グロリアスマスカレード~紅蓮の花と救いの鐘~
ーーノーブルベルカレッジ 中庭
ロゼッタはイデアと話しながら歩いていたが、「ちょっと借りますよ」とアズールにイデアを取られてしまう
ポツン、とひとりになった
「イデアさんとくっつきすぎです」とアズールに睨まれてしまったのを覚えている
リドル「ロゼッタ、キミひとりかい?良かったら一緒に歩かないか?」
そこをリドルが救ってくれる
「ええ。一緒に行きましょう。」
リドル「すごい学校だね。我が校の中庭とは風景がまったく違う」
リドルは関心しながら前へ進む
「そうね。あ、リドル君。ちょっと待って」
リドルの歩幅とロゼッタの歩幅は全く違う。置いていかれそうになったロゼッタは声をかけた。
「あ、ごめんよ」
リドルは振り返るとロゼッタの手を握った
横に並び、小幅を合わせてくれる
けれど、みんなとは離れていくばかり・・・
「ごめんなさい、先に行っても大丈夫よ」
リドル「いいよ。団体行動より、キミと話をするほうが楽しいからね」
リドルはクスッと笑う
すると前から誰かがこっちに向かってきた
ノーブルベルカレッジ生である。確か…副会長だ
「どうかしましたか?」
リドル「おや、どうやら遅いと心配されてしまうみたいだね」
リドルはニコニコしていた
「ごめんなさい。」
リドル「大丈夫だよ、ロゼッタ。すみません。ロゼッタとゆっくり歩きたくて」
副会長と目が合うロゼッタ
こんにちは…と困り眉で手を小さく振った
「え、女性?」
リドルはロゼッタのことを話した
学園長の義理の娘だということも、熱砂の国の貴族だということも
そして・・・精霊の加護を受けている事
「精霊の御加護を!?左様ですか!?」
副会長は驚いていた
「ぜひもっとお話をお聞かせください!」
ロゼッタは困ったように笑った
一方
ロロのほうではアズールとイデア、そしてマレウスたちで話が盛り上がっていた
アズールは自己紹介もせずにロロと話していたことに気づき、「申し遅れました。僕の名前は…」と名前を言おうとしていた
しかし、ロロは「いや、結構」と拒否
ロロ「君たちのことは既に知っている」
ロロは鋭い目付きでアズールのことを見据えた
ロロ「君はアズール・アーシェングロットだな。オクタヴィル寮の寮長で、珊瑚の海から来た人魚だとか」
アズールは自分の情報が当たっていたため、酷く驚いた。しかも詳しくロロは知っている。アズールは探るような視線でロロを見つめる。
アズール「これは…これは…どちらでその情報を?」
ロロは次にイデアのことを見た
ロロ「そちらはイデア・シュラウド。イグニハイド寮の寮長であろう?あのシュラウド家の関係者だそうだな」
イデア「ひっ、ななな、なんで知ってんの!?」
今日初めて会ったロロが自分の情報を知っていることに、イデアはびびった。ロロは無表情のままマレウスを見つめた
少し、眉間にシワがよっているような…
ロロ「そして卿は…マレウス・ドラコニア。茨の谷を治める妖精族の末裔で、世界でも五本の指に入る魔法士…」
ロロは確認するようマレウスに「それで間違いないか?」と聞く
マレウスは「そうとも」とハッキリ答えた
マレウスの近くにいたセベクは早速食いつく
セベク「さすがマレウス様!このような小さな街にまで御名が轟いております!!」
ニコニコしているセベクに、ロロはハンカチで口を覆った
ロロ「君はドラコニアと同郷のセベク・ジグボルト。隣にいるのはシルバー」
セベクとシルバーは「僕たちのことも知っているのか」と驚いた
