光明ノ神子2

 光は、少し不満そうに友美を見ていた。
「友美さっそくいれるって!!」
 本日は、友美の誕生日。昼間は、皆で、パーティーをして、楽しみ、夜ようやくゆっくりできる時間となり、友美は、昼間に光に貰った工芸茶を淹れていた。
「言ったでしょう?? 光の時間もちょうだいって」
 確かに言っていたが、これでは、まるで。
「何時もの夜の時間!!」
「そりゃそうよ」
 友美は、開いていく工芸茶をみながら、いう。
「おっ!! 開いてきた!!」
 友美は、不満そうな光を無視して、開いてくる工芸茶をみて、楽しんでいた。
「もう少しロマンチックに……」
「ロマンチックって……今更……」
「非現実的をですね!?」
「私の存在事態非現実的だな、そんなの要らないわ。それにディナー食べに行くの高いし……光のご飯凄く美味しいし」
 光は、嬉しそうに微笑む。
「今日もシチュー美味しかったし!! 光のご飯食べなれちゃうと、なかなか外食って、気にもならないのよ」
 これは、夫としてとても嬉しい事だが、光は、思う。それロマンチックな事、出来ないのではと。
「ロマンチックが……」
「はぁ?? ロマンチック??」
 友美は、開いた工芸茶をみて、微笑むと、ガラスのティーポットをもち、ガラスの湯呑みに、そそぐ。
「はい」
「ありがとう」
 光は、湯呑みをもち、飲むという。
「そう!! ロマンチック!!」
「なんでいきなり??」
 光は、悔しそうにいう。
「友美とロマンチックなデートが出来ない!!」
 友美は、冷めた目で光を見ていた。
「ロマンチックねぇ……」
「なんでそんな目で見るの!?」
「別に今更いいかなぁって」
 友美よりも光の方がよっぽど乙女である。
 友美は、ロマンチックといえば、何故か火の玉と思ってしまった。
「友美なんか、火の玉飛んでるんだが!?」
 友美は、まさかと思ったら、飛んでいた友美の周りを。
 青白い炎に、光は、敵襲かと思ったが、犯人は。
「狐火出せたー!!」
 銀狐と白夜だった。
「姫様ごめんなさい!!」
 どうやら、遊んでいて、出てしまったらしい。
「別にいいわよ。でも狐火危ないから気お付けてね!!」
「はーい!!」
 銀狐と白夜は、そういうと、また遊び出す。
「タイミングよすぎだろ……」
「ある意味ロマンチックかも??」
「絶対に違う」
 友美は、楽しそうに笑う。
「この工芸茶美味しい!!」
「それならよかった」
 友美は、お菓子を食べる。
「このクッキーも最高!! もう光の味になれるとなかなか他は、食べれないのよね!!」
 光は、ある意味友美にとっての幸せな誕生日は、こういうゆったりとした時間なのかもしれないと思った。
「本当に友美っていい意味で、変わらないな」
「だって幸せだもの」
 友美は、そういうと微笑む。
「光と結婚できて、子供たちを授かって、白野威たちとも変わらずに居られて、これで幸せじゃないなんて、言ったら罰当たりよ」
「友美……」
「平和で、衣食住ある!! なにも困らない!! なんて幸せか!!」
 それと案外幸せのハードルが友美は、低い。
 光は、本当に友美っていい意味でお金かからないなとこの時内心思っていた。
「本当に俺の姫は……」
 光は、そういうと、目を細める。優しく友美の頭を撫でる。
「可愛いんだから」
 友美は、そんなにかと思いつつクッキーを食べた。
「もう可愛すぎ~」
 光は、そういうと、友美を抱き締める。
「光クッキー食べれない」
「俺よりクッキーなの??」
「クッキー」
 即答され、光は、寂しそうな顔に。
「ちょっと傷ついた」
「なによそれ」
 友美は、クッキーを食べると、お茶を飲む。
「贅沢!!」
「それってクッキーと工芸茶を飲めて??」
「そうだけど」
 光は、ほほを膨らます。
「せめて、俺も居るからっていって欲しい」
「光が居るの前提で言ってるんだけど」
 光は、ならいいかも機嫌を直すことに。
