熱砂の策謀家
カリム「今日の料理も美味そうだ!」
満足げに笑い、私の隣に腰掛けるカリム君。
カリム「出来栄えはどうだ?ジャミル」
ジャミル「いつも通りさ。どの大皿にも危ないものは入っていないから、安心して食べていい。毒味も済んでいる」
グリム「むがっ!?ど、毒味っ?」
ジャミル「カリムは熱砂の国有数の大富豪の跡取りなんだ。命を狙われることも少なくないから、毒味は必須でね」
___この場合、毒見したのは……。
チラッと固まるグリム君と未だにモグモグ食べるサラマンダーを見た。
カリム「いつも大袈裟なんだよ、ジャミルは。食事に毒物混入なんて……4年前に2週間昏睡状態になったのを最後に最近はパッタリなくなってるし」
ジャミル「この4年はちゃんと毒味役がついたから無事だっただけだろ。
お前に食わせる前に毒が盛られた料理は処理してる」
4年前…13歳くらいの頃に…殺されかけたって事かしら?
グリム「オイ、つまりさっきオレ様にいろいろ食べさせてたのは毒味だったってことか!?」
カリム「あっはっは。そんなに心配しなくてもジャミルが作ったメシなら安心だ。ジャミルは絶対にオレに毒を盛ったりしない」
ジャミル「ふ、なにを当たり前のことを言っているんだ」
グリム「コイツら、いい奴に見せかけて、今までで1番えげつねぇヤツらな気がしてきたんだゾ」
監督生「バクバク食べたのはそっちでしょう」
すると、うぉー!とカリム君の声が響く。
カリム「これ、何だ?トカゲ?」
ジャミル「おい、カリム。下手に触るな。それは火の精霊で、サラマンダーだ。火傷するぞ」
カリム「へぇ、凄ぇなー!」
サラマンダーを高く上げ、笑みを浮かべるカリム君。火吹いたらどうしよう…と思ったが、その心配はなさそうだ。サラマンダーもカリム君に懐いている。
カリム「これ、エリーゼの使い魔か?」
「いいえ、大食堂の暖炉の側にいて、ついてきたので一緒に来たの」
カリム「凄いな、扱いが難しい精霊と友達になれる何て、ほんと凄ぇーよ!」
「あ、ありがとう」
穢れを知らない純粋な言い方に照れてしまった
カリム「そうだ、グリム。羊乳の青カビチーズはもう食べたか?クラッカーにのせて食うと美味いんだぜ」
グリム「はあ?青カビなんて食えるわけが…… むががっ!」
青カビがのったクラッカーを問答無用でグリム君の口に詰めるカリム君。凄い声が出たな、グリム君…。
グリム「急に口にいれてくるんじゃ、もがっ!」
カリム「そうかそうか!美味いか!もっとたくさん食えよ。あっはっは!」
グリム「むぐぐぐ~!ふががっ!」
助けて~と目で訴えられたが、すっと逸らし、目の前のスープを飲む。・・・ごめんね、グリム君。
カリム「食べ物も飲み物もじゃんじゃん持ってこい。音楽も、もっと盛り上がっていこうぜ!今日は宴だ!」
上機嫌なカリム君により、寮生たちが笑みを浮かべ、それぞれ楽器をふき、料理を運び、料理を食べて、楽しい宴となった。
ー--
グリム「も、もう食べられない……。うっぷ」
満腹、満腹と少し膨らんだお腹を撫でるグリム君。
一杯食べたのもあるけど……グリム君の場合は青かびクラッカーのせいだと思う。
