光明ノ神子2

 世の中には、様々な不思議がある、
「単眼のモンスターは、いるのよねぇ……」
 友美は、リビングでスマホを見ながら、呟いていた。
「友美どうしたいきなり」
 光は、不思議そうに友美に聞くと、友美は、答えた。
「ほら単眼って生き物としては、この世界には、なかなか珍しいじゃない??」
「友美それは、目の構造のこと??それとも、目が一つって事??」
 友美は、そうだったと思い出す。
「そうだった……単眼と複眼……」
 昆虫やクモ、甲殻類やカブトガニの仲間には、複眼が退化し単眼という目を持つものがいる。
「単眼って確か明暗だったり飛行の時に使ったり、単純構造だから瞬時に色々はんだんできるんだっけ??」
「そう。複眼ほど鮮明じゃないぶんな。でも蠅取蜘蛛みたいな凄い単眼をもつものもいる」
 友美は、光は、物知りだなと思ったが、値が違うと慌てていった。
「私がいいたいのは、単眼症!! の方!!」
 光は、そっちかと思いつつもまた変なことを調べてるなと思っていた。
 やはり子供達の好奇心は、友美に似ているのかもしれない。  
 しかし光は、気づいてない。案外光の方が好奇心旺盛だったりすることを。
「まぁ単眼って事ならミジンコだな……」
「ミジンコそうだったわ……」
 あの小さく丸い姿で目が一つとなるとなかなか不気味ともいえるかもしれない。
「ミジンコは、光の関知だけでもいいならそうなってるのよね」
「たぶんね」
 光は、友美のとなりに座る。
「後は、動物の単眼症があるくらいだな……」
「例えば??」
「ヤギとかサメとか……他にもあると思うが」
 友美は、話を聞いて、目を伏せる。
「友美さん異能使ってないよね??」
 光は、恐る恐る聞く。
「使ってないわよ。ただ、ほぼ、単眼症って脳の障害があるから、死産か生きて産まれてきてもすぐに、亡くなるケースがほとんどよね??」
「そうだ。そもそもが脳の細胞分裂が正常におこなわれなくなり、それが原因で目が一つしか出来ていない。となると脳の方も発達してないから……」
 医療が進めばこういう子達も生きられるかもしれないが。
「しかし何故また……」
「テレビでブラジルにある大学の博物館がやっててそれ観たから……」
 光は、あそこかと思い出す。
「医療関係者なら多くの人が行きたいと思うあそこか……貴重な資料がすごくあるしな……見事に人体剥製まみれで……苦手な人にとっては、最悪な場所ともいえるが……」
「確かに」
 友美からすれば面白そうと思えたが、苦手な人にとっては、とことん嫌な場所ともいえる。
「でそこに単眼の赤ちゃんのホルマリン漬けもあるってやってたから、そういえば異界には、いるけれどこの世界には、居ないよなぁーと改めて思って!!」
 だからいきなりのあの質問かと光は、分かり、ふにおちた。
「やっぱりモンスターの頭かちわって……解剖すべきか……」
「友美!!??」
 しかしそれだけで終わらないのがあのやんちゃくれ四人の母である友美だ。
「とりあえず先ずは、生け捕りからの首ちよぱで、解剖かな……」
 なにやら凄いことを画策しだしており、光は、止めなければと本気で思った。
「友美とりあえず解剖は、やめておこう??」
「なんで??」
「モンスター……いや異界の住人も生きてるから!! 家族いるから!!」
 そう彼らにも愛する家族がいるのだ。
 光は、これでとまるかと思ったが。
「そっか!! 創造神を狩ればいいんだ!!」
 とんでもないことを友美が言い出した。
「友美!!?? それは、駄目だー!!!」
「確かに。なら創造神の知識を覗く?? なら分かるかも……」
「なら根源使って解明してくれ!! 友美ならいけるだろ!?」
「光頭いい!!」
 友美は、すっかり忘れていたらしい。
「友美……何故出てこなかったの……」
「だって力使うときは、使うけどこういうことには、使いたくないしねー」
 友美は、基本力をあまり使わない。無駄なことには。
「節約よ!!」
「まぁ大切だけど」
「でもわざわざ使って調べるほどでもないしなぁー」
 友美は、そういうときっぱり。
「調べるのやめた!!」
「ならよかったよ」
 友美は、そういうと、何故か光に飛び付く。
「光!!」
「なに??」
 優しく受け止めると、光は、微笑む。
「実はね!!」
 ここからは、少しばかり下品になります。
「睾丸に化粧水塗ると艶々になるってマジ??」
