日常編2
覚悟といわれても困る。主と出会ったその日から加州は、普通の審神者になって欲しいと願っていた。
主の望みとは、真逆のことを。
打ち込まれる木刀を受け止めながら、加州は、悔しそうに唇を噛んでいた。
「悔しいのなら早く覚悟を決めることだな」
相変わらず和泉守兼定は、手をゆるめないをお陰で、少しは、強くなれたと思う。
加州は、ムカつくと思っていた。
沖田くんを最後まで守れなかった。あそこで壊れてしまったからこそ、次こそは。
主を守りたい。平穏に暮らして欲しい。それが加州の願いだ。
「覚悟なんて決まるか!!」
カンッと乾いたおとが響く。
「俺には、主に平穏に暮らして欲しいだけだ!!!」
やっと吐いたと兼定は、満足に微笑む。
「やっといったな。なら俺達は、主のために何をする」
「はぁ??」
兼定は、木刀をかまえ振り下ろす。
「主の平穏とは、なんだ」
「それは……普通の審神者だよね……」
「それは、おまえの考えだろ」
打ち込まれる刃を受け止めながら、加州は、ハッとした。そうだ。この普通は、あくまでも自分の考えだと。
「でも……」
「俺もそう思った時期があったさ」
兼定は、遠い目をしていう。
「姫が苦しんでるのを知っていたからな。だが姫は、俺達の願いを知っていながら、知らないふりをし、救い続けた。だか、俺達は、決めた。そんな主を守るとな」
それに辞めてくれと言っても彼女は、辞めなかった。それこそ何時ものように笑いながら、やっていた。
カンッと木刀が打ち上げられた音が。兼定の手にあった木刀は、なくなり、加州が肩で息をし言った。
「一本!!」
「こりゃまいったな」
兼定は、爽やかな笑みを浮かべる。
「とりあえず俺ができるのは、ここまで。少しは、覚悟決まったようだしな」
「まぁね……」
手を繋ぎ、稽古が終わると、安さだが入ってきた。
「お風呂行ってきたら??」
「だな!!」
「俺汗臭くて嫌なんだよね……今……」
「ならこっちだよ」
安定が案内した風呂に加州と兼定は、入り、汗をながす。
その後食堂に行くと、友美がかき氷を食べていた。
「姫!!??」
「兼定お疲れさまー土方スペシャル食べに来たの??」
兼定は、思わず突っ込む。
「あんな犬のエサ食えるか!!」
「土方さんが食べてたのに??」
「土方は、土方でも土方十四郎なぁ!!??」
ゼハゼハ肩で兼定は、息をするなか、国広が食堂にやってきた。
「国広さの茶色の壺なに??」
「姫に見せてから買おうかと借りてきた」
渋くいい感じの壺だ。
「これいいものよ?? 高そうな……」
「だよな……俺のお小遣いだと買えなさそうだ……」
国広は、兼定を見た。なにか期待するように。
「俺が払うよ!!」
「さすが公子殿だ」
兼定は、その場に崩れ落ちた。
「突っ込んでしまったー!!!!!」
「中の人繋がりの葬儀屋のかっけいと悪役幹部!!」
友美は、そういうと、国広は、頷く。
「公子殿これから茶でもどうだ??」
「先生が誘ってくれるからまぁ飲むよ」
兼定、またやってしまったと頭を抱える。
「小夜左文字がいれば、頑固爺さんと呑兵衛吟遊詩人コンビが出来たわね……」
「確かに!!」
「姫余計な知識を国広に与えるな」
「まぁいいじゃない。面白いし!!」
友美は、かき氷を食べながら、言うが、そんな光景を見ていた加州は、困惑していた。こいつらなにやってるのと。
「加州君お疲れさまお昼食べるかい??」
「ありがとう燭台切」
光忠は、そういうとお昼の定食を持ってきてくれた。
「ゆっくりしていってね!!」
光忠は、そういうと食堂を去っていった。
昼の定食を食べながら、加州は、兼定をふとみる。彼も昼を食べていた。
「何時もあんな感じなわけ??」
「あぁ。姫と国広は、隙あらばボケるからな」
「あんたも大変だね」
「そうでもないぜ。いい特訓になる」
と思いたいと兼定は、思っていた。
「ウサギのポーチが欲しい??」
「あぁ。姫選ぶのを手伝って欲しい。俺だと武功なものになりそうだからな」
何やら今は、国広と友美は、打合せしていた。
もしかすると自分達も本丸の人数が増えればこのようになるのだろうか。
「でも国広なんでウサギ……」
友美は、気づくと微笑む。
