終わりの始まり
監督生Side
それは突然のことだった。錬金術の授業中。エリーゼさんと一緒に、鍋の様子を見ていたときのことだった。
エリーゼ「よく頑張ったわね。もう少しで完・・・・がはっ」
その言葉の途中で、エリーゼさんは‥‥血を吐いた。
監&デュ「エリーゼさん!!」
グ「ふな゛っ!?」
エリーゼ「げほっ・・・・ヒューヒュー」
慌てて駆け寄るが、エリーゼさんは血を吐き続け、ヒューヒューと荒い呼吸をしている。顔色は真っ青だ。
「誰か!!誰か来て!!エリーゼさんが!!!!」
とにかく助けを呼ばなきゃと思って大声で叫ぶ。
エ「どうしたんだよ。監督せ…ってエリーゼさん!!大丈夫っすか!?」
エースの呼びかけに答えることなく荒い呼吸をし続けるエリーゼさん。私の声に気づいたのか、クルーウェル先生も駆けつけてきた。
クルーウェル「お前たち、ステイだ!・・・これは、おそらく熱砂の・・・俺はエリーゼを保健室に運ぶ。仔犬たちは、学園長と、カリム・アルアジーム、ジャミル・バイパーを呼んできてくれ。他の仔犬はお座りして待っていろ。わかったな。」
クルーウェル先生はそういいうと、エリーゼさんを優しく抱き上げ、保健室の方へ向かっていった。
「私たちが学園長を呼んでくるから、エースたちはカリム先輩とジャミル先輩を呼んできて。」
エ&デュ「わかった。」
早く学園長を呼びにいかないと!廊下を走るなという注意の声も今は全く考えず、とにかく走った。
~学園長室~
私はノックもせず、扉のドアを開けた。
「学園長!大変なんです!!!」
クロウリー「なんです。あなた達。ノックもせずに入ってくるなんて。」
今はそんなこと言ってる場合ではない。
グ「エ、エリーゼが血を吐いて倒れたんだゾ!!クルーウェルのヤツがお前を呼んでこいっていうから来たんだゾ!!」
「エリーゼさんは保健室にいます。早くいきましょう!!」
私がそう言い終わる前に学園長は走り出していた。その後を追うように私たちも走る。保健室についたとき、ちょうどエースたちも保健室に来たみたいだった。
~保健室~
クロウリー「エ、エリーゼ!!しっかりしなさい!!」
保健室についてエリーゼさんを見るなり、そう叫ぶ学園長。いつもの冷静さを失っているようだ。
クルーウェル「エリーゼが摂取したのは熱砂の国に伝わる毒だ。お前たちなら解毒剤を持ってるんじゃないかと思ったがどうだ。カリム・アルアジーム、ジャミル・バイパー。」
カリム「ああ、持ってるぜ。ジャミル、そうだよな?」
ジャミル「カリムの言うとおり、解毒剤は持っています。これです。」
ジャミル先輩はそういうと、クルーウェル先生に解毒剤を渡した。クルーウェル先生は即座にその解毒剤をエリーゼさんに飲ませた。解毒剤を飲んだ後のエリーゼさんは、顔色が少し良くなったように見える。学園長は少しだけ落ち着いたようだ。後は、様子を見ておくからと学園長が言うので、私たちは放課後また保健室によるということでいったん保健室を退室した。
この学園はうわさが広まるのが速い。エリーゼさんが倒れたという情報は瞬く間に広がった。ハーツラビュルからはリドル先輩と、ケイト先輩と、トレイ先輩が。オクタヴィネルからはアズール先輩、リーチ兄弟が。ポムフィオーレからはヴィル先輩とルーク先輩、エペル。そしてサバナクローからはレオナ先輩とラギー先輩とジャックが私たちに直接話を聞きに来た。レオナ先輩は終始イライラしている様子でラギー先輩がなだめていた。放課後、皆、お見舞いに行くということで、一緒に行くことになった。ちなみにだが、カリム先輩たちもお見舞いに来るそうだ。
監「失礼します。」
私を先頭に皆が保健室に入る。だが、エリーゼさんはまだ目が覚めていないようだった。レオナさんはエリーゼさんが眠っている様子を見て唸り声をあげるとこういった。
レ「ガルルルル・・・ぜってぇ許さねぇ。」
皆この意見には同意だ。みんなが暗い雰囲気の中、カリム先輩が疑問を口にした。
カリム「でも、エリーゼはなんで毒を盛られたんだ?自分で飲んだわけじゃなさそうだし。」
毒を盛ったであろう人はわかっている。だけど言ってもいいのかと悩んでいたときその時いつからいたのか学園長が私たちに声をかけた。
クロウリー「それは私から説明しましょう。長くなるかもしれませんが…話を聞きたくない人はここから退室してください。」
退室する人は1人もいなかった。
クロウリー「皆さん、本当にいいんですね?」
学園長はそういうと衝撃の発言を最初にする。
