熱砂の策謀家
アズールSIDE
精霊は一度加護を付与すると決めたのなら、一生それを破ることはない。
精霊は彼女に懐いていた。精霊の愛し子なんて100年に1度誕生するかどうかの確立。だから、絶対彼らから離れていくことはないはずだ。このこと、学園長から聞いていないんでしょうか。
僕が言った言葉が信じられないのか、目を丸くしている。だが、フロイドとジェイドも分かっているようだ。
カリムさんがおかしくなった問題があるように、エリーゼさんが妖精達の加護を受けられなくなったのには……何か理由があるはず。
彼女はそれに気づいていないだけだが……もしかしたら、その原因は……‥。
グリム「ないって、つまりあいつらは、エリーゼの事嫌ってねぇーのか?!」
ジェイド「精霊は一度加護を授けた人から離れていくなんてことはありません。それにウィンディーネやメリッサはエリーゼさんによく懐いていました。そんな彼女から簡単に離れる何て、あり得ません」
フロイド「つーか、スカラビア行った途端に嫌われるっていう事自体がありえねーじゃん」
監督生「あ、そうか」
アズール「具体的に、いつ、どこで見えなくなったか…また確認したのはいつか、教えて頂けませんか?」
「……見えなくなったのは、恐らく初日…の夜」
アズール「夜?」
彼女が言うには、カリムさんと魔法の絨毯を乗っている時“まで”、一緒にいたサラマンダーは見えていたという。
そして、宝物庫へ戻って暫く…見えなくなった。その“暫く”の間に、何かあったみたいですね。
「でも、そこで原因になるものなんて・・・」
本当に何も覚えが無いのか、うーんと頭を悩ませている。変な所に鋭い彼女の事だが、変な所で鈍くもある。
チラッと彼女の右手首に付けられている銀のバングルを見る。
鏡の間でフロイド達があった時にはつけていなかっただろう、バングル。
装飾の飾りや模様からみて、どう見ても高級品な事は確か。
フロイド「…ねぇ、アズール、あれさ」
アズール「分かっています…恐らく要因はあれでしょう」
ジェイド「言わなくていいんですか?」
アズール「……今言ったところで、それが本当なのか僕らにはまだ分からない。直接行って、確認した方がいいでしょう」
「……あ、あの」
グリム「おい、内緒話するなよ!」
監督生「ちょっと、グリム」
アズール「‥兎も角、エリーゼさんの体質がなくなった事の原因は、スカラビア寮へ行って、証拠をつかみましょう。大丈夫ですよ、きっと」
どこか不安そうな顔をしている。
急に加護の力が消えたことで、彼女自身もかなり傷ついているようだ。
グリムさんと監督生さんのフォローからそれがうかがえる。
アズール「……さて、どう仕返ししてやりますか」
お生憎、彼女は僕を救ってくれた恩人であり…“大切な人”なんですよ。
お姉さまをこんな目に合わせたであろう…人物には少々制裁を受けて貰わないと。
僕がエリーゼさんのことをお姉さまとっ呼んでいる理由は・・・
~回想~
僕が飛行術の成績が非常に悪くて、落ち込んでいたとき
エリーゼ「大丈夫。誰にだって、欠点はあるわ。アズール君は努力出来る子よ。きっと、次はうまくいくはず」
「お姉さま」
エリーゼ「え?」
ジェイド「おやおや」
フロイド「ハハハ・・・馬鹿じゃねぇの」
言ってしまった・・・・今すぐ蛸壺に引きこもりたい
エリーゼ「ふふっ・・・・なあに?可愛い可愛い、私の弟」
「あ・・」
エリーゼ「海から急に陸での生活になって、大変だったわよね。この前のこともあるし‥不安だったのよね。大丈夫・・大丈夫」
その言葉を聞いた途端、フロイドとジェイドがいたのに泣いてしまった。
暫くして、落ち着きを取り戻した僕
「すみませんでした。」
エリーゼ「大丈夫よ。貴方さえよければ、これからもお姉さまって呼ぶ?」
「え・・いや、それは」
エリーゼ「私一人っ子だから、弟ができたら‥嬉しいな‥なんて」
ジェイド「ここは、甘えたらどうですか?アズール」
フロイド「面白そ~じゃん。オレも弟したい~」
エリーゼ「フロイド君は手のかかる弟になりそうね」
「僕ははもう二度とお姉さまなんて呼びません!!」
ジェイド「おやおや・・恥ずかしがっているのですか?アズール」
「なっ!」
~回想終わり~
その時は、恥ずかしくなって、その場から離れたが、エリーゼさんのいないところで、僕は密かにお姉さまと呼んでいる。
監督生「先輩方・・・ちょっといいですか?」
グリム君がお姉さまを慰めているとき、監督生さんは僕たちを呼んだ。
「何ですか?監督生さん」
監督生「エリーゼさん、泣いてたんです。」
「!?」
フロイドもジェイドも驚いているようだ。
監督生「私は魔力がありません。エリーゼさんを支えるにも限度があります。・・・何かあったとき、エリーゼさんを支えてあげてください」
「わ、わかりました」
ちらっと、ウツボ兄弟をみる。ああ、怒ってますね。あれは
僕も怒りを抑えられそうにない。
お姉さまをこんな目に合わせたやつ・・・絶対に許せない
