グロリアスマスカレード~紅蓮の花と救いの鐘~

ナイトレイブンカレッジの生徒は三班に分かれた

エペル、アズール、デュースの班はA班

イデア、ルーク、ラギー、シルバーの班はスター⭐︎チーム

マレウス、セベク、リドル、ジャミルの班は一班だった

ロロ「不統一で気持ち悪いのだが」

A班があって一班がある。トレインはロロに「序列で揉めてね」と伝える。

ちなみにユウとグリムはトレインと共にする

そしてロゼッタもトレインと一緒の班だった

アズール「本当は人数的に私たちの班だったんですけどね(お姉さまと一緒に観光したかった)」

アズールははあ、とため息をこぼした

班決めの際、確かにロゼッタはA班だったのだ

しかし、イデアやマレウスが「ロゼッタはこっちの班だ」と揉め事を起こしたため、結局トレインのところとなった

トレイン「くれぐれも、街中で魔法を使ったトラブルは…」

アズール「はい、起こしません。旅先で暴力…いえ、揉めごとだなんて、僕たちに限ってありえません」

イデア「拙者たち温厚で善良な常識人なんで〜」

マレウス「見知らぬ者たちに無礼を働く、ならず者に見えるか?」

デュース「絶対に大丈夫です!!!」

アズール、イデア、マレウス、デュースの返事と生徒たちのそれぞれの笑顔に…不安になってしまうトレインだった

「私は他校の人々の手続きも済ませねばならないゆえ、ずっと付き添うことは叶わぬが…」

ロロはロゼッタに視線を向けた。バチっと視線が合う。

ロゼッタ「?」

ロロ「準備が落ち着いたら私も街を回る予定だ。気軽に話しかけてくれたまえ」

ふっ、と目を細めるのだった

デュース「ロゼッタさん、行ってきます。」

ロゼッタ「行ってらっしゃい。楽しんで!」

ロゼッタはデュースたちに手を振った。デュースたちは嬉しそうにしている。

唯一イデアに助けを求められたが、笑顔のラギーに連れて行かれてしまった。

「「「一班!!!集合!!!!!!」」」

セベクの大声がジャミルの耳にキーン、と響く

「うるさいな。そんなに叫ばなくても聞こえてる」

「マレウス様を待たせてはいけないからな!」

セベクはマレウスと一緒に行動することに張り切っていた

マレウスは「見聞を広めるために、花の街の歴史をより詳しく知りたいと思っている」とのこと

リドルたちもそれには異論はなかった

「おや、お前たちは歴史を学びたいのか?実にいい心がけだ」

「信じらんねえ。この班には真面目なヤツしかいねーのか?」

そこへトレインとグリム、ユウ、そしてロゼッタがやってくる。ユウは「見習わないとな」と拳を強く握った

そんなユウにトレインは「興味があるのか?」と聞く

「花の街を知るために、是非おすすめしたい場所がある。私も昔見て、感動したんだ」

トレインがおすすめする場所はガイドマップにも載っていないスポットだった

「私が案内してあげよう」とトレインはマレウスたちに告げた

リドル「よいのですか!是非お願いしたいです!」

リドルはにこっ、と笑った。マレウスもフッと口角をあげる。

「決まったな。ではさっそく出発しよう」

するとロゼッタの横に並び、ロゼッタの腰に手を回した

ロゼッタ「あら。エスコートありがとうございます。」

サラマンダー『ボクも一緒に行くー』

今まで姿を見せていなかったサラマンダーが姿を現す。

監督生「わっ!?・・・なんだサラマンダーか。」

ジャミル「なるほど。トレイン先生と共に行動すれば、ロゼッタ様と一緒に出歩ける、と」

ジャミルは顎に手を当て、推測した

マレウスは嬉しそうにロゼッタとともにその秘境へと向かった

マレウス「班が異なってこうして歩けないとガッカリしていたが、僕たちは運がいいようだな」

マレウスが眩しくも笑っていた

ロゼッタもクスリ、と微笑む

セベク「マレウス様とロゼッタ様の後ろ姿…仲の良い夫婦のようです!!!」

セベクは涙組んでいた

そこを「やめろ」とジャミルが突っ込む

ジャミル「(今頃、レオナ先輩、怒っているんだろうな…)」










「着いたぞ。ここだ」

到着したのは花の街の地下水路だった。静かで涼しい場所だ。

綺麗なソレイユ川とおしゃれな橋が見える

隣に接してあるのはノーブルベルガレッジだ

「花の街の拠り所はフランムくんの言う通り救いの鐘だ。しかし発展は、この水路と共に合ったと言っても過言ではない」

トレインの説明にふむふむ、とユウが頷く

マレウスとリドルは既に知っているようだった

ロゼッタももちろん知っていた。

「さて問題だ。川の水を運ぶ以外にこの水路はどのように利用されていたか」

トレインの問題にいち早く答えがわかったリドルだが、「シッ。事前に調べてきた俺たちが答えたって面白くないだろう」とのことでジャミルに止められた

「セベク、答えはなんだと思う?」

「えっ。ぼ、僕ですか?」

セベクは不意打ちに驚いた

「若様の御前だ。絶対に絶対に絶対に正解したい」と唸っていた

「はい、先生!ヒントをいただきたい!!」

しかし、ヒントを求めるのが早すぎた。ジャミルに「潔いな」と呆れられている。
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