光明ノ神子2
ふと楸は、気づいた。
「神子の中で完全フリーなの私だけ!?」
夜、リビングにて、光と友美とお酒をのみ交わしている最中に気づいてしまったのだ。
「そういえばそうね」
スルメを摘まみながら、友美は、言うなか、光は、冷めた目で楸を見ていた。
「四十代の婚活は、大変らしいぞ」
「失礼な!! まだ三十路だ!!」
「あっというまに、来るぞ」
確かにあっというまに、四十代なんてすぐに来る。
楸は、なんでいきなり婚活の話をするんだと思いながら、日本酒を飲んだ。
甘く華やかな香りと味わいが口腔内に広がる。
やはり日本酒に関しては、友美は、色々とこだわりがあるようだ。
「光そんなに大変なの??」
友美は、素朴な疑問を光に投げかける。
「らしいぞ。そもそもその頃まで独身のやつは、基本人間性が破綻してるか、諸事情によりひとりの人に大方分けられるうえに、人間性破綻してるやつは、自分が若者に相手されるとおもってのも多いんだ」
光は、盛大な溜め息をつくと、いうが、友美は、ふと思う。
「なら、光もか!!」
おもいっきりブーメランで自分に光は、言ったことが返ってきていた。
「友美さすがにそれは、酷いよ」
楸は、目の前で、しょぼんとしている光を見ながら、いう。
「でもさ、その人らの若いって二十代が希望!! みたいな感じでしょう?? へたしたら、年齢差二十歳以上よ??」
友美は、そう考えると、自分達は、まぁまだ、ましかとも思えた。
「半分ね」
「確か光が歳をとらないようになったお陰で、年齢差がなくなったんだったよね」
「そうそう」
あれは、光が覡に成り立ての頃、術の特訓をしていたさい、力が暴発し、誤って不老の術が己にかかってしまった。
その時は、どうしようかと光本人と途方にくれたが、その後光も実力をあげ、解けるようになった。
だが彼は、あえて、その術を解かずにいた。友美との年齢差も考えて。
「その術は、解いてるぞもう。だが神子になったお陰で、解いても無意味になったがな……」
「私達は、基本は、不老ともいえるからかい??」
「老けるだろうが、そもそも寿命が長いから老けるスピードの遅いだろ」
「そもそも寿命って観念すらあるのかしらねぇー」
この時楸と光は、同時に突っ込んでいた。
「友美と同じにしない!!」
友美は、少し驚くと、楽しそうに笑う。
「ナイス突っ込み!!」
「光、友美ってやっぱり特殊なんだよね??」
「そりゃそうだろうな。神子の中でも特殊だろ」
神子は、神の遣いや眷属の中でも神との信頼が高いごく一部の者がなれるものだ。
神子という言葉は、女性神主の指す言葉であるが、ある神が神の子とかいて、神子というのなら我が子のように思う眷属をそのように呼んでもいいのでは、ないかといい、呼び始めたらしい。
「なんか特殊よねー私望んでないけど!!」
友美の母は、人で父は、神だ。半神半人であり、その魂は、更に特殊ときた。
その上魂に宿る力を今は、コントロール出来るようになっている。
「光友美は、もう、天之御中主神といった方がいいのかい??」
「まぁそうともいえるかもなぁ……神々は、その事情も分かった上で、姫としか友美を呼ばないし基本」
光明ノ神子姫と蒼天ノ姫君。どちらも友美とその魂を指す呼び方である。
神々と友美と仲の良いあやかし達は、友美を姫と呼ぶ。どちらの呼び方をしても、友美だが、どちらも指す言葉として姫というのが一番適切だからだ。
「間違いなく姫では、あるけどね」
「血筋的にもな」
楸と光は、そういうと、友美を見るが、友美は、スルメを食べるのみ。
「まぁ私は、気にしないけどねぇー」
「友美は、ね」
「まぁそれが友美だよね」
そうそれが友美なのだ。だから皆親しみを込め姫と呼んでいるともいえる。
「天照は、本当にうまく友美を育てたね」
「楸それは、違うかも??」
友美は、そういうと続けた。
「皆のお陰!!」
友美のいう皆とは、天照と共に、友美の側にいてくれた神々の事だ。
確かに天照や水郷達がいたからこそ今の友美がいるともいえる。
「そうだね」
「そうだな」
