光明ノ神子2
神子は、精神的にも肉体的にも神力的にも強い。
「う~ん」
友美は、炬燵に入り、煎餅を食べながら、考えていた。
「友美どうしたのさ」
炬燵に入り、ぬくぬくしていた白野威が唸る友美の声を聞き、問いかける。
「白野威神子って強い??」
白野威は、しばらく考えて言う。
「まぁ凡人と一緒にしたら、駄目」
至極当然の事を言われ、友美は、確かにと思ってしまった。
「確かに」
しかし何故友美は、またそのようなことを考えたのだろう。
「友美なんでまた変なことを……」
「なんとなく、神子って泣くのかなって……」
またその泣くという定義は、どこからどこまでの事なのだろうか。
正直とても広いなと白野威は、思ってしまった。
「友美まず何で泣く事を知りたいわけ??」
友美は、しばらく考えて言う。
「恐怖!!」
まさかのまさかだなと白野威は、思う。
「恐怖って……」
そもそも神子が恐怖を抱かれる対象では、と真面目に思う。
なんせ神子は、くせ者揃いなうえ、場合によっては、なかなか恐ろしいことを平然としているからだ。
げんに、白野威の使いである友美もまたそう。なかなか恐れられる存在である。
「だって皆恐怖で泣かなさそうだもん!! 悲しくてもこのくそやろう!! ってなりそうだけど」
友美がそういい微笑むが、白野威は、相変わらずな友美に唖然し、和室から話を聞いていた光と水郷も困り顔になっていた。
「水郷らしいけどどう思う??」
「とりあえず光は、恐怖からは、泣かないでしょう??」
水郷の言葉に光は、驚いた。
「えっ!?」
「誰かしら?? 神に全て捧げるから生かしてくれ!! 力を貸してくれ!! と言ったのは」
今思うとそうとうアホなことを自分は、したなと光は、思う。
相手が水郷だったからいいものを。普通ならば約束を形だけかなえられ、半ば破棄され、好き勝手されていたかもしれないのに。
「俺です……」
「わかってるのならよろしい!!」
水郷は、そう言うとじっと光を見据えた。
「神子は、皆何かしらの逆境から希望を忘れずに、立ち上がり、成り上がった者が多い。恐怖はあれど、恐怖から泣くってことは、あまりないと思うわ」
しかし後悔や罪悪感から悔やみ涙を流すことは、あるかもしれない。
「確かにそうかも」
もちろん恐怖を感じるのは、人なのだから誰しもが持ち合わせるもだ。
神すらも恐怖から、事件を巻き起こすこともある。
光は、立ち上がると、そのままリビングに。
「友美」
友美に話しかけると彼女の隣に座った。
「光神子って泣くと思う??」
友美は、光に問いかける。
「泣くの定義によるかな」
「悲しみからは、泣くこともありそうよね!!」
「泣くどころか怨みで全て滅ぼしたやからがいるつうの」
白野威は、そういうと、溜め息を着くが友美と光は、笑えなかった。これには。
なんせ事件を起こした張本人は、友美の友であり、事を起こせるだけの力を生前から持っているので。
そのせいもあり、あのような事件を巻き起こしたとも言えるが。
「アレ?? 反応がない!!」
白野威は、首をかしげる。
「反応しずらいの!!」
「そうだぞ。まったく」
光からは、何故か呆れられている。
白野威は、立ち上がると、光の所に歩いていき、そして。
「水郷??」
「友美ちょっと避難させてねー」
「避難!?」
光は、まずいと、思った時には、白野威の前足が肩にそして。
「体重かけてくるな!!!!」
「うりゃー!!!」
そのままなんと、光を押し倒すと、どんっと光の腹に乗り、丸くなった。
「重い……」
「友美の場合心地よい重さ~とか思ってるくせに!!」
「友美の場合全部……体重かけてこない!!」
光は、首をあげ、白野威にいう。しかしとともお腹は、ぬくぬくだ。
太陽神だからか、今は、ホッキョクオオカミだからか、白野威の体温は、高いのである。
「光寝ないでね??」
「寝ないけど、お腹気持ちいい……」
