荒野の反逆者
エリーゼSide
チェカ君が去ってしばらくした後、レオナさんが私にとある質問をしてきました。
レ「そういえば、お前、生まれたときから精霊に加護があるってホントか?」
あ、そうだった!さっきうっかりそのことを言ってしまった…ここで嘘を言っても仕方がないわね。
「ええ、そうです。」
レオナさんがまた何か話そうとした時、滾々と保険室のドアがノックされ、お義父様が入ってきた。
クロウリー「失礼しますよ。ああ、エリーゼ起きたんですね。本当に心配したんですよ。これからは冷や冷やさせるようなことをしないでください!」
「本当にごめんなさい。お義父様。」
クロウリー「体の調子はどうなんです?何せ2つの精霊の力を使ったんです。負担が大きいでしょう。この前、癒しの力を使ったときだって寝込んだんですから。」
「本当に大丈夫ですから、そんなに心配なさらなくても。そういえば、ノームさんに払う対価…どうしましょう?」
監「対価?」
ユウがそう言ったとき、保健室に砂埃がまった。皆がその様子に驚いているとノームさんの姿が現れた。
ノーム『我らの愛し子よ。あのような無茶もう二度とする出ないぞ。肝が冷えたわい。己を傷つけてはならぬ。寿命が短くなるぞ。』
メリッサ『コイツの言う通りよ!本当にあなたは無茶ばかりして!!あなたが眠ってるときに私が癒しの力をあなたに与えなかったら1週間は眠ったままだったでしょうね。力の使い過ぎよ!』
皆「1週間!?」
皆が驚いている中、お義父様が発言した。
クロウリー「何故、生徒たちにあなた方の話す声が聞こえるのです?」
メリッサ『それはエリーゼのおかげよ。愛し子が近くにいるからあなた達にも私たちの言葉がわかるの』
ノーム『さて、愛し子よ。対価の件じゃが…』
ノームが対価のことを話し始めたとき、レオナさんがノームの話をさえぎって話し始めた。
レ「オイ、元はといえば、俺がオーバーブロットしたことが原因だ。だから対価を取るなら俺からとれ。」
「何を言ってるんですか!?そんなことさせられません!あなたは今、怪我人ですよ!?」
レ「そんなこと言ったらお前だって本調子じゃねえだろうが。」
レオナさんに正論を言われ言い返せなくなってしまったとき、ノームさんがまた話し始めた。
ノーム『簡単に対価を払うと言ってはならんぞ、ライオンの子。悪い精霊だったら其方の命を取りかねんからなあ。愛し子や。わしが今回其方からもらう対価は…』
皆がごくりと唾をのんで見守る中、ノームさんは対価を言った。
ノーム『わしを”さん”と言わないことじゃ。わしと其方は契約を交わした身。さん付けなど遠慮をする必要はない。敬語もなしじゃぞ。わかったな。』
「わかった。じゃあ、ノームって呼ぶわね。」
そういったとき私のベッドに振動が起こったと思ったら隣にレオナさんがいた。そして、私の頭をゆっくりと撫でながらこう言った。
レ「すまなかった。俺のせいだ…」
思いつめた表情をしている。あなたは悪くないのに…
ラ「えっ!?レオナさんが謝るなんて!?」
レ「ラギー!テメエ!」
また笑いが起きる中、グリム君が発言した。
グ「”対価”っていうから凄いヤツかと思ってたのに大したことねえんだゾ。」
クロウリー「グリム君、そんなこと言ってはいけません。さっきノームも言っていたでしょう。命を取る精霊もいると。これだけで済んで本当に良かった。さて、私はこれで帰りますが、エリーゼ、今日は保健室で休みなさい。わかりましたね。」
「はい、お義父様。」
エ「じゃー俺たちも帰るか。」
デュ「そうだな。ローズハート寮長たちにもエリーゼさんが目覚めたって言わないと。失礼しました。」
監「私のせいで本当にごめんなさい。お大事になさってください。ほら、グリム、帰るよ。」
ジャック「俺も寮に帰ります。先輩方、エリーゼさんお大事に。」
1年生たちとお父様が帰っていった。
