深海の商人
~サバナクロー寮 レオナの部屋~
監督生Side
今日の昼休みに起こったことをエリーゼさんに話した。
エリーゼ「へえー。そんなことが。大変だったわね2人とも。」
エリーゼさんに労いの言葉をかけてもらいつつも雑用が待っている・・・・。
ラ「今日は君たちにレオナさんの部屋を掃除してもらうッスよ。」
レ「宿代分、しっかり働けよ草食動物ども。」
グ「アズールにもこき使われ、レオナにもこき使われ…オレ様、もうボロボロなんだゾ。とほほ。」
ラ「まずは脱ぎっぱなしの服を適当に選択加護に入れて机の上を片付けるところからッス。アクセサリーはこっちの引き出し、本はあっちの棚。あらかた片付いたら、雑巾で拭いて。」
エリーゼ「私も一緒にやるから頑張ろうね。」
エリーゼさんがそう言ったが、たぶん、レオナ先輩が止めさせるだろうな。あの事件以来すっかり過保護が増してるし。
グ「子供じゃねえんだから、掃除くらい自分でやれってんだゾ。」
レ「あ?なんか言ったか?それとエリーゼお前はやらなくていい。座ってろ。」
レオナさんはそういうと、エリーゼさんを自分の膝に座らせ、後ろから抱き着く。これでエリーゼさんはしばらくは動けないだろう‥‥。
グ「ヒンッ・・・なんでもないれす。んじゃ、このとっ散らかった机の上から…うおっ!高そうなアクセサリーが無造作に。コッチには財布まで!こ、こんだけあれば、1つくらいもらっちまってもわかんねーよな?無防備すぎるのが悪いんだゾ。グヒヒ・・・」
盗むのはだまだと注意しようとした時、ラギー先輩がグリムをコツンと叩いた。
ラ「こーら、ダメ。それは俺が狙って…じゃなかった。無くなったら、すぐにバレるんスからね。レオナさんも、貴重品を出しっぱなしにするのやめろっていつも言ってんのに。盗られてからじゃ遅いんスよ!」
レ「るっせえな。俺のおふくろか、テメエは。別に盗まれたって大したもんじゃねえし。どうだっていいだろ。俺から盗む度胸のあるヤツは、盗めばいい。」
ラ「大したもんだから言ってんスよ!1マドルを粗末にするやつは1マドルに泣くんスからね。ったく。これだからお坊ちゃん育ちはよ…。」
「それだーーーーーーーーーーー!!!」
グ「ウワッ!!!どうしたんだゾ、ユウ?」
レ「急にでけぇ声出すんじゃねえよ。」
エリーゼ「びっくりした・・・・」
エリーゼさんを驚かせてしまって申し訳ないが、私は違和感の正体を発見した。
「無敵じゃないから金庫に入れてるんだ!」
ラ「はあ・・・・?」
エリーゼ「どういうこと?」
レ「・・・ハッ!ハハハ!そうか、なるほどなァ!テメエ、面白いこと考えるじゃねえか。」
私の言いたいことが分かったのか、レオナ先輩は高らかな笑い声をあげた。
グ「ええ?面白いって、どこがなんだゾ?」
レ「つまり・・・・・」
グ「なるほど~~~!!!なんだゾ!!無敵の契約書の弱点がわかった今、さっそくオクタヴィネルに殴り込みに…」
ラ「問題がもう1つあるッス。」
グ「ふなっ?」
ラ「君の予想が当たっていたとしたらリーチ兄弟が必ず妨害してくるはず。正直、金庫よりすげー攻略が難しいと思うんスけど。」
グ「クソ~~~。もう少しでなんとかなりそうなのに。」
「リーチ兄弟さえいなければ・・・?」
エリーゼ「確かに、ユウの言うとおりリーチ兄弟がいなければ、契約書を持ち出すのは簡単かも…。」
レ「オイ。お前がいま何を考えているかだいたいの想像がつくが…オレは、絶対に手を貸さねえぞ。厄介ごとに巻き込まれるのはごめんだからな。タコ野郎絡みなら、なおさらだ。」
ラ「無理無理。諦めることッスね。」
グ「ふん。つめて~野郎なんだゾ。」
「グリム・・・・・覚悟を決めよう」
エリーゼさんにはたびたび申し訳ないが、作戦を成功させるため、今夜は長い戦いになりそうだと覚悟を決めた。