グリム「あのカリムってヤツ、めちゃくちゃカビののったクラッカーを食べさせてきやがる。出されたモンは全部食うのがオレ様のポリシーだけどそれにしたって食わせすぎだゾ……」
息苦しそうにヒィヒィとするグリム君のお腹を撫でる。正直、私も食べ過ぎた気がする。
カリム「おーい、3人とも。おやつにしないか?アイスクリームがあるぞ」
「『え』」
カリム君の言葉にユウとグリム君と共に声を出す。
カリム「それともフルーツの盛り合わせがいいか?」
監督生「……い、いえ…も、もう結構です」
カリム「えぇ?ピスタチオとアーモンドの焼き菓子もあるぞ?ジャミルに持って来させようか」
グリム「い、いらねぇ。もう一口たりとも入らねぇんだゾ~!」
カリム「そうか、どれも美味いから食ってもらいたかったんだけどな」
悲しそうに目を伏せるカリム君。
罪悪感が襲ってくるけれど………正直、もう食べられない
カリム「ま、オレたちはこの冬休みはずっと寮にいる予定だし、いつでもメシ食いに来いよ。な、ジャミル!」
ジャミル「ああ。いつでも」
え?冬休みはずっと寮にいる予定?どうして実家に帰らないの?カリム君なら、帰ろうっていうはずなのに・・・
監督生「あのどうしてホリデー中に寮に?」
カリム「ん?ああ……。この間、寮対抗マジフト大会と期末テストがあっただろ?ウチの寮、どっちも順位が最下位になっちまってさ」
ジャミル「……」
カリム「それで、一念発起。寮生みんなで自主的に特訓しようぜってことになったんだ」
グリム「マジフト大会ではスタートラインにすら立てなかったオンボロ寮からしてみたら、羨ましい話なんだゾ」
カリム「そっかぁ。そりゃ災難だったな」
アハハと笑うカリム君とムスッとするグリム君。
ジャミル「この冬休み……俺達は毎日6時間、勉強したり、魔法の実技訓練をして過ごそうと思う」
え・・毎日6時間…普段の授業と変わらないじゃない!?
グリム「“ホリデーってのは、休むもんだ。宿題なんか休みが明けてからやりゃいいんだよ……って、レオナは言ってたんだゾ」
レオナさんの真似をして言うグリム君。
似てるだろ~と寄ってきたけど、似てないんだよなぁ…でも、可愛いから頭を撫でてやる。
グリム君の言葉を聞いて、頭を抱えるジャミル君。
ジャミル「あいかわらずだな、あの人は……」
典型的なダメ人間…のようにみえるけど、あーみえて面倒見がいいし、寮生たちにも慕われている。私の初恋の人だし…
ジャック君が言う通り、やればできる人だ‥…やらないだけだ。
その結果、宿題を置いて帰っている……大丈夫かな、レオナさん。
…多分、今頃チェカ様とかに構われ過ぎて、眉間に皺を寄せているだろうけど。
ふと、カリム君がグリム君の言葉を聞き、うーんと悩みだした。
カリム「でも、言われてみれば確かにそうかもしれない。
オレのとーちゃんも“学ぶ時は真剣に学び、遊ぶ時は思い切り遊べ”って言ってたし……。レオナの言う通りメリハリが大切かもな。よし!オレは決めたぜ、ジャミル。やっぱり休暇はちゃんと取るべきだ。寮生たちを明日実家に帰してやろう」
ジャミル「えっ!?」
カリム君の突然な提案にジャミル先輩は驚いている。
カリム「このことは寮生たちには夕食の席で話すことにする。
ジャミル、みんなに欠席しないよう伝えておいてくれ」
ジャミル「あ、ああ……。わかった」
