終わりの始まり
レオナSide
植物園で昼寝をしていたときのことだった。
ラ「レオナさん!!大変ッス!」
「あ゛?んだよ、ラギー」
ラ「エリーゼちゃんが授業中に血を吐いて倒れたって!!」
「・・アイツは今どこだ?」
ラ「保健室ッス。」
ラギーのその声を聴いた瞬間、保健室に向かって走り出した。
保健室に入ってアイツの顔を見て驚いた。生きているのかわからねえぐらい顔が真っ青。どうしようもなく、イライラした。
その後、草食動物どもに話を聞いた。毒を盛られたらしい。ラギーが何かを言うが、俺は誰の話も耳に入ってこなかった。
そのあとも授業があったが、内容は全く入ってこねえ。エリーゼのことばかり考えていた。ようやく放課後になりアイツに会いに行く。
一番初めに見たときよりかは顔色は良くなってるみてぇで安心した。
「ガルルルル・・・ぜってぇ許さねぇ。」
無意識に声が出てたみてぇだ。そんな中、クロウリーがエリーゼの過去の話をし始めた。エリーゼが本名じゃねえってことは薄々わかっていたことだったが、次の言葉に衝撃を隠せなかった。
ク「エリーゼの本当の名は、ロゼッタ・シャーティー。」
ロゼッタ・・・だと!?まさか・・・ここにいる全員驚きを隠せてねぇ。じゃあ、アイツの家族を殺したのも、ルシファー家の人間ってことかよ。クロウリーは原因の二つ目を話し始めた。ロゼッタの婚約者は・・・・
ク「ええ。おそらくもう1つの原因はロゼッタの婚約相手でしょう。その相手は・・」
レ「俺だ」
クロウリー以外の奴は驚いた顔をしていやがる。だが、ロゼッタがあんな扱いをされてたなんて知らなかった。そんな中どうしてロゼッタが助かったのかとウツボの片割れが言った。すると、アイツが契約した水の精霊が出てきて、俺たちに説明をした。
ウィンディーネ『ええそうです。私が、水の力で毒の効果を薄め、メリッサが免疫力を極限まで高めました。あの子が毒を飲んだと気づいたのは、あの子がその毒を摂取したときでした。それをあの子に言ったら、「私に嫌がらせをしたという決定的な証拠になる。これは自分の力で解決するべきこと。お義父様に迷惑はかけられない」と言ったわ。』
そこまで抱え込んでたのを気づいてあげられなかった自分が情けねぇ。
クロウリー「迷惑なわけないじゃないですか。それに、ロゼッタが嫌がらせを受けている証拠は他に見つけていたのですから、そこまでする必要はなかったんです。・・・ですが、私のせいですね。早くそのことを言っていればこんなことには」
俺は意を決してクロウリーに言った。
レ「クロウリー。ロゼッタにかかってる魔法を解け。」
クロウリーは渋々だったが魔法を解除した。ロゼッタは昔と変わらねぇ髪、耳をしていた。
ケ「獣人族だったんだね…」
グ「姿が全然違うんだゾ」
他の寮のヤツらは帰り、俺の寮のヤツらと草食動物が残った。ソイツらも追っ払い、二人きりになった。
そうか。お前が本物のロゼッタだったのか。今までの愛おしさがさらに増幅し、アイツの髪を優しく撫でる。アイツと出会ってからの記憶が次々と浮かんできやがる。
_失礼を承知の上で尋ねますが、先ほどの話し方が、本当のお姿ですか。
_私は好きですよ。そのユニーク魔法。私、砂の精霊さんとは契約していないので、少しあなたが羨ましいです。
_レオナさんを闇の道にはいかせません!これ以上私の大切な人を奪わないで…!!
