光明ノ神子2
夏休みに入り、遊李と榎麟は、寒猫神社にやって来ていた。
「沙羅ちゃん遊ぼっていってたけど……」
「この暑い中何をする気や……」
正直図書館にいき、本を読みたい。
茹だるような暑さの中階段をのぼり、遊李と榎麟は、本殿に挨拶すると、そのまま家の方に。
インターフォンをおすの、出てきたのは、ソーマだった。
「「おはようございます」」
遊李と榎麟は、ソーマに挨拶するの、彼もまた挨拶をした。
「おはよう。沙羅から聞いてるから入れ」
「ありがとうございます」
「ソーマさん暑くないの??」
遊李は、思わず聞く。その理由は、ソーマは、今日も着物に袴という和装だからだ。
「男とは、耐えることもある」
ソーマは、そう答えたが。
「暑いんですね……」
「そりゃそうやろう……」
なら着物を着なければいいのにと、遊李と榎麟は、内心思った。
「お父さん!! 遊李君と榎麟ちゃん来た??」
家の中からそんな沙羅の声が聞こえ、遊李と榎麟は、ソーマと一緒に家の中に入った。
客間に通され、その後沙羅と遊李は、楽しく話すなか、榎麟は、ずっと本を読んでいた。
人付き合いの上手い遊李に比べ、榎麟は、うわべだけの付き合いというものが苦手だったりする。
沙羅とは、同級生だがそこまで仲良くないとも榎麟は、思っていた。
それでもこうして遊びに来るのは、とりあえずの付き合いというので来ていたりする。
「榎麟ちゃんは、夏休みの宿題進んだ??」
沙羅は、榎麟に話しかけた。
「とりあえず終わったで」
沙羅は、榎麟の答えに固まり、話しは、終わってしまった。
榎麟は、またそのまま本を読み出し、その様子を見ていたソーマとユニは、頑張れと沙羅を、応援していた。
「誠と違って沙羅は、頑張るな……」
「誠からすれば榎麟ちゃんは、怖いみたいだし……」
ユニは、そういうと、友美と始めてあったときのことをおもいだしていた。
「やっぱり友美に似てるか??」
「ソーマとても。でも友美は、いきなり、貴女呪いある?? って初対面で聞いてきたけど」
ソーマは、溜め息をつく。しかしそれをやるのが友美だったりする。
「本当にあいつは……それにくらべ、榎麟は、壁があるな……」
「壁というよりも中に入り込まないというべき」
友美もそういうところは、あるが娘の榎麟の方がそこは、友美よりも明確なかんじだ。
「遊李君どうしたら、榎麟ちゃんと話せる??」
こそこそと沙羅は、遊李に相談するが、遊李とこればかりは、苦笑い。
「双子でも分からないことは、あるから……」
「だよねぇ……」
沙羅は、溜め息をついた。
(私と話したいって話すネタないやろ)
と榎麟は、遊李と沙羅の会話を聞きながら、内心思っていた。
「沙羅ちゃん宿題は、終わったん??」
「まだだよ」
「計画的にやってるんやな」
沙羅は、榎麟の返しに、尊敬してしまった。
「遊李君凄いよ……」
「まぁ榎麟らしいかな」
たぶん普通の小学生は、こんな返しは、しないなと遊李は、思う。
なにより、両親が口を揃えそういうと思ったからだ。
「遊李君私もっと話しかけてみる」
と沙羅が言ったとき、榎麟が立ち上がった。
「榎麟ちゃん??」
榎麟は、険しいかおになるとソーマとユニの所に。
「榎麟ちゃん??」
「ユニさんあやかしが来る!! ここに!!」
ユニとソーマは、とたんに鋭い顔つきになる。
「どちらから??」
「南東から!! しかも数は、多めや!!」
「ありがとうございます」
ユニとソーマは、そのまま外に飛び出していった。
「お父さん……お母さん……」
不安そうな沙羅に遊李は、いう。
「ソーマさんもユニさんも強いから大丈夫!!」
「遊李君……」
これは、遊李は、モテるなと榎麟は、思いながら、影に話しかけた。
「ちびお手伝いできん??」
影から声が。
「えっ!? 出来るかもだけど……」
「ならやるで!! とりあえずお母さんには」
榎麟は、大きな声で。
「お母さん!! 神社に敵襲やー!!!!!!」
と虚空に叫ぶ。
「遊李君榎麟ちゃんがおかしくなって……」
「沙羅ちゃんたぶんあれで伝わってる……」
「えっ!?」
そしてしばらくして、なんと。
「榎麟そうなの!?」
友美が姿を表した。しかも本体で。
「そうなんや!! 一応ソーマさんとユニさんがなんとかしてるけど!!」
沙羅は、驚きのあまり、声がでないが、遊李は、慣れた様子。
