深海の商人

~アトランティカ記念博物館~
監督生Side

ジャック「なんだ!?今の光は?」

ウィンディーネ『成功したようね。やるじゃないの、ハイエナ君。』

まぶしい光が消えたと思ったら、エースたちのイソギンチャクが消えた。あっちの作戦が成功したんだ!やった!

エ「・・・ん?あっ!デュース、お前頭のイソギンチャクが消えてんぞ!」

デュ「ハッ、本当だ!」

グ「オレ様のもエースのも消えてるんだゾ!やった!レオナたちがやってくれたんだ!」

ジェ「・・・・なんですって?」

フ「どーゆーことだよ、それ。」

グ「オレ様たち、作戦に協力してもらうためにレオナたちと取引したんだゾ!」

フ「はあ?いつもトドみたいにダラダラ寝てばっかのアイツが、お前らに協力するわけないじゃん。」

ジェ「彼は同じ寮長であるアズールと揉めることは避けたかったはず。一体どんな手を使ったんです?」

グ「コイツがなオンボロ寮を取り戻すのに協力してくれるなら明日部屋からおとなしく出ていく。でも、協力してくれないなら、毎日部屋の前で2人で朝まで大騒ぎしてやるって言ったんだ。ンで、どんだけうるさくなるか2人で実演してやったんだゾ。おかげさまで明け方まで大声で騒ぐことになっちまって、今日は寝不足なんだゾ。」

ウィンディーネ『迷惑の極みね。あ、だからあの子、今日は寝不足だったの…』

エリーゼさんには申し訳ないと思っているが、そうしないと協力は得られなかったしね‥‥

ジェ&フ「うわあ・・・・・。」

デュ「だから今朝グリムは喉がガラガラだったのか‥‥。」

フ「それ、取引っていうか脅しじゃね?」

ジャック「卑怯には卑怯を、悪党には悪党を、ってことだな。」

エ「風の魔法も戻ってきたしこっから一気に巻き返すぜ。」

デュ「いでよ、大釜!…うん、出た!」

グ「フギャー!オレ様だけ水の中だから火の魔法が戻ってるかどうかわかんねぇんだゾ!」

エ「ま、お前のショボい魔法なんかなくても問題ないけどな。」

ジェ「戻りましょう、フロイド。彼らの頭のイソギンチャクが消えたということは…。」

フ「うん。なんか、ヤな予感。」

戻ろうとするリーチ兄弟に立ちふさがるエースたち。

デュ「おっと、待てよ。こちとらやっと本調子なんだ。」

エ「すぐ帰るなんてつれないこと言わないでもう少しオレたちと遊んでけよ。」

フ「うるさい小魚だな。秒で片づけてやる。」

ジェ「フロイド、今は放っておきなさい!…ああ、もう。」

ウィンディーネ『はっ!…・私はあの子のもとへ帰るわね。』

グ「帰っちまうのか?」

ウィンディーネ『嫌な予感がするの。あの子に何もなければいいんだけど…』

ウィンディーネさんはそういうと泡となり消えた。



フ「あ゛~っ、もう!こいつら、うざい」

ジェ「ここは引き揚げましょう、フロイド。彼らと遊んでいる暇はなさそうです。」

フ「チッ…わかったよ。行こう」

グ「やった!アイツら逃げていくんだゾ!」

ジャック「俺たちも学園へ戻るぞ。この写真をアズールに叩きつけて完全勝利だ!」
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