精霊は一度加護を付与すると決めたのなら、一生それを破ることはない。
精霊は彼女に懐いていた。精霊の愛し子なんて100年に1度誕生するかどうかの確立。だから、絶対彼らから離れていくことはないはずだ。このこと、学園長から聞いていないんでしょうか。
僕が言った言葉が信じられないのか、目を丸くしている。だが、フロイドとジェイドも分かっているようだ。
カリムさんがおかしくなった問題があるように、エリーゼさんが妖精達の加護を受けられなくなったのには……何か理由があるはず。
彼女はそれに気づいていないだけだが……もしかしたら、その原因は……‥。
グリム「ないって、つまりあいつらは、エリーゼの事嫌ってねぇーのか?!」
ジェイド「精霊は一度加護を授けた人から離れていくなんてことはありません。それにウィンディーネやメリッサはエリーゼさんによく懐いていました。そんな彼女から簡単に離れる何て、あり得ません」
フロイド「つーか、スカラビア行った途端に嫌われるっていう事自体がありえねーじゃん」
監督生「あ、そうか」
アズール「具体的に、いつ、どこで見えなくなったか…また確認したのはいつか、教えて頂けませんか?」
「……見えなくなったのは、恐らく初日…の夜」
アズール「夜?」
彼女が言うには、カリムさんと魔法の絨毯を乗っている時“まで”、一緒にいたサラマンダーは見えていたという。
そして、宝物庫へ戻って暫く…見えなくなった。その“暫く”の間に、何かあったみたいですね。
「でも、そこで原因になるものなんて・・・」
本当に何も覚えが無いのか、うーんと頭を悩ませている。変な所に鋭い彼女の事だが、変な所で鈍くもある。
チラッと彼女の右手首に付けられている銀のバングルを見る。
鏡の間でフロイド達があった時にはつけていなかっただろう、バングル。
装飾の飾りや模様からみて、どう見ても高級品な事は確か。
フロイド「…ねぇ、アズール、あれさ」
アズール「分かっています…恐らく要因はあれでしょう」
ジェイド「言わなくていいんですか?」
アズール「……今言ったところで、それが本当なのか僕らにはまだ分からない。直接行って、確認した方がいいでしょう」
「……あ、あの」
グリム「おい、内緒話するなよ!」
監督生「ちょっと、グリム」
アズール「‥兎も角、エリーゼさんの体質がなくなった事の原因は、スカラビア寮へ行って、証拠をつかみましょう。大丈夫ですよ、きっと」
どこか不安そうな顔をしている。
急に加護の力が消えたことで、彼女自身もかなり傷ついているようだ。
グリムさんと監督生さんのフォローからそれがうかがえる。
アズール「……さて、どう仕返ししてやりますか」
お生憎、彼女は僕を救ってくれた恩人であり…“大切な人”なんですよ。
お姉さまをこんな目に合わせたであろう…人物には少々制裁を受けて貰わないと。
僕がエリーゼさんのことをお姉さまとっ呼んでいる理由は・・・
~回想~
僕が飛行術の成績が非常に悪くて、落ち込んでいたとき
エリーゼ「大丈夫。誰にだって、欠点はあるわ。アズール君は努力出来る子よ。きっと、次はうまくいくはず」
「お姉さま」
エリーゼ「え?」
ジェイド「おやおや」
フロイド「ハハハ・・・馬鹿じゃねぇの」
言ってしまった・・・・今すぐ蛸壺に引きこもりたい
エリーゼ「ふふっ・・・・なあに?可愛い可愛い、私の弟」
「あ・・」
エリーゼ「海から急に陸での生活になって、大変だったわよね。この前のこともあるし‥不安だったのよね。大丈夫・・大丈夫」
その言葉を聞いた途端、フロイドとジェイドがいたのに泣いてしまった。
暫くして、落ち着きを取り戻した僕
「すみませんでした。」
エリーゼ「大丈夫よ。貴方さえよければ、これからもお姉さまって呼ぶ?」
「え・・いや、それは」
エリーゼ「私一人っ子だから、弟ができたら‥嬉しいな‥なんて」
ジェイド「ここは、甘えたらどうですか?アズール」
フロイド「面白そ~じゃん。オレも弟したい~」
エリーゼ「フロイド君は手のかかる弟になりそうね」
「僕ははもう二度とお姉さまなんて呼びません!!」
ジェイド「おやおや・・恥ずかしがっているのですか?アズール」
「なっ!」
~回想終わり~
その時は、恥ずかしくなって、その場から離れたが、エリーゼさんのいないところで、僕は密かにお姉さまと呼んでいる。
監督生「先輩方・・・ちょっといいですか?」
グリム君がお姉さまを慰めているとき、監督生さんは僕たちを呼んだ。
「何ですか?監督生さん」
監督生「エリーゼさん、泣いてたんです。」
「!?」
フロイドもジェイドも驚いているようだ。
監督生「私は魔力がありません。エリーゼさんを支えるにも限度があります。・・・何かあったとき、エリーゼさんを支えてあげてください」
「わ、わかりました」
ちらっと、ウツボ兄弟をみる。ああ、怒ってますね。あれは
僕も怒りを抑えられそうにない。
お姉さまをこんな目に合わせたやつ・・・絶対に許せない