荒野の反逆者

~ポムフィオーレ寮 談話室~
ケ「まずはココ。ポムフィオーレ寮。けーくんチェックでは、3年生のルーク・ハント君に注目だね。金色のボブヘアー&帽子がトレードマーク。」

リ「ルーク先輩は去年も活躍していた優秀な選手だよ。でも、あの人はちょっと変わっているといいうか…」

デュ「お。あそこに座ってるのそうじゃないか?」

エ「ウワッ。なんかっめっちゃキラキラしてる…」

ルーク「ノンノン、エペルくん。紅茶を飲む時、カップの取っ手に指を入れるのはエレガントではないよ。」

エペル「えっ・・・あ、はい、すみません。」

ヴィル「はあ、大会当日のメイク悩むわあ。フェリシテ・コスメッチクスの新作下地が気になってるのよね。」

ル「はっはは!毒の君、麗しのヴィル!キミの輝きは化粧品の質で左右されるほど淡くはないだろう?」

ヴィ「そんなの知ってるわよ。でも、もうワンランク上を目指すために手は抜けないでしょ。」

ル「いいね!その意識の高さ。実にマーヴェラスだ!」

グ「う~~~ん。なんだか強そうなカンジが全然しねえんだゾ。オレ様が犯人ならコイツは狙わねえな。」

ケ「んじゃ、次行ってみよっか。」

~中庭~
ケ「次はオクタヴィネル寮。けーくんチェック的には2年のジェイド&フロイド・りーり兄弟に要注意。連携攻撃が協力で、対戦相手の寮が手を焼いていたと情報アリ。」

グ「わっ!まるきり同じ顔が2人いるんだゾ。」

エ「つか…あの2人、周りの生徒が小さく見えるくらいスゲー背がデカくない?」

グ「ヒョロヒョロしてるけど、ノッポで強そうなんだゾ。」

デュ「じゃあ、あの2人をマークしますか?」

リ「う~ん。ボクが犯人なら、彼らを狙うのは最後にするよ。あの2人…特にフロイドの方はあまり近付きたくない。」

フロイド「あ~~~~。金魚ちゃんだ~~~!」

リ「うっ!見つかった!」

フ「金魚ちゃん、こんなとこで何してんの?かくれんぼ?楽しそうだね。」

リ「フ、フロイド。ボクのことを変なあだ名で呼ぶのはやめろと何度言わせるんだい?」

フ「だって、小さくて赤いのって、金魚でしょ?」

グ「なんか変なヤツなんだゾ。」

フ「わー、しゃべる猫だ!おもしろーい。ねえねえ、ギュッて絞めていい?」

グ「し、絞める!?やめるんだゾ~!」

ジェイド「おや、ハーツラビュル寮の皆さん、それにエリーゼさんまでお揃いで。もしや、マジカルシフト大会に向けての敵情視察ですか?」

ケ「えーと、これにはいろいろとワケが…」

エリーゼ「ケイトさんの言う通りで、こちらにもいろいろと事情がありまして、決して敵情視察ってわけでは…」

ジェ「スパイ行為を見逃すわけにはいきませんねえ。何故僕たちを監視していたのか、理由を詳しくお聞かせ願えますか?」

エ「コイツ、物腰は穏やかだけど全然目が笑ってない・・・・」

ケ「とにかく、お邪魔しました~っ!」
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