光明ノ神子2

 夢でイラつくというのとがまさか、あるとは。
 友美は、イチャイチャしている自分の夫を夢でみて思った。コイツらムカつくと。
「光ったら!!」
「友美ー」
 と話している自分達に友美は、思わずコイツら、八つ裂きにしてやろうかと思った。
「そもそも夢ならいける!!」
 そう友美なら己の思うままに動ける。
 友美は、なんと、そのまま自分に飛び膝蹴りをいれた。
 いられた夢の自分は、そのままなんと、床に。
「なぬ!?」
「何するんだ!!」
 光は、友美をみて、驚く。
「友美!?」
「はいそうです」
 友美は、とりあえずこっちも殴るかと拳をかまえ、なんと、そのまま光を殴った。
 まぁ、彼なら避けれると踏んでいたが、なんと、このまま夢の光は、拳がみぞうちにはいり、そのままた倒れ、気絶した。
「光!!」
 夢の自分は、起き上がると、光を守るように立つが、その目は、とても怯えていた。
「何するの!!」
 友美は、そんな自分をみて、うわぁー嫌だと本気で思った。
「本当に貴族のお姫様って感じで、嫌悪感あるわ……」
 こんなに、弱い自分は、嫌だなと思った時、なんと夢の自分が拳をかまえ、襲ってきたので、友美は、その拳を簡単には受け止める。
「夢ならある意味なんでもありよね……」
「何する気!!」
「気にしないで」
 友美は、そういうと、なんとなく、夢の自分の肩をぬいた。
「いっ!!」
「痛みは、あるのか……」
 友美にとってもしかするとこれは、実験なのだろう。
 しかし夢の自分は、見事に困惑し、怯えていた。
「ひと思いに殺すって思うのは、こういうこと……」
 苦しみは、一瞬で。
 これが人を殺すことを生業にしてきたもの達が、思うことが。
 まさか夢で体験することになるとは。しかしこのまま苦しめて、いたぶるのも楽しいかもしれない。
 とくに貴族のお姫様のように大切にされているやつならば。
「貴女と私は、同じ顔をしてるのに……」
「そりゃこれ夢だしね??」
 友美は、つまらんと、いう顔をし、おもむろに、地面を蹴っ飛ばすと、その世界は、崩れ、そして夢は、終わった。
 瞼を開けると、つまらなさそうに友美は、溜め息をつく。
「はぁ……」
 大きな溜め息に隣で寝ていた光は、思わず飛び起きた。
「友美!?」
「光……私を殴って??」
「はぁ??」
 現実か確認したく、友美は、いうが、光は、友美の発言に困惑していた。
「何でそうなるんだ??」
 友美は、とりあえず自分の頬をつねった。
「痛い」
「そりゃそうだろ!?」
 友美の赤くなっている頬に、光は、すぐに治癒の術を使うと、聞く。
「友美どうしたんだ??」
「夢でイチャイチャしている私と光がいてムカついたから、殴ってきたの」
「友美らしいな……」
「夢の私は、とても弱くて、貴族のお姫様って感じで、さらになんか嫌で……気づけば殺そうとしてたわ……」
「友美!?」
「夢なら実験で色々知れるかなぁ~って」
 のんきにいうが普通は、そんなことしないと光は、思ってしまった。
「友美ストレスたまってるだろ!?」
「知らないわよ」
 友美は、そういうと、あくびをする。
「とりあえず光ーぎゅってしてー!!」
 友美は、光に抱きつくと、優しく光は、微笑み、抱き締めてくれた。
「もう!! 夢の私もう少し強くてもよくない!?」
「それは、なんとも」
「私だって光に守られたいわよ!?」
「それを選ばなかったの友美だろ??」
 友美は、理不尽と思いつつもいう。
「光が熊くらい簡単に倒せるやつなら守られてたわよ!!」
「アハハ……」
 光は、乾いた笑みを浮かべる。
 友美と出会った頃の光は、熊を倒すなんてこと出来なかった。
 友美は、それを知り、光を守らなくてはと思ったらしい。幼心で。
「まぁ言ってもしゃあないし!! 光!! 私が凄く強くても好きよね!?」
 友美は、上目遣いで訴える。
「好きだよ。だから捨てられても死にものぐるいで、後ついていって、恋人になって、結婚したんだから」
 光は、優しく微笑むと、友美の頭を優しく撫でる。
「……もう襲って??」
「なんでそうなる」
「その方が光好きって言えるかと」
「普通に言ってくれ」
 光は、呆れ気味に言う。
「私欲求不満??」
「どうだろうな」
 光は、そういうと、友美に口づけをした。
「何時もより短くなるよ??」
「何時もが長すぎるのよ……日本人平均は、30分あるかなしかよ??」
「確かにそう考えると俺達は、長いかも??」
 と話しながら、また二人は、口付けをした。
「光いいってことよね!?」
「もちろん」
 友美は、頷くと、光は、優しく微笑み、友美を布団の上に押し倒した。
「声は、抑えるよう頑張る……もし出てたら、その……キスでふさいで!!」
「抑えなくても俺は、聞きたいけど……」
「子供達起きてたら……」
「まだ3時過ぎだから、起きてこないよ」
「そっか」
 友美と、光は、微笑み合うと、また口づけをし、互いの体温を感じ、甘い声と吐息を聞きながら、愛を育んだ。
 
 朝になり、友美は、起きると、隣で寝ている光をみて、彼の頭を撫でる。
「本当に欲求不満だったとは……夢の私ごめん」
 甘い時間を凄し、眠ると、スッキリ快眠だった。
 やはり満たされることは、、大切なことらしい。
 改めてそう感じ、友美は、微笑むと、光が目を覚ました。
「友美……」
「光おはよう」
 光は、微笑むと、友美の手を握り、自分の布団の中に友美を引き込み、優しく抱き締めた。
「まだ感じたい……」
 掠れた甘い声で言われ、友美は、ドキッとした。
「光甘えん坊」
「そこは、否定しないかな」
 友美も光を抱き締めると、彼の胸におでこを当てた。
「光ありがとう」
「こちらこそ」
 二人は、微笑み合うと、口づけをしたが、光がはっとした、かおに。
「今口内雑菌まみれ……」
「甘い雰囲気壊しに来るな!?」
 友美は、思わずいうと、光は、起き上がる。
「キスは、後で!! とりあえず歯磨いてくる!!」
「なら私も」
 と二人は、したくをして、歯を磨きに洗面所に。
「朝風呂入る??」
「そうだな」
 ということで歯を磨き、風呂をもう一度はりなおす。
「贅沢~」
「まぁ時々は、いいだろ??」
「よくでしょ。そこは」
 と友美と光は、話すと、着替えを取りにいき、風呂が沸くまで家事をやる。
 沸くと、一緒に何時もどうり入ることに。
「光でもさ朝からこうして入るっていいよねー」
「そうだな」
 温もりながら、冬の朝は、寒いからこれもいいなと友美は、思っていると、光に抱き締められた。
「こうして友美と居られるなら何時でも俺にとっては、いいことだ」
「確かに」 
 互いに口づけをし、友美と光は、微笑むと、風呂を出た。
「さて!! 朝ご飯作るか!!」
 風呂を出た光は、着替えをすませ、そのままキッチンに。
 友美は、着替えをすませると、神子として使ってる執務室に。
「さて頑張るぞ!!」
 さて今日も1日楽しい時が始まる。まずは、やることをすませるべし。
 友美と光は、そう思いながら、互いにやることを始めるのであった。
 とても清々しい顔をして。
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