友美がよく白野威を抱き締めてる理由が改めて、分かると本当に毛並みとこの体温なにより、大きさが冬には、ちょうどいいと光は、思った。
「水郷これ寝ないよね??」
「白野威様は、寝てるわね」
友美は、まさかと覗き込むと、白野威は、目を閉じ明らかに寝ていた。
「なに!?」
光は、やられたと溜め息をつく。
「見事に寝てる……」
「なんでこうなるんだ……夜も最近上に乗ってくるのに……」
友美は、苦笑い。
夫婦がイチャイチャしてる時は、気を遣い白野威は、別の場所で寝るが、基本は、和室で一緒に寝ている。
最近朝が冷えるようになり、光は、白野威によく乗ってこられていた。
「夜中起きると確かにお腹の上にのって寝てるわね……」
友美は、自分の時は、布団のなかに潜り込んできて、隣でくっついて寝てるだけなのにと思った。
「ある意味恐怖??」
「友美慣れると平気だから違う」
慣れてる光にも驚きだが。
「白野威様友美には、とことん優しいのに、光には、優しいんだけど、わがままというか、雑というか……」
水郷は、少し困り顔に。
「弟子だから雑でいいと思われてそうだ……」
光は、優しい手付きで、白野威を撫でる。
「なるほどねー」
友美は、水郷を撫でながら、更に考えていた。
「ねぇ水郷」
「なに友美??」
「水郷は、歴代の神子が泣いてたところ見たことある??」
友美は、何気なく気になり聞くと、水郷は、少し寂しげな顔に。
「あるわよ。大切な人との別れで静かに泣いていたり、怒りから呪いになり、そして泣きながら全てを破壊したり……」
友美は、壮絶だなと思った。とくに友人の前世の件に関しては。
「でも、それだけじゃない。子供が産まれ、嬉し泣きをするのもあったわ」
友美は、隣にいる光をみて、目を細めた。
「そういえば……」
「ねぇ??」
友美と水郷に見られ、光は、少し困惑。
「なに??」
「なにもない」
友美は、そういうと微笑む。
「でも恐怖からって考えると皆泣きそうにないのよね」
「そもそも友美で慣れてるかも??」
水郷は、お茶目に笑う。
「なにそれ」
友美は、不服そうな顔に。
「まぁ友美がある一定の臨界地点までけると、黄泉の力溢れて、黒いきりが出てくるからなぁ……」
お陰で、神子達は、恐怖というのもに慣れてしまっているのかもしれない。
「慣れるのって良くないよ!?」
「まぁそうだけど」
光は、微笑む。
「それに触れたら終わりって原子炉とか、放射線関係もだから!!」
「確かにそうだが、身近なものといえば、黄泉の力だからな」
友美は、確かにと納得したが、それでも少し不満だ。
「黄泉の力って本来は、安らかなものだから!!」
「それは、友美だから分かるんだよ」
光は、そう言うと続ける。
「白蓮の事を知っている神子は、ほとんどいないし」
白蓮は、イザナミの力の一部が捨てられたさいに人格を持った存在である。
普通ならば、眷属として縛れない存在であるが、友美は、違う。
「白蓮を使役できるという時点で、友美は、黄泉の力についてある程度は、理解できてるって事だから」
「まぁそうだけど……」
「その気に慣れば、死者蘇生も友美は、出来るだろ??」
これには、友美も無言を貫いた。
「夫にも秘密か……」
光は、切なく微笑む。
「だって死者蘇生と不老不死は多くの人が欲しがるものだしね」
友美は、それだけ言う。
「俺、欲すること無いんだが……」
「知ってることを今さら教えてもしかたがないでしょう??」
光は、少し驚く。
「それくらい分かるわよ」
「アハハ……」
光は、苦笑い。
「そりゃ中身がね??」
水郷まで意味ありげに笑いいい、白野威は、後ろ足で、なんと光の顎に蹴りをいれる。
「うっ!!」
タイミングが良すぎる。
「起きてる??」
水郷は、覗き込む。
「寝てると思うわ」
「ならタイミング良すぎるだろ……」
光は、顎をさすっていう。
友美は、楽しげに笑うとナイスタイミングと白野威をみて、思うのであった。
