スケアリー・モンスターズ
ユウSIDE
グリム「ふなあぁ―――っ!見たこともねぇご馳走がたっくさんだ!オレ様が1人で全部食い尽くしてやるんだゾ~~!」
エース「おいっ、ゲストが優先に決まってんだろーが!」
「ステイ!グリム!!」
本気で食い尽くそうとするグリムをエースと一緒に止める。
デュース「心配しなくても、料理はまだまだある。さすがにグリムでも食い切れない量だ。安心して食べていい」
セベク「ならば僕も思う存分いただこう!」
「セベク!?」
いきなり現れたセベクに驚いていると、彼はフリットをスナック菓子のようにぱくぱく食べた。
エース「あっ、そのフリットオレが食おうと思ってたのに!テメーは大食いなんだからちょっとは遠慮しろよ」
オルト「みんな楽しそう……。僕も兄さんにお願いして経口補給型アタッチメントを作ってもらおうかな」
「その時はお手製のクッキー食べさせてあげるね。」
オルト「本当!?約束だよ!」
私の言葉にオルトが喜んでいると、ジャックが感心したように言う。
ジャック「なんでも作れるんだな、イデア先輩は……」
グリム「ふがっ、ふがっ。オルトの分までオレ様が食ってやるから安心していいんだゾ!」
「独り占めはダメ。はい、野菜追加」
グリム「ふ゛なっ!?」
お肉と揚げ物ばかり食べるグリムの皿に、私は近くにあったサラダを大盛りで乗せた。
文句を言う前にひと睨みすると、彼は無言でもそもそと食べた。
グリム「……ん?そういやオメーら、パレードの時に着てた仮装の衣装はどうしたんだ?」
「あ、それ私も気になってた。いつの間に式典服に着替えたの?」
エース「『それはショーの衣装。遠くから眺める分には問題ないけど、近くで見れば縫製の甘さは一目瞭然……ゲストに舞台の裏側を見せるなんて言語道断よ。パレードが終わったらすぐに着替えなさい!』……って、すっげー怖い顔したヴィル先輩に回収されたわ」
「ああ、なるほどね……」
あの完璧主義なヴィル先輩が、間に合わせの衣装をそのままにさせるなどありえない。
確かに式典服ならハロウィーンのイメージに合ってるし、無難といったら無難だ。
ジャック「それでも、生徒全員分の衣装を間に合わせたんだ。ヴィル先輩の根性はすげーぜ」
「根性というか、もはや執念だよね」
エペル「ヴィルサンが島の紹介をしてくれるお礼にって……麓の街のテイラーや、有志のひとたちが手伝ってくれたんだ。僕たちだけじゃ無理だったよ。でも採寸に、生地選び……お手伝いするの、ロゼッタサンと一緒にやったとはいえ、本当に大変だったなぁ……」
「「「「おつかれ……」」」」
エペル「あっ、でも、すごくやりがいがあったよ!みんなもお疲れ様」
エペルから語られる裏側話に、私たちは労うように言う。
それを聞いて、エペルが訂正するように言った。
エペル「ナイトレイヴンカレッジのハロウィーンすっごく楽しかったね!」
デュース「ああ。こんなに……いろんな意味で刺激的なハロウィーンは初めてだった」
ジャック「マジカメモンスターには手を焼いたが、終わってみりゃいい思い出になるかもな」
「私としてはそこはあんまり思い出したくないけど……でも、楽しかった」
オルト「うん!最後の『マジカメモンスター』の怯えた顔……僕、とーってもすっきりしちゃった!ハロウィーンのこと、ちょっと……ううん、かなり好きになれたよ」
エース「確かにね。アイツらには仕返しできてスカッとしたわ!」
「「「「し~~っ!声が大きい!!」」」」
それなりの声量で言ったエースに私たちが静かにさせていると、ちょうど学園長が現れる。
学園長「いやあ~~困難を乗り越えてこそ深まる絆というヤツですよ!人生山あり谷あり。でもだからこそね?人は成長できるって言いますかね?終わり良ければ全て良し、って言いますからね~~~!」
グリム「すっげーニコニコしてんだゾ……」
サム「たくさんのゲストが、ナイトレイブンカレッジ目当てに賢者の島を訪れただろう?学園の外の宿泊施設やお店がとっても潤ったって……賢者の島の人たちに、すっごくすっごくすっご――――く感謝されたんだってさ」
「ああ、だからここまで気持ち悪いくらいニコニコしてるんですね」
学園長「ちょっと監督生さん!?」
学園長が何か言おうとしたけど、その前にトレイン先生に遮られた。
トレイン「運営委員の生徒はもちろん他の生徒も頑張ってくれたな。予期せぬトラブルの連続で大変だったかと思うが……みなよく対応した。素晴らしいパーティーだ」
クルーウェル「全員グッボーイだ。俺も誇らしいぞ」
バルガス「頼もしさに感心した!ますますお前たちを鍛えたくなってきたな!」
「「「ありがとうございます!」」」
先生たちからの誉め言葉に、全員がお礼を言った。
トレイン「なぜマジカメモンスターが突然いなくなったのかはわからないが……」
「「「……」」」
クルーウェル「お前たちならきっと、来年も素晴らしいハロウィーンにしてくれるだろう」
学園長「みなさん、期待していますよ!」
「「「「「「「はい!」」」」」」」
学園長の期待の言葉に、全員は一斉に返事するのだった。
