光明ノ神子2

 なぜこうも難しいのか。
「う~ん」
 友美は、悩んでいた。
「友美何を悩んでるんだ??」
 とりあえず和室にはいってきた光に聞いてみよう。
「光」
「なに??」
「生成と生産の力ってなんでこんなに扱いにくいの??」
 光は、目が点に。
「え??」
 間抜けな顔をしているがそれも仕方がないことだ。
 だって光からすれば何をする気だと思うから。
「友美何を??」
 光は、とりあえず話をまずは、聞こうと問いかける。
「湯呑みを力で出せるかな?? と」
「湯呑み!?」
「さすがに生命創りだすわけには、いかないでしょう??」
 確かにそうだがなぜそれにしても湯呑みなのか。
「……なぜ湯呑み」
「ストレス発散に壊せる」
 理由が物騒だった。
 まさか自分が原因で友美は、ストレスフルなのだろうかと光は、一気に不安に。
 光の額からたらたらと冷や汗が流れ、友美は、またろくなことを考えてないなと思った。
「光」
「はい」
 友美は、文机の引き出しからなんと恐ろしき緑の紙をだした。
「光~」
 光は、顔を青ざめる。
 確かに友美は、笑ってるがその笑顔が恐ろしい。
 これは、警告だと光は、分かった。
「ごめんなさい」 
 友美は、にっこり。そして引き出しに緑の紙を片付けた。
「余計なこと考えたら書くからね??」
「未記入!?」
「当たり前よ。念のためにと貰ってきけれど、光がろくなことを考えてない時の脅しに使えるのならアリね」
 光は、顔を青ざめる。
「辞めて!? 心臓に悪い!!」
「ならろくなことを考えない!!」
 確かにそうかもしれない。
 とりあえず光は、腰を下ろした。
「まさか我が家に離婚届けが出てくるなんて……」
「誰が離婚届けが言った??」
 友美は、引き出しからまた緑の紙を出したが、そこには。
「結婚届け!?」
「緑の!! 珍しいからゲットしたの!!」
 光は、ホッとしたが。
「俺の不安を返せ!?」
 と言っていた。
「そもそも勝手に勘違いしたの光よ??」
 友美は、緑の紙を片付けた。
「普通離婚届けと思うだろ!?」
「なもん知るか」
 友美は、呆れ顔に。
「それよりも、生成と生産の力よ!! 光コツを教えて!!」
 友美は、話を戻したが、光は、まだ色々言いたかった。
「教えない」 
 いじけた。
 光は、頬を膨らませ、友美に告げる。
「えっ!?」
 友美は、ビックリ。
「……なら根源を使って調べるか……」
 そして友美は、切り替えが早い。いじけたところでこうして放置されるのみ。
「友美!?」
「時間を無駄にしたくないから。あと緑の紙捨てたら、本当に光の御望みの緑の紙に書くから」
 友美は、そういうと立ち上がり、和室を出ていった。
 光は、友美が出ていくと呟く。
「友美怖い……」
「光そりゃ友美だもの。それにあの子小さい頃からそうでしょう??」
 水郷が呆れた顔をし出てきた。
「まぁそうだが……」
「なんなら、小さい頃は、既に切り捨て次に行くって感じだったからまだましになった方よねー」
 友美は何せ光を切り捨てることは、考えていないのだから。
「……水郷俺が悪いのか?? これ」
「まぁ光が変なことを考えたのが始まりだし」
 もちろん友美が悪いところもある。
「友美は、業や悪縁、に敏感だからそういうのに引っ張られて変なことを考えると、それを止めさせようとしてくるからねぇー」
「悲撃のヒロインになるくらいなら聞けアホらしい……だもんな……」
「そうそう」
 本当に格好いい。
「友美って性別間違えてるような……」
「前も言ってたわよね??」
「言ってた」
 でもいつも光潔いいところを見さされると、光は、格好いいと思うのだ。
 愛する妻のことを。
「なによ」
 しかし聞かれると大変なことになる。
 友美は、襖の隙間から顔をのぞかせた。
「友美……」
「うじうじするより動いた方が楽なのよ」
「本当に凄い……」
 なぜこんなにキラキラとした瞳で見つめられるのだろうか。
 友美は、光を見ながら、困り顔に。
「俺友美のファン一号だから!!」
「ファンでいいのなら緑の紙を書く??」
「それは、嫌です」