「う~ん」
友美は、炬燵に入り、煎餅を食べながら、考えていた。
「友美どうしたのさ」
炬燵に入り、ぬくぬくしていた白野威が唸る友美の声を聞き、問いかける。
「白野威神子って強い??」
白野威は、しばらく考えて言う。
「まぁ凡人と一緒にしたら、駄目」
至極当然の事を言われ、友美は、確かにと思ってしまった。
「確かに」
しかし何故友美は、またそのようなことを考えたのだろう。
「友美なんでまた変なことを……」
「なんとなく、神子って泣くのかなって……」
またその泣くという定義は、どこからどこまでの事なのだろうか。
正直とても広いなと白野威は、思ってしまった。
「友美まず何で泣く事を知りたいわけ??」
友美は、しばらく考えて言う。
「恐怖!!」
まさかのまさかだなと白野威は、思う。
「恐怖って……」
そもそも神子が恐怖を抱かれる対象では、と真面目に思う。
なんせ神子は、くせ者揃いなうえ、場合によっては、なかなか恐ろしいことを平然としているからだ。
げんに、白野威の使いである友美もまたそう。なかなか恐れられる存在である。
「だって皆恐怖で泣かなさそうだもん!! 悲しくてもこのくそやろう!! ってなりそうだけど」
友美がそういい微笑むが、白野威は、相変わらずな友美に唖然し、和室から話を聞いていた光と水郷も困り顔になっていた。
「水郷らしいけどどう思う??」
「とりあえず光は、恐怖からは、泣かないでしょう??」
水郷の言葉に光は、驚いた。
「えっ!?」
「誰かしら?? 神に全て捧げるから生かしてくれ!! 力を貸してくれ!! と言ったのは」
今思うとそうとうアホなことを自分は、したなと光は、思う。
相手が水郷だったからいいものを。普通ならば約束を形だけかなえられ、半ば破棄され、好き勝手されていたかもしれないのに。
「俺です……」
「わかってるのならよろしい!!」
水郷は、そう言うとじっと光を見据えた。
「神子は、皆何かしらの逆境から希望を忘れずに、立ち上がり、成り上がった者が多い。恐怖はあれど、恐怖から泣くってことは、あまりないと思うわ」
しかし後悔や罪悪感から悔やみ涙を流すことは、あるかもしれない。
「確かにそうかも」
もちろん恐怖を感じるのは、人なのだから誰しもが持ち合わせるもだ。
神すらも恐怖から、事件を巻き起こすこともある。
光は、立ち上がると、そのままリビングに。
「友美」
友美に話しかけると彼女の隣に座った。
「光神子って泣くと思う??」
友美は、光に問いかける。
「泣くの定義によるかな」
「悲しみからは、泣くこともありそうよね!!」
「泣くどころか怨みで全て滅ぼしたやからがいるつうの」
白野威は、そういうと、溜め息を着くが友美と光は、笑えなかった。これには。
なんせ事件を起こした張本人は、友美の友であり、事を起こせるだけの力を生前から持っているので。
そのせいもあり、あのような事件を巻き起こしたとも言えるが。
「アレ?? 反応がない!!」
白野威は、首をかしげる。
「反応しずらいの!!」
「そうだぞ。まったく」
光からは、何故か呆れられている。
白野威は、立ち上がると、光の所に歩いていき、そして。
「水郷??」
「友美ちょっと避難させてねー」
「避難!?」
光は、まずいと、思った時には、白野威の前足が肩にそして。
「体重かけてくるな!!!!」
「うりゃー!!!」
そのままなんと、光を押し倒すと、どんっと光の腹に乗り、丸くなった。
「重い……」
「友美の場合心地よい重さ~とか思ってるくせに!!」
「友美の場合全部……体重かけてこない!!」
光は、首をあげ、白野威にいう。しかしとともお腹は、ぬくぬくだ。
太陽神だからか、今は、ホッキョクオオカミだからか、白野威の体温は、高いのである。
「光寝ないでね??」
「寝ないけど、お腹気持ちいい……」