楸は、優しく微笑むと、光も優しく笑っていた。
「でも、四十代の婚活って大変だねぇ……」
友美は、スルメを食べながらいう。
「だってその魑魅魍魎の中からまともなのを探さないと無理なんでしょう??」
確かにそのとおりだ。
「アプリだと難しそうよね??」
「だから結婚相談所がマストらしいよ友美」
「光なるほど!!」
確かに結婚相談所なら、四十代でもなんとかなるイメージがある。
「でも、結婚相談所は、色々提出がめんどくさいと聞くけど」
「そりゃ結婚相談所の信頼を崩さないためにも、相手が本当の事を言ってるか、確認するためにも、提出書類は、いるぞ楸」
「虚偽をやるやからもいるのか!? 光!!」
「居るに決まってるだろこの能天気が」
友美もこれには、頷いた。
「女子もだけど野郎も少しでもいい相手を見つけたいから、虚偽くらいやるわよねー」
楸は、ドン引きしていた。
「同性でも嫌なレベルだな……」
「だから言っただろ?? そんな年齢まで独身なのは、人間性破綻してるか諸事情だって」
「ある意味結婚履歴あるかにもよるかもだよねー」
「友美まぁそうだね」
友美と光は、そう話すと同じタイミングで日本酒を飲んだ。
「本当に君達は、仲良しだね……」
正直友美と光が羨ましいと楸は、思うことがある。
本当に見ていてこちらも幸せになるほど、この夫婦は、仲良しなのだ。
「そりゃ仲良しだぞ!! 楸!!」
光は、自慢げにいうが、友美は、少し困り顔に。
「よくもまぁ……こんな女を娶ったわよね……」
「友美そこは、娶ったじゃなく、俺が婿養子になったというべきでは!?」
「光が私を妻にしたって話なんだから、娶ったでしょう??」
「そうか」
光は、確かにと思いつつもどこか不満そうだ。
「友美は、もう少し自分を褒めてもいいと思う……こんな女って言うの見てると悲しい……」
ポツリと光は、想いを漏らすと、友美は、微笑む。
「ありがとう。ならもっとそう想えるように、光が私の好きなところ伝えてね!!」
光は、頷く。
「もちろん!!」
本当にこの夫婦は、おしどり夫婦だ。
楸は、目を細目、酒を飲むと、スルメを食べた。
たぶんこうして、互いに本音で話をし、互いに想い合うからこそ、見ている方も幸せになり、羨ましいと思うのだろう。
「私も恋人を作るのなら、君達みたいな関係になりたいかな……」
「なら勇音みたいな彼女ならいいかも??」
友美がそういったとき、光と楸は、凍りついた。
「あれ?? なんか一気に氷点下になってるんだけど……」
場が凍りつき、友美は、どうしたのかとおもう。
「友美。勇音には、秘密にして欲しいんだけど……」
「なに?? 光??」
光は、渋い顔をしいう。
「勇音は、そうとう、ヤバイ部類だ」
「私もそう思う」
友美は、鳩が豆鉄砲を食らった顔に。
「普通でしょう??」
「恋に関して除けばね友美」
「光、勇音は、恋にかんしては、もしかして、人間性破綻してる?? この場合女神性かもしれないけど!!」
光と楸は、黙って頷いた。
「デレにならないのが辛すぎる……」
「私も燕青から聞いた話だが……凄い素直じゃなく天の邪鬼で、ツンがキツすぎるらしい……」
色々こじらせた結果勇音は、意中の相手には、本音を話せず、凄くひねくれるらしい。
燕青は、その中から勇音の少しの本心を汲み取り、推測し彼女と接している。
友美は、光と楸の言葉を聞いて、開いた口が塞がらない。
「それ、めっちゃ、めんどいやつ……燕青よく付き合えるな……」
「大雑把だが、懐が深く、太陽みたいな男だからいけるんだよアレは」
「私もそう思うよ友美」
光が珍しく燕青を褒めているということは、それだけ恋に関しては、彼は、なかなかの実力を持っているようだ。
「恋や結婚ってやっぱり難しいわねぇ……あと相手が大切」
友美は、光を見てそういうと微笑む。
「確かにそうだね」
「間違いなく」
これには、光と楸も同意した。
その後三人は、酒を更にのみ、夜が更けていった。
恋や結婚は、やはり難しい。だがいいものともいえる。
そう想いながら、婚活について、話しに花を咲かせるのであった。
