光明ノ神子2
榎麟にとって、それは、とても不思議だった。
「薄いってことは、貧乏なんだ!!」
なんてクラスメイトの声が聞こえる。
榎麟は、呆れ顔で席から立ち上がる。
「尾崎さんもそう思うよね??」
何故か話をふられ、榎麟は、真顔でいった。
「物事は、そんな単純違う」
「なにそれ??」
そりゃ意味も分からないだろう。
榎麟は、そのまま教室を出た。
「何がエエんやシール帳の」
正直全く興味が湧かない。だからこそ、何故シール帳の薄さで相手の家庭の裕福さを計ろうとするのか理解不能だ。
そのままトイレに行き、済ませると、教室に戻る。
相変わらずシール帳やシール交換機について女子達は、話していた。
そりゃシールが嫌いかと言われれば好きだ。
だが分からないマウントを取るために使うシール帳の何がいいのかと。
その後結局榎麟は、授業を受けながらも、そのまま最後まで頭の片隅にその疑問が残っていた。
帰りの会も終わると、そのまま榎麟は、教室を出た。
「榎麟ちゃん帰ろ!!」
廊下を歩いていると聞きなれた声が。
「沙羅ちゃんええよ」
沙羅は、別のクラスであり、こうして時より、一緒に帰る。
「榎麟ちゃん今日は、シールで盛り上がってたよ!!」
「そっちもか……」
「うん!! 今人気だもんね!! 私もこの間買って貰ったんだ!! シール帳!!」
「そうなんや」
と何時もどうり沙羅の話を聞きながら、下駄箱へ。そして上履きと靴を履き替えると、上履きを、下駄箱に。
そのまま学校を後にし、榎麟は、途中で沙羅と分かれ、珍しくそのまま家に。
「お母さんただいま」
リビングに入ると、友美がいた。
「おかえりなさい榎麟」
友美は、榎麟の所まで来ると、彼女の頭を撫でる。
「学校どうだった??」
榎麟は、素直にいう。
「シール帳のなにがええかまったく分からん」
友美は、少しビックリ。
「シール帳!? 榎麟からシール帳なんて単語出てくるなんて!?」
何故ここまで驚かれるのかと榎麟は、思いつつ呆れ顔で友美をみる。
「お母さんそりゃ出るって」
「ごめんなさいつい……」
しかし友美のきたいとは、違い少し嫌気がさしてそうだ。シール帳に。
「ええよ」
榎麟は、そういうとランドセルをおろした。
「お母さんシール帳でマウント取れるん??」
「まぁ取れるでしょうね。小学生なら余計に」
「はぁ……」
榎麟は、溜め息をつく。
「榎麟シール帳のこと嫌いなの??」
「嫌いちゃう。シール帳でマウントとる女子が嫌い」
「あー分かるわお母さんも嫌い」
友美も呆れ顔に。
「女って生き物は、ね。小さくても大きくてもそうだから、そういう相手は、スルーか、力で捩じ伏せるの」
榎麟は、顔をひきつる。
「それやったら、犯罪や!!」
「だから頭を使って陥れるのよ!! ふふふ」
友美は、楽しげに笑うが、絶対にそのようなことをしないと、榎麟は、決めかけたが、場合によっては、しようと決めた。
「お母さんシール帳の何がええの??」
素朴な疑問を友美に榎麟は、投げ掛ける。
「楽しくお話ししたり、欲しいものを手に入れられるからだと思うわ」
「コミュニケーションな……」
確かに沙羅は、楽しそうに話をしていた。
その話題を誰かと共有するのは、確かに楽しいことだ。
「シール帳か……」
「榎麟作る??」
何故か友美が少し嬉しそうだが、榎麟は、バッサリ。
「作らへん」
友美は、ショボンとなる。
「お母さんが作りたかったら、作ったらええやん!!」
「親子で楽しみたかったの!!」
しかし確かにそれもそうである。
「作るか」
友美が真剣に悩むなか、柊麗が帰宅した。
「お姉ちゃん聞いてー!!」
ただいまともいわずに入ってきた柊麗は、呆れたかおをしいう。
「シール帳よりも絶対に、薬品の方がいいのに!!」
友美と榎麟は、柊麗の言葉に凍りつく。
何故そこで薬品が出てくるのか。
「お姉ちゃん、ママ??」
固まる二人に柊麗は、首をかしげた。
「柊麗だから薬品は、な知っていったんだよ!!」
白銀の猿こと蔦は、慌てて出てくると言うが、柊麗は、不服そうだ。
「だって薬品の方が自分身を守れるわ!!
