グロリアスマスカレード~紅蓮の花と救いの鐘~
ロゼッタside
講堂から生徒が去っていく
選ばれた者の足取りは軽かった。
唯一ひとり、イデアさんはオルト君に引き摺られていたけれど…
私も先ほどまで読んでいた本を読みなおそうと図書館に行こうとした…
クロウリー「あ、ロゼッタ。ちょっと待ってください」
けれど、お義父様に引き留められた
「何ですか?お義父様」
クロウリー「貴女に招待状です」
”ノーブルベルカレッジの紋章が描かれた手紙”
選ばれるのは10人とお義父様は言ったはず
どういうこと?
クロウリー「この機会にぜひ、あなたの良さを知ってもらいましょう!!」
お義父様は笑顔でそんなことを言う
クロウリー「それに何より貴女には外の世界に触れてほしい。たくさんの人と触れ合ってほしいのです。」
「お義父様・・・」
クロウリー「さ、受け取ってください」
私は笑顔でそれを受け取った
『ボク、いける?』
行きたそうにしていたサラマンダーが、嬉しそうに言う。
「ええ、一緒に行きましょうね。」
クロウリー「キングスカラー君には私から伝えておきますので、ロゼッタは荷造りを。」
「わかりました」
クロウリー「…あ!彼も招待されていたのを忘れていました。ディアソムニア寮に来てください。」
ディアソムニア寮の彼って…マレウスさんのことかしら?
でも、さっき会場にいなかったわよね。
そう考えながら、ディアソムニア寮に向かう。
ーーディアソムニア寮
クロウリー「失礼しますよ」
リリア「学園長ではないか。それにロゼッタも来ておる!」
リリアさんは私に気づくと無邪気に笑い、飛んで近づいた
リリア「どうしたんじゃ。お主がディアソムニアに来てくれるなんて、珍しいのぉー。ほれほれ、ソファに座るがよい」
リリアさんはとっても嬉しそう
転移魔法で私をソファに座らせ、紅茶を用意しようとs『それは俺が作ります」
シルバー君がリリアさんから茶器を強引に奪うと、紅茶を用意し始めた。
クロウリー「私のことは無視ですか?」
リリア「あ、学園長。お主はどうしたんじゃ?」
取ってつけたような言い方だわ…
クロウリー「私には冷たいんですから!しくしく…とこんなことしている場合じゃなかった。交流会の件でちょっと話がありまして」
ドラコニアくん!とお義父様は彼の名を呼ぶ。
やっぱり、もう一人の招待者は彼だったのね。
マレウスさんはなんだ?と言わんばかりにお義父様を見つめる
クロウリー「突然なのですが、貴方にも交流会に参加してもらいたいんです!」
「「「えっ!?」」」
マレウスさん含め、ここにいる全員が驚いた
マレウスさんは「しかし…」と続ける
マレウス「既に公平な手段で10人を選んだのだろう。抽選とやらはどうしたんだ」
クロウリー「実は、交流会に参加するメンバーを伝えたところ、先方から直々のご指名がありました。“名高い魔法士のマレウス・ドラコニア様に是非交流会の要としてご参加いただきたい!”と」
その内容にマレウスさんは「ふむ」と考える
お義父様は「“あのような偉大な魔法士を育むことができるのも学園長の手腕あってこそ!さすがです!憧れてしまいます!”なんて本当のこと言われたら断られないでしょう~?」とひとりでニコニコしている
『きもちわるい』
「ちょっと!サラマンダー!」
クロウリー「今、聞き捨てならない言葉が聞こえたような…」
セベク「育むだと!?」
セベク君がそんな独り言に反応してしまう
セベク「何を言うか!マレウス様を育まれたのは貴様ではなく、ここにおわすーー」
リリアさんが腕を組んで「マレウスを直々に指名か…」と深く考え始めた。
リリアさんは私に目配せする。リリアさんは賛成のようね。
リリア「なるほど。話はわかった…」
マレウスさんは返事を出した
マレウス「是非、行かせてもらおう」
お義父様が「本当ですかドラコニアくん!?」と喜んでいる
リリア「ああ。先方直々の指名ということは、すなわちこれは…」
マレウス「招待……だな!?」
マレウスさんはニヤッと口角をあげる
喜んでいる姿がちょっとだけ怖く見え…なくもない
「なる…ほど…!?」とシルバー君とセベク君が反応をする
マレウス「せっかくの招待を断るなど無礼にあたる。喜んで参加しよう」
マレウスさんはニコニコしていた
その後ろで「そうじゃなー。そうなるよなー」とリリアさんは頭を抱えていた
しかし、すぐにニッ、と笑う
リリア「まあ、これも良い経験になるじゃろう。止めはせぬ」
講堂から生徒が去っていく
選ばれた者の足取りは軽かった。
唯一ひとり、イデアさんはオルト君に引き摺られていたけれど…
私も先ほどまで読んでいた本を読みなおそうと図書館に行こうとした…
クロウリー「あ、ロゼッタ。ちょっと待ってください」
けれど、お義父様に引き留められた
「何ですか?お義父様」
クロウリー「貴女に招待状です」
”ノーブルベルカレッジの紋章が描かれた手紙”
選ばれるのは10人とお義父様は言ったはず
どういうこと?
