ゴーストマリッジ

エース「学園長・・あっ、ロゼッタさん、監督生にグリムも!」

「エース君、デュース君!どうしたの?」

エース「大変なんすよ!」

デュース「見たこともないゴーストたちが大量にやってきて”ここを結婚式場にする!”と食堂を占拠しだしたんです」

見たこともないゴースト…その正体ってまさか…

デュース「当然、僕たちも抵抗はしましたが、倒しても倒してもゴーストが復活して…」

ゴースト「待てええ~!」

反対側からゴーストがたくさんこちらに向かってくる。

監督生「リリア先輩に…えっと確か…セべク君とかいう1年生の…」

エース「なんで連れてきたんだ、アイツら!」

リリアさんとセベク君が大量のゴーストを引き連れてこちらに逃げてくる。

巻き込まれちゃう…

監督生「ロゼッタさん、こちらに!」

ユウに手を引っ張られると同時に、セベク君がマジカルペンを構え、魔法を放った。

セベク「ふっ。どうだ、まいったか!」

エース「おい、悦に言ってる場合か!また次のゴーストがわいてんぞ!」

エース君の言うとおり、ゴーストたちは湧いて出てきている

クロウリー「これではきりがない。皆さん!学園長室から一時退却です!」

お義父様の言葉で皆、逃げようとするけれど、諦めきれないのかセベク君はいまだに魔法を打ち続けている。

負けず嫌いなのはいいけれど、このままじゃ魔法の無駄遣い

私は、セベク君の手を取った

セベク「お、おい!人間!な、何を…」

「湧いて出てくるゴーストたちを相手にするのは無謀よ!今は逃げる方が先決、でしょ?」

セベク「っ…」

私の言葉に納得してくれたのか、一緒に逃げてくれる。さすがに手をつないだままではないが…

私たちは学園内から追い出され、運動場へ行くことになった

―ー運動場

クロウリー「ここまで来ればゴーストたちも追ってこないでしょう」

エース「はあっ‥‥腹痛ぇ・・・・」

監督生「助かった…」

リドル「エースとデュースじゃないか。キミ達も運動場に避難してきたのかい?」

アズール「監督生産にロゼッタさんもご無事で何よりです」

その声に振り向くと、リドル君とアズール君、それにカリム君が近づいてきた

「カリム君たちもゴーストに?」

カリム「ああ。俺たち、突然やってきたゴーストに大講堂追い出されちまったんだ。せっかく勉強してたのにな~。」

アズール「カリムさん。正しくは”勉強を教えてもらっていた”でしょう?」

リドル「あと少しでカリムが問題を理解できるところだったのに‥‥!」

悔しげなリドル君と対照的にカリム君はしょーがないと笑っている。

周囲をさらに見回すと、また見知った人たちが…

「ヴィルさんにルークさん」

ヴィル「ん?ああ、ロゼッタ・・。アンタも追い出されたわけ?」

私に気づいたヴィルさんが近づいてくる。その背後にいたルークさんとエペル君も歩み寄ってきた

ヴィル「教室にいたら、見知らぬゴーストに”ここは更衣室だ”と言われて、締め出されたわ。」

ルーク「残念だ。もっとヴィルのファッション講座を聞いていたかったよ」

エペル「ゴーストたち、いくら追い払ってもきりがなくって…」

「そうね。ゴーストには物理攻撃は効かないから・・・」

するとふいに抱きしめられた、後ろから。

レオナ「逃げてきたのか、お前も‥」

「レオナさんも逃げてきたんですか?」

レオナ「ああ。廊下を歩くだけで、絡んできやがるからな。ロゼッタが無事でよかった。」

「私も、レオナさんのこと心配してました。」

監督生「でた、2人だけの甘々空間・・」

エース「俺たち空気じゃね?」

グリム「それよりも、校舎を追い出された奴らが集まってきたんだゾ!」

デュース「どうやら校舎全体が、あの白い服を着たゴーストたちに乗っ取られたみたいだ」

監督生「フェアリーガラで植物園が乗っ取られて…次は校舎って‥」

エース「いったいどうなってんすか学園長!」
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