シール帳なんて、なんの役にもたたない!!」
いったい柊麗は、なにと日々闘ってるのかと友美は、思う。
「お母さんなんか……私の悩みは、小さい気がしてきた……」
「柊麗と比べちゃダメよ。榎麟。なんせ柊麗なんというか……何時も斜め上だから……」
「ママ斜め上とは、失礼な!!」
と柊麗は、いうが、突拍子のないことを言い始めるのである。
「シール帳って色々悩みをうむのね」
友美は、小学生って難しいなと思いつつ悩ましそうな顔に。
「お母さんとりあえず高いシールを安いシールで交換は、アカンやろ??」
「そりゃダメよ。まぁその子も誰かにたかられて酷い目に遭うわよー。まぁたかられた子も、何処かで同じことをしたから、まぁたかられるんだけど」
友美は、やれやれと言う感じて、いった。
「やっぱり薬品よ!! 薬品!!」
「柊麗それを使って撃退!! とかは、駄目だからね」
「ママ分かってるわ!!」
友美は、ならいがとは、思っていた。
「でもシールは、可愛い」
「よね!! お姉ちゃん!!」
友美は、これはと、もう一度提案した。
「ならシール帳ママと……」
「「作りません!!」」
友美は、撃沈した。
「沙羅ちゃんも作ってるのに~」
「それとこれは、話別や」
「そうよママ」
友美は、肩を落とした。
自分も他のママみたく、子供たちと楽しくシール帳で楽しみたい。
「もう光巻き込むか……」
間違いなく光ならシール帳に付き合ってくれるはずだ。なにせ可愛いもの好きだから。
「お父さんやった、ノリノリやと思うで」
「私もそう思う!!」
やはり光は、家族からも認められる可愛いもの好きらしい。
「とりあえずシール帳引っ張り出すか」
友美は、そういうと、ロフトに登っていった。
「ママ持ってるんだ」
「まぁそうやろうな」
榎麟と柊麗は、とりあえずそこ後リビングで宿題をすることに。
宿題をしていると、遊李が帰ってきた。
「珍しくリビングで宿題をしてる」
「遊李気分転換や」
「榎麟なるほど。なら僕もしよう」
ということで炬燵に入り、仲良く、姉弟揃って宿題をすることに。
楽しく話ながら、するのも時には、いい。
思ったよりも宿題は、順調に進み、無事に終わった。
「そういえばクラスの女子がシール帳について話してたよ」
宿題を片付けながら、遊李が話をした時、彼は、身震いした。
柊麗と榎麟の顔がとても怖かったからだ。
「二人とも何が……」
「シール帳なんて争いの種や」
「薬品の方がいいわ!!」
「薬品!?」
さすがに遊李も薬品には、驚く。
「柊麗さすがにそれは、危ない」
「えー!!! お兄ちゃん!!」
遊李は、困り顔になっていると、友美がようやくロフトから降りてきた。
「おかえりなさい」
「ママただいま」
友美は、微笑むとそのまま和室に。
「お母さんみつかったみたいや」
「榎麟何を??」
「遊李シール帳」
「ママ好きそうだもんね」
遊李は、母なら姉、妹とシール帳を楽しみたいと言うはずだと思った。
しかしこの2人たぶん即断るだろう。
「巻き込まれるねパパ」
榎麟と柊麗は、頷く。
「まぁエエやろお父さん可愛いもの好きやし」
「私たちよりそうだよね!!」
遊李は、確かに榎麟と柊麗に比べたらとは、思った。
「とりあえず僕部屋に行くよ。ランドセル片付けてくる」
遊李は、そういうと立ち上がり、そのまま部屋に。
部屋の扉を閉め、ランドセルを机の上に、置くと、勉強机の鍵のついた引き出しの鍵をあけると、引き出しをひっぱる。
「まぁ僕もハマってるけど……」
なんと引き出しには、シール帳が。
「ママ僕と交換とか……」
さすがに無理かと思った時、ドアがノックされた。
「遊李いい??」
「どうぞ!!」
遊李がそういうと、ドアが開いた。
「これあげるわ」
友美が遊李の部屋に入るとドアを閉め手渡したのは、シールだった。
「これボンボンドロップシール!?」
「見つけたから。遊李また気が向いたら、ママに付き合ってね!!」
「ありがとうママ」
友美は、微笑むと部屋を出ていった。
「ママに気付かれてたみたい」
と遊李は、言うが、嬉しそう。
「こりゃますます光巻き込まないと」
友美は、そういうと微笑み、リビングに入る。
「だから」
「でもお姉ちゃん!!」
こちらもこちらで楽しそう。