 即答だった。
「光そこは、死守なのね」 
「当たり前だ」
 友美は、やれやれと言う顔に。
「なんでそんな顔を!?」
「いやーよくもこんな女を愛するなぁ~と」
 たぶん自分は、基本は、結婚に向いてないと友美は、思っている。
 相手が光だからこそ成立しているが他だと嫌気がさし間違いなく捨てる。
 自分をけなすようなことを言う友美に光は、真剣な顔つきで言う。
「友美だからだ。他の女性なんてそもそもめんどくさいし、何がいいか分からない!!」
 友美と水郷は、光の発言に凍りつく。
「光それ外で言わないでよね!?」
「水郷言うわけないだろ」
 光は、呆れ顔に。
「とりあえず俺は、昔から後宮なんかの話を聞いてて思ってたんだ。女性って本当にめんどくさいなって」
「光の実家貴族の名家だものねぇ……」
「そこの落ちこぼれだ!!」
 胸を張りいうことでは、ない。
 友美は、呆れ顔に。
「でもお義母様なら……」
「あの人基本興味ないし人の形をした人じゃないものだから」
 凄い言いぐさだがそれほどに人間味がないのが光の母百合だ。
「まぁ生粋の術者だものね……」
 ちなみに友美も面識がある。
「母さんが興味を示す人って友美か俺くらいだろう……あと蛍雪と刻清……」
 一応腹を痛めて産んだ我が子には、情がある。旦那には、まったくないが。
 友美は、ますます光の父親が不憫に思えてきた。
「私よりヤバい人でも結婚してるのが不思議」
「それが母さんだからな」
 そしてその息子は、まったく実家に帰らない。
「とりあえず友美母さんですら結婚できてるんだからそんなこと言わない!!」
 光は、そういうと微笑むが友美は、百合の名を出すんじゃなかったと後悔した。
「光っていろんな意味ですごい」
「そりゃ色々経験してきてるから!!」
 光は、微笑む。
「で生成と生産の力こ事は、分かった??」
 光は、とりあえず聞くと友美は、困り顔に。
「それが調べようとしたら、夢珠に止められたの」
 まさかの理由に光は、驚いた。
「夢珠ならなにも言わないと思ったが……」
「それが理由としては、もう使えるのだから調べなくてもいいって」
 友美的には、使えてないと思っていたが彼女的には、違うらしい。
「あと思ちゃんに父上ー!!!??? って言わせたくないからって」
 友美は、流石にこれは、と引くことにした。
「煌が被害にあるのは、嫌だし。お父さんがどうなろうと知ったこっちゃないけど」
 こんな台詞を聞いたら、思金神は、ハートブレイクし仕事を数年休むだろう。立ち直れなくて。
「友美冷たい!!」
「水郷これくらいで立ち直れないのならそれだけよ。私としては、親なら子よりも強くないと困るわ!!」
 確かにそうかもしれないが。
「思金神殿強いぞ??」
 光は、とりあえずフォローをいれた。
「まぁそこは、認めるけれど」
 友美は、溜め息を着く。
「早く名乗れつうの。私が父ですって。分かる?? 分かってるのに聞けないもどかしさ!! こっちたら待ってたのに!!」
 友美の本音が聞け光は、嬉しそうな顔になるが同時に苦笑いも浮かべる。
「それは、確かに」
「とりあえずお父さんの事は、あまり気にしなくていい!!」
 と言った時。
「酷くない!?」
 となんと思金神が螢と手を繋いで立っていた。
「お母さんじいちゃんどっか~んだよ??」
「螢じいちゃんを吹っ飛ばさないでくれるかい!?」
 友美と光は、苦笑い。
「お父さんありがとう……」
「それは、いいけど、螢にお菓子をあげてもいいかな??」
 まさか確認を取ってくるとは。
「私は、かまわないけれど」
「俺もかまわない。螢は、アレルギーとかないから」
 思金神は、ほっとした顔に。
「なら安心だね」
「じいちゃん早く!!」
「分かったよ」
 思金神と螢は、そのままキッチンに。
「やっぱりきっちりしてる」
「まぁ知恵の神だし??」
「かも??」
 友美と光は、微笑み合うのであった。
 やはりこうして過ごせるのは、幸せだなとも思いながら。
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