光明ノ神子2

 友美は、光の背中をみながら、思った。
「もしかして私一人で生きていける??」
 そしてその言葉を聞いていた光は、本の世界からすぐに現実に引き戻され、本を閉じ、友美の方を見る。
「離婚は、やめてくれ!? 捨てないでくれ!?」
 友美は、呆れ顔に。そういえば常々光は、言っていたな。彼は、一人で生きていけないからと。
 友美は、自分が子供だった頃の光を思い出していた。
「光弱体化してる??」
「……してないしてない」
 そもそも友美がさす弱体化とは、なんなのだろうかと光は、思う。
「……まぁそうよね」
 友美は、一人納得してるが、光は、色々疑問が。
「友美なんでまた突然……」
「ふと思ったのよ」
 友美は、和室の光の所まで行くと、スマホを見せた。
「俺のSNSアカウントだな……」
「そうよ」
 友美が見ていたのは、光がうちの姫は、とても可愛いとポストしている物だった。
「そのポストのコメント欄をみて思ったんだけど、光のフォロワーって私をふわふわ女子だと思ってる!?」
 光は、しばらく考える。
「う~ん」
「私の顔の写真って載せてないわよね!?」
「載せてない。個人情報の観点からでも遠くから撮った後ろ姿か、手くらいだ」
 友美もそれは、知っているので、さらに悩ましい顔に。
「光非公開アカウントとかある??」
「ない!!」
 普通夫婦間でも互いのSNSをフォローしてるのは、珍しいかもしれない。
 そしてこの夫婦は、互いにSNSアカウントをフォローしあっている。
 友美も光の投稿は、とりあえず目を通している上、たぶん非公開アカウントなんて作ったら向こうから見せに来るだろう。
「不安なら見る??」
「自分から見せに来る旦那いる??」
「いる」
 光は、スマホを友美に渡すと、友美は、とりあえず確認したが、本人の言うとおりなかった。
「友美一応確認するんだ」
「白野威たぶん見ないとそれは、それで光が強制的に見せに来る」
 光は、にっこり。
 リビングから様子を見ていた白野威は、口にだす。
「めんどくせい!!」
「まぁそれが光だから」
「それで片付けるな!?」
 光は、不服そうだ。
「とりあえずはい」
 友美は、光にスマホを返した。
「でもなんで友美またそんなことを??」
「白野威光のポストについてるコメントと、私自身の解離を考えてたら、私強いから一人でも生きていけるなーと思って」
 だから先ほど真剣に何か考えていたのかと白野威は、思う。
「私って光のフォロワーからふわふわな女の子って思われてそう!! 真のふわふわは、むぅ~って言ってると思う!!」
 こちら創作のためここまでが限界だが、光と白野威は、すぐに誰か分かった。
「あの子は、気が抜けてるだけで!!」
「ふわふわだが、真のふわふわではないぞ!? 友美!!」
 白野威と光は、ツッコム。
「でも可愛いわよ??」
 そこは、否定しないが。
「ていうか友美女の子のふわふわってガリーな感じじゃね??」
「白野威そうなの??」
「光どうなのさ」
 とりあえず白野威は、光に話をふった。
「たぶん??」
 光も首をかしげる。
「よく姫さんは、本当にふわふわとした空気感なんですね!! とか旦那さんの事本当に包み込む感じとか……くれるかな。コメント」
 友美と白野威は、唖然とした。
「絶対にガリーな感じに思われてるやつ!?」
「私それと真逆よ!?」
 友美は、何処がふわふわな女の子なんだと自分の事を思ってしまった。
「光がそもそもそれポイポストをするからで!!」
「といわれても……」
 とりあえず白野威は、気になり、友美のスマホからSNSを見た。
 そしてしばらく確認して言う。
「光友美の事可愛い~って思い全開で書いてるじゃん!! そりゃふわふわな女の子って思うわ!!」
 光は、テヘッと舌をだし笑う。
「むかつく」
 友美は、その顔があまりにもムカついたので。
「なにしてるんじゃ~!!!!」
「友美ギブ!!」
 光に寝技をかけていた。
 喧嘩する程仲がいいともいえるが、これは、一方的に攻撃を受けている。