「お母さんちろぬいと帰還した!!」
螢は、リビングに入ってきた友美に言う。
「おかえりなさい」
本当に可愛いわが子達。本日もうちは、平和だなと友美は、嬉しそうに微笑むのであった。愛おしそうな笑みを浮かべて。
「薄いってことは、貧乏なんだ!!」
なんてクラスメイトの声が聞こえる。
榎麟は、呆れ顔で席から立ち上がる。
「尾崎さんもそう思うよね??」
何故か話をふられ、榎麟は、真顔でいった。
「物事は、そんな単純違う」
「なにそれ??」
そりゃ意味も分からないだろう。
榎麟は、そのまま教室を出た。
「何がエエんやシール帳の」
正直全く興味が湧かない。だからこそ、何故シール帳の薄さで相手の家庭の裕福さを計ろうとするのか理解不能だ。
そのままトイレに行き、済ませると、教室に戻る。
相変わらずシール帳やシール交換機について女子達は、話していた。
そりゃシールが嫌いかと言われれば好きだ。
だが分からないマウントを取るために使うシール帳の何がいいのかと。
その後結局榎麟は、授業を受けながらも、そのまま最後まで頭の片隅にその疑問が残っていた。
帰りの会も終わると、そのまま榎麟は、教室を出た。
「榎麟ちゃん帰ろ!!」
廊下を歩いていると聞きなれた声が。
「沙羅ちゃんええよ」
沙羅は、別のクラスであり、こうして時より、一緒に帰る。
「榎麟ちゃん今日は、シールで盛り上がってたよ!!」
「そっちもか……」
「うん!! 今人気だもんね!! 私もこの間買って貰ったんだ!! シール帳!!」
「そうなんや」
と何時もどうり沙羅の話を聞きながら、下駄箱へ。そして上履きと靴を履き替えると、上履きを、下駄箱に。
そのまま学校を後にし、榎麟は、途中で沙羅と分かれ、珍しくそのまま家に。
「お母さんただいま」
リビングに入ると、友美がいた。
「おかえりなさい榎麟」
友美は、榎麟の所まで来ると、彼女の頭を撫でる。
「学校どうだった??」
榎麟は、素直にいう。
「シール帳のなにがええかまったく分からん」
友美は、少しビックリ。
「シール帳!? 榎麟からシール帳なんて単語出てくるなんて!?」
何故ここまで驚かれるのかと榎麟は、思いつつ呆れ顔で友美をみる。
「お母さんそりゃ出るって」
「ごめんなさいつい……」
しかし友美のきたいとは、違い少し嫌気がさしてそうだ。シール帳に。
「ええよ」
榎麟は、そういうとランドセルをおろした。
「お母さんシール帳でマウント取れるん??」
「まぁ取れるでしょうね。小学生なら余計に」
「はぁ……」
榎麟は、溜め息をつく。
「榎麟シール帳のこと嫌いなの??」
「嫌いちゃう。シール帳でマウントとる女子が嫌い」
「あー分かるわお母さんも嫌い」
友美も呆れ顔に。
「女って生き物は、ね。小さくても大きくてもそうだから、そういう相手は、スルーか、力で捩じ伏せるの」
榎麟は、顔をひきつる。
「それやったら、犯罪や!!」
「だから頭を使って陥れるのよ!! ふふふ」
友美は、楽しげに笑うが、絶対にそのようなことをしないと、榎麟は、決めかけたが、場合によっては、しようと決めた。
「お母さんシール帳の何がええの??」
素朴な疑問を友美に榎麟は、投げ掛ける。
「楽しくお話ししたり、欲しいものを手に入れられるからだと思うわ」
「コミュニケーションな……」
確かに沙羅は、楽しそうに話をしていた。
その話題を誰かと共有するのは、確かに楽しいことだ。
「シール帳か……」
「榎麟作る??」
何故か友美が少し嬉しそうだが、榎麟は、バッサリ。
「作らへん」
友美は、ショボンとなる。
「お母さんが作りたかったら、作ったらええやん!!」
「親子で楽しみたかったの!!」
しかし確かにそれもそうである。
「作るか」
友美が真剣に悩むなか、柊麗が帰宅した。
「お姉ちゃん聞いてー!!」
ただいまともいわずに入ってきた柊麗は、呆れたかおをしいう。
「シール帳よりも絶対に、薬品の方がいいのに!!」
友美と榎麟は、柊麗の言葉に凍りつく。
何故そこで薬品が出てくるのか。
「お姉ちゃん、ママ??」
固まる二人に柊麗は、首をかしげた。
「柊麗だから薬品は、な知っていったんだよ!!」
白銀の猿こと蔦は、慌てて出てくると言うが、柊麗は、不服そうだ。
「だって薬品の方が自分身を守れるわ!!