それは突然のことだった。錬金術の授業中。エリーゼさんと一緒に、鍋の様子を見ていたときのことだった。
エリーゼ「よく頑張ったわね。もう少しで完・・・・がはっ」
その言葉の途中で、エリーゼさんは‥‥血を吐いた。
監&デュ「エリーゼさん!!」
グ「ふな゛っ!?」
エリーゼ「げほっ・・・・ヒューヒュー」
慌てて駆け寄るが、エリーゼさんは血を吐き続け、ヒューヒューと荒い呼吸をしている。顔色は真っ青だ。
「誰か!!誰か来て!!エリーゼさんが!!!!」
とにかく助けを呼ばなきゃと思って大声で叫ぶ。
エ「どうしたんだよ。監督せ…ってエリーゼさん!!大丈夫っすか!?」
エースの呼びかけに答えることなく荒い呼吸をし続けるエリーゼさん。私の声に気づいたのか、クルーウェル先生も駆けつけてきた。
クルーウェル「お前たち、ステイだ!・・・これは、おそらく熱砂の・・・俺はエリーゼを保健室に運ぶ。仔犬たちは、学園長と、カリム・アルアジーム、ジャミル・バイパーを呼んできてくれ。他の仔犬はお座りして待っていろ。わかったな。」
クルーウェル先生はそういいうと、エリーゼさんを優しく抱き上げ、保健室の方へ向かっていった。
「私たちが学園長を呼んでくるから、エースたちはカリム先輩とジャミル先輩を呼んできて。」
エ&デュ「わかった。」
早く学園長を呼びにいかないと!廊下を走るなという注意の声も今は全く考えず、とにかく走った。
~学園長室~
私はノックもせず、扉のドアを開けた。
「学園長!大変なんです!!!」
クロウリー「なんです。あなた達。ノックもせずに入ってくるなんて。」
今はそんなこと言ってる場合ではない。
グ「エ、エリーゼが血を吐いて倒れたんだゾ!!クルーウェルのヤツがお前を呼んでこいっていうから来たんだゾ!!」
「エリーゼさんは保健室にいます。早くいきましょう!!」
私がそう言い終わる前に学園長は走り出していた。その後を追うように私たちも走る。保健室についたとき、ちょうどエースたちも保健室に来たみたいだった。
~保健室~
クロウリー「エ、エリーゼ!!しっかりしなさい!!」
保健室についてエリーゼさんを見るなり、そう叫ぶ学園長。いつもの冷静さを失っているようだ。
クルーウェル「エリーゼが摂取したのは熱砂の国に伝わる毒だ。お前たちなら解毒剤を持ってるんじゃないかと思ったがどうだ。カリム・アルアジーム、ジャミル・バイパー。」
カリム「ああ、持ってるぜ。ジャミル、そうだよな?」
ジャミル「カリムの言うとおり、解毒剤は持っています。これです。」
ジャミル先輩はそういうと、クルーウェル先生に解毒剤を渡した。クルーウェル先生は即座にその解毒剤をエリーゼさんに飲ませた。解毒剤を飲んだ後のエリーゼさんは、顔色が少し良くなったように見える。学園長は少しだけ落ち着いたようだ。後は、様子を見ておくからと学園長が言うので、私たちは放課後また保健室によるということでいったん保健室を退室した。
この学園はうわさが広まるのが速い。エリーゼさんが倒れたという情報は瞬く間に広がった。ハーツラビュルからはリドル先輩と、ケイト先輩と、トレイ先輩が。オクタヴィネルからはアズール先輩、リーチ兄弟が。ポムフィオーレからはヴィル先輩とルーク先輩、エペル。そしてサバナクローからはレオナ先輩とラギー先輩とジャックが私たちに直接話を聞きに来た。レオナ先輩は終始イライラしている様子でラギー先輩がなだめていた。放課後、皆、お見舞いに行くということで、一緒に行くことになった。ちなみにだが、カリム先輩たちもお見舞いに来るそうだ。
監「失礼します。」
私を先頭に皆が保健室に入る。だが、エリーゼさんはまだ目が覚めていないようだった。レオナさんはエリーゼさんが眠っている様子を見て唸り声をあげるとこういった。
レ「ガルルルル・・・ぜってぇ許さねぇ。」
皆この意見には同意だ。みんなが暗い雰囲気の中、カリム先輩が疑問を口にした。
カリム「でも、エリーゼはなんで毒を盛られたんだ?自分で飲んだわけじゃなさそうだし。」
毒を盛ったであろう人はわかっている。だけど言ってもいいのかと悩んでいたときその時いつからいたのか学園長が私たちに声をかけた。
クロウリー「それは私から説明しましょう。長くなるかもしれませんが…話を聞きたくない人はここから退室してください。」
退室する人は1人もいなかった。
クロウリー「皆さん、本当にいいんですね?」
学園長はそういうと衝撃の発言を最初にする。