼッタ「少し肌寒いと感じていたところなの」

グリム「なら、しょうがないんだゾ」

ロゼッタ「ふふっ、ありがとう」

と、そこでグリムはデュースたちの班を見つける

グリム「おっ?デュースたちじゃねーか」

トレイン「A班だな。花の街を楽しんでいるか」

トレインはアズールたちに聞いた

アズールは「ええとても有意義な時間を過ごしていますよ。フィールドワーク楽しいですね!」とニコニコしていた

デュース「ロゼッタさん!」

エペル「ロゼッタさん!ちょうどいいところに!」

ロゼッタ「2人ともどうしたの?」

エペル「さっき、ロロサンにおすすめのパンを教えてもらって」

デュース「おっ、クロワッサンのことだな。ロゼッタさん、めちゃくちゃ美味しいんで食べに行きましょう!」

「あ、こら、ちょっと!後輩2人!勝手な行動はやめなさい!」とアズールに怒られても2人はロゼッタにクロワッサンを紹介したくて仕方がなかった

パン屋にて、ロゼッタはクロワッサンを受け取る

エペル「美味しいので是非!」

エペルに促され、ロゼッタは一口

粉砂糖がつけられたサクッとした甘味のある衣とモチモチの食感にロゼッタは目を丸くした

その姿に

エペル「え…かわい」とエペルの声が漏れる

デュース「ああ!ロゼッタさんの食べ方はリスのようで愛らしいな!」とデュースはダダ漏れだった

二口、三口と頬張ってしまうロゼッタ

エペルは「美味しかったみたいですね、よかった」と安心している

監督生「ロゼッタさんの食べる姿可愛いー!」

サラマンダー『ボクも食べたい!』

ロゼッタ「どうぞ」

アズールはそんなロゼッタを見て、「広告の写真にしたら売れるのに…」と考えてしまっている










ロゼッタたちはデュースたちの班から離れると

今度はスター⭐︎チームの班と合流した

イデアが美味しそうなジュースを飲んでいたため、「オレ様も喉が乾いたんだゾーーー!!」とグリムが叫ぶ

そんなモフモフに気づいたイデアは嬉しそうだった。ロゼッタに気づけば、大喜びだ

イデア「ロゼッタ氏!会いたかったでござる!」

イデアはすぐにロゼッタにひっ付いた。

ロゼッタはイデアの髪を撫でるかわりに、ハットの頭をポンポンと叩いた

ロゼッタ「イデアさん、楽しんでいますか?」

イデア「癒しだ。100パーまで充電いけますわ」

イデアはぶつぶつと幸せそうな顔で呟いている

イデア「そうだ!ロゼッタ氏!ここのジュース美味しくてさ。飲んでみてよ!」

サラマンダー『ボクもほしい!』

ロゼッタ「わかった。あなたの分も頼むわね」

グリムは2つのジュースの種類で迷っていた

丸ごとか…ストレートのままか…

優しいことにルークが後輩たちに奢ってくれるらしい

ルーク「もちろんロゼッタの分も私が」

イデア「いや、拙者が払います!」

イデアは財布を取り出した

「ノンノン」とルークも譲らない

ロゼッタ「お2人とも、私の分は自分で払いますから」

「「それだけはだめだよ/だめ!」」

トレイン「仕方ない。ここは私が払おう」

間をとってトレイン先生が買ってくれた

ロゼッタ「トレイン先生、ありがとうございます」

トレイン「どういたしまして。(学園長には悪いが、今だけは、私が父親代わりだ。)」

サラマンダー『愛しい子、人気だねー』

班決めのときもそうだったが、ロゼッタで争うのは悩みの種である

トレイン「さあ、私たちはこれで失礼しよう」
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