友美がよく白野威を抱き締めてる理由が改めて、分かると本当に毛並みとこの体温なにより、大きさが冬には、ちょうどいいと光は、思った。
「水郷これ寝ないよね??」
「白野威様は、寝てるわね」
友美は、まさかと覗き込むと、白野威は、目を閉じ明らかに寝ていた。
「なに!?」
光は、やられたと溜め息をつく。
「見事に寝てる……」
「なんでこうなるんだ……夜も最近上に乗ってくるのに……」
友美は、苦笑い。
夫婦がイチャイチャしてる時は、気を遣い白野威は、別の場所で寝るが、基本は、和室で一緒に寝ている。
最近朝が冷えるようになり、光は、白野威によく乗ってこられていた。
「夜中起きると確かにお腹の上にのって寝てるわね……」
友美は、自分の時は、布団のなかに潜り込んできて、隣でくっついて寝てるだけなのにと思った。
「ある意味恐怖??」
「友美慣れると平気だから違う」
慣れてる光にも驚きだが。
「白野威様友美には、とことん優しいのに、光には、優しいんだけど、わがままというか、雑というか……」
水郷は、少し困り顔に。
「弟子だから雑でいいと思われてそうだ……」
光は、優しい手付きで、白野威を撫でる。
「なるほどねー」
友美は、水郷を撫でながら、更に考えていた。
「ねぇ水郷」
「なに友美??」
「水郷は、歴代の神子が泣いてたところ見たことある??」
友美は、何気なく気になり聞くと、水郷は、少し寂しげな顔に。
「あるわよ。大切な人との別れで静かに泣いていたり、怒りから呪いになり、そして泣きながら全てを破壊したり……」
友美は、壮絶だなと思った。とくに友人の前世の件に関しては。
「でも、それだけじゃない。子供が産まれ、嬉し泣きをするのもあったわ」
友美は、隣にいる光をみて、目を細めた。
「そういえば……」
「ねぇ??」
友美と水郷に見られ、光は、少し困惑。
「なに??」
「なにもない」
友美は、そういうと微笑む。
「でも恐怖からって考えると皆泣きそうにないのよね」
「そもそも友美で慣れてるかも??」
水郷は、お茶目に笑う。
「なにそれ」
友美は、不服そうな顔に。
「まぁ友美がある一定の臨界地点までけると、黄泉の力溢れて、黒いきりが出てくるからなぁ……」
お陰で、神子達は、恐怖というのもに慣れてしまっているのかもしれない。
「慣れるのって良くないよ!?」
「まぁそうだけど」
光は、微笑む。
「それに触れたら終わりって原子炉とか、放射線関係もだから!!」
「確かにそうだが、身近なものといえば、黄泉の力だからな」
友美は、確かにと納得したが、それでも少し不満だ。
「黄泉の力って本来は、安らかなものだから!!」
「それは、友美だから分かるんだよ」
光は、そう言うと続ける。
「白蓮の事を知っている神子は、ほとんどいないし」
白蓮は、イザナミの力の一部が捨てられたさいに人格を持った存在である。
普通ならば、眷属として縛れない存在であるが、友美は、違う。
「白蓮を使役できるという時点で、友美は、黄泉の力についてある程度は、理解できてるって事だから」
「まぁそうだけど……」
「その気に慣れば、死者蘇生も友美は、出来るだろ??」
これには、友美も無言を貫いた。
「夫にも秘密か……」
光は、切なく微笑む。
「だって死者蘇生と不老不死は多くの人が欲しがるものだしね」
友美は、それだけ言う。
「俺、欲すること無いんだが……」
「知ってることを今さら教えてもしかたがないでしょう??」
光は、少し驚く。
「それくらい分かるわよ」
「アハハ……」
光は、苦笑い。
「そりゃ中身がね??」
水郷まで意味ありげに笑いいい、白野威は、後ろ足で、なんと光の顎に蹴りをいれる。
「うっ!!」
タイミングが良すぎる。
「起きてる??」
水郷は、覗き込む。
「寝てると思うわ」
「ならタイミング良すぎるだろ……」
光は、顎をさすっていう。
友美は、楽しげに笑うとナイスタイミングと白野威をみて、思うのであった。