相変わらず、行動力が速いわね。でも‥尚更疑問が残る。
カリム「そうだ!監督生たちにスカラビアを案内してやるよ。見せたいものがあるんだ」
監督生「み、見せたいもの?いや、でもこれ以上、お邪魔するわけには…」
カリム「気にするなって!」
ジャミル「こら、カリム!寮生には勉強させておいてお前が遊んでいたら示しがつかないだろ」
カリム「せっかく客人が来てるんだ。今日はいいじゃないか」
ジャミル「……カリム」
ジトーッとカリム君を見る…というか、もう睨んでいるジャミル君。その目を見て、ギョッとするカリム君。
カリム「うっ……。わ、わかったよ。そう怒るなって。じゃあ、防衛魔法の特訓するか。試合は腹ごなしにもちょうどいい。おーい、誰か。相手してくれないか!」
寮生「はい、寮長!」
カリム君に駆け寄ってくる寮生たち。防衛魔法の特訓か…って、私達もそろそろお暇しないと。
「カリム君、私達そろそろ…」
カリム「何言ってんだよ!まだまだ楽しんでいけって!」
「・・え、ちょっと」
カリム「ほら、行くぞ!」
ガシッと手を掴まれ、ズルズルと引きずられる。
グリム「あ、おい、エリーゼ!待つんだゾー!!!」
監督生「エリーゼさん 」
お腹一杯で動けない~と言っていたグリム君とユウが私を追いかけてきた。
ジャミル「……」
***
噴水の広場まで引きずられ、私達は特訓の様子を眺める。
カリム君は私も参加すると思っていたらしいが、試合の前にジャミル先輩が止めてくれた。何はともあれ、ジャミル君のお蔭で見学という形に納まった。
カリム「よし、特訓終わり!それじゃ、行こうぜ!」
「え」
いつの間にか特訓を終えたカリム君はこちらに駆け寄り、また私の手を取り、寮の中へ引っ張る。
グリム「ふな゛ぁ!?お、おい!またエリーゼを連れて行くんじゃないんだゾ~!…ウップ」
グリム君達は食べたばかりで苦しそうにしつつ、私達を追いかけた。
ジャミル「おい、今日の課題はまだ……………………はぁ」
背後からジャミル君の声が聞こえたが…溜息と共に諦められた。
スカラビアで仕事はしたことないけど、しょっちゅうある事なのでしょうね。
___________スカラビア寮・廊下
カリム君に案内され、廊下を歩く。
廊下も立派な赤い絨毯がひかれていて、高そうな壺も飾られている。
熱砂の国で暮らしていたあの日々が懐かしい
満足げに笑い、私の隣に腰掛けるカリム君。
カリム「出来栄えはどうだ?ジャミル」
ジャミル「いつも通りさ。どの大皿にも危ないものは入っていないから、安心して食べていい。毒味も済んでいる」
グリム「むがっ!?ど、毒味っ?」
ジャミル「カリムは熱砂の国有数の大富豪の跡取りなんだ。命を狙われることも少なくないから、毒味は必須でね」
___この場合、毒見したのは……。
チラッと固まるグリム君と未だにモグモグ食べるサラマンダーを見た。
カリム「いつも大袈裟なんだよ、ジャミルは。食事に毒物混入なんて……4年前に2週間昏睡状態になったのを最後に最近はパッタリなくなってるし」
ジャミル「この4年はちゃんと毒味役がついたから無事だっただけだろ。
お前に食わせる前に毒が盛られた料理は処理してる」
4年前…13歳くらいの頃に…殺されかけたって事かしら?
