光明ノ神子2
友美は、少し悩んでいた。
「う~ん」
珍しい光景に、白野威は、少し心配だった。
「友美どうしたのさ」
とりあえず聞いてみる。
「暖簾よ暖簾」
「はぁ?? 暖簾??」
なぜ暖簾なのだろうか。
そもそもこの家に暖簾のかけれそうな場所はない。
「一反木綿じゃないわけ??」
友美は、呆れ顔に。
「なんで一反木綿よ!!」
友美は、そういうと、空間を開け、なんと。
「メジェドの方がましよ!!」
メジェドを取り出した。
「何してるのさ!!」
白野威は、予想外の友美と行動に、困惑していた。
「天照様ヤッホー」
「何時も白野威というくせに、あえて、天照と言いやがった!! こいつ!!」
メジェドは、視線をそらす。
どうやら図星らしい。
「マリカ突然なに??」
メジェドは、すぐに友美の方をみた。
「ごめんねーついつい……」
「そっか!!」
「いやいやそっかーで片付けるな!?」
白野威は、心底コイツは、やりにくいと常々思っている。
さすが死者の書にしか記されていない謎多き神メジェド。
日本では、メジャーでもエジプトの人の世では、マイナーな神だ。
本当に不思議なやつだ。
「白野威様うるさい」
とうとう五月蝿いと言われた。
しかし以前は、呼び捨てだったようなと白野威は、この時思っていた。
もしかするとラ-からなにか言われあのかもしれない。
「前から白野威様ってメジェド言ってたもん!!」
白野威は、ポカーンと間抜けな顔に。それをみていた友美は、あることに気づく。
「メジェド心詠めるの??」
「うんうんマリカ。白野威様分かりやすい」
友美は、確かにとこれには、メジェドに同意した。
「基本裏表ないものねぇ……」
友美のは告げに白野威は、何故かガーンとショックを受ける。
「私は、天照大神ぞ!?」
「といっても、素盞嗚との喧嘩や天の岩戸それに大国主命やニギギの件は、白野威じゃなくて、やったの天照じゃない」
それは、そうである。なんなら、本来の天照大神である白野威は、ぽっくり命を落とし、黄泉にも下れずに、ナカツクニに封印されてしまっていた。
「……」
「それに白野威基本嘘つかないから」
確かにバカ正直かと言われたら違う。
普通に策略も張り巡らせ、ぐうたらしてる裏で仕事をしているのが白野威だ。
「白野威様は、誠実ーってラー様も言ってた!!」
友美も頷く。
「……好きに言ってな」
これは、間違いなく照れてる。
友美は、ニヤリと笑う。
「ふふふ」
「笑うな!?」
白野威は、不服そうに友美をみた。
そしてあえて話題を変えることに。
「で、なんで暖簾なのさ」
「そうだった!!」
友美は、思い出しそして話した。
「暖簾から見える景色って素敵だなって」
「なにそれ」
白野威は、首をかしげる。
「だってモダンでおしゃれじゃない??」
なんとなく、友美は、手で持っているメジェドを前につきだし、暖簾みたいにメジェド越しに窓の外をみた。
「……メジェドと目が合う」
「マリカ、深淵の覗くとき深淵もまた覗いてるんだよ」
意味ありげなことを言っているがたいした意味は、ない。
「そうねメジェド」
とりあえずメジェドの中身が気になるなと少しだけ思うが、覗けばそれは、それで問題なのであえて友美は、やらない。
やはり当たり前だがメジェドと暖簾は、違うらしい。
「マリカ暖簾って??」
「エジプトでいう、タペストリーとか、カーテンね」
「それなら分かる!!」
「ていうか友美家にあるだろ?? 暖簾」
「それは、そうだけど……」
友美は、悩ましい顔に。
「なんというか……古い」
友美は、そういうと、メジェドをおろしてリビングを出ていった。
しばらくして戻ってくると、友美の手には、桐の箱が。