「ならよし!!」
 友美は、本当に単純だなと思いつつ抱きついている光を見ていた。
「友美」
「なに??」
 光は、優しく微笑むと、友美のほほに口づけをした。
「改めて、お誕生日おめでとう」
 友美は、嬉しそうに笑った。
「ありがとう」 
 誕生日は、特に特別なことをしなくてもいいと友美は、思っている。しかしこうして、祝ってくれることは、とても嬉しいこと。
 素直に友美は、礼を言うと、光は、その笑顔にきゅんとした。
「俺の姫可愛すぎる~!!」
 そして光は、見事に友美の笑顔に撃ち抜かれ、その場に、倒れる。
「なんでそんなに可愛いの……もうヤバい……尊い……」
 友美は、倒れる光を真顔で見ながら、クッキーを食べる。
 結婚して十年以上たつというのに、こうも飽きないとは。
 なんなら、新婚当初よりも光は、友美にたいして、気持ちを出すようになっている。
「友美さん!! 愛を伝えていいですか!?」
 友美は、茶を飲む。
「いや」
 バッサリ断られ、光は、ショックをうけて。
「なんだと……」
 ショックを受け、萎れる光を見ながら、友美は、言った。
「日付変わってすぐに、夜伽をやったのに??」
 しかもものすごく甘く、好き、愛してると友美が恥ずかしくなるレベルで言ってきたくせに。
 友美は、溜め息をつくと、光が真面目な顔をし言う。
「足りないんだ!!」
「欲求不満と??」
「違う!! 友美に想いを伝えるのが!!」
 友美は、固まった。
「もう日々、愛おしくて、それを伝えきれないの!! だから、ここぞって時に伝えるけど、足りないんだ!!」
「あんなに甘いのに!?」
「さらに甘くしますが!?」
 友美は、想像して、ゾッとした。
「うわぁ……いちいち全てに可愛いとか、いわれると萎えるわ……」
「溺れてても、理性が残ってるうえに、突然冷静になって、変な突っ込みいれてくる友美に言われたくないが!?」
「よく萎えないわね……」
 友美は、別の意味で光を感心し、光は、胸を張り言う。
「そこも含め愛してますから!!」
 光は、そういうと、友美に微笑む。
「友美本当に俺は、そういうところも含めて好きなんだ……」
「本当に変わり者ね。私みたいなのに骨抜きって」
「友美は、それだけ素敵ってこと。いい加減少しは、自覚して欲しいんだが??」 
 光は、そういうと、友美の頬を優しく撫でる。
「自覚って……」
「友美って何時もそう。卑下してるつもりは、ないけど、自分のいいところは、あまり認めないから……」
「認めてるけど、自分で私は、素敵だからとか言ったら、変でしょう??」
「そんなことない!!」
 友美は、そういうものなのかと思いつつ、クッキーを食べる。
「まぁ光がそういうのなら、私は、少しは、素敵なのかもね」
「だいぶです!!」
 光は、力強く言うと、クッキーを食べた。
「もう!! 友美にどうしたら、伝わるんだ!!」
「といわれても……」
「もう友美伝えさせて!!」
 友美は、視線をそらすがその顔は、少し頬を染めていた。
「……甘いの少し抑えてくれたら……」
「無理」
「即答!?」
「好きすぎるから無理!!」
 改めて思うに、本当に自分は、光に愛されている。それも深く。
 友美は、本当にこんな素敵な旦那をよく捕まえられたなと思いながら、茶をんでいると、光に抱き締められた。
「友美」
 優しく甘えるように名を呼ばれ、友美は、どうしようかと悩んだ。
「……分かったわよ」
 やはり自分も光が好き。だからこそ、こうして、優しく求められるの断れなくなる。
 光は、目を細めると、友美に触れるだけの優しい口付けをした。
「ありがとう……愛してます」
「私もよ光」 
 二人は、微笑むと、また口付けをし、その後甘い夜を過ごしたのであった。
 互いに求め、愛を伝えながら。
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