グリム「オイ、つまりさっきオレ様にいろいろ食べさせてたのは毒味だったってことか!?」
カリム「あっはっは。そんなに心配しなくてもジャミルが作ったメシなら安心だ。ジャミルは絶対にオレに毒を盛ったりしない」
ジャミル「ふ、なにを当たり前のことを言っているんだ」
グリム「コイツら、いい奴に見せかけて、今までで1番えげつねぇヤツらな気がしてきたんだゾ」
監督生「バクバク食べたのはそっちでしょう」
すると、うぉー!とカリム君の声が響く。
カリム「これ、何だ?トカゲ?」
ジャミル「おい、カリム。下手に触るな。それは火の精霊で、サラマンダーだ。火傷するぞ」
カリム「へぇ、凄ぇなー!」
サラマンダーを高く上げ、笑みを浮かべるカリム君。火吹いたらどうしよう…と思ったが、その心配はなさそうだ。サラマンダーもカリム君に懐いている。
カリム「これ、エリーゼの使い魔か?」
「いいえ、大食堂の暖炉の側にいて、ついてきたので一緒に来たの」
カリム「凄いな、扱いが難しい精霊と友達になれる何て、ほんと凄ぇーよ!」
「あ、ありがとう」
穢れを知らない純粋な言い方に照れてしまった
カリム「そうだ、グリム。羊乳の青カビチーズはもう食べたか?クラッカーにのせて食うと美味いんだぜ」
グリム「はあ?青カビなんて食えるわけが…… むががっ!」
青カビがのったクラッカーを問答無用でグリム君の口に詰めるカリム君。凄い声が出たな、グリム君…。
グリム「急に口にいれてくるんじゃ、もがっ!」
カリム「そうかそうか!美味いか!もっとたくさん食えよ。あっはっは!」
グリム「むぐぐぐ~!ふががっ!」
助けて~と目で訴えられたが、すっと逸らし、目の前のスープを飲む。・・・ごめんね、グリム君。
カリム「食べ物も飲み物もじゃんじゃん持ってこい。音楽も、もっと盛り上がっていこうぜ!今日は宴だ!」
上機嫌なカリム君により、寮生たちが笑みを浮かべ、それぞれ楽器をふき、料理を運び、料理を食べて、楽しい宴となった。
ー--
グリム「も、もう食べられない……。うっぷ」
満腹、満腹と少し膨らんだお腹を撫でるグリム君。
一杯食べたのもあるけど……グリム君の場合は青かびクラッカーのせいだと思う。
グリム「あのカリムってヤツ、めちゃくちゃカビののったクラッカーを食べさせてきやがる。出されたモンは全部食うのがオレ様のポリシーだけどそれにしたって食わせすぎだゾ……」
息苦しそうにヒィヒィとするグリム君のお腹を撫でる。正直、私も食べ過ぎた気がする。
カリム「おーい、3人とも。おやつにしないか?アイスクリームがあるぞ」
「『え』」
カリム君の言葉にユウとグリム君と共に声を出す。
カリム「それともフルーツの盛り合わせがいいか?」
監督生「……い、いえ…も、もう結構です」
カリム「えぇ?ピスタチオとアーモンドの焼き菓子もあるぞ?ジャミルに持って来させようか」
グリム「い、いらねぇ。もう一口たりとも入らねぇんだゾ~!」
カリム「そうか、どれも美味いから食ってもらいたかったんだけどな」
悲しそうに目を伏せるカリム君。
罪悪感が襲ってくるけれど………正直、もう食べられない
カリム「ま、オレたちはこの冬休みはずっと寮にいる予定だし、いつでもメシ食いに来いよ。な、ジャミル!」
ジャミル「ああ。いつでも」
え?冬休みはずっと寮にいる予定?どうして実家に帰らないの?カリム君なら、帰ろうっていうはずなのに・・・
監督生「あのどうしてホリデー中に寮に?」
カリム「ん?ああ……。この間、寮対抗マジフト大会と期末テストがあっただろ?ウチの寮、どっちも順位が最下位になっちまってさ」
ジャミル「……」
カリム「それで、一念発起。寮生みんなで自主的に特訓しようぜってことになったんだ」
グリム「マジフト大会ではスタートラインにすら立てなかったオンボロ寮からしてみたら、羨ましい話なんだゾ」
カリム「そっかぁ。そりゃ災難だったな」
アハハと笑うカリム君とムスッとするグリム君。
ジャミル「この冬休み……俺達は毎日6時間、勉強したり、魔法の実技訓練をして過ごそうと思う」
え・・毎日6時間…普段の授業と変わらないじゃない!?