「マリカそれ暖簾??」
「そうよ」
友美は、暖簾の入った桐の箱を炬燵の上に置くと、箱を開ける。
美しい暖簾が。
「古い??」
「メジェドこれ、平安初期のよ?? 飾るも傷むのよ」
さすがに術をかけていたとしてもこれだけ美しいのだ、傷ませたくない。
「これだけ綺麗なものなのだからそのまま保存しときたいのよ」
友美は、そういうと、桐の箱の蓋を閉めた。
「といっても友美新しく買うとしても高いと思うけど」
「誰かに依頼するか……」
友美は、悩みに悩み閃く。あの日本画家に頼んでみようと。
「よし!! 春草に連絡だ!!」
友美は、そういうと、スマホを取り出し、さっそく連絡をした。
ある日本画に。
「もしもし」
友美は、簡潔に用件を話すと、電話の向こうで沈黙が。
「あのさ。俺日本画なんだけど??」
と言われてしまった。
「絹に描くこともあるでしょう??」
「あのね。染めると描くは、違うから」
「でもさ!!」
友美は、粘る。
しばらくの後。
「なら条件がある」
友美は、その条件を聞いて、にっこり。
「乗った!!」
どうやら、取引成立らしい。
「マリカ凄い」
「交渉は、友美の十八番だからね」
電話を終え、友美は、立ち上がる。
「ちょっと出かけてくるわ」
友美は、そういうと、リビングを出ていった。
そしてその日は、これで終わったが半月後。
「友美これでいい??」
友美の家に若い日本画家がきていた。
「春草ありがとう!!」
出された暖簾は、とても落ち着きがあり、素敵な仕上がりだ。
「この空気感を感じるのがいい」
朝霧の中に静かに水を湛える湖畔のようなデザインに友美は、満足げだ。
「本来やらないから」
「分かってるわよ」
友美は、そういうと、暖簾を受けとり、代金を支払った。
「多いんだけど」
「いいものには、それ相応の物を払わないとね」
はずまれたチップをみながら、春草は、少し困惑していた。
「本当に君は、変わらないね」
「そりゃね」
友美は、微笑む。
「とりあえず今日は、これで」
「ありがとう」
春草を見送ると、友美は、玄関からリビングに。
とりあえずさっそくテラスに出る窓辺にかけてみると、風に揺れ、とても美しい。
「おー」
「友美これは、いいじゃん」
「ねぇ!! 白野威!!」
とりあえずお願いしてみて正解だったと友美は、思う。
嬉しげに暖簾を友美は、みながら、白野威もわかった。
「おー」
そしたメジェドもまた見にやって来た。
「いいね」
「でしょう?? メジェド!!」
これが暖簾かとメジェドは、思いつつ入ってくる風を感じていた。
「にしても友美あの春草をどう動かしたのさ」
「どうって春草から、試したい画材と技術があるからいいかとお願いされたの」
「それをのんだってこと??」
「そういうこと」
友美は、頷く。
「勿論代金も支払ったわよ。それでも春草の作品のなかだとだいぶ手頃だもの」
友美は、そういうと、優しく微笑み暖簾をみた。
「あ試しだからか」
「そういうこと」
友美は、そういうと、白野威の頭を撫でた。
「風に揺れる暖簾いいわ……」
満足満足と、友美は、そのままリビングを出ていく。
「白野威様マリカ凄いね」
いつのまにか、足元に来ていたメジェドを見ながら、白野威は、言う。
「まぁ友美だからね」
それだけ友美は、色々幸運とも言える。
「それだけ友美は、色々してるからね」
「確かに」
メジェドは、頷く。
「にしても凄いもんを……」
この暖簾は、白野威でも凄い他思える力作。
「将来付喪神になるかも」
しかしそればかりは、今は、分からない。
「いいもんをみれてよかった」
白野威は、そういうと、じっくりと暖簾をみるのであった。
メジェドは、そんな白野威の真似をするがいまいちわからなかった。
