荒野の反逆者
エリーゼSide
クロウリー「ローズハート君?それに…皆さんは確か。」
リ「はい。彼らは今回の被害者です。」
リドル君の背後には、今回の事件で怪我を負った生徒たちが立っていた。
ト「学園長、俺たち被害者全員からお願いがあります。今回の大会、どうかサバナクロー量を失格にせず出場させてくれませんか。」
その言葉にみんな驚いて目を見開く。
クロウリー「何ですって?つまり・・・・彼らを許すと?」
ラ「アンタたち…」
ジャミ「いいや、許すわけじゃない。サバナクロー寮に欠場されると、気兼ねなく仕返しできないからな。」
ラ「え、ええっ!?」
ジャック「仕返しだと!?」
リ「学園内で魔法による私闘は禁止されているからね。」
ト「マジカルシフトなら、れっきとしたスポーツだろ?ただし、別名・魔法力を全開で戦うフィールド上の格闘技…だけどな。」
いい話だと思っていたのに…まあ、この学園の生徒たちはこうこなくっちゃいけないような気がするわね。
ハーツ寮生A「ああ。お前たちに一発お見舞いしてやらねぇとか済まねぇ。」
ポム寮生A「いざ決闘だ!手袋を拾いたまえ!」
ジャミ「何があったかは知らないが、サバナクロー寮生の方が俺たちよりボロボロみたいだしな。」
ト「犯人がだれか分かった以上、むしろ俺たちが恨みを晴らすのにマジカルシフト大会は好都合、ってこと。」
ケ「レオナ君、前に自分で言ってたじゃん?試合中の攻撃は校則違反じゃないって。」
リ「伝統ある競技で私怨を晴らすだなんて普段なら首をはねてしまいたいところだけど…トレイたちがどうしてもというからね。今回だけは目を瞑ろう。」
クロウリー「君たちの気持ちはよくわかりました。しかし、この状態でサバナクロー寮生たちが試合に出られるかどうか。特にキングスカラー君は立っていられるのもやっとの状態では?」
確かにレオナさんは、オーバーブロットしたわけだし、サバナクローの寮生も傷だらけ…そう思った瞬間、私はレオナさんに強く抱きしめられた。
クロウリー「ちょっと、キングスカラー君!何してるんですか!」
お義父様が、そういうと、頭上から高らかな笑い声が。
レ「ふ・・・ふ、はははは!ナメるなよ、クロウリー。手負いの草食動物を仕留めるなんて昼寝しながらだって出来る。」
ジャミ「言ってくれるな。」
レ「オレは謝るつもりは毛頭ないぜ。この俺に謝らせたい奴は力尽くで謝らせてみろ。」
トレイ「ってわけで、学園長。いいですよね?」
クロウリー「まったく。感動的な話かと思って期待した私が馬鹿でした。いいでしょう。予定通りサバナクロー両大会出場を許可します。学園としても、大会当日にこのような不祥事が世界中に生中継されるのは避けたいところですしね。」
監「大人の事情だ!」
「はあ、お義父様ったら」
クロウリー「ゴホン!さあ、観客の皆さんが選手の入場を待ちわびていますよ。早く準備を。」
レ「じゃあ、いくか・・・・っ、ぐ、痛ってぇ・・・」
私から手を放し、立ち上がろうとしたレオナさんが倒れかけた。支えようとした時、グイっとラギー君が後ろから引っ張った。そして彼の前に。
「だ、大丈夫ですか?レオナさん」
ラ「…オレ、アンタのこと許したわけじゃねーからな。」
レ「あァ、そうかよ。」
ラ「でも・・・なんでッスかね。そんな風に情けない顔したアンタは見たくねーなって思っちゃうんスよね。あんたはいつもみたいにふんぞり返って、にやにやしてる方がお似合いッス。…こんな風に!そら、『愚者の行進』!」
レ「ひっってぇ!おいふぇめえ、らふぃー!」
ラ「シシシッ!おふぇ、いっふぁいあんらにこれやっれみたふぁったっふ。」
レ「ひまふぐふぁめろ!」
「ラギー君のユニーク魔法…ふふ。」
頬をお互いに引っ張ている姿を見てこちらもほほえましくなる。やっぱりあなたを認めてくれる人はちゃんといたと実感する。
ジャック「なにやってんだ、あんたら。…フッ」
監「あ、笑った!」
ジャック「べ、別に笑ってねえ。あんたたちには世話になった。おかげで俺もやっと本気を出して戦える。」
リ「ここからは敵同士だ。手加減はしないよ。」