「神子の中で完全フリーなの私だけ!?」
夜、リビングにて、光と友美とお酒をのみ交わしている最中に気づいてしまったのだ。
「そういえばそうね」
スルメを摘まみながら、友美は、言うなか、光は、冷めた目で楸を見ていた。
「四十代の婚活は、大変らしいぞ」
「失礼な!! まだ三十路だ!!」
「あっというまに、来るぞ」
確かにあっというまに、四十代なんてすぐに来る。
楸は、なんでいきなり婚活の話をするんだと思いながら、日本酒を飲んだ。
甘く華やかな香りと味わいが口腔内に広がる。
やはり日本酒に関しては、友美は、色々とこだわりがあるようだ。
「光そんなに大変なの??」
友美は、素朴な疑問を光に投げかける。
「らしいぞ。そもそもその頃まで独身のやつは、基本人間性が破綻してるか、諸事情によりひとりの人に大方分けられるうえに、人間性破綻してるやつは、自分が若者に相手されるとおもってのも多いんだ」
光は、盛大な溜め息をつくと、いうが、友美は、ふと思う。
「なら、光もか!!」
おもいっきりブーメランで自分に光は、言ったことが返ってきていた。
「友美さすがにそれは、酷いよ」
楸は、目の前で、しょぼんとしている光を見ながら、いう。
「でもさ、その人らの若いって二十代が希望!! みたいな感じでしょう?? へたしたら、年齢差二十歳以上よ??」
友美は、そう考えると、自分達は、まぁまだ、ましかとも思えた。
「半分ね」
「確か光が歳をとらないようになったお陰で、年齢差がなくなったんだったよね」
「そうそう」
あれは、光が覡に成り立ての頃、術の特訓をしていたさい、力が暴発し、誤って不老の術が己にかかってしまった。
その時は、どうしようかと光本人と途方にくれたが、その後光も実力をあげ、解けるようになった。
だが彼は、あえて、その術を解かずにいた。友美との年齢差も考えて。
「その術は、解いてるぞもう。だが神子になったお陰で、解いても無意味になったがな……」
「私達は、基本は、不老ともいえるからかい??」
「老けるだろうが、そもそも寿命が長いから老けるスピードの遅いだろ」
「そもそも寿命って観念すらあるのかしらねぇー」
この時楸と光は、同時に突っ込んでいた。
「友美と同じにしない!!」
友美は、少し驚くと、楽しそうに笑う。
「ナイス突っ込み!!」
「光、友美ってやっぱり特殊なんだよね??」
「そりゃそうだろうな。神子の中でも特殊だろ」
神子は、神の遣いや眷属の中でも神との信頼が高いごく一部の者がなれるものだ。
神子という言葉は、女性神主の指す言葉であるが、ある神が神の子とかいて、神子というのなら我が子のように思う眷属をそのように呼んでもいいのでは、ないかといい、呼び始めたらしい。
「なんか特殊よねー私望んでないけど!!」
友美の母は、人で父は、神だ。半神半人であり、その魂は、更に特殊ときた。
その上魂に宿る力を今は、コントロール出来るようになっている。
「光友美は、もう、天之御中主神といった方がいいのかい??」
「まぁそうともいえるかもなぁ……神々は、その事情も分かった上で、姫としか友美を呼ばないし基本」
光明ノ神子姫と蒼天ノ姫君。どちらも友美とその魂を指す呼び方である。
神々と友美と仲の良いあやかし達は、友美を姫と呼ぶ。どちらの呼び方をしても、友美だが、どちらも指す言葉として姫というのが一番適切だからだ。
「間違いなく姫では、あるけどね」
「血筋的にもな」
楸と光は、そういうと、友美を見るが、友美は、スルメを食べるのみ。
「まぁ私は、気にしないけどねぇー」
「友美は、ね」
「まぁそれが友美だよね」
そうそれが友美なのだ。だから皆親しみを込め姫と呼んでいるともいえる。
「天照は、本当にうまく友美を育てたね」
「楸それは、違うかも??」
友美は、そういうと続けた。
「皆のお陰!!」
友美のいう皆とは、天照と共に、友美の側にいてくれた神々の事だ。
確かに天照や水郷達がいたからこそ今の友美がいるともいえる。
「そうだね」
「そうだな」
楸は、優しく微笑むと、光も優しく笑っていた。
