深海の商人
~大食堂~
エリーゼSide
朝練が終わって朝ごはんの時間。私が急遽作ったけど、みんなには好評みたいだ。
グ「ひと汗かいた後の朝飯は最高なんだゾ!いつもより肉が食いたくなるってもんよ。はぐはぐ!」
「グリム君、野菜も食べてね…。」
レ「そういえばお前ら…何であのタコ野郎と取引なんて馬鹿な真似しようと思ったんだ。おかげで俺の部屋が狭くなっただろうが。」
私を抱きしめて寝てるから狭くなるのだと思ったけど、口にするのが怖くて言えなかった。偽物のロゼッタがどこで見ているかもわからないし。
監「かくかくしかじか・・・」
レ「ッハ!期末テストでアイツと契約したバカ共を自由にするために取引しただと!?ハハハ!コイツはいいな。背筋が寒くなるぜ。」
ラ「ま、アズール君のテスト対策ノートはスゴいって噂ッスからね。欲しくなるのもわからなくないッスけど。」
ジャック「そういえば、2人とも今回の試験でアズールとは取引しなかったんスね。レオナ先輩とか、一番楽したがりそうなのに…・あっ、いや、何でもないっス。」
レ「バーカ。誰が好き好んであんなインチキ野郎と何度も取引するか。背に腹は変えられなくて取引したことはあるが…毎度ロクな条件じゃなかった。」
何度も?じゃあ、1回は取引をしたってことね…何の取引をしたのか気になるところだったけど、話が長くなりそうなので言わないことにした。
ラ「確かに、進んで力を借りたい相手じゃないッスよねえ。ちょっと無茶なお願いもホイっとかなえてくれるし実力がある魔法士なのは確かなんスけど。」
確かにアズール君は苦手なとこがないっていうか、なんというか…完璧すぎる?
レ「そもそも取引ってのは、欲しいものがある方が不利に決まってる。頭の回らない草食動物が軽い気持ちで契約すりゃあの手この手でカモられるのがオチだ。」
監「勝てるのだろうか…」
私も心配になってきた・・・・・
レ「話のタネに聞いてやる。どんな条件で契約したんだ?
3日後の日没までに…」
ラ「アトランティカ記念博物館に忍び込んで写真を撮ってくる・・・・。」
ラ&レ「・・・・・・・・・・・」
ラ「何か・・・ご愁傷様ッス。」
グ「勝負が始まってそうそう、縁起でもねえこと言うんじゃねえんだゾ!!」
ラ「そもそもアトランティカ記念博物館って海の中じゃないすか。どうやって行くつもりなんスか?」
確かにグリム君は別として、人間は水の中で息できないし、どうするつもりなのだろう…
グ「アイツら、水の中で呼吸ができる魔法薬をくれたんだゾ。」
ジャック「効き目のほどはわからねえけどな。」
アズール君はやはり用意周到ね。こんなことまで予測してるなんて。でもここまで用意するってことは…
ラ「アズール君が暮れたんなら、効き目は間違いないと思うッスけどね。あの人のプライド的に、せこい魔法薬を掴ませてくるとは思えないし。」
レ「・・・・ふぅん。なら、さっさと行動を起こせばいいじゃねえか。時は金なり、だぜ。」
グ「ふなっ!そうだ、ユウ。エリーゼも!早くアトランティカ記念博物館に出かけるんだゾ!」
何か忘れてることがある気が…と思ったとき、グリム君が、服の袖をつかんだ。
ジャック「そうだな。たった3日しかないんだ。のんびりしてられねえ。」
グ「エースとデュースも道連れだ。いざ出発!」
「あ、ちょ。歩けるから、グリム君、袖を引っ張らないで!」
ラ「…あーあ、行っちゃいましたよ。レオナさんも人が悪いッスねえ。」
レ「・・・・は、なんのことだか。」
エリーゼSide
朝練が終わって朝ごはんの時間。私が急遽作ったけど、みんなには好評みたいだ。
グ「ひと汗かいた後の朝飯は最高なんだゾ!いつもより肉が食いたくなるってもんよ。はぐはぐ!」
「グリム君、野菜も食べてね…。」
レ「そういえばお前ら…何であのタコ野郎と取引なんて馬鹿な真似しようと思ったんだ。おかげで俺の部屋が狭くなっただろうが。」
私を抱きしめて寝てるから狭くなるのだと思ったけど、口にするのが怖くて言えなかった。偽物のロゼッタがどこで見ているかもわからないし。
監「かくかくしかじか・・・」
レ「ッハ!期末テストでアイツと契約したバカ共を自由にするために取引しただと!?ハハハ!コイツはいいな。背筋が寒くなるぜ。」
ラ「ま、アズール君のテスト対策ノートはスゴいって噂ッスからね。欲しくなるのもわからなくないッスけど。」
ジャック「そういえば、2人とも今回の試験でアズールとは取引しなかったんスね。レオナ先輩とか、一番楽したがりそうなのに…・あっ、いや、何でもないっス。」
レ「バーカ。誰が好き好んであんなインチキ野郎と何度も取引するか。背に腹は変えられなくて取引したことはあるが…毎度ロクな条件じゃなかった。」
何度も?じゃあ、1回は取引をしたってことね…何の取引をしたのか気になるところだったけど、話が長くなりそうなので言わないことにした。
ラ「確かに、進んで力を借りたい相手じゃないッスよねえ。ちょっと無茶なお願いもホイっとかなえてくれるし実力がある魔法士なのは確かなんスけど。」
確かにアズール君は苦手なとこがないっていうか、なんというか…完璧すぎる?
レ「そもそも取引ってのは、欲しいものがある方が不利に決まってる。頭の回らない草食動物が軽い気持ちで契約すりゃあの手この手でカモられるのがオチだ。」
監「勝てるのだろうか…」
私も心配になってきた・・・・・
レ「話のタネに聞いてやる。どんな条件で契約したんだ?
3日後の日没までに…」
ラ「アトランティカ記念博物館に忍び込んで写真を撮ってくる・・・・。」
ラ&レ「・・・・・・・・・・・」
ラ「何か・・・ご愁傷様ッス。」
グ「勝負が始まってそうそう、縁起でもねえこと言うんじゃねえんだゾ!!」
ラ「そもそもアトランティカ記念博物館って海の中じゃないすか。どうやって行くつもりなんスか?」
確かにグリム君は別として、人間は水の中で息できないし、どうするつもりなのだろう…
グ「アイツら、水の中で呼吸ができる魔法薬をくれたんだゾ。」
ジャック「効き目のほどはわからねえけどな。」
アズール君はやはり用意周到ね。こんなことまで予測してるなんて。でもここまで用意するってことは…
ラ「アズール君が暮れたんなら、効き目は間違いないと思うッスけどね。あの人のプライド的に、せこい魔法薬を掴ませてくるとは思えないし。」
レ「・・・・ふぅん。なら、さっさと行動を起こせばいいじゃねえか。時は金なり、だぜ。」
グ「ふなっ!そうだ、ユウ。エリーゼも!早くアトランティカ記念博物館に出かけるんだゾ!」
何か忘れてることがある気が…と思ったとき、グリム君が、服の袖をつかんだ。
ジャック「そうだな。たった3日しかないんだ。のんびりしてられねえ。」
グ「エースとデュースも道連れだ。いざ出発!」
「あ、ちょ。歩けるから、グリム君、袖を引っ張らないで!」
ラ「…あーあ、行っちゃいましたよ。レオナさんも人が悪いッスねえ。」
レ「・・・・は、なんのことだか。」