光明ノ神子2

 年末から正月は、神社が忙しい時期ともいえる。
「友美ありがとうございます」
 社務所でユニな、友美から頼んでいた物を受け取っていた。
「どういたしまして」
「本当に友美に頼めばある程度のものは、手に入りますね」
「そりゃ顔が広いからね!!」
 友美は、自慢気にいう。
「そういえばクリスマスどうでした??」
「まぁ例年通りね!! ユニは??」
 ユニは、少しあきれ顔に。
「ボンボンドロップシールに翻弄されたクリスマスでした……」
 友美は、遠い目に。
「売ってないもんね……」
「ソーマと走り回りましたが……見事に……」
 友美は、そういえばと榎麟が言っていたことを思い出していた。
「沙羅ちゃんシールにハマってるらしいわね」
「はい。シール帳を何時も持ち歩いてるくらいに」
「だからボンボンドロップシールか……」
 もしクリスマスプレゼントに頼まれなら大変だなと友美は、内心思った。
「そうなんです。友美ところは??」
「うちは、埴輪よ。埴輪」
 ユニは、目が点に。
「埴輪……」
 流石が友美のところの子供である。やはり少し変だ。
「柊麗のリクエストでね。でとりあえず準備したわよ!! 後は、本とかだったわ」
「さすが柊麗ちゃん……」
 やはり神子は、変わってるのだろうか。
「まぁ皆喜んでたから、大成功ね!!」
 楽しげに話す友美を見て、ユニもよかったと安堵した。
「そういえば、勇音来てないの??」
「もうそろそろ来ると思います」
 昨日勇音から神社に翌日行くので話を聞いてほしいとメッセージがスマホに来ていた。
 珍しいこともあるなと友美が思っていると蚊の鳴くような声が背後からした。
「こんにちは……」
 友美とユニは、思わず唖然とする。
「勇音さんが、タートルネックに着物!?」
「えっ!? あの流行りの着方を認めは、するが、自分は、やらないという感じの勇音が!!??」
 流石に襦袢は、中に着ていなかったが。
「友美脳裏に……」
「ユニこっち創作だからそれ出したら駄目」
「メタ発言!!」
 しかし言いたいことは、よく分かる。
「少し色々ありまして……」
 勇音は、気まずそうに言うが、友美とユニは、見えていた。
「……こいつやりやがったな?? 聖夜に」
 友美の発言に勇音は、頭からボカーンと、湯気をだし、顔を真っ赤に。
「友美そこは、もう少し言い方ありますよね!?」
「ユニ素直に言った方がいいでしょう?? ちなみにうちは、無かったです」
 自己申告しなくていいとユニは、思う。
「うちは……」
 流れならつい言いそうになった時、口を押さえられた。ソーマに。
「ユニ言わなくて言い」
 友美は、にっこり。
「熱々」
 ユニは、顔を赤くし、ソーマは、咳払い。
「ゴホン!!」
「友美は、なぜ平気なんですか!?」
 勇音は、負けずと、友美に聞く。少しでもやり返したくて。
「何でって別にやましいことじゃないし、古事記でも伊弉諾と伊弉冉も堂々とまぐわってるしね!!」
 勇音は、更に顔を真っ赤に。
「あの二柱を出してこないでください!!」
「そもそも日本は、昔からは、性に関しては、解放的だし、明治の頃からじゃない?? 今みたく、やましいものとして隠すようになったの!!」
 思わずその場にいた友美以外のものは、思う。今令和なんですがと。
「江戸の価値観を今に持ち込むな友美」
 ソーマの冷静な突っ込みに、友美は、不服そうだ。
「別にいいじゃん!!」
「よくないだろ」
 勇音も全力で首をたてに。
「友美って恥じらうところがずれてますよね」
「うん!! ユニ!!」
 清々しいほどにあっさり、認められ、ユニは、何も言えなかった。
 むしろ羨ましいほど。
「ある意味認めてるからこれだけ清々しいのか……」
 ソーマは、呆れ顔に。
「恋とは、素直であるべし!! というより、光に、あそこまで真っ直ぐに来られたら、こっちもね??」
 そうだった。友美の場合旦那がいろんな意味で凄い。
「光先生凄い……」
「まぁ光だしな」
 勇音は、頷くのみ。
 自分は、そう考えるも色々未熟すぎて、燕青に捨てられるかもしれないと、冷や汗を流し始める。
「私捨てられたくありません!!」
