イライザ：彼は背が高くて、すらっとして・・・きれいな肌で、目元が凛々しくて、でも私にはチャーミングな笑顔を見せてくれて…生命力たっぷりの髪の毛がらんらんとしていて、見たこともないようなきれいな唇をしていて…とってもカッコイイ、完璧な人なのよ！

トレイ：うーん。全然イデアに当てはまらない…とも微妙に言い切れない

トレイさんの言葉には多少同意してしまう。

イライザ：あなた方の気持ちはうれしいけど、素敵なイデア様と比べてしまうと…

レオナ・ヴィル「「俺/僕の方が優れているに決まってる！！」」

「やっぱり仲が良かったのね！」

１年生「「(いや、ただ張り合ってるだけですよ‥ロゼッタさん)」」

イライザ：もうっ、しょうがないわね。そんなこと言うなら、あなた方が私の花婿にふさわしい”理想の王子さま”かどうか、試しましょう。じゃあまずは、ワイルドだけどお耳がキュートなあなたから

レオナ：俺だな

監督生「・・・ワイルドだけどお耳がキュート」

エース「ぷっ…自分から・・・・っぅ、ハハハ！」

デュース「え、エース！笑ったら・・ふっふふ」

グリム「ニャハハ！レオナ奴、キュートだってよ！！」

「私はキュートだと思うけど…」

ネコ科のレオナさんの耳は怖い風貌と対照的に愛らしいものだ。時々動いているときは、本当に愛らしい

レオナ：俺はレオナ・キングスカラーだ。どんな試練だろうと関係ねぇ・・・俺を選ばせてやるよ

レオナさんがそういった直後、イライザ姫が突然歌いだした

困惑する私たちとレオナさん

レオナ：なんでこいつ突然歌いだしたんだ？さまよいすぎて可笑しくなったのか？

イライザ：却下！！！

怒った様子のイライザ姫。手を大きく振りかぶり…レオナさんの頬を平手打ちした。

レオナ：いってえ！！！？

監督生「え！？レオナ先輩が叩かれた！？」

グリム「れ、レオナの頬に手の跡が残ってるんだゾ！」

「見てるだけで痛そうね…」

イライザ：信っじられない…姫が歌っているのにデュエットしてくれないなんて！！！！

監督生「なんかクジラの求愛行動みたい」

カリム「へえ、クジラって歌で求愛するのか？」

監督生「コミュニケーションなんかも歌ですることがあるらしいですよ。動物でも求愛行動に歌を用いるのが多いらしくて…」

エース「動物と一緒にされてる花嫁って…」

イライザ：あなたなんか全然王子様じゃないわ！

ジャック：レオナ先輩…俺らの中で唯一、本物の王子様で婚約者もいるのに…

そのあと、ヴィルさんも求婚したが、犬を飼っていないという理由だけで平手打ちされてしまった。

レオナさんとヴィルさんは呪いで動けなくなってしまった。イライザ姫が絶えた時間分耐えてもらう、と

ますます、好きになれなくなってしまった

その後も求婚をしたが、通称高身長組は全員失敗してしまった

次に行くことになったおは、アズール君とケイトさん、リリアさんにデュース君だ

クロウリー「頼みましたよ。４人とも」

「お気をつけて」

４人を見送り、私たちはタブレット画面に目を戻す

幸せそうな花嫁と、不幸駄々洩れのイデアさん

「…自分の理想の人と結婚しただけで幸せになれると思っているのかしら？」

エース「え？」

「自分だけが良ければ…この花嫁さんにとってはそれ以外どうでもいいのか、と思ったのよ。未練があって亡くなってしまったことは可哀想だけど…自分の理想を押し付けて、幸せになれるわけがないのに」

エペル：ロゼッタさん…大人だっぺぇ～！

「え・・そんなことないわ」

エース「俺らと年代同じ人にしては随分ませてるっすよ」

監督生「ロゼッタさんの考え素敵です！」

そうこうしているうちに送り出した４人も、求婚に失敗してしまった・・・・・