友美は、息子と沙羅ちゃんの様子を見にっこり。
「ここから恋に発展とか……」
「お母さんそれよりもソーマさん達や!!」
友美は、いけないとハッとする。
「憑霖状況は、聞いてたわね。暴れてきて」
「御意」
影からそれだけ聞こえたのち、その場は、静かになった。
「お母さんなんかでけへん??」
「そうねぇ……なら榎麟この間教えたサポートやってみる??」
榎麟は、頷く。
「よし!! なら遊李万が一の時は、沙羅ちゃん連れて逃げてね!!」
「ママ分かった」
沙羅は、不安そうな顔になる。
「沙羅ちゃん大丈夫」
「遊李君……」
そう友美が来たからには、大丈夫だ。不安になることは、無い。
友美は、榎麟に指示し、ている。
「ママがいるから大丈夫……」
榎麟は、和室に移動し、その場に座る。そのまま友美の指示に従い、力を発動させた。
「数だけは、多いな!!」
山のなかを走りながら、吹雪で敵を凍らせていくソーマは、めんどくさそうにいった。
「ソーマ上!!」
ユニの指示に従い、ソーマは、上を向くと、冷気を一気に、上に向け撃つと、敵凍り、砕けた。
キラキラと光ふる残骸に、ソーマは、溜め息をつく。
「敵の狙いは……」
「分からない」
ユニは、結界のなかで、辺りの敵の位置を把握しながら、怪しいと感じていた。なにかある。絶対に。
その時肉体に変化が。力が漲る感じ、これは、光明、太陽の権能だ。しかし友美では、無く、榎麟の力だ。
「榎麟ちゃんこんな力が……」
「友美の子だからな」
あの四姉弟は、力が強く、みなある程度使えるように鍛えられている。
たぶんこの術も友美に教わったのだろう。
「ウワァー!!!!」
そな人ならざるものの声が聞こえ、ユニとソーマは、驚いていると、黒い霧が二人の前に。
黒い霧は、ユキヒョウの姿になるという。
「姫からの命だ」
そしてユキヒョウは、ペイっと咥えていた首をその場に吐き捨てる。
それは、鬼の首。
「どこそほ妖怪にそそのかされ、襲撃したらしいぞ」
ユキヒョウは、それだけいい、最後に、鬼の首を、消し飛ばして、消えた。
「友美が動いたのか……」
「みたい。にしてもあのユキヒョウ……やっぱり恐ろしい……」
友美は、普通にもふっているがやはり見ているだけで恐怖に支配される存在だ。
「とりあえず戻るか」
「だね」
ユニとソーマがそういい家に戻り始めたころ、榎麟は、ぞっと油汗をかいていた。
その場に、両手をつき、いう。
「しんど!!」
まさかこの術は、こんなにも大変なのかと身をもって知り、榎麟は、眉を下げた。
「良くできました」
友美は、そういうと、榎麟を抱き締める。
「お母さん!?」
「ここまで出来るなんてお母さんビックリしたわ!! とりあえず数日は、術は、控えてね」
「うん」
体がポカポカし、これは、友美の力と分かり、榎麟は、友美を見て嬉しそうに笑う。
「お母さんありがとう」
「いえいえ」
そんな話をしているとユニとソーマが戻ってきた。
二人は、友美を見て、おどろきもし無かった。
「友美ありがとうございます」
「にしても本当にどうなってんだその力」
「ユニいえいえーソーマまぁ秘密」
友美は、呑気にそういうと、沙羅を見る。「先ずは、沙羅ちゃん安心させて!!」
ユニとソーマは、沙羅のところにいく。
「お母さん、お父さん!!」
漁師の顔を見て、沙羅は、ホッとし、二人に抱きついた。
「沙羅もう大丈夫だ」
「いいこでまってたね」
沙羅は、頷き、両親の温もりを感じるなか、遊李は、友美のところに。
「ママ」
「遊李!!」
友美は、抱き締めると、遊李は、困り顔に。
「なんで!?」
「なんとなく!!」
遊李は、母の好きなようにさせることに。
「さて!! じゃ私は、帰るわねー」
友美は、そういい帰ろうとしたが。
「友美せっかくですし、お茶でも……」
ユニにこう言われては、断れない。
「ならお言葉に甘えて!!」
結局その後友美もまざり、皆でおやつを食べた。
「美味しいね榎麟ちゃん」
「せやね」
この二人の仲も少しは、深くなったようだ。
「女子は分からん」
「まぁまぁソーマ」
「どこそのやつよりましよ」
ユニと友美にいわれ、ソーマは、罰の悪そうな顔に。
子供達の楽しそうな顔を見て、親たちは、微笑む。こうして過ごせるのもまたいいもの。