グリム「ふなあぁ―――っ!見たこともねぇご馳走がたっくさんだ!オレ様が1人で全部食い尽くしてやるんだゾ~~!」
エース「おいっ、ゲストが優先に決まってんだろーが!」
「ステイ!グリム!!」
本気で食い尽くそうとするグリムをエースと一緒に止める。
デュース「心配しなくても、料理はまだまだある。さすがにグリムでも食い切れない量だ。安心して食べていい」
セベク「ならば僕も思う存分いただこう!」
「セベク!?」
いきなり現れたセベクに驚いていると、彼はフリットをスナック菓子のようにぱくぱく食べた。
エース「あっ、そのフリットオレが食おうと思ってたのに!テメーは大食いなんだからちょっとは遠慮しろよ」
オルト「みんな楽しそう……。僕も兄さんにお願いして経口補給型アタッチメントを作ってもらおうかな」
「その時はお手製のクッキー食べさせてあげるね。」
オルト「本当!?約束だよ!」
私の言葉にオルトが喜んでいると、ジャックが感心したように言う。
ジャック「なんでも作れるんだな、イデア先輩は……」
グリム「ふがっ、ふがっ。オルトの分までオレ様が食ってやるから安心していいんだゾ!」
「独り占めはダメ。はい、野菜追加」
グリム「ふ゛なっ!?」
お肉と揚げ物ばかり食べるグリムの皿に、私は近くにあったサラダを大盛りで乗せた。
文句を言う前にひと睨みすると、彼は無言でもそもそと食べた。
グリム「……ん?そういやオメーら、パレードの時に着てた仮装の衣装はどうしたんだ?」
「あ、それ私も気になってた。いつの間に式典服に着替えたの?」
エース「『それはショーの衣装。遠くから眺める分には問題ないけど、近くで見れば縫製の甘さは一目瞭然……ゲストに舞台の裏側を見せるなんて言語道断よ。パレードが終わったらすぐに着替えなさい!』……って、すっげー怖い顔したヴィル先輩に回収されたわ」
「ああ、なるほどね……」
あの完璧主義なヴィル先輩が、間に合わせの衣装をそのままにさせるなどありえない。
確かに式典服ならハロウィーンのイメージに合ってるし、無難といったら無難だ。
ジャック「それでも、生徒全員分の衣装を間に合わせたんだ。ヴィル先輩の根性はすげーぜ」
「根性というか、もはや執念だよね」
エペル「ヴィルサンが島の紹介をしてくれるお礼にって……麓の街のテイラーや、有志のひとたちが手伝ってくれたんだ。僕たちだけじゃ無理だったよ。でも採寸に、生地選び……お手伝いするの、ロゼッタサンと一緒にやったとはいえ、本当に大変だったなぁ……」
「「「「おつかれ……」」」」
エペル「あっ、でも、すごくやりがいがあったよ!みんなもお疲れ様」
エペルから語られる裏側話に、私たちは労うように言う。
それを聞いて、エペルが訂正するように言った。
エペル「ナイトレイヴンカレッジのハロウィーンすっごく楽しかったね!」
デュース「ああ。こんなに……いろんな意味で刺激的なハロウィーンは初めてだった」
ジャック「マジカメモンスターには手を焼いたが、終わってみりゃいい思い出になるかもな」
「私としてはそこはあんまり思い出したくないけど……でも、楽しかった」
オルト「うん!最後の『マジカメモンスター』の怯えた顔……僕、とーってもすっきりしちゃった!ハロウィーンのこと、ちょっと……ううん、かなり好きになれたよ」
エース「確かにね。アイツらには仕返しできてスカッとしたわ!」
「「「「し~~っ!声が大きい!!」」」」
それなりの声量で言ったエースに私たちが静かにさせていると、ちょうど学園長が現れる。
学園長「いやあ~~困難を乗り越えてこそ深まる絆というヤツですよ!人生山あり谷あり。でもだからこそね?人は成長できるって言いますかね?終わり良ければ全て良し、って言いますからね~~~!」
グリム「すっげーニコニコしてんだゾ……」
サム「たくさんのゲストが、ナイトレイブンカレッジ目当てに賢者の島を訪れただろう?学園の外の宿泊施設やお店がとっても潤ったって……賢者の島の人たちに、すっごくすっごくすっご――――く感謝されたんだってさ」
「ああ、だからここまで気持ち悪いくらいニコニコしてるんですね」
学園長「ちょっと監督生さん!?」
学園長が何か言おうとしたけど、その前にトレイン先生に遮られた。
トレイン「運営委員の生徒はもちろん他の生徒も頑張ってくれたな。予期せぬトラブルの連続で大変だったかと思うが……みなよく対応した。素晴らしいパーティーだ」
クルーウェル「全員グッボーイだ。俺も誇らしいぞ」
バルガス「頼もしさに感心した!ますますお前たちを鍛えたくなってきたな!」
「「「ありがとうございます!」」」
先生たちからの誉め言葉に、全員がお礼を言った。
トレイン「なぜマジカメモンスターが突然いなくなったのかはわからないが……」
「「「……」」」
クルーウェル「お前たちならきっと、来年も素晴らしいハロウィーンにしてくれるだろう」
学園長「みなさん、期待していますよ!」
「「「「「「「はい!」」」」」」」
学園長の期待の言葉に、全員は一斉に返事するのだった。