グロリアスマスカレード~紅蓮の花と救いの鐘~
ガーゴイルを見に来たマレウスだが、
「あ、あれ?なんだかご不快そうな表情…」とセベクが言うようにマレウスはムッ、としていた
しかし、最初は「置き物だ」と言っていたマレウスだったが、ガーゴイルの中が巣が作れるほど空洞になっていることに気づくと…
マレウス「僕の無礼を許してほしい。お前は立派なガーゴイルだったのだな」
マレウスの口角が上がっていった。セベクも嬉しそうだ。
…とその時、
ロゼッタ「(今、ガーゴイルが動いたような…)」
それに気づいたアズールがしゃべってみれば、いじられていたのでロゼッタは口を閉じた
ロロ「地形の話は以上だ。そろそろ戻ろうが」
ルークたちに街を紹介していたロロが来た
ロロ「荷物を置いたら、実際に街を見て回ってくれたまえ。百聞は一見にしかずと言うからね」
ロロが言うように、ロゼッタたちは街を歩く時間があった。
歴史を知るための自由探索である。
ユウは「修学旅行であったなー。グループで歴史建造物を巡るやつ〜」と思い浸っていた
すると副会長さんが、
「交流会に参加される魔法士の皆さんに心ばかりのプレゼントをご用意しております」とのこと
なんだろうと思えば…「祭りの開かれる、この時期の花の街を楽しむための、とっておきの衣装です!」
ロゼッタ「(どんな衣装か楽しみだわ)」
ラギーは貰えるものは貰っておこうとのことで、それが高価なものかどうかを直接聞いていた
その衣装はどうして副会長さんらが着てほしかったものだった
ロロ「さあ、鐘楼を降りよう。時間がもったいないぞ。速やかに着替えてくれたまえ」
ロロはそう促した
ノーブルベルガレッジの正面玄関で、衣装に着替えたそれぞれが集まる
皆、ばっちり決まっている。カッコ良かったり可愛かったり…
特にマレウスのできにセベクが感激していた声が聞こえてきた
ラギー「あれ?ロゼッタちゃんがいないッス」
ラギーはロゼッタの姿を探した
キョロキョロと周囲を見渡す
ラギー「おめかしした姿拝んでやろうと思ったのに…」
リドルはそんなラギーに「女の子はまた違った着方の衣装なんだろう。時間がかかるんじゃないかな」と言った
アズールはロロに聞く
アズール「衣装、大丈夫だったんですか?ロゼッタさんが女性だとは知らなかったんでしょう?」
アズールの質問にロロは「ああ」と答える
ロロ「クロウリー殿の資料はしっかり読んだつもりだったのだが、彼女の情報が手薄でね…」
アズール「仕方ありませんよ。ロゼッタさんに過保護なあのカラスのことですし、教えてくれなかったのでしょう」
ロロ「カラス…?」
アズール「いえ、こちらの話です」
アズールはメガネをくいっ、と上げ、誤魔化す
アズール自身も以前、ロゼッタの弱みを握ろうと情報をクロウリーに聞いたがはぐらかされていたのだ。それをちょっと恨んでいる
ロロはそんなアズールに言う
ロロ「衣装を先程作らせたところなのだよ。もうそろそろだろう…」
しかしロゼッタは中々現れなかった
ロロは我慢ならず、「遅い!」と叫びたくなっていた。しかし、苛立ちを抑えようと口元にハンカチを持ってきたところで…
向こう側から「はやくしてください!こっちです!」と副会長に引っ張られてやってくる夫人を見つけた
いや、夫人ではなく…
ロロはハンカチから口を離した。あまりの驚きに息を吸った
ラギー「ロゼッタちゃん、めちゃかわじゃないッスか!」
ヒューと口笛を吹くラギー
みんなの前に現れた夫人こそ、衣装に身を包んだロゼッタだった
男性とは違い、花の街に住む女性の伝統衣装
その姿は初見の人なら踊り子と間違えてしまうほど、華やかなものだった
ロゼッタ「熱砂の国の衣装とはまた違って、面白いわね…ユウ?どうしたの?」
監督生「美しすぎて見れません!!」
ロゼッタ「ユウの衣装も可愛いじゃない」
監督生「ありがとうございます!」
マレウス「似合っているぞ、ロゼッタ」
ロゼッタ「ありがとうございます。マレウスさんも素敵ですよ。」
ロ路「……」
ロロは無言でロゼッタの手を引き、ロゼッタの手の甲に唇を押し付けた
ロロ「そういえばちゃんとした挨拶はまだだったな」
「え!?ここでの挨拶もルークさんがよくやる、手にぶちゅってするやつか!?」
エペルは目を丸くした
「ふざけんな!わぁーだってまだそんなのしたことねぇのに!」と今にでも飛びつこうとするエペルをデュースは押さえた「こらえろエペル!!」
「みなさん、これで花の街を存分にお楽しみいただけます!」
副会長さんは嬉しそうだった
しかしロロは「ええ。ええ。実に結構。では早く街に行こう」とハンカチで口を隠した
ロロ「花の街は見るべきものがたくさんある。時間はいくらあっても足りないぐらいだからね」
「ええ!夕方にはお祭り会場にあるステージでショーがあります。そちらはぜひご覧いただかないと」
ニコニコしている副会長さんの後ろでロロはボソッ、と呟いた
「ふん、祭りか…ならなおさら時間はないな」
そのつぶやきが聞こえていたロゼッタ
ロゼッタ「(時間はない?どういうことかしら?)」
サラマンダー『(ねえ、ロゼッタ。アイツ変。気を付けて。)』
ロゼッタ「(わかったわ。サラマンダー。折角来たのに姿は見せないの?)」
サラマンダー『(アイツいなくなったら)』
