プロローグ

 ヘドラは、ロッゼタが家にいないことに驚きます。しかし、それなら、自分の娘を”ロゼッタ”としてレオナ様のもとへ嫁がせればいいと考えます。とんでもなく、恐ろしい人です。
 
 一方、レオナは、ロッゼタのことを心配していました。ご飯は食べているか、眠れているかなど心配しだしたらきりがないほどに。ほどなくして、ロゼッタから葬儀の際は挨拶もできなくてごめんなさい、、、というような手紙が届きました。ですが、この手紙はヘドラによって偽装されたものだったのです。そんなこと知らないレオナはほっとしてしまったのです。

 ロゼッタは貴族としての身分を捨て、新しい生活を選択しました。秘密のお嬢様の”秘密”とは、いなくなったお嬢様、隠されたお嬢様という意味だったのです。

 皆さん、ここまでの話を読んでどう思いますか。様々な感情があると思いますが、これはあくまでプロローグ。ロゼッタが秘密のお嬢様になるまでの過程です。ロゼッタはつらい生活に耐えきれず、(あんなに小さい子があんな仕打ちに耐えれるはずがありません)新しい生活を選択しました。これからどんなことがロッゼタ、いいえ、エリーゼに待ち受けているのでしょう。
                          プロローグFin.
 
 
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