_あなたの声、ちゃんと聞こえていますよ。
_怖くありませんよ。あなたの魔法は素敵です。
お前の言葉はいつも俺を‥‥俺を救ってくれた。だから・・・
早く目を覚ましてくれ。
植物園で昼寝をしていたときのことだった。
ラ「レオナさん!!大変ッス!」
「あ゛?んだよ、ラギー」
ラ「エリーゼちゃんが授業中に血を吐いて倒れたって!!」
「・・アイツは今どこだ?」
ラ「保健室ッス。」
ラギーのその声を聴いた瞬間、保健室に向かって走り出した。
保健室に入ってアイツの顔を見て驚いた。生きているのかわからねえぐらい顔が真っ青。どうしようもなく、イライラした。
その後、草食動物どもに話を聞いた。毒を盛られたらしい。ラギーが何かを言うが、俺は誰の話も耳に入ってこなかった。
そのあとも授業があったが、内容は全く入ってこねえ。エリーゼのことばかり考えていた。ようやく放課後になりアイツに会いに行く。
一番初めに見たときよりかは顔色は良くなってるみてぇで安心した。
「ガルルルル・・・ぜってぇ許さねぇ。」
無意識に声が出てたみてぇだ。そんな中、クロウリーがエリーゼの過去の話をし始めた。エリーゼが本名じゃねえってことは薄々わかっていたことだったが、次の言葉に衝撃を隠せなかった。
ク「エリーゼの本当の名は、ロゼッタ・シャーティー。」
ロゼッタ・・・だと!?まさか・・・ここにいる全員驚きを隠せてねぇ。じゃあ、アイツの家族を殺したのも、ルシファー家の人間ってことかよ。クロウリーは原因の二つ目を話し始めた。ロゼッタの婚約者は・・・・
ク「ええ。おそらくもう1つの原因はロゼッタの婚約相手でしょう。その相手は・・」
レ「俺だ」
クロウリー以外の奴は驚いた顔をしていやがる。だが、ロゼッタがあんな扱いをされてたなんて知らなかった。そんな中どうしてロゼッタが助かったのかとウツボの片割れが言った。すると、アイツが契約した水の精霊が出てきて、俺たちに説明をした。
ウィンディーネ『ええそうです。私が、水の力で毒の効果を薄め、メリッサが免疫力を極限まで高めました。あの子が毒を飲んだと気づいたのは、あの子がその毒を摂取したときでした。それをあの子に言ったら、「私に嫌がらせをしたという決定的な証拠になる。これは自分の力で解決するべきこと。お義父様に迷惑はかけられない」と言ったわ。』
そこまで抱え込んでたのを気づいてあげられなかった自分が情けねぇ。
クロウリー「迷惑なわけないじゃないですか。それに、ロゼッタが嫌がらせを受けている証拠は他に見つけていたのですから、そこまでする必要はなかったんです。・・・ですが、私のせいですね。早くそのことを言っていればこんなことには」
俺は意を決してクロウリーに言った。
レ「クロウリー。ロゼッタにかかってる魔法を解け。」
クロウリーは渋々だったが魔法を解除した。ロゼッタは昔と変わらねぇ髪、耳をしていた。
ケ「獣人族だったんだね…」
グ「姿が全然違うんだゾ」
他の寮のヤツらは帰り、俺の寮のヤツらと草食動物が残った。ソイツらも追っ払い、二人きりになった。
そうか。お前が本物のロゼッタだったのか。今までの愛おしさがさらに増幅し、アイツの髪を優しく撫でる。アイツと出会ってからの記憶が次々と浮かんできやがる。
_失礼を承知の上で尋ねますが、先ほどの話し方が、本当のお姿ですか。
_私は好きですよ。そのユニーク魔法。私、砂の精霊さんとは契約していないので、少しあなたが羨ましいです。
_レオナさんを闇の道にはいかせません!これ以上私の大切な人を奪わないで…!!
_あなたの声、ちゃんと聞こえていますよ。
_怖くありませんよ。あなたの魔法は素敵です。
お前の言葉はいつも俺を‥‥俺を救ってくれた。だから・・・
早く目を覚ましてくれ。