邂逅

デザイアグランプリは脱落と退場では意味が異なると景和は気づいていた。

”脱落”はゲームの記憶が消されるが”退場”は元の生活に戻される

しかし、ジャマトにやられて退場したら元の生活には戻れない

沙羅「ねえねえねえねえねえ!」

景和が考えている中、姉である沙羅が思い切り部屋の中に入ってきた。

沙羅「懐かしいもの見つけた!」

景和「えっ…?」

沙羅「はは~ん。恥ずかしいことじゃない。思春期だもん」

景和「えっ?…違うわ!」

沙羅「いいんだよ弟よ。」










英寿と紅留は鉄骨の上で何か考え事をしていた。

頭の中に荘厳な鐘の音が鳴り響く

『私のことは忘れて…それが幸せよ』

英寿・紅留「「あなたは今どこに…母さん/母様」」










沙羅が見つけたのは十年後の自分へという作文だった。

その中には平和を守れる凄い大人になりたいと書かれていた。

沙羅「小学校のころから変わってないね~」

景和「絶対馬鹿にしてるでしょ」

沙羅「全然してないよ。むしろ応援してる」

景和「噓つけ」

沙羅「ってかさ凄い大人って具体的にどんな大人なの?」

景和「さあ?昔の俺に聞きたいね」

沙羅「忍者にでもなって世界を守るつもりだったのかな?」

景和「・‥かもねぇ」









祢音は買い物と見せかけて家出しようとしていた。配信をしながら・・・

すると正面からSPが走ってくる。逃げようとするが女装をしたSPに捕まってしまう。

祢音「なんちゅう根性!」

その女性をしていたSPに対し、スカートが破けていると嘘をつき、再び逃げ出す祢音であったが、ジャマトが現れる気配が見える。

祢音「急に始まるとか聞いてないんですけど!」












ツムリ「緊急事態です!仮面ライダーの皆さん今すぐ町の防衛にあたってください!」















英寿と紅留は逃げ惑う人々の波の逆を歩き、ジャマトへ近づいていく

紅留「この世界も…終わりが近い」

英寿「そうだな」

2人は仮面ライダーに変身した

他のライダーたちもその場で変身をし、ジャマトに立ち向かっていく










ツムリ「事前にお呼び出しできなかったのは…今回のジャマトがラスボスだからです。」

景和はジャマトを倒し、再びブーストバックルを手に入れていた。


ツムリ「これより…最終戦缶蹴りゲームを始めます。」

バッファ「フン。あんなチビがラスボスとはな。」

バッファは、ラスボスらしきジャマトを見つけ、倒そうとする。

バッファ「ハアッ!秒殺だ!」

しかし、逆に攻撃を食らってしまう

ツムリ「油断しないでください。世界を滅ぼす力を持つ強力な相手です。

まともに戦ってはいけません!

ラスボスは発見した人間を捕まえその生命力を使って巨大化します。

デザグラ史上特に大勢の犠牲者を出したジャマトですが1つだけ弱点があります。足元にある缶です。」

「「缶?」」

ツムリ「缶をければ吸い取られた生命力を取り返しラスボスを枯らすことができます。」

ツムリにそういわれたライダーたちは缶に向かって走っていく

缶を蹴った人間が、ゲームの勝者だからだ。

ギーツは遠くから缶を射撃しようとした。ラパンはそれを見つめる。

ラスボスジャマトはライダーたちが近づいていることに気づき、缶の中に入っている液体を飲み干す。

その途端、ラスボスジャマトが巨大化した。

その反動で、バッファ、ナーゴ、タイクーンが吹き飛ばされてしまう

そしてジャマトは消えてしまった。











ツムリ「ただし1か所にとどまらず人間を探して移動します。もし誰も缶を蹴れずに捕まってしまったら…ゲームオーバーです」











休憩所に戻った道長は自分で手当てをしていた。紅留は彼をじっと見つめていた。

道長「何だ」

紅留「・・・」

道長「チッ」

景和は救急箱を持っていこうとするギロリに話しかける

景和「捕まった人ってまだ救えるんですよね?」

ギロリ「ゲームを攻略できれば」

祢音「ゲームが終われば全部元通りになるんだよね?」

英寿「ライダーが全滅すればゲームオーバー」

紅留「犠牲になった人たちは…救えない」

全員がソファの方へ移動してきた。

英寿「かつてライダーが一人残らず倒され幕を閉じたデザイアグランプリがあった。」

紅留「そのゲームのラスボスは…」

紅留は震えてしまう。英寿は紅留の頭を撫でて彼女を落ち着かせた。

紅留「そのゲームのラスボスはジャマ―エリアの存在する人々を根絶やしにして姿を消した。」

祢音「それってもしかして…」

ギロリ「はい。」

今まで話を聞いていたギロリが口出しをする

ギロリ「今回と同じ缶蹴りゲームのジャマトです。

その悲劇は人々の記憶から消された」

英寿「全てを忘れ幸せに生きられるように」

景和「そんなことが…」

英寿「まあまだ俺たちが参加し始める前の話だけどな」

景和「あの…英寿君と紅留ちゃんってデザグラのこといろいろ詳しいみたいだけどいつから参加してるの?」

英寿・紅留「「西暦元年」」

景和「真面目に聞いてるんだけど」

紅留「信じないなら聞かないで」

紅留からの強い反発に景和は驚いた。今までそういうことを言うのは英寿だったからだ。

道長「そもそも願いを叶えてスターになったのになんでまだ参加してる?デザイアカードになんて書いた?

今度はどんなふざけた世界を望んでる?」

英寿「一つ言えるのは世界平和でもなければ…愛でもない。

ましてや仮面ライダーをぶっ潰すことでも…答えは叶えてからのお楽しみだ。」

道長はそれを聞くと景和の方へ近づく

道長「おい!お前のブーストバックルをよこせ。」

景和「えっ?」

道長「ブーストバックルのスピードなら、ラスボスに見つかる前に缶を蹴れる。それ以外に攻略法はない」

景和「渡さないよ」

道長「はっ?」

景和「今度こそ俺が使うから」

道長「フッ…しくじれば大勢の人間が犠牲になる。
世界を守る覚悟がお前にあるのか?」

景和「あるに決まってるだろ!」

一触即発の空気をギロリが止めた

ギロリ「そこまでです。今日はもうご帰宅されてはいかがですか?

ラスボスが現れたらお呼び出しがありますので」

それを聞いた景和は去っていく。景和を追いかけていく道長

そのやり取りを見ていた英寿と紅留も帰ろうとするが…

祢音「英寿様。紅留様。」

祢音に呼び止められた
14/22ページ
スキ