 光は、友美からの問いに顔が凍りついた。
 まてまてなんでまたとんでもないことを聞いてくるのか。この姫は。
「マジだが……試そうとするな!?」
「私にないのに試さないわよ!! でもそう考えるとお尻に化粧水塗るといいとも聞くし、なんとなく、けっこう効きそうよね……」
 どうやら、本日友美は、色々気になったことを解明したい日らしい。
「光ので試していい??」
「駄目」
「ケチ」
 友美は、拗ねるようにいうがそういう問題では、ない。
 光は、こりゃ夫婦の時間に色々やってきそうだと身震いした。
 何せ友美は、甘い時でも理性があり、自分に溺れていると光が思っている時でも、すぐに策をこうじてくることもある。
 花魁や妓女は、友美みたいに、客を相手にしていても、理性があり、したたかに策をこうじ、客とかけひきをしていたのだろうなと思う。
「俺よく萎えないよなぁ……」
「本当にね??」
 友美は、楽しそうに笑う。
「それだけ光が凄いのかもね!! それか私が魅力的??」
 友美は、冗談まじりにいったが、光は、目を細めると言った。
「友美が魅力的なのは、そうかな」
 どうやら、当たりだったらしい。
「なぬ!?」
 普段の友美は、凛とし余裕のある女性だが、こうして光と居る時は、違う。
 好奇心旺盛で、突拍子の無いことをしようとしてくる。
「柊麗は、本当に友美に似てるな……」
「まぁそれは、思う。こう……破天荒なところとかね??」
 友美は、頬をかきながらいう。
「自覚してくれてて助かります」
 でもそういうところのギャップも可愛いといえる。
「でもそういうところも可愛いんだけど」
「惚れた弱味ね??」
「ですよ。俺の姫」
 最近は、友美も保護者として振る舞うことが多くなっている。
 こうして甘えるというのもまたいいなと思う。
「光には、甘えられるから楽~」
「おや。また珍しいことを……」
「上に立つ者としてというか、……保護者としてというか……そういうので、最近居ることが多いから。肩凝ってね……」
 友美は、そういうと、光から離れる。
「神子姫としてなんというか、最近は、凛としてないといけないというか……」
「普段どうりでいいと思うけど。普段の友美も自然と凛としてるし」
 その強さと誇り高さがそう見せているともいえるが。
「まぁそうなんだけど……」
 友美は、溜め息をつく。
「とりあえず疲れた!!」
 友美は、そういうと、光にまた抱きつく。
「光癒して!!」
 久しぶりの甘えん坊友美に光は、可愛いなと思いつつ頭撫でた。
「これでいい??」
 頭を優しく撫でられ、友美は、心地よさを感じながら、うなづく。
「うん!!」
 幼い頃の友美を思い出し、あの頃の面影が大人になってもあるもんだなと光は、思う。
「大きくても小さくても友美は、友美だなぁ……」
「なにそれ」
「何となくそう思ったんだ」 
 光は、そういうと、友美は、自慢げにいう。
「色々大きくは、なりましたぞ!!!」
「まぁ確かに」
「後最近光のお陰で、また胸大きくなったかも」
 友美の発言に光は、固まる。
「え??」
「この間気になって計ったらそうだったから」
 しばらくの沈黙の後。
「えっ!!??」
 光の驚く声がリビングに響いた。
「とりあえず光のせいだからね??」
「体重は……」
「増えてないわよ」
「なら俺か……」
「他に要因ある??」
「ないと思う……」
 とりあえず光は、そういうと、友美の肩に頭を置いた。
「なんかごめん……ブラ買う資金は、だすから……」
 友美は、光が喜ぶの思っていたが予想外の反応に驚いく。
「それくらいあるから!! 光ならマジ!? って喜ぶかと……」
 光は、顔を上げると、友美に囁く。
「そりゃ嬉しいけど……大声で喜ぶことでもないよ」
 光は、可愛いなと思いながら、友美は、楽しげに笑った。
「確かに!!」
「だろ??」
「なら試してみる??」
「……うん」
 光は、そういうと、優しく友美に口付けした。
「やっぱり俺は、友美が好き」
「私もよ光。大好き」
 今すぐに友美を押し倒したいが、今は、我慢。
 光は、この想いは、後で伝えようと、また優しく触れるだけの口付けを友美にし、友美もまたそんな光を見ながら、幸せそうに笑うのであった。
 その後二人は、甘い夜を過ごしこうして夜が更けていったのである。
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