奥様side
従者Ｂ「奥様頑張ってください。あと少しで、お子様がご誕生なさいますよ。」

痛い,,,苦しい　でもあと少しで私たちの天使に会えるのね。
嗚呼神様お願いです。私たちの天使が、無事に誕生できますようお助けくださいませ

従者Ｃ「奥様もう一度いきんでください。」

「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」


?Side
この子が素晴らしい子に育つようプレゼントをあげましょう。良い子よ。さあ早く出ておいで。

”おぎゃーおぎゃー”　

私たちから、あなたに心優しき子に育つよう癒しの力を授けましょう。
そして、どんなことがあっても”あなた”を守ると約束しますよ。


従者B「奥様おめでとうございます。かわいらしいお嬢様でございますよ。」
　
　従者がその言葉を口にした瞬間のことです。あたり一面に色とりどりの花が咲き誇ります。そして、演奏する人は誰もいないのに音楽が聞こえてきました。

「これは一体…」

従者Ｂ「もしかするとこれは、精霊様のご加護かもしれません。昔、本で読んだことがあります。」

旦那「この子が生まれてくるとき、そのようなことがあったのか。これは、立派な子に育つに違いない。どんなことがあっても、私が守ると誓おう。」

「あなたそれは違うわ。私たちで、この子を守るのよ。」

旦那「ああ、そうだな。私が間違っていたよ。私たちでこの子を守っていこう。」

精霊のご加護を受けたこの子は、”ロゼッタ”と名付けられ、それはそれは大切に育てられたのでした。






その歯車が狂い始めるのは、ロゼッタが誕生してから５年後のこと。