クロウリー「この機会にぜひ、あなたの良さを知ってもらいましょう!!」
お義父様は笑顔でそんなことを言う
クロウリー「それに何より貴女には外の世界に触れてほしい。たくさんの人と触れ合ってほしいのです。」
「お義父様・・・」
クロウリー「さ、受け取ってください」
私は笑顔でそれを受け取った
『ボク、いける?』
行きたそうにしていたサラマンダーが、嬉しそうに言う。
「ええ、一緒に行きましょうね。」
クロウリー「キングスカラー君には私から伝えておきますので、ロゼッタは荷造りを。」
「わかりました」
クロウリー「…あ!彼も招待されていたのを忘れていました。ディアソムニア寮に来てください。」
ディアソムニア寮の彼って…マレウスさんのことかしら?
でも、さっき会場にいなかったわよね。
そう考えながら、ディアソムニア寮に向かう。
ーーディアソムニア寮
クロウリー「失礼しますよ」
リリア「学園長ではないか。それにロゼッタも来ておる!」
リリアさんは私に気づくと無邪気に笑い、飛んで近づいた
リリア「どうしたんじゃ。お主がディアソムニアに来てくれるなんて、珍しいのぉー。ほれほれ、ソファに座るがよい」
リリアさんはとっても嬉しそう
転移魔法で私をソファに座らせ、紅茶を用意しようとs『それは俺が作ります」
シルバー君がリリアさんから茶器を強引に奪うと、紅茶を用意し始めた。
クロウリー「私のことは無視ですか?」
リリア「あ、学園長。お主はどうしたんじゃ?」
取ってつけたような言い方だわ…
クロウリー「私には冷たいんですから!しくしく…とこんなことしている場合じゃなかった。交流会の件でちょっと話がありまして」
ドラコニアくん!とお義父様は彼の名を呼ぶ。
やっぱり、もう一人の招待者は彼だったのね。
マレウスさんはなんだ?と言わんばかりにお義父様を見つめる
クロウリー「突然なのですが、貴方にも交流会に参加してもらいたいんです!」
「「「えっ!?」」」
マレウスさん含め、ここにいる全員が驚いた
マレウスさんは「しかし…」と続ける
マレウス「既に公平な手段で10人を選んだのだろう。抽選とやらはどうしたんだ」
クロウリー「実は、交流会に参加するメンバーを伝えたところ、先方から直々のご指名がありました。“名高い魔法士のマレウス・ドラコニア様に是非交流会の要としてご参加いただきたい!”と」
その内容にマレウスさんは「ふむ」と考える
お義父様は「“あのような偉大な魔法士を育むことができるのも学園長の手腕あってこそ!さすがです!憧れてしまいます!”なんて本当のこと言われたら断られないでしょう~?」とひとりでニコニコしている
『きもちわるい』
「ちょっと!サラマンダー!」
クロウリー「今、聞き捨てならない言葉が聞こえたような…」
セベク「育むだと!?」
セベク君がそんな独り言に反応してしまう
セベク「何を言うか!マレウス様を育まれたのは貴様ではなく、ここにおわすーー」
リリアさんが腕を組んで「マレウスを直々に指名か…」と深く考え始めた。
リリアさんは私に目配せする。リリアさんは賛成のようね。
リリア「なるほど。話はわかった…」
マレウスさんは返事を出した
マレウス「是非、行かせてもらおう」
お義父様が「本当ですかドラコニアくん!?」と喜んでいる
リリア「ああ。先方直々の指名ということは、すなわちこれは…」
マレウス「招待……だな!?」
マレウスさんはニヤッと口角をあげる
喜んでいる姿がちょっとだけ怖く見え…なくもない
「なる…ほど…!?」とシルバー君とセベク君が反応をする
マレウス「せっかくの招待を断るなど無礼にあたる。喜んで参加しよう」
マレウスさんはニコニコしていた
その後ろで「そうじゃなー。そうなるよなー」とリリアさんは頭を抱えていた
しかし、すぐにニッ、と笑う
リリア「まあ、これも良い経験になるじゃろう。止めはせぬ」