深海の商人

~鏡の間~
エリーゼSide

デュ「このアズールがくれた魔法薬、本当に水の中で呼吸できるようになるのか?」

ジャック「疑ってても始まらねえ。とりあえず飲んでみるしかねえだろ。」

エ「んじゃ、せーのでいきますか。せーのっ!」

皆「ごくごくっ」

やっぱり魔法薬って…

デュ「ウッ・・・これはっ・・・。」

グ「うげぇぇ~~星が得ると腐ったキノコを混ぜたみたいな味がするんだゾ!」

ジャック「どんな例えだ。食ったことあんのか、それ。ゲホッ…確かにすごい味だが…。」

凄い例えグリム君…でも…何回飲んでも魔法薬は美味しくない・・・

エ「魔法薬のマズさって割と深刻な問題だと思うんだけど、なんで大人はみんな放っとくんだろーね。・・・うっぷ。」

「今度魔法薬の味の研究をしようかしら…」

デュ「味より効き目の方が大切なんだろ。ん…なんだ?少し、息苦しくなってきた・・・・っ!?」

ジャック「肺が水中呼吸に対応してきたってことか?」

エ「はあ、はあ…やべ、ホントに息が苦しくなってきた。早く海ん中行こーよ!」

…息が苦しくなってきた早く水の中に行かないとまずい…

ジャック「闇の鏡よ!俺たちを珊瑚の海へ導きたまえ!」

~珊瑚の海~
グ「がばばばば!いきなり水の中なんだゾ!溺れ死ぬ!」

デュ「…・っ、あれ?苦しくない。」

グ「え?あ、本当なんだゾ。」

ジャック「マジで水の中で息ができてるんだな。」

エ「うわ、一面の珊瑚礁、すっげー眺め!ケイト先輩が見たら「マジカメ映え~」とか言って撮影しまくりそー。」

「エース君、ケイトさんの物真似上手ね。」

監「お魚、可愛いな。」

ジャック「ゆっくり景色をゆっくり景色を楽しんでるヒマはねえぞ。早いところ目的の場所へ向かおう。」

グ「ふんがっ!水の中って全然前に進めないんだゾ~。」

~アトランティカ記念博物館~

デュ「おっ…なにか見えてきた。」

エ「あれ、アトランティカ記念博物館じゃね?」

グ「ふなっ!足が魚みてえになってるヤツらがいっぱいいるんだゾ。」

ジャック「人魚…か?マジで水の中で生活してる奴らがいるなんて。」

人魚といえば…

???「あ~~~~♡きたきた、小エビちゃんたち。」

???「ごきげんよう、皆さん。いかがです?海底の世界は。」

忘れてたけど、今思い出した!あの子たちって‥‥それなら確実に邪魔をしてくるはず…海はあの子たちのフィールド…勝てるかしら…

グ「この声は…そっくり兄弟!」

フロイド「正解で~す。」

デュ&エ&グ「!!!!」

ジャック「あ、あんたらなんだその姿は!?」

フ「なにって、”いつもの姿”だけど?だってオレたち、人魚だもん。」

監「人魚!?」

ジェイド「地上にいるときは魔法薬で姿を変えているんです。この尾ビレでは陸を歩けませんからね。」

エ「ってか、めちゃくちゃ長っ!身長…いや、全長何メートル!?」

デュ「ウミヘビかなにかか!?」

フ「残念、ウツボでぇす。」

皆、双子の姿に驚いている。やはりあなた達は邪魔をするために来たってところかしら。

グ「そんなことより、オマエらなにしにきたんだゾ!」

フ「あはは、そんなの、オマエらの邪魔しにきたに決まってんじゃん。」

エ「やっぱそ~ですよね。」

ジェ「そう簡単に条件をクリアされては困りますから。エリーゼさんがいるのが想定外ですがね…」

この勝負、負けられない!

???「ふふふ、見てなさい。」
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