ロロ「あちらの補佐と話しているのは、ポムフィオーレ寮の副会長ルーク・ハント。スカラビア寮の副寮長ジャミル・バイパー。ラギー・ブッチ、デュース・スペード、エペル・フェルミエ」
ロロは続けて他の者の名や寮や地位を当てていく
アズールの顔がみるみると険しくなっていった
ロロ「全員よく知っているよ。クロウリー殿にいただいた資料は読ませてもらったからね」
ロロの言葉にアズールは「学園長が…」と気づく
アズール「あの人はプライバシーという概念がないのでしょうか?」
イデア「このご時世、訴えられても文句は言えませんぞ」
アズールとイデアはクロウリーに対し、文句を言いたそうだった
全員のプロフィールを覚えているロロ
シルバーはロロの記憶力に関心していた
ロロは目を瞑り、お腹の前で手を握った
ロロ「君たちなように優れた魔法士に会えるのを心待ちにしていたからね…おや?」
ロロはグリムの存在に気がついた
ロロ「君たちは…失礼。名前を伺っても?」
グリムは、にゃはっー!と名前を聞かれて喜んでいた
グリム「オレ様はグリム様なんだゾ!未来の大魔法士だ!」
監督生「ユウです。はじめまして」
ロロ「ああ。君たちがクロウリー殿の言っていたアテンド役の生徒かね。魔法が使えないと聞いていたので、まさか使い魔を連れてくるとは思わなかったよ」
ロロが言う“使い魔”という言葉にグリムが反応
グリム「もしかしてオレ様のことか!?逆なんだゾ!オレ様の方が親分だ!」
ロロはフッ、とふくみ笑いをした
ロロ「これはこれは頼もしいる相棒だな」
ロロはユウを見る
ロロ「ユウくん。日頃から魔法士に囲まれては苦労することも多かろう。花の街にいる間は学園のことを忘れて、是非羽根を休めて欲しい」
ユウは察した「あ…この人、ロゼッタさんの次に良い人かも」と
ロロ「それで…」
ロロはユウよりも後ろを歩く人たちを見つけた
リドルとロゼッタだ
「彼女は…?」
ロゼッタはイデアと話しながら歩いていたが、「ちょっと借りますよ」とアズールにイデアを取られてしまう
ポツン、とひとりになった
「イデアさんとくっつきすぎです」とアズールに睨まれてしまったのを覚えている
リドル「ロゼッタ、キミひとりかい?良かったら一緒に歩かないか?」
そこをリドルが救ってくれる
「ええ。一緒に行きましょう。」
リドル「すごい学校だね。我が校の中庭とは風景がまったく違う」
リドルは関心しながら前へ進む
「そうね。あ、リドル君。ちょっと待って」
リドルの歩幅とロゼッタの歩幅は全く違う。置いていかれそうになったロゼッタは声をかけた。
「あ、ごめんよ」
リドルは振り返るとロゼッタの手を握った
横に並び、小幅を合わせてくれる
けれど、みんなとは離れていくばかり・・・
「ごめんなさい、先に行っても大丈夫よ」
リドル「いいよ。団体行動より、キミと話をするほうが楽しいからね」
リドルはクスッと笑う
すると前から誰かがこっちに向かってきた
ノーブルベルカレッジ生である。確か…副会長だ
「どうかしましたか?」
リドル「おや、どうやら遅いと心配されてしまうみたいだね」
リドルはニコニコしていた
「ごめんなさい。」
リドル「大丈夫だよ、ロゼッタ。すみません。ロゼッタとゆっくり歩きたくて」
副会長と目が合うロゼッタ
こんにちは…と困り眉で手を小さく振った
「え、女性?」
リドルはロゼッタのことを話した
学園長の義理の娘だということも、熱砂の国の貴族だということも
そして・・・精霊の加護を受けている事
「精霊の御加護を!?左様ですか!?」
副会長は驚いていた
「ぜひもっとお話をお聞かせください!」
ロゼッタは困ったように笑った
一方
