ゴーストマリッジ

助ける方法を考えることになったのだが…

カリム「まずは腹をくくって新婦側と話してみたらどうだ?一席宴でも設けてさ。ちゃんと事情を説明したらイデアを解放してくれるんじゃあないかな」

ルーク「素敵な案だね、黄金の君!…だが、ずっと花婿を求め続けてた花嫁をそう簡単に説得できるかな?私だったら、絶対に愛おしい人を手放しはしないね」

レオナ「結局力づくでわからせてやるしかねえってことだろ」

ヴィル「それができないからアタシたちみんなここに逃げてきたんじゃない。もう忘れたの?」

クロウリー「ええ。真正面から戦ってもゴーストを他煽すことはできません。」

リリア「ゴーストか…ふむ。サム坊はゴーストや魂などのスピリチュアルな方向に詳しいぞ。アヤツに相談してみてはどうじゃ?」

デュース「サム坊って…まさか購買部のサムさんのことですか?」

リリア「うむ。あやつのひいひい爺さんと知り合いでのう」

ケイト「相変わらず、どこまで冗談でどこまで本気なのかわからないトークだよねえ・・・リリアちゃん」

クロウリー「…とりあえず、購買部に行ってましょう!!」

―購買部

サムさんのところに行くと、私たちが来た理由をぴったりとあてた。なんでも、情報を提供してくれる秘密の仲間がいるからね

サム「・・しかし厄介なことになったねえ。ゴーストというのは、強い”未練”によってこの世に引き留められている存在。一時的に魔法で消すことができても、時間がたてばすぐに復活してしまう」

グリム「だからオンボロ寮に住み着いているゴーストもいくら倒しても戻ってくるのか!」

監督生「じゃあ、その未練を消さないとゴーストたちは倒せない‥ということか」

サム「そういうことだね。だからゴーストを相手にするのは難しいんだ」

オルト「じゃあ、一体どうすれば兄さんを助けられるの?このゴースト問題を解決できるアイテムなんて、あるわけ…」

サム「in STOCK NOW!」

レオナ「あるのかよ」

アズール「本当に素晴らしい品揃えでいらっしゃる」

「サムさんの口からOUT STOCK!と聞ける日は来るんでしょうか?」

クロウリー「私も頑張っていますが、今のところ聞いたことはありません」

お義父様ですら聞けないとは…何者なのだろう、サムさん

サム「花嫁というのは昔から悲劇に巻きまれやすい生き物だ。良く未練を残してゴースト化するんだ。だから悩まされている人間も多くてね。対策アイテムも必要なのさ」

監督生「なんか可哀想ですね」

ヴィル「原因がそれじゃ仕方ないでしょ」

アズール「そうですね。それで被害を被るのは人間ですから」

サム「花嫁のゴーストを退治するならこれ。”断絶の指輪”!」

結婚指輪とは正反対の白物…

サム「『キミが命ある限り、君を愛し続けることを誓います』といって、この指輪をゴーストに左手指にはめると、ゴーストの未練を強制的に断絶し、あの世に送り出すことができるんだ!」

リリア「なるほど。”命尽きた後のことはよう知らん”と言うことじゃな。」

ヴィル「でもどうやってその指輪をゴーストの左手指にはめるつもり?」

ルーク「プレゼントしたらいいんじゃないかな?心からの贈り物と言って渡せばいい」

ヴィル「見ず知らずの男から突然の指輪なんて送られたら怖いわよ」

「確かに…つけたら成仏してしまいますしね」

ヴィル「しかもいきなり左手指にはめる?そんな女いるわけないでしょう」

ケイト「花婿のイデア君なら自然にできるだろうけど、もう捕まっちゃってるしね~」

アズール「では僕達が指輪を贈るにふさわしい相手になればいい」

デュース「ふさわしい相手?」

アズール「つまりフィアンセですよ。婚約者は、相手の左薬指に婚約指輪をはめるものでしょう?現に、ロゼッタさんがはめています。」

エース「でも花嫁はもうイデア先輩をお相手に選んだんっすよね。今から、そのフィアンセになるってことは‥」

リリア「略奪愛ということじゃな!クフ府、花嫁を奪い取るとは、なかなかドラマティックで面白そうではないか」

目がキラキラしてる…楽しそうだな

クロウリー「花嫁ゴーストに求婚し、指輪をはめる。そしてシュラウド君を取り戻す。名付けて…”オペレーションプロポーズ”!これが貴方方にかせられたミッションです」

プロ―ポーズするのは事実上、男性…今回、私が手伝えることはあまりないのかも…
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