「でも、四十代の婚活って大変だねぇ……」
友美は、スルメを食べながらいう。
「だってその魑魅魍魎の中からまともなのを探さないと無理なんでしょう??」
確かにそのとおりだ。
「アプリだと難しそうよね??」
「だから結婚相談所がマストらしいよ友美」
「光なるほど!!」
確かに結婚相談所なら、四十代でもなんとかなるイメージがある。
「でも、結婚相談所は、色々提出がめんどくさいと聞くけど」
「そりゃ結婚相談所の信頼を崩さないためにも、相手が本当の事を言ってるか、確認するためにも、提出書類は、いるぞ楸」
「虚偽をやるやからもいるのか!? 光!!」
「居るに決まってるだろこの能天気が」
友美もこれには、頷いた。
「女子もだけど野郎も少しでもいい相手を見つけたいから、虚偽くらいやるわよねー」
楸は、ドン引きしていた。
「同性でも嫌なレベルだな……」
「だから言っただろ?? そんな年齢まで独身なのは、人間性破綻してるか諸事情だって」
「ある意味結婚履歴あるかにもよるかもだよねー」
「友美まぁそうだね」
友美と光は、そう話すと同じタイミングで日本酒を飲んだ。
「本当に君達は、仲良しだね……」
正直友美と光が羨ましいと楸は、思うことがある。
本当に見ていてこちらも幸せになるほど、この夫婦は、仲良しなのだ。
「そりゃ仲良しだぞ!! 楸!!」
光は、自慢げにいうが、友美は、少し困り顔に。
「よくもまぁ……こんな女を娶ったわよね……」
「友美そこは、娶ったじゃなく、俺が婿養子になったというべきでは!?」
「光が私を妻にしたって話なんだから、娶ったでしょう??」
「そうか」
光は、確かにと思いつつもどこか不満そうだ。
「友美は、もう少し自分を褒めてもいいと思う……こんな女って言うの見てると悲しい……」
ポツリと光は、想いを漏らすと、友美は、微笑む。
「ありがとう。ならもっとそう想えるように、光が私の好きなところ伝えてね!!」
光は、頷く。
「もちろん!!」
本当にこの夫婦は、おしどり夫婦だ。
楸は、目を細目、酒を飲むと、スルメを食べた。
たぶんこうして、互いに本音で話をし、互いに想い合うからこそ、見ている方も幸せになり、羨ましいと思うのだろう。
「私も恋人を作るのなら、君達みたいな関係になりたいかな……」
「なら勇音みたいな彼女ならいいかも??」
友美がそういったとき、光と楸は、凍りついた。
「あれ?? なんか一気に氷点下になってるんだけど……」
場が凍りつき、友美は、どうしたのかとおもう。
「友美。勇音には、秘密にして欲しいんだけど……」
「なに?? 光??」
光は、渋い顔をしいう。
「勇音は、そうとう、ヤバイ部類だ」
「私もそう思う」
友美は、鳩が豆鉄砲を食らった顔に。
「普通でしょう??」
「恋に関して除けばね友美」
「光、勇音は、恋にかんしては、もしかして、人間性破綻してる?? この場合女神性かもしれないけど!!」
光と楸は、黙って頷いた。
「デレにならないのが辛すぎる……」
「私も燕青から聞いた話だが……凄い素直じゃなく天の邪鬼で、ツンがキツすぎるらしい……」
色々こじらせた結果勇音は、意中の相手には、本音を話せず、凄くひねくれるらしい。
燕青は、その中から勇音の少しの本心を汲み取り、推測し彼女と接している。
友美は、光と楸の言葉を聞いて、開いた口が塞がらない。
「それ、めっちゃ、めんどいやつ……燕青よく付き合えるな……」
「大雑把だが、懐が深く、太陽みたいな男だからいけるんだよアレは」
「私もそう思うよ友美」
光が珍しく燕青を褒めているということは、それだけ恋に関しては、彼は、なかなかの実力を持っているようだ。
「恋や結婚ってやっぱり難しいわねぇ……あと相手が大切」
友美は、光を見てそういうと微笑む。
「確かにそうだね」
「間違いなく」
これには、光と楸も同意した。
その後三人は、酒を更にのみ、夜が更けていった。
恋や結婚は、やはり難しい。だがいいものともいえる。
そう想いながら、婚活について、話しに花を咲かせるのであった。