「う~ん」
珍しい光景に、白野威は、少し心配だった。
「友美どうしたのさ」
とりあえず聞いてみる。
「暖簾よ暖簾」
「はぁ?? 暖簾??」
なぜ暖簾なのだろうか。
そもそもこの家に暖簾のかけれそうな場所はない。
「一反木綿じゃないわけ??」
友美は、呆れ顔に。
「なんで一反木綿よ!!」
友美は、そういうと、空間を開け、なんと。
「メジェドの方がましよ!!」
メジェドを取り出した。
「何してるのさ!!」
白野威は、予想外の友美と行動に、困惑していた。
「天照様ヤッホー」
「何時も白野威というくせに、あえて、天照と言いやがった!! こいつ!!」
メジェドは、視線をそらす。
どうやら図星らしい。
「マリカ突然なに??」
メジェドは、すぐに友美の方をみた。
「ごめんねーついつい……」
「そっか!!」
「いやいやそっかーで片付けるな!?」
白野威は、心底コイツは、やりにくいと常々思っている。
さすが死者の書にしか記されていない謎多き神メジェド。
日本では、メジャーでもエジプトの人の世では、マイナーな神だ。
本当に不思議なやつだ。
「白野威様うるさい」
とうとう五月蝿いと言われた。
しかし以前は、呼び捨てだったようなと白野威は、この時思っていた。
もしかするとラ-からなにか言われあのかもしれない。
「前から白野威様ってメジェド言ってたもん!!」
白野威は、ポカーンと間抜けな顔に。それをみていた友美は、あることに気づく。
「メジェド心詠めるの??」
「うんうんマリカ。白野威様分かりやすい」
友美は、確かにとこれには、メジェドに同意した。
「基本裏表ないものねぇ……」
友美のは告げに白野威は、何故かガーンとショックを受ける。
「私は、天照大神ぞ!?」
「といっても、素盞嗚との喧嘩や天の岩戸それに大国主命やニギギの件は、白野威じゃなくて、やったの天照じゃない」
それは、そうである。なんなら、本来の天照大神である白野威は、ぽっくり命を落とし、黄泉にも下れずに、ナカツクニに封印されてしまっていた。
「……」
「それに白野威基本嘘つかないから」
確かにバカ正直かと言われたら違う。
普通に策略も張り巡らせ、ぐうたらしてる裏で仕事をしているのが白野威だ。
「白野威様は、誠実ーってラー様も言ってた!!」
友美も頷く。
「……好きに言ってな」
これは、間違いなく照れてる。
友美は、ニヤリと笑う。
「ふふふ」
「笑うな!?」
白野威は、不服そうに友美をみた。
そしてあえて話題を変えることに。
「で、なんで暖簾なのさ」
「そうだった!!」
友美は、思い出しそして話した。
「暖簾から見える景色って素敵だなって」
「なにそれ」
白野威は、首をかしげる。
「だってモダンでおしゃれじゃない??」
なんとなく、友美は、手で持っているメジェドを前につきだし、暖簾みたいにメジェド越しに窓の外をみた。
「……メジェドと目が合う」
「マリカ、深淵の覗くとき深淵もまた覗いてるんだよ」
意味ありげなことを言っているがたいした意味は、ない。
「そうねメジェド」
とりあえずメジェドの中身が気になるなと少しだけ思うが、覗けばそれは、それで問題なのであえて友美は、やらない。
やはり当たり前だがメジェドと暖簾は、違うらしい。
「マリカ暖簾って??」
「エジプトでいう、タペストリーとか、カーテンね」
「それなら分かる!!」
「ていうか友美家にあるだろ?? 暖簾」
「それは、そうだけど……」
友美は、悩ましい顔に。
「なんというか……古い」
友美は、そういうと、メジェドをおろしてリビングを出ていった。
しばらくして戻ってくると、友美の手には、桐の箱が。
「マリカそれ暖簾??」