シール帳なんて、なんの役にもたたない!!」
いったい柊麗は、なにと日々闘ってるのかと友美は、思う。
「お母さんなんか……私の悩みは、小さい気がしてきた……」
「柊麗と比べちゃダメよ。榎麟。なんせ柊麗なんというか……何時も斜め上だから……」
「ママ斜め上とは、失礼な!!」
と柊麗は、いうが、突拍子のないことを言い始めるのである。
「シール帳って色々悩みをうむのね」
友美は、小学生って難しいなと思いつつ悩ましそうな顔に。
「お母さんとりあえず高いシールを安いシールで交換は、アカンやろ??」
「そりゃダメよ。まぁその子も誰かにたかられて酷い目に遭うわよー。まぁたかられた子も、何処かで同じことをしたから、まぁたかられるんだけど」
友美は、やれやれと言う感じて、いった。
「やっぱり薬品よ!! 薬品!!」
「柊麗それを使って撃退!! とかは、駄目だからね」
「ママ分かってるわ!!」
友美は、ならいがとは、思っていた。
「でもシールは、可愛い」
「よね!! お姉ちゃん!!」
友美は、これはと、もう一度提案した。
「ならシール帳ママと……」
「「作りません!!」」
友美は、撃沈した。
「沙羅ちゃんも作ってるのに~」
「それとこれは、話別や」
「そうよママ」
友美は、肩を落とした。
自分も他のママみたく、子供たちと楽しくシール帳で楽しみたい。
「もう光巻き込むか……」
間違いなく光ならシール帳に付き合ってくれるはずだ。なにせ可愛いもの好きだから。
「お父さんやった、ノリノリやと思うで」
「私もそう思う!!」
やはり光は、家族からも認められる可愛いもの好きらしい。
「とりあえずシール帳引っ張り出すか」
友美は、そういうと、ロフトに登っていった。
「ママ持ってるんだ」
「まぁそうやろうな」
榎麟と柊麗は、とりあえずそこ後リビングで宿題をすることに。
宿題をしていると、遊李が帰ってきた。
「珍しくリビングで宿題をしてる」
「遊李気分転換や」
「榎麟なるほど。なら僕もしよう」
ということで炬燵に入り、仲良く、姉弟揃って宿題をすることに。
楽しく話ながら、するのも時には、いい。
思ったよりも宿題は、順調に進み、無事に終わった。
「そういえばクラスの女子がシール帳について話してたよ」
宿題を片付けながら、遊李が話をした時、彼は、身震いした。
柊麗と榎麟の顔がとても怖かったからだ。
「二人とも何が……」
「シール帳なんて争いの種や」
「薬品の方がいいわ!!」
「薬品!?」
さすがに遊李も薬品には、驚く。
「柊麗さすがにそれは、危ない」
「えー!!! お兄ちゃん!!」
遊李は、困り顔になっていると、友美がようやくロフトから降りてきた。
「おかえりなさい」
「ママただいま」
友美は、微笑むとそのまま和室に。
「お母さんみつかったみたいや」
「榎麟何を??」
「遊李シール帳」
「ママ好きそうだもんね」
遊李は、母なら姉、妹とシール帳を楽しみたいと言うはずだと思った。
しかしこの2人たぶん即断るだろう。
「巻き込まれるねパパ」
榎麟と柊麗は、頷く。
「まぁエエやろお父さん可愛いもの好きやし」
「私たちよりそうだよね!!」
遊李は、確かに榎麟と柊麗に比べたらとは、思った。
「とりあえず僕部屋に行くよ。ランドセル片付けてくる」
遊李は、そういうと立ち上がり、そのまま部屋に。
部屋の扉を閉め、ランドセルを机の上に、置くと、勉強机の鍵のついた引き出しの鍵をあけると、引き出しをひっぱる。
「まぁ僕もハマってるけど……」
なんと引き出しには、シール帳が。
「ママ僕と交換とか……」
さすがに無理かと思った時、ドアがノックされた。
「遊李いい??」
「どうぞ!!」
遊李がそういうと、ドアが開いた。
「これあげるわ」
友美が遊李の部屋に入るとドアを閉め手渡したのは、シールだった。
「これボンボンドロップシール!?」
「見つけたから。遊李また気が向いたら、ママに付き合ってね!!」
「ありがとうママ」
友美は、微笑むと部屋を出ていった。
「ママに気付かれてたみたい」
と遊李は、言うが、嬉しそう。
「こりゃますます光巻き込まないと」
友美は、そういうと微笑み、リビングに入る。
「だから」
「でもお姉ちゃん!!」
こちらもこちらで楽しそう。
「お母さんちろぬいと帰還した!!」
螢は、リビングに入ってきた友美に言う。
「おかえりなさい」
本当に可愛いわが子達。本日もうちは、平和だなと友美は、嬉しそうに微笑むのであった。愛おしそうな笑みを浮かべて。
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