「要るだろ??」
「そうね。また倒れられても困るしね!!」
「で中身なんだが……」
「それでいいと思うわ」
「分かった」
何を話しているのだろう。
「和泉守あれなに話してるの??」
「あーうちの代理が熱中症で倒れたから代理に持たせる熱中症対策ポーチの打合せだな。俺達も支給されてるぜ」
懐から兼定は、巾着を見せた。
「和泉守は、巾着なんだ」
「あぁ。中身だけ配られて、入れ物は、好きに、しろだからな」
巾着を片付け兼定は、味噌汁を飲んだ。
「この本丸やっぱり変」
「そりゃそうだろうよ。それが俺達だ」
国広は、打合せを終えると去っていった。
「加州お疲れさま」
友美もかき氷を食べ終えると使った食器を持って加州の前に。
「神子……」
「少しは、気持ちが固まったのね。それでいい。あなたは、あのこの刃でありストッパーなんだから」
友美は、そういうと食器を返却口に持っていき、そして食堂を出ていった。
「姫もあぁ言ってるし、それでいいんだ」
「みたいだね」
とりあえず自分も第一関門は、突破した。
「次からナカツクニなのかな……」
「かもな。さすがに俺達の任務に付き合わせるわけにといかんしな」
「そんなにきついの??」
「きついと言えばそうだな」
兼定がどう言おうかと悩んでいると、鶴丸国永が入ってきた。食堂に。
加州は、その姿に唖然とした。
「光坊!! あとで鶴丸スペシャルを頼む!!」
「分かったよ鶴さん!!」
国永は、そういうと去っていった。
「ちょっと。真っ赤だったんだけど!?」
「国永じじいは、基本大物のあやかし退治専門だからか。何時もかんな感じだぜ」
「なにそれ!?」
ならついていけと言われなくてよかったと加州は、本気で思った。
「本当にあんたらって変なの」
「でもその変なのに救われてるんだけどなぁー政府は」
兼定は、つまらなさそうにいう。
「俺にいわれても困るけど」
「まぁそうだな」
加州と兼定は、笑った。彼との稽古の日々は、大変だった。だが終わってみればいいものだった。
次は、どのようなことが待っているのか。加州は、少しばかり楽しみにしながら、誓った。主を支える刀剣に絶対になってやると。
主の望みとは、真逆のことを。
打ち込まれる木刀を受け止めながら、加州は、悔しそうに唇を噛んでいた。
「悔しいのなら早く覚悟を決めることだな」
相変わらず和泉守兼定は、手をゆるめないをお陰で、少しは、強くなれたと思う。
加州は、ムカつくと思っていた。
沖田くんを最後まで守れなかった。あそこで壊れてしまったからこそ、次こそは。
主を守りたい。平穏に暮らして欲しい。それが加州の願いだ。
「覚悟なんて決まるか!!」
カンッと乾いたおとが響く。
「俺には、主に平穏に暮らして欲しいだけだ!!!」
やっと吐いたと兼定は、満足に微笑む。
「やっといったな。なら俺達は、主のために何をする」
「はぁ??」
兼定は、木刀をかまえ振り下ろす。
「主の平穏とは、なんだ」
「それは……普通の審神者だよね……」
「それは、おまえの考えだろ」
打ち込まれる刃を受け止めながら、加州は、ハッとした。そうだ。この普通は、あくまでも自分の考えだと。
「でも……」
「俺もそう思った時期があったさ」
兼定は、遠い目をしていう。
「姫が苦しんでるのを知っていたからな。だが姫は、俺達の願いを知っていながら、知らないふりをし、救い続けた。だか、俺達は、決めた。そんな主を守るとな」
それに辞めてくれと言っても彼女は、辞めなかった。それこそ何時ものように笑いながら、やっていた。
カンッと木刀が打ち上げられた音が。兼定の手にあった木刀は、なくなり、加州が肩で息をし言った。
「一本!!」
「こりゃまいったな」
兼定は、爽やかな笑みを浮かべる。
「とりあえず俺ができるのは、ここまで。少しは、覚悟決まったようだしな」
「まぁね……」
手を繋ぎ、稽古が終わると、安さだが入ってきた。
「お風呂行ってきたら??」
「だな!!」
「俺汗臭くて嫌なんだよね……今……」
「ならこっちだよ」
安定が案内した風呂に加州と兼定は、入り、汗をながす。
その後食堂に行くと、友美がかき氷を食べていた。
「姫!!??」
「兼定お疲れさまー土方スペシャル食べに来たの??」
