日常編2
梅雨の晴れ間のある日珍しく後藤が友美の家にやって来ていた。
「後藤どうした??」
しかし用があるのは、友美にでは、なく旦那の光にだった。
かれこれ一時間後藤とこうして向かい合い座っている。確か彼は、友美が審神者が殺された本丸から引き取った刀だった。
まさかその関連で用があるのだろうかと光は、考えながら、珈琲を飲む。
「旦那……」
しばらくして後藤は、緊張した面持ちで言った。
「うちの組織やっぱりおかしいのか!?」
光は、きょとんとした後いう。
「今更それに気づいたのか??」
「旦那もその反応か~!!!!」
後藤は、ガクッと肩を落とす。
「なんで俺自覚してなかったんだー!!!!!」
「それは、俺が聞きたい」
呑気な光に後藤は、思う。旦那も色々慣れすぎだと。
「旦那……どう思う??」
「何が」
「保護者達の事だ!!」
「保護者??」
刀剣の中には、同じ刀派の中に保護者がいることもある。粟田口なら一期一振、来派なら明石国行のように。
うちの組織にいる保護者は、どの刀も確りしていたようなと光は、考えていると後藤は、言った。
「正雪さん保護者部隊のこと!!」
「はぁ??」
聞き覚えのない部隊名に光は、困惑していた。
「友美がそんな組織を作ったのか??」
「姫は、作ってないぜ!!」
「ならそれは、なに??」
素朴な疑問で光は、後藤に聞く。すると彼は、困った顔をし言った。
「……正雪さんに何かあると突然殺気を放つ集団の事!!」
「あー過保護集団ってことか」
「集団ってほど多くないけどな!?」
「なら何振りがそうなってるんだ」
「今のところ三振……いや五振だ」
一振は、予想がつくが残り四振は、分からない。
「国広と後は、誰だろう……光忠もそうだろうが……」
「清麿と長義そして一さんだ……」
光は、鳩が豆鉄砲を食らったような顔に。
「一!? あの一が!? 殺気マシマシこの世の悲しみを全て背よったような顔してる一が!?」
やはり光も以外だったらしい。これには。にしても少し酷いような気もする。一への物言いが。
「旦那もう少しマイルドに言えないのか!?」
「俺にとって一は、友美を襲ってきた敵だからな……いくら今は、味方と言えど、俺からすれば何時でもその首を切る対象だから」
光は、この時恐ろしいほどに冷たい眼差しをして言った。
光は、まさに、能ある鷹は爪を隠すだが、一瞬かいりみた気がした。彼の力の一片を。
「そうか……とりあえず正雪さんと話してても少し保護者部隊のセンサーに触れるとどこからともなく表れるんだ!! 旦那どうにかできないか??」
光は、珈琲をのむと言いきった。
「無理」
「旦那!?」
「そもそも俺にどうにかできると?? 友美ならともかく」
「でも皆旦那の言うことも聞いてるじゃん!!」
「それとこれは、別だ。うちの刀剣男士達は、優しい分目に入れても痛くない認定をした者には、凄まじほど、甘やかすが、その者に何かあったら手がつけられなくなるんだ……」
「まさか前例がある??」
光の様子から察するにありそうだが一応後藤は、聞いた。
「次男の螢だよ」
後藤が組織に拾われたときには、すでに螢は、いた。確かによく遊びに来ると刀剣達のアイドルになっている。
「因にどんなことが……」
「咳き込んだだけで、菌をぶったぎると暴れだしたりな……あとは、祈祷を始めるものまで出てきて……」
後藤は、真顔になる。しばらくして盛大なため息をつくと、頭を抱えた。
「どうなってんだー!!!! うちの組織ー!!!!」
「後藤の反応が新鮮だな。まぁ普通は、そうだよな」
光は、興味本位で後藤を見ていた。
「旦那俺はどうすればいい!!!」
「慣れろ」
後藤は、泣きそうな顔になる。
「慣れるなんて無理だー!!」
「なら他に移動するか??」
「それは、嫌です」
「なら、慣れるしかないだろ」
確かにそうなのだが後藤は、困った顔する。
「後藤は、嫌いなのか?? 正雪の事」
「そんなことは、ないよ。むしろ好きだけど」
なら何なのだろう。この感じは。たぶん自分は、保護者部隊にいやげがさしているのかもしれない。
もう少し彼女を信じて、あげてもいいのでは、と。
答えがでた。
