終わりの始まり

エリーゼSide
あの夢みたいなものは一体何だったのか、結局わからずじまい。はあ…

???「ちょっといいかしら。」

ああ、またか・・・・。最近私は、アリアドネに呼び出される日々を送っていた。そこで・・・

アリ「生意気なのよ!!私の方がずっとあなたより立場が上なんだから。あなたなんかがレオナ様と釣り合うはずがないでしょう!!レオナ様に近づいてんじゃないわよ!!」

そういって私を殴るアリアドネ。人が来ないような場所にいつも私を呼び出し、殴ったり、蹴ったり、その強さはやられるたびに強くなっていくような気がした。でも、今日は違った。

デュ「次の時間は飛行術か」

グ「…今、あっちで物音がしたんだゾ。」

監「行ってみよう」

ユウたちがこっちに来る。見られたらまずい。でも遅かった…

監「エリーゼさん!!大丈夫ですか!?あの後ろ姿は、ロゼッタ先輩?まさかあの人がエリーゼさんを!!」

エ「あの人いローンな人に媚び売ってるみたいだったし、あり得るかもね。」

グ「エリーゼをこんな目に合わせるなんて許せないんだゾ!」


ユウが来た時にはアリアドネは走り去っていったが、後ろ姿は見えていたようだ。

「このことは秘密にしてくれる?」

監「なんでですか!?」

ユウが声を荒らげる。エース君たちも納得いってない顔だ。

「これは私が解決しなきゃいけない問題なの。わかってくれるわね?貴方たちもうすぐ授業が始まっちゃうわよ。早くしないとバルガス先生に怒られちゃうんじゃない?」


監「わ、わかりました。」

エ「やっべ、急がないと」

何とか、ユウたちを言いくるめることができた。でも、あの子たちはこんなとこで諦めるような子たちじゃないわよね。あの子たちを巻き込むわけにはいかない!自分の力で解決しなくっちゃ。
                         エリーゼSideFin.

アリアドネSide
途中で邪魔が入った。私の姿は見られていないはず。なんなのよ、アイツは。精霊の力があるからって生意気よ。レオナ様から寵愛を受けるのはこの私なの。あなたの立場がどれだけ下なのか分からせえてやるんだから。お父様にこのことを言ったら、あるモノをくれたわ。これでアイツを・・・・これをやれば、アイツはいなくなる。私の時代が来るのよ。楽しみね。
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