ロロのほうではアズールとイデア、そしてマレウスたちで話が盛り上がっていた
アズールは自己紹介もせずにロロと話していたことに気づき、「申し遅れました。僕の名前は…」と名前を言おうとしていた
しかし、ロロは「いや、結構」と拒否
ロロ「君たちのことは既に知っている」
ロロは鋭い目付きでアズールのことを見据えた
ロロ「君はアズール・アーシェングロットだな。オクタヴィル寮の寮長で、珊瑚の海から来た人魚だとか」
アズールは自分の情報が当たっていたため、酷く驚いた。しかも詳しくロロは知っている。アズールは探るような視線でロロを見つめる。
アズール「これは…これは…どちらでその情報を?」
ロロは次にイデアのことを見た
ロロ「そちらはイデア・シュラウド。イグニハイド寮の寮長であろう?あのシュラウド家の関係者だそうだな」
イデア「ひっ、ななな、なんで知ってんの!?」
今日初めて会ったロロが自分の情報を知っていることに、イデアはびびった。ロロは無表情のままマレウスを見つめた
少し、眉間にシワがよっているような…
ロロ「そして卿は…マレウス・ドラコニア。茨の谷を治める妖精族の末裔で、世界でも五本の指に入る魔法士…」
ロロは確認するようマレウスに「それで間違いないか?」と聞く
マレウスは「そうとも」とハッキリ答えた
マレウスの近くにいたセベクは早速食いつく
セベク「さすがマレウス様!このような小さな街にまで御名が轟いております!!」
ニコニコしているセベクに、ロロはハンカチで口を覆った
ロロ「君はドラコニアと同郷のセベク・ジグボルト。隣にいるのはシルバー」
セベクとシルバーは「僕たちのことも知っているのか」と驚いた
ロロ「あちらの補佐と話しているのは、ポムフィオーレ寮の副会長ルーク・ハント。スカラビア寮の副寮長ジャミル・バイパー。ラギー・ブッチ、デュース・スペード、エペル・フェルミエ」
ロロは続けて他の者の名や寮や地位を当てていく
アズールの顔がみるみると険しくなっていった
ロロ「全員よく知っているよ。クロウリー殿にいただいた資料は読ませてもらったからね」
ロロの言葉にアズールは「学園長が…」と気づく
アズール「あの人はプライバシーという概念がないのでしょうか?」
イデア「このご時世、訴えられても文句は言えませんぞ」
アズールとイデアはクロウリーに対し、文句を言いたそうだった
全員のプロフィールを覚えているロロ
シルバーはロロの記憶力に関心していた
ロロは目を瞑り、お腹の前で手を握った
ロロ「君たちなように優れた魔法士に会えるのを心待ちにしていたからね…おや?」
ロロはグリムの存在に気がついた
ロロ「君たちは…失礼。名前を伺っても?」
グリムは、にゃはっー!と名前を聞かれて喜んでいた
グリム「オレ様はグリム様なんだゾ!未来の大魔法士だ!」
監督生「ユウです。はじめまして」
ロロ「ああ。君たちがクロウリー殿の言っていたアテンド役の生徒かね。魔法が使えないと聞いていたので、まさか使い魔を連れてくるとは思わなかったよ」
ロロが言う“使い魔”という言葉にグリムが反応
グリム「もしかしてオレ様のことか!?逆なんだゾ!オレ様の方が親分だ!」
ロロはフッ、とふくみ笑いをした
ロロ「これはこれは頼もしいる相棒だな」
ロロはユウを見る
ロロ「ユウくん。日頃から魔法士に囲まれては苦労することも多かろう。花の街にいる間は学園のことを忘れて、是非羽根を休めて欲しい」
ユウは察した「あ…この人、ロゼッタさんの次に良い人かも」と
ロロ「それで…」
ロロはユウよりも後ろを歩く人たちを見つけた
リドルとロゼッタだ
「彼女は…?」