グリム「“ホリデーってのは、休むもんだ。宿題なんか休みが明けてからやりゃいいんだよ……って、レオナは言ってたんだゾ」
レオナさんの真似をして言うグリム君。
似てるだろ~と寄ってきたけど、似てないんだよなぁ…でも、可愛いから頭を撫でてやる。
グリム君の言葉を聞いて、頭を抱えるジャミル君。
ジャミル「あいかわらずだな、あの人は……」
典型的なダメ人間…のようにみえるけど、あーみえて面倒見がいいし、寮生たちにも慕われている。私の初恋の人だし…
ジャック君が言う通り、やればできる人だ‥…やらないだけだ。
その結果、宿題を置いて帰っている……大丈夫かな、レオナさん。
…多分、今頃チェカ様とかに構われ過ぎて、眉間に皺を寄せているだろうけど。
ふと、カリム君がグリム君の言葉を聞き、うーんと悩みだした。
カリム「でも、言われてみれば確かにそうかもしれない。
オレのとーちゃんも“学ぶ時は真剣に学び、遊ぶ時は思い切り遊べ”って言ってたし……。レオナの言う通りメリハリが大切かもな。よし!オレは決めたぜ、ジャミル。やっぱり休暇はちゃんと取るべきだ。寮生たちを明日実家に帰してやろう」
ジャミル「えっ!?」
カリム君の突然な提案にジャミル先輩は驚いている。
カリム「このことは寮生たちには夕食の席で話すことにする。
ジャミル、みんなに欠席しないよう伝えておいてくれ」
ジャミル「あ、ああ……。わかった」
相変わらず、行動力が速いわね。でも‥尚更疑問が残る。
カリム「そうだ!監督生たちにスカラビアを案内してやるよ。見せたいものがあるんだ」
監督生「み、見せたいもの?いや、でもこれ以上、お邪魔するわけには…」
カリム「気にするなって!」
ジャミル「こら、カリム!寮生には勉強させておいてお前が遊んでいたら示しがつかないだろ」
カリム「せっかく客人が来てるんだ。今日はいいじゃないか」
ジャミル「……カリム」
ジトーッとカリム君を見る…というか、もう睨んでいるジャミル君。その目を見て、ギョッとするカリム君。
カリム「うっ……。わ、わかったよ。そう怒るなって。じゃあ、防衛魔法の特訓するか。試合は腹ごなしにもちょうどいい。おーい、誰か。相手してくれないか!」
寮生「はい、寮長!」
カリム君に駆け寄ってくる寮生たち。防衛魔法の特訓か…って、私達もそろそろお暇しないと。
「カリム君、私達そろそろ…」
カリム「何言ってんだよ!まだまだ楽しんでいけって!」
「・・え、ちょっと」
カリム「ほら、行くぞ!」
ガシッと手を掴まれ、ズルズルと引きずられる。
グリム「あ、おい、エリーゼ!待つんだゾー!!!」
監督生「エリーゼさん 」
お腹一杯で動けない~と言っていたグリム君とユウが私を追いかけてきた。
ジャミル「……」
***
噴水の広場まで引きずられ、私達は特訓の様子を眺める。
カリム君は私も参加すると思っていたらしいが、試合の前にジャミル先輩が止めてくれた。何はともあれ、ジャミル君のお蔭で見学という形に納まった。
カリム「よし、特訓終わり!それじゃ、行こうぜ!」
「え」
いつの間にか特訓を終えたカリム君はこちらに駆け寄り、また私の手を取り、寮の中へ引っ張る。
グリム「ふな゛ぁ!?お、おい!またエリーゼを連れて行くんじゃないんだゾ~!…ウップ」
グリム君達は食べたばかりで苦しそうにしつつ、私達を追いかけた。
ジャミル「おい、今日の課題はまだ……………………はぁ」
背後からジャミル君の声が聞こえたが…溜息と共に諦められた。
スカラビアで仕事はしたことないけど、しょっちゅうある事なのでしょうね。
___________スカラビア寮・廊下
カリム君に案内され、廊下を歩く。
廊下も立派な赤い絨毯がひかれていて、高そうな壺も飾られている。
熱砂の国で暮らしていたあの日々が懐かしい