「にしても光嬉しそう……」
「呆れられて放置されるよりはるかにいい!!」
 友美は、更にイラッとしたのか、技をかけ、光は、とうとう。
「ギブー!!!! お詫びにお菓子おごるから!!!!」
 と声をあげていた。
 友美は、しかたがないと寝技をやめ、光を解放。
「なら高級なケーキね」
「はい……」
 痛い痛すぎる。
 術をかけ、治癒をすると、光は、やれやれという顔で起き上がる。
「まぁ友美は、一人で生きていけるさ。でも私は、ついていくからね」
「白野威は、ウエルカム!!」
 友美は、白野威を抱き締めると、もふもふ。
「俺は??」
 しかし視線が痛い。
 じーと光に見られるが友美は、無視。
「扱い酷くないか!?」
「酷くありません!!」
 友美は、更に呆れ顔に。
「光早くケーキ買ってくるかそのアカウント消すかじゃね??」
「なんでそうなるんだ!? 白野威!!」
 さすがに友美への愛を綴っているこのアカウントは、消すわけには、いかない。
「友美ならケーキ買いに行くよ!!」
「やったー!!」
 とりあえず光は、友美と白野威まで連れ、デパートに。
「光これ!!」
 デパートにつき、早速地下に友美達は、行った。
 友美は、早速目的のパティスリーのガラスケースの中のケーキを指差すが、その値段に光は、驚愕した。
「友美が5000円のケーキ!?」
 高いかと思いきや、ホールケーキなので、普通の値段とも言える。
 なんという風の吹きまわしかと光は、目を丸くしていた。
「光まさかだめ??」
「いいけど……」
 何か裏がありそうだと、光は、思ってしまった。
 とりあえずケーキを買いその後少しデパ地下で買い物をすると、帰路に。
「ママただいま」
「おかえり遊李」
 図書館に行っていた息子が帰ってきていた。
 友美は、遊李に微笑むと言う。
「パパがケーキ買ってくれたから食べよっか!!」
「ケーキ!?」
 遊李は、瞳をキラキラとさせる。
「パパありがとう!!」
「どういたしまして」
「とりあえず榎麟達呼んでくる!!」
 遊李は、リビングを出ていき、友美は、光に言う。
「切り分けておいてね!!」
「わかった……」
 そして等の友美は、そのまま和室に行き、そしてリビングを出ていった。
 友美は、要らないのだろうかと光は、思いつつとりあえず切り分け、子供達にだす。
 子供達は、とてもいい顔をして四人で仲良くケーキを食べる。
「白野威友美は……」
「分からないけど」
 いったい友美は、何処にと光が思っていると、子供達の話し声が。
「お兄ちゃん良かったわね!!」
「まさかこうして食べたいケーキが食べれるなんて!!」
「遊李ほんまやな!!」
 これが全ての答えかもしれない。
「友美……」
 光は、そのままキッチンを出て、納戸に。
「友美!!」
 そして友美の神子としての執務室に入ると、友美は、書類整理をしていた。
「光??」
 本当にいつも友美は、こうだ。驚かされる。なにより、嬉しいことをしてくれる。
「ケーキの事だ!!」
「え??」
 友美は、くびをかしげた。
「遊李の食べたがってたものだったんだろ??」
「あーあれね。まぁそうだけど……」
 友美は、どうしたのかと言う感じだ。
「本当にいつもいつも……」
 光は、嬉しそうに笑う。
「俺達の事が一番なんだから……」
 友美は、微笑む。
「そりゃ家族は、大切だからね」
「まさか俺の顔を立てるとは、思わなかったよ」
「そりゃ優しいパパだけれど、尊敬できるパパって所も見せないと」
「見事にはめられた気がする」
「私は、ただ、チャンスだと思っただけ。まぁSNSの件は、少し不思議だけど」
 しかし光から見た自分と考えればふわふわな女の子も自分なのだろうと思う。
「本当にかなわない……俺の愛しの姫には」
「どうだー」
 友美は、楽しげに微笑むと、また書類整理を始め、光は、そんな友美をみて、愛おしそうに微笑むのであった。
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