友美達は、そう思い、我が子をみて、優しく微笑むのであった。
「沙羅ちゃん遊ぼっていってたけど……」
「この暑い中何をする気や……」
正直図書館にいき、本を読みたい。
茹だるような暑さの中階段をのぼり、遊李と榎麟は、本殿に挨拶すると、そのまま家の方に。
インターフォンをおすの、出てきたのは、ソーマだった。
「「おはようございます」」
遊李と榎麟は、ソーマに挨拶するの、彼もまた挨拶をした。
「おはよう。沙羅から聞いてるから入れ」
「ありがとうございます」
「ソーマさん暑くないの??」
遊李は、思わず聞く。その理由は、ソーマは、今日も着物に袴という和装だからだ。
「男とは、耐えることもある」
ソーマは、そう答えたが。
「暑いんですね……」
「そりゃそうやろう……」
なら着物を着なければいいのにと、遊李と榎麟は、内心思った。
「お父さん!! 遊李君と榎麟ちゃん来た??」
家の中からそんな沙羅の声が聞こえ、遊李と榎麟は、ソーマと一緒に家の中に入った。
客間に通され、その後沙羅と遊李は、楽しく話すなか、榎麟は、ずっと本を読んでいた。
人付き合いの上手い遊李に比べ、榎麟は、うわべだけの付き合いというものが苦手だったりする。
沙羅とは、同級生だがそこまで仲良くないとも榎麟は、思っていた。
それでもこうして遊びに来るのは、とりあえずの付き合いというので来ていたりする。
「榎麟ちゃんは、夏休みの宿題進んだ??」
沙羅は、榎麟に話しかけた。
「とりあえず終わったで」
沙羅は、榎麟の答えに固まり、話しは、終わってしまった。
榎麟は、またそのまま本を読み出し、その様子を見ていたソーマとユニは、頑張れと沙羅を、応援していた。
「誠と違って沙羅は、頑張るな……」
「誠からすれば榎麟ちゃんは、怖いみたいだし……」
ユニは、そういうと、友美と始めてあったときのことをおもいだしていた。
「やっぱり友美に似てるか??」
「ソーマとても。でも友美は、いきなり、貴女呪いある?? って初対面で聞いてきたけど」
ソーマは、溜め息をつく。しかしそれをやるのが友美だったりする。
「本当にあいつは……それにくらべ、榎麟は、壁があるな……」
「壁というよりも中に入り込まないというべき」
友美もそういうところは、あるが娘の榎麟の方がそこは、友美よりも明確なかんじだ。
「遊李君どうしたら、榎麟ちゃんと話せる??」
こそこそと沙羅は、遊李に相談するが、遊李とこればかりは、苦笑い。
「双子でも分からないことは、あるから……」
「だよねぇ……」
沙羅は、溜め息をついた。
(私と話したいって話すネタないやろ)
と榎麟は、遊李と沙羅の会話を聞きながら、内心思っていた。
「沙羅ちゃん宿題は、終わったん??」
「まだだよ」
「計画的にやってるんやな」
沙羅は、榎麟の返しに、尊敬してしまった。
「遊李君凄いよ……」
「まぁ榎麟らしいかな」
たぶん普通の小学生は、こんな返しは、しないなと遊李は、思う。
なにより、両親が口を揃えそういうと思ったからだ。
「遊李君私もっと話しかけてみる」
と沙羅が言ったとき、榎麟が立ち上がった。
「榎麟ちゃん??」
榎麟は、険しいかおになるとソーマとユニの所に。
「榎麟ちゃん??」
「ユニさんあやかしが来る!! ここに!!」
ユニとソーマは、とたんに鋭い顔つきになる。
「どちらから??」
「南東から!! しかも数は、多めや!!」
「ありがとうございます」
ユニとソーマは、そのまま外に飛び出していった。
「お父さん……お母さん……」
不安そうな沙羅に遊李は、いう。
「ソーマさんもユニさんも強いから大丈夫!!」
「遊李君……」
これは、遊李は、モテるなと榎麟は、思いながら、影に話しかけた。
「ちびお手伝いできん??」
影から声が。
「えっ!? 出来るかもだけど……」
「ならやるで!! とりあえずお母さんには」
榎麟は、大きな声で。
「お母さん!! 神社に敵襲やー!!!!!!」
と虚空に叫ぶ。
「遊李君榎麟ちゃんがおかしくなって……」
「沙羅ちゃんたぶんあれで伝わってる……」
「えっ!?」
そしてしばらくして、なんと。
「榎麟そうなの!?」
友美が姿を表した。しかも本体で。
「そうなんや!! 一応ソーマさんとユニさんがなんとかしてるけど!!」
沙羅は、驚きのあまり、声がでないが、遊李は、慣れた様子。