監督生Side
今日の昼休みに起こったことをエリーゼさんに話した。
エリーゼ「へえー。そんなことが。大変だったわね2人とも。」
エリーゼさんに労いの言葉をかけてもらいつつも雑用が待っている・・・・。
ラ「今日は君たちにレオナさんの部屋を掃除してもらうッスよ。」
レ「宿代分、しっかり働けよ草食動物ども。」
グ「アズールにもこき使われ、レオナにもこき使われ…オレ様、もうボロボロなんだゾ。とほほ。」
ラ「まずは脱ぎっぱなしの服を適当に選択加護に入れて机の上を片付けるところからッス。アクセサリーはこっちの引き出し、本はあっちの棚。あらかた片付いたら、雑巾で拭いて。」
エリーゼ「私も一緒にやるから頑張ろうね。」
エリーゼさんがそう言ったが、たぶん、レオナ先輩が止めさせるだろうな。あの事件以来すっかり過保護が増してるし。
グ「子供じゃねえんだから、掃除くらい自分でやれってんだゾ。」
レ「あ?なんか言ったか?それとエリーゼお前はやらなくていい。座ってろ。」
レオナさんはそういうと、エリーゼさんを自分の膝に座らせ、後ろから抱き着く。これでエリーゼさんはしばらくは動けないだろう‥‥。
グ「ヒンッ・・・なんでもないれす。んじゃ、このとっ散らかった机の上から…うおっ!高そうなアクセサリーが無造作に。コッチには財布まで!こ、こんだけあれば、1つくらいもらっちまってもわかんねーよな?無防備すぎるのが悪いんだゾ。グヒヒ・・・」
盗むのはだまだと注意しようとした時、ラギー先輩がグリムをコツンと叩いた。
ラ「こーら、ダメ。それは俺が狙って…じゃなかった。無くなったら、すぐにバレるんスからね。レオナさんも、貴重品を出しっぱなしにするのやめろっていつも言ってんのに。盗られてからじゃ遅いんスよ!」
レ「るっせえな。俺のおふくろか、テメエは。別に盗まれたって大したもんじゃねえし。どうだっていいだろ。俺から盗む度胸のあるヤツは、盗めばいい。」
ラ「大したもんだから言ってんスよ!1マドルを粗末にするやつは1マドルに泣くんスからね。ったく。これだからお坊ちゃん育ちはよ…。」
「それだーーーーーーーーーーー!!!」
グ「ウワッ!!!どうしたんだゾ、ユウ?」
レ「急にでけぇ声出すんじゃねえよ。」
エリーゼ「びっくりした・・・・」
エリーゼさんを驚かせてしまって申し訳ないが、私は違和感の正体を発見した。
「無敵じゃないから金庫に入れてるんだ!」
ラ「はあ・・・・?」
エリーゼ「どういうこと?」
レ「・・・ハッ!ハハハ!そうか、なるほどなァ!テメエ、面白いこと考えるじゃねえか。」
私の言いたいことが分かったのか、レオナ先輩は高らかな笑い声をあげた。
グ「ええ?面白いって、どこがなんだゾ?」
レ「つまり・・・・・」
グ「なるほど~~~!!!なんだゾ!!無敵の契約書の弱点がわかった今、さっそくオクタヴィネルに殴り込みに…」
ラ「問題がもう1つあるッス。」
グ「ふなっ?」
ラ「君の予想が当たっていたとしたらリーチ兄弟が必ず妨害してくるはず。正直、金庫よりすげー攻略が難しいと思うんスけど。」
グ「クソ~~~。もう少しでなんとかなりそうなのに。」
「リーチ兄弟さえいなければ・・・?」
エリーゼ「確かに、ユウの言うとおりリーチ兄弟がいなければ、契約書を持ち出すのは簡単かも…。」
レ「オイ。お前がいま何を考えているかだいたいの想像がつくが…オレは、絶対に手を貸さねえぞ。厄介ごとに巻き込まれるのはごめんだからな。タコ野郎絡みなら、なおさらだ。」
ラ「無理無理。諦めることッスね。」
グ「ふん。つめて~野郎なんだゾ。」
「グリム・・・・・覚悟を決めよう」
エリーゼさんにはたびたび申し訳ないが、作戦を成功させるため、今夜は長い戦いになりそうだと覚悟を決めた。