 友美達は、何故そうなるんだと首をかしげた。
「そんだけ熱々でどこが捨てられるよ」
 友美は、呆れ顔に。
「友美の方が光をゴミ箱に捨てる方が早いかもしれんぞ」
「ソーマ流石にそれは、失礼!!」
「ユニあながち間違ってないかも??」
 友美は、どこ吹く風という感じで、気にしてなさそうだ。
「もし間違ってないんだったら泣くが!?」
 なんと友美の背後から光が。
「なに!?」
「本物ですよね!?」
 ソーマとユニに驚かれ、光は、不機嫌な顔に。
「本物ですが!?」
 友美は、呆れ顔に。
「仕事早く終わったの??」
「冬休みだしな。やること終わって有給使って帰ってきた」
 光は、友美には、優しい声色で話しかけていた。
「そう」
 友美は、微笑む。
「私だけ独り……」
 勇音は、何故か落ち込む。
「燕青仕事納めで駆けずりまわってるみたいだしね」
「忙しいんだなアイツも」
「ソーマそりゃそうだよ」
 ユニは、ソーマにそういうと、ソーマは、信じられない感じだった。
「とりあえず俺は、やることがあるから行く」
「分かった」
「またねー」
「また」
 ソーマは、手だけふると社務所から出ていった。
「で勇音話って??」
 友美は、さっそくと話をふるが、勇音は、光をじっと見る。
「その……」
「……よし!! 光女になれ!!」
 光は、友美の発言に唖然とする。
「えっ!!??」
「勇音たぶん話さないから!! とりあえず!!」
 そんな無茶なとユニは、思ったが、光は、溜め息をつくと、その場で、術を使いなんと女性に。
「光先生そんな手軽に!?」
「秘術のお陰でね」
 勇音もこれには、驚くほどらしい。
「じゃ勇音話し聞くよ!!」
 友美は、微笑む。
 勇音は、目を伏せ小さな声で。
「ドキドキして……」
「「「して??」」」
 皆の視線が勇音に集まる。
「毎日まともに息ができないんです!! 恋ってなんでこうなんですか!?」
 勇音は、必死だった。早く平穏に暮らしたいのにと思っているからだ。 
 しかしそんな勇音に対し、友美達は、にっこり。
「光若いねぇ~」
「そこは、初々しいだよ友美」
「いいですね!! 勇音さん!!」
 目の前の人達よくよく考えるとひとつ屋根の下で住んで十年以上経つ。
 勇音は、話す相手間違えたかもしれないと思った。
「そのどうすれば……」
「「「慣れ」」」
 即答されてしまぅた。
「慣れ!?」
「それしかありませんよ。ですが、かっこいいんですよね何年経っても」
 ユニは、微笑みながら、いう。
「友美は、どうなんですか??」
「私?? まぁ何年経っても可愛いとは、思うけど。あと呆れも出てくるかな」
「呆れ??」
 勇音は、少し驚く。
「こんな女を追いかけて、そのまま物にして、そして飽きずにずっと一緒にいるんだから」
 ある意味これは、友美から光に対しての褒め言葉ともいえるのかもしれない。
 言葉は、キツいが光は、嬉しそうに微笑む。
「そりゃ愛する姫といたいから」
 光は、友美に抱きつく。
「流石がですね……」
「私の悩みなんてなんか、どうでもいい気がしてきました……」
 それほどに熱々なのである。
 友美と光は。
「私もこうなりたい……」
「勇音それは、それで問題あると思います」
「でも首に跡つけられたりとかしないですよね!?」
「勇音あまいなぁー」
 友美は、そういうと微笑む。
「友美がつけに来るよ」
 光は、呆れ顔に。
「しかもわざわざ治癒術使ってまで」
 勇音は、唖然とし、ユニは、苦笑い。
「友美らしい」
「まぁねユニ」
 勇音は、顔をひきつる。
「私の悩み解決しない!?」
「諦めた方がいいかも。とりあえず燕青に伝えることだ」
 光は、そういうと、術を解き、男に。
「友美帰る??」
「うん!! 勇音の話しも終わったみたいだしね!!」
 友美と光は、手を繋ぎ、ユニと勇音に挨拶をして帰っていった。
 残された勇音は、とても困った顔をし、そのとなりで、ユニは、ただ、微笑むのであった。こういうのも今だからこその悩みだなと思いながら。

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