友美は、息子と沙羅ちゃんの様子を見にっこり。
「ここから恋に発展とか……」
「お母さんそれよりもソーマさん達や!!」
友美は、いけないとハッとする。
「憑霖状況は、聞いてたわね。暴れてきて」
「御意」
影からそれだけ聞こえたのち、その場は、静かになった。
「お母さんなんかでけへん??」
「そうねぇ……なら榎麟この間教えたサポートやってみる??」
榎麟は、頷く。
「よし!! なら遊李万が一の時は、沙羅ちゃん連れて逃げてね!!」
「ママ分かった」
沙羅は、不安そうな顔になる。
「沙羅ちゃん大丈夫」
「遊李君……」
そう友美が来たからには、大丈夫だ。不安になることは、無い。
友美は、榎麟に指示し、ている。
「ママがいるから大丈夫……」
榎麟は、和室に移動し、その場に座る。そのまま友美の指示に従い、力を発動させた。
「数だけは、多いな!!」
山のなかを走りながら、吹雪で敵を凍らせていくソーマは、めんどくさそうにいった。
「ソーマ上!!」
ユニの指示に従い、ソーマは、上を向くと、冷気を一気に、上に向け撃つと、敵凍り、砕けた。
キラキラと光ふる残骸に、ソーマは、溜め息をつく。
「敵の狙いは……」
「分からない」
ユニは、結界のなかで、辺りの敵の位置を把握しながら、怪しいと感じていた。なにかある。絶対に。
その時肉体に変化が。力が漲る感じ、これは、光明、太陽の権能だ。しかし友美では、無く、榎麟の力だ。
「榎麟ちゃんこんな力が……」
「友美の子だからな」
あの四姉弟は、力が強く、みなある程度使えるように鍛えられている。
たぶんこの術も友美に教わったのだろう。
「ウワァー!!!!」
そな人ならざるものの声が聞こえ、ユニとソーマは、驚いていると、黒い霧が二人の前に。
黒い霧は、ユキヒョウの姿になるという。
「姫からの命だ」
そしてユキヒョウは、ペイっと咥えていた首をその場に吐き捨てる。
それは、鬼の首。
「どこそほ妖怪にそそのかされ、襲撃したらしいぞ」
ユキヒョウは、それだけいい、最後に、鬼の首を、消し飛ばして、消えた。
「友美が動いたのか……」
「みたい。にしてもあのユキヒョウ……やっぱり恐ろしい……」
友美は、普通にもふっているがやはり見ているだけで恐怖に支配される存在だ。
「とりあえず戻るか」
「だね」
ユニとソーマがそういい家に戻り始めたころ、榎麟は、ぞっと油汗をかいていた。
その場に、両手をつき、いう。
「しんど!!」
まさかこの術は、こんなにも大変なのかと身をもって知り、榎麟は、眉を下げた。
「良くできました」
友美は、そういうと、榎麟を抱き締める。
「お母さん!?」
「ここまで出来るなんてお母さんビックリしたわ!! とりあえず数日は、術は、控えてね」
「うん」
体がポカポカし、これは、友美の力と分かり、榎麟は、友美を見て嬉しそうに笑う。
「お母さんありがとう」
「いえいえ」
そんな話をしているとユニとソーマが戻ってきた。
二人は、友美を見て、おどろきもし無かった。
「友美ありがとうございます」
「にしても本当にどうなってんだその力」
「ユニいえいえーソーマまぁ秘密」
友美は、呑気にそういうと、沙羅を見る。「先ずは、沙羅ちゃん安心させて!!」
ユニとソーマは、沙羅のところにいく。
「お母さん、お父さん!!」
漁師の顔を見て、沙羅は、ホッとし、二人に抱きついた。
「沙羅もう大丈夫だ」
「いいこでまってたね」
沙羅は、頷き、両親の温もりを感じるなか、遊李は、友美のところに。
「ママ」
「遊李!!」
友美は、抱き締めると、遊李は、困り顔に。
「なんで!?」
「なんとなく!!」
遊李は、母の好きなようにさせることに。
「さて!! じゃ私は、帰るわねー」
友美は、そういい帰ろうとしたが。
「友美せっかくですし、お茶でも……」
ユニにこう言われては、断れない。
「ならお言葉に甘えて!!」
結局その後友美もまざり、皆でおやつを食べた。
「美味しいね榎麟ちゃん」
「せやね」
この二人の仲も少しは、深くなったようだ。
「女子は分からん」
「まぁまぁソーマ」
「どこそのやつよりましよ」
ユニと友美にいわれ、ソーマは、罰の悪そうな顔に。
子供達の楽しそうな顔を見て、親たちは、微笑む。こうして過ごせるのもまたいいもの。
友美達は、そう思い、我が子をみて、優しく微笑むのであった。