ロゼッタ「(わかったわ。)」
「あ、あれ?なんだかご不快そうな表情…」とセベクが言うようにマレウスはムッ、としていた
しかし、最初は「置き物だ」と言っていたマレウスだったが、ガーゴイルの中が巣が作れるほど空洞になっていることに気づくと…
マレウス「僕の無礼を許してほしい。お前は立派なガーゴイルだったのだな」
マレウスの口角が上がっていった。セベクも嬉しそうだ。
…とその時、
ロゼッタ「(今、ガーゴイルが動いたような…)」
それに気づいたアズールがしゃべってみれば、いじられていたのでロゼッタは口を閉じた
ロロ「地形の話は以上だ。そろそろ戻ろうが」
ルークたちに街を紹介していたロロが来た
ロロ「荷物を置いたら、実際に街を見て回ってくれたまえ。百聞は一見にしかずと言うからね」
ロロが言うように、ロゼッタたちは街を歩く時間があった。
歴史を知るための自由探索である。
ユウは「修学旅行であったなー。グループで歴史建造物を巡るやつ〜」と思い浸っていた
すると副会長さんが、
「交流会に参加される魔法士の皆さんに心ばかりのプレゼントをご用意しております」とのこと
なんだろうと思えば…「祭りの開かれる、この時期の花の街を楽しむための、とっておきの衣装です!」
ロゼッタ「(どんな衣装か楽しみだわ)」
ラギーは貰えるものは貰っておこうとのことで、それが高価なものかどうかを直接聞いていた
その衣装はどうして副会長さんらが着てほしかったものだった
ロロ「さあ、鐘楼を降りよう。時間がもったいないぞ。速やかに着替えてくれたまえ」
ロロはそう促した
ノーブルベルガレッジの正面玄関で、衣装に着替えたそれぞれが集まる
皆、ばっちり決まっている。カッコ良かったり可愛かったり…
特にマレウスのできにセベクが感激していた声が聞こえてきた
ラギー「あれ?ロゼッタちゃんがいないッス」
ラギーはロゼッタの姿を探した
キョロキョロと周囲を見渡す
ラギー「おめかしした姿拝んでやろうと思ったのに…」
リドルはそんなラギーに「女の子はまた違った着方の衣装なんだろう。時間がかかるんじゃないかな」と言った
アズールはロロに聞く
アズール「衣装、大丈夫だったんですか?ロゼッタさんが女性だとは知らなかったんでしょう?」
アズールの質問にロロは「ああ」と答える
ロロ「クロウリー殿の資料はしっかり読んだつもりだったのだが、彼女の情報が手薄でね…」
アズール「仕方ありませんよ。ロゼッタさんに過保護なあのカラスのことですし、教えてくれなかったのでしょう」
ロロ「カラス…?」
アズール「いえ、こちらの話です」
アズールはメガネをくいっ、と上げ、誤魔化す
アズール自身も以前、ロゼッタの弱みを握ろうと情報をクロウリーに聞いたがはぐらかされていたのだ。それをちょっと恨んでいる
ロロはそんなアズールに言う
ロロ「衣装を先程作らせたところなのだよ。もうそろそろだろう…」
しかしロゼッタは中々現れなかった
ロロは我慢ならず、「遅い!」と叫びたくなっていた。しかし、苛立ちを抑えようと口元にハンカチを持ってきたところで…
向こう側から「はやくしてください!こっちです!」と副会長に引っ張られてやってくる夫人を見つけた
いや、夫人ではなく…
ロロはハンカチから口を離した。あまりの驚きに息を吸った
ラギー「ロゼッタちゃん、めちゃかわじゃないッスか!」
ヒューと口笛を吹くラギー
みんなの前に現れた夫人こそ、衣装に身を包んだロゼッタだった
男性とは違い、花の街に住む女性の伝統衣装
その姿は初見の人なら踊り子と間違えてしまうほど、華やかなものだった
ロゼッタ「熱砂の国の衣装とはまた違って、面白いわね…ユウ?どうしたの?」
監督生「美しすぎて見れません!!」
ロゼッタ「ユウの衣装も可愛いじゃない」
監督生「ありがとうございます!」
マレウス「似合っているぞ、ロゼッタ」
ロゼッタ「ありがとうございます。マレウスさんも素敵ですよ。」
ロ路「……」
ロロは無言でロゼッタの手を引き、ロゼッタの手の甲に唇を押し付けた
ロロ「そういえばちゃんとした挨拶はまだだったな」
「え!?ここでの挨拶もルークさんがよくやる、手にぶちゅってするやつか!?」
エペルは目を丸くした
「ふざけんな!わぁーだってまだそんなのしたことねぇのに!」と今にでも飛びつこうとするエペルをデュースは押さえた「こらえろエペル!!」
「みなさん、これで花の街を存分にお楽しみいただけます!」
副会長さんは嬉しそうだった
しかしロロは「ええ。ええ。実に結構。では早く街に行こう」とハンカチで口を隠した
ロロ「花の街は見るべきものがたくさんある。時間はいくらあっても足りないぐらいだからね」
「ええ!夕方にはお祭り会場にあるステージでショーがあります。そちらはぜひご覧いただかないと」
ニコニコしている副会長さんの後ろでロロはボソッ、と呟いた
「ふん、祭りか…ならなおさら時間はないな」
そのつぶやきが聞こえていたロゼッタ
ロゼッタ「(時間はない?どういうことかしら?)」
サラマンダー『(ねえ、ロゼッタ。アイツ変。気を付けて。)』
ロゼッタ「(わかったわ。サラマンダー。折角来たのに姿は見せないの?)」
サラマンダー『(アイツいなくなったら)』
ロゼッタ「(わかったわ。)」