チェカ君が去ってしばらくした後、レオナさんが私にとある質問をしてきました。
レ「そういえば、お前、生まれたときから精霊に加護があるってホントか?」
あ、そうだった!さっきうっかりそのことを言ってしまった…ここで嘘を言っても仕方がないわね。
「ええ、そうです。」
レオナさんがまた何か話そうとした時、滾々と保険室のドアがノックされ、お義父様が入ってきた。
クロウリー「失礼しますよ。ああ、エリーゼ起きたんですね。本当に心配したんですよ。これからは冷や冷やさせるようなことをしないでください!」
「本当にごめんなさい。お義父様。」
クロウリー「体の調子はどうなんです?何せ2つの精霊の力を使ったんです。負担が大きいでしょう。この前、癒しの力を使ったときだって寝込んだんですから。」
「本当に大丈夫ですから、そんなに心配なさらなくても。そういえば、ノームさんに払う対価…どうしましょう?」
監「対価?」
ユウがそう言ったとき、保健室に砂埃がまった。皆がその様子に驚いているとノームさんの姿が現れた。
ノーム『我らの愛し子よ。あのような無茶もう二度とする出ないぞ。肝が冷えたわい。己を傷つけてはならぬ。寿命が短くなるぞ。』
メリッサ『コイツの言う通りよ!本当にあなたは無茶ばかりして!!あなたが眠ってるときに私が癒しの力をあなたに与えなかったら1週間は眠ったままだったでしょうね。力の使い過ぎよ!』
皆「1週間!?」
皆が驚いている中、お義父様が発言した。
クロウリー「何故、生徒たちにあなた方の話す声が聞こえるのです?」
メリッサ『それはエリーゼのおかげよ。愛し子が近くにいるからあなた達にも私たちの言葉がわかるの』
ノーム『さて、愛し子よ。対価の件じゃが…』
ノームが対価のことを話し始めたとき、レオナさんがノームの話をさえぎって話し始めた。
レ「オイ、元はといえば、俺がオーバーブロットしたことが原因だ。だから対価を取るなら俺からとれ。」
「何を言ってるんですか!?そんなことさせられません!あなたは今、怪我人ですよ!?」
レ「そんなこと言ったらお前だって本調子じゃねえだろうが。」
レオナさんに正論を言われ言い返せなくなってしまったとき、ノームさんがまた話し始めた。
ノーム『簡単に対価を払うと言ってはならんぞ、ライオンの子。悪い精霊だったら其方の命を取りかねんからなあ。愛し子や。わしが今回其方からもらう対価は…』
皆がごくりと唾をのんで見守る中、ノームさんは対価を言った。
ノーム『わしを”さん”と言わないことじゃ。わしと其方は契約を交わした身。さん付けなど遠慮をする必要はない。敬語もなしじゃぞ。わかったな。』
「わかった。じゃあ、ノームって呼ぶわね。」
そういったとき私のベッドに振動が起こったと思ったら隣にレオナさんがいた。そして、私の頭をゆっくりと撫でながらこう言った。
レ「すまなかった。俺のせいだ…」
思いつめた表情をしている。あなたは悪くないのに…
ラ「えっ!?レオナさんが謝るなんて!?」
レ「ラギー!テメエ!」
また笑いが起きる中、グリム君が発言した。
グ「”対価”っていうから凄いヤツかと思ってたのに大したことねえんだゾ。」
クロウリー「グリム君、そんなこと言ってはいけません。さっきノームも言っていたでしょう。命を取る精霊もいると。これだけで済んで本当に良かった。さて、私はこれで帰りますが、エリーゼ、今日は保健室で休みなさい。わかりましたね。」
「はい、お義父様。」
エ「じゃー俺たちも帰るか。」
デュ「そうだな。ローズハート寮長たちにもエリーゼさんが目覚めたって言わないと。失礼しました。」
監「私のせいで本当にごめんなさい。お大事になさってください。ほら、グリム、帰るよ。」
ジャック「俺も寮に帰ります。先輩方、エリーゼさんお大事に。」
1年生たちとお父様が帰っていった。