「そうよ」
友美は、暖簾の入った桐の箱を炬燵の上に置くと、箱を開ける。
美しい暖簾が。
「古い??」
「メジェドこれ、平安初期のよ?? 飾るも傷むのよ」
さすがに術をかけていたとしてもこれだけ美しいのだ、傷ませたくない。
「これだけ綺麗なものなのだからそのまま保存しときたいのよ」
友美は、そういうと、桐の箱の蓋を閉めた。
「といっても友美新しく買うとしても高いと思うけど」
「誰かに依頼するか……」
友美は、悩みに悩み閃く。あの日本画家に頼んでみようと。
「よし!! 春草に連絡だ!!」
友美は、そういうと、スマホを取り出し、さっそく連絡をした。
ある日本画に。
「もしもし」
友美は、簡潔に用件を話すと、電話の向こうで沈黙が。
「あのさ。俺日本画なんだけど??」
と言われてしまった。
「絹に描くこともあるでしょう??」
「あのね。染めると描くは、違うから」
「でもさ!!」
友美は、粘る。
しばらくの後。
「なら条件がある」
友美は、その条件を聞いて、にっこり。
「乗った!!」
どうやら、取引成立らしい。
「マリカ凄い」
「交渉は、友美の十八番だからね」
電話を終え、友美は、立ち上がる。
「ちょっと出かけてくるわ」
友美は、そういうと、リビングを出ていった。
そしてその日は、これで終わったが半月後。
「友美これでいい??」
友美の家に若い日本画家がきていた。
「春草ありがとう!!」
出された暖簾は、とても落ち着きがあり、素敵な仕上がりだ。
「この空気感を感じるのがいい」
朝霧の中に静かに水を湛える湖畔のようなデザインに友美は、満足げだ。
「本来やらないから」
「分かってるわよ」
友美は、そういうと、暖簾を受けとり、代金を支払った。
「多いんだけど」
「いいものには、それ相応の物を払わないとね」
はずまれたチップをみながら、春草は、少し困惑していた。
「本当に君は、変わらないね」
「そりゃね」
友美は、微笑む。
「とりあえず今日は、これで」
「ありがとう」
春草を見送ると、友美は、玄関からリビングに。
とりあえずさっそくテラスに出る窓辺にかけてみると、風に揺れ、とても美しい。
「おー」
「友美これは、いいじゃん」
「ねぇ!! 白野威!!」
とりあえずお願いしてみて正解だったと友美は、思う。
嬉しげに暖簾を友美は、みながら、白野威もわかった。
「おー」
そしたメジェドもまた見にやって来た。
「いいね」
「でしょう?? メジェド!!」
これが暖簾かとメジェドは、思いつつ入ってくる風を感じていた。
「にしても友美あの春草をどう動かしたのさ」
「どうって春草から、試したい画材と技術があるからいいかとお願いされたの」
「それをのんだってこと??」
「そういうこと」
友美は、頷く。
「勿論代金も支払ったわよ。それでも春草の作品のなかだとだいぶ手頃だもの」
友美は、そういうと、優しく微笑み暖簾をみた。
「あ試しだからか」
「そういうこと」
友美は、そういうと、白野威の頭を撫でた。
「風に揺れる暖簾いいわ……」
満足満足と、友美は、そのままリビングを出ていく。
「白野威様マリカ凄いね」
いつのまにか、足元に来ていたメジェドを見ながら、白野威は、言う。
「まぁ友美だからね」
それだけ友美は、色々幸運とも言える。
「それだけ友美は、色々してるからね」
「確かに」
メジェドは、頷く。
「にしても凄いもんを……」
この暖簾は、白野威でも凄い他思える力作。
「将来付喪神になるかも」
しかしそればかりは、今は、分からない。
「いいもんをみれてよかった」
白野威は、そういうと、じっくりと暖簾をみるのであった。
メジェドは、そんな白野威の真似をするがいまいちわからなかった。