兼定は、思わず突っ込む。
「あんな犬のエサ食えるか!!」
「土方さんが食べてたのに??」
「土方は、土方でも土方十四郎なぁ!!??」
ゼハゼハ肩で兼定は、息をするなか、国広が食堂にやってきた。
「国広さの茶色の壺なに??」
「姫に見せてから買おうかと借りてきた」
渋くいい感じの壺だ。
「これいいものよ?? 高そうな……」
「だよな……俺のお小遣いだと買えなさそうだ……」
国広は、兼定を見た。なにか期待するように。
「俺が払うよ!!」
「さすが公子殿だ」
兼定は、その場に崩れ落ちた。
「突っ込んでしまったー!!!!!」
「中の人繋がりの葬儀屋のかっけいと悪役幹部!!」
友美は、そういうと、国広は、頷く。
「公子殿これから茶でもどうだ??」
「先生が誘ってくれるからまぁ飲むよ」
兼定、またやってしまったと頭を抱える。
「小夜左文字がいれば、頑固爺さんと呑兵衛吟遊詩人コンビが出来たわね……」
「確かに!!」
「姫余計な知識を国広に与えるな」
「まぁいいじゃない。面白いし!!」
友美は、かき氷を食べながら、言うが、そんな光景を見ていた加州は、困惑していた。こいつらなにやってるのと。
「加州君お疲れさまお昼食べるかい??」
「ありがとう燭台切」
光忠は、そういうとお昼の定食を持ってきてくれた。
「ゆっくりしていってね!!」
光忠は、そういうと食堂を去っていった。
昼の定食を食べながら、加州は、兼定をふとみる。彼も昼を食べていた。
「何時もあんな感じなわけ??」
「あぁ。姫と国広は、隙あらばボケるからな」
「あんたも大変だね」
「そうでもないぜ。いい特訓になる」
と思いたいと兼定は、思っていた。
「ウサギのポーチが欲しい??」
「あぁ。姫選ぶのを手伝って欲しい。俺だと武功なものになりそうだからな」
何やら今は、国広と友美は、打合せしていた。
もしかすると自分達も本丸の人数が増えればこのようになるのだろうか。
「でも国広なんでウサギ……」
友美は、気づくと微笑む。
「要るだろ??」
「そうね。また倒れられても困るしね!!」
「で中身なんだが……」
「それでいいと思うわ」
「分かった」
何を話しているのだろう。
「和泉守あれなに話してるの??」
「あーうちの代理が熱中症で倒れたから代理に持たせる熱中症対策ポーチの打合せだな。俺達も支給されてるぜ」
懐から兼定は、巾着を見せた。
「和泉守は、巾着なんだ」
「あぁ。中身だけ配られて、入れ物は、好きに、しろだからな」
巾着を片付け兼定は、味噌汁を飲んだ。
「この本丸やっぱり変」
「そりゃそうだろうよ。それが俺達だ」
国広は、打合せを終えると去っていった。
「加州お疲れさま」
友美もかき氷を食べ終えると使った食器を持って加州の前に。
「神子……」
「少しは、気持ちが固まったのね。それでいい。あなたは、あのこの刃でありストッパーなんだから」
友美は、そういうと食器を返却口に持っていき、そして食堂を出ていった。
「姫もあぁ言ってるし、それでいいんだ」
「みたいだね」
とりあえず自分も第一関門は、突破した。
「次からナカツクニなのかな……」
「かもな。さすがに俺達の任務に付き合わせるわけにといかんしな」
「そんなにきついの??」
「きついと言えばそうだな」
兼定がどう言おうかと悩んでいると、鶴丸国永が入ってきた。食堂に。
加州は、その姿に唖然とした。
「光坊!! あとで鶴丸スペシャルを頼む!!」
「分かったよ鶴さん!!」
国永は、そういうと去っていった。
「ちょっと。真っ赤だったんだけど!?」
「国永じじいは、基本大物のあやかし退治専門だからか。何時もかんな感じだぜ」
「なにそれ!?」
ならついていけと言われなくてよかったと加州は、本気で思った。
「本当にあんたらって変なの」
「でもその変なのに救われてるんだけどなぁー政府は」
兼定は、つまらなさそうにいう。
「俺にいわれても困るけど」
「まぁそうだな」
加州と兼定は、笑った。彼との稽古の日々は、大変だった。だが終わってみればいいものだった。
次は、どのようなことが待っているのか。加州は、少しばかり楽しみにしながら、誓った。主を支える刀剣に絶対になってやると。