ジャック「望むところだ!」
クロウリー「ローズハート君?それに…皆さんは確か。」
リ「はい。彼らは今回の被害者です。」
リドル君の背後には、今回の事件で怪我を負った生徒たちが立っていた。
ト「学園長、俺たち被害者全員からお願いがあります。今回の大会、どうかサバナクロー量を失格にせず出場させてくれませんか。」
その言葉にみんな驚いて目を見開く。
クロウリー「何ですって?つまり・・・・彼らを許すと?」
ラ「アンタたち…」
ジャミ「いいや、許すわけじゃない。サバナクロー寮に欠場されると、気兼ねなく仕返しできないからな。」
ラ「え、ええっ!?」
ジャック「仕返しだと!?」
リ「学園内で魔法による私闘は禁止されているからね。」
ト「マジカルシフトなら、れっきとしたスポーツだろ?ただし、別名・魔法力を全開で戦うフィールド上の格闘技…だけどな。」
いい話だと思っていたのに…まあ、この学園の生徒たちはこうこなくっちゃいけないような気がするわね。
ハーツ寮生A「ああ。お前たちに一発お見舞いしてやらねぇとか済まねぇ。」
ポム寮生A「いざ決闘だ!手袋を拾いたまえ!」
ジャミ「何があったかは知らないが、サバナクロー寮生の方が俺たちよりボロボロみたいだしな。」
ト「犯人がだれか分かった以上、むしろ俺たちが恨みを晴らすのにマジカルシフト大会は好都合、ってこと。」
ケ「レオナ君、前に自分で言ってたじゃん?試合中の攻撃は校則違反じゃないって。」
リ「伝統ある競技で私怨を晴らすだなんて普段なら首をはねてしまいたいところだけど…トレイたちがどうしてもというからね。今回だけは目を瞑ろう。」
クロウリー「君たちの気持ちはよくわかりました。しかし、この状態でサバナクロー寮生たちが試合に出られるかどうか。特にキングスカラー君は立っていられるのもやっとの状態では?」
確かにレオナさんは、オーバーブロットしたわけだし、サバナクローの寮生も傷だらけ…そう思った瞬間、私はレオナさんに強く抱きしめられた。
クロウリー「ちょっと、キングスカラー君!何してるんですか!」
お義父様が、そういうと、頭上から高らかな笑い声が。
レ「ふ・・・ふ、はははは!ナメるなよ、クロウリー。手負いの草食動物を仕留めるなんて昼寝しながらだって出来る。」
ジャミ「言ってくれるな。」
レ「オレは謝るつもりは毛頭ないぜ。この俺に謝らせたい奴は力尽くで謝らせてみろ。」
トレイ「ってわけで、学園長。いいですよね?」
クロウリー「まったく。感動的な話かと思って期待した私が馬鹿でした。いいでしょう。予定通りサバナクロー両大会出場を許可します。学園としても、大会当日にこのような不祥事が世界中に生中継されるのは避けたいところですしね。」
監「大人の事情だ!」
「はあ、お義父様ったら」
クロウリー「ゴホン!さあ、観客の皆さんが選手の入場を待ちわびていますよ。早く準備を。」
レ「じゃあ、いくか・・・・っ、ぐ、痛ってぇ・・・」
私から手を放し、立ち上がろうとしたレオナさんが倒れかけた。支えようとした時、グイっとラギー君が後ろから引っ張った。そして彼の前に。
「だ、大丈夫ですか?レオナさん」
ラ「…オレ、アンタのこと許したわけじゃねーからな。」
レ「あァ、そうかよ。」
ラ「でも・・・なんでッスかね。そんな風に情けない顔したアンタは見たくねーなって思っちゃうんスよね。あんたはいつもみたいにふんぞり返って、にやにやしてる方がお似合いッス。…こんな風に!そら、『愚者の行進』!」
レ「ひっってぇ!おいふぇめえ、らふぃー!」
ラ「シシシッ!おふぇ、いっふぁいあんらにこれやっれみたふぁったっふ。」
レ「ひまふぐふぁめろ!」
「ラギー君のユニーク魔法…ふふ。」
頬をお互いに引っ張ている姿を見てこちらもほほえましくなる。やっぱりあなたを認めてくれる人はちゃんといたと実感する。
ジャック「なにやってんだ、あんたら。…フッ」
監「あ、笑った!」
ジャック「べ、別に笑ってねえ。あんたたちには世話になった。おかげで俺もやっと本気を出して戦える。」
リ「ここからは敵同士だ。手加減はしないよ。」
ジャック「望むところだ!」