「そっか……俺は、正雪さんをもう少し信じてやれって思ってたんだ……」
光は、微笑む。
「気持ちの答えが出たみたいだな」
「あぁ旦那!!」
だが何故保護者部隊が過保護になるのかと疑問が生まれた。
「旦那正雪さんってもしかして危なっかしいのか??」
光は、困った顔をし笑っていた。
「後藤も一日正雪といると分かるよ」
「何時もいるけど……」
「あくまでも屋敷で話すときだけだろ??」
「丸一日ってことか」
「そう」
後藤藤四郎は、尾張徳川家に伝わり、その昔は、姫君の守り刀として使われていたこともあった。
後藤なら皆が過保護になる理由が分かるのでは、と光は、思い言った。
廊下から声が聞こえ、光は、ちょうどいいタイミングと思った。
リビングのドアがあくと入ってきたのは、蛍と薬研そして正雪だった。
「なんで話しかけられてそのままついていこうとするの!!」
「正雪少しは、人を警戒しろ」
しょぼんと落ち込む正雪を怒る薬研と蛍。
光は、またかと苦笑いを浮かべ、後藤は、首をかしげる。
「薬研何があったんだ??」
「後藤来てたのか」
薬研は、光と後藤に事の経緯を話した。
「ナンパされてたところを助けた!?」
「そう。俺がちょっと仕事の打合せしてる間にチャラい男に話しかけられてて、ついていこうとするからもう大変だったんだ!!」
蛍は、正雪を睨むと正雪は、さらに小さくなっていた。
「道に困っていたと言っていたゆえ……案内をしようかと……」
「あのチャラ男のどこが道に困ってそうなの!! あきらかに後ろめたいことは、しようとしてたよね!?」
「蛍とりあえず落ち着け」
「光分かった」
蛍は、深呼吸をすると薬研が話し出す。
「たまたまタイミングよく俺が通ったからよかったもんだぜ。そのチャラ男になら俺も付いていくといった、とったん逃げやがったからな」
間違いなくナンパされたのち騙されて危ないことになっていたかもしれない。
後藤は、そんなことで騙されるのかと思ったが、正雪は、みごとに騙されていた。
「私など……ナンパされるような……」
「正雪少しは、自分の容姿を自覚して!!」
「平均以上だろ。あんたの容姿はよ」
薬研と蛍にいわれ、正雪は、困っていた。
「姫ほどではないゆえ……」
珈琲を飲んでいた光が吹き掛けた。
「旦那大丈夫か!?」
「すまん後藤……まさかの友美が出てくるとは、思ってもおらず……」
「正雪友美と比べたら駄目」
「姫は、別格」
薬研と蛍もあきれた顔をこの時は、していた。
「姫は、同性の私でも見惚れる程の美しいゆえ!! 絹の髪に、雪の肌!! とても美しから!!」
正雪は、この時は、凄い熱意で友美の事を言った。その場にいた全員がそれは、分かると同意していた。
「だからって自分のを無自覚なのは、問題だよ」
蛍の一言がグサッと正雪の心に刺さった。
「薬研やるよ」
「しかたがないな」
薬研と蛍は、何をするのか。
後藤が不安そうに見ていると、はじまったのは。
「正雪って肌きめこまやかだよねーそのうえ白い!!」
「鼻筋も通ってるし、その髪も綺麗だしな!!」
自覚させるには、褒めるべしと正雪を蛍と薬研は、褒め殺しにし始めた。
正雪は、しだいに頬を赤くし、とうとう頭から湯気が。
「うむー!!!!!」
「薬研もっといくよ!!」
「分かった!!」
さらに褒め、とうとう正雪の目が渦巻きをまきだす。
「もうよい!!!!!!」
「まだまだ!!」
「薬研いくよ!!」
「むー!!!!!!」
正雪が立ち上がり、逃げたが、薬研と蛍は、追いかけまわし、褒めまくる。
「旦那いいのかあれ……」
「平和的解決かもな」
少しは、色々自覚して欲しいと光は、あえて正雪からの助けを求める視線を無視していた。
「でもなんとなく分かった。保護者部隊があんなにピリピリする理由」
純粋無垢で悪いものがあると知りつつもいいものと思ってしまう。
だからこそ、変なやからに付いていってしまうかもしれない危険性がある。
そりゃ守りたくなるわな。と後藤は、思いながら、あきれた顔をし蛍と薬研そして正雪を見るのであった。
自分は、正雪をもう少し大人として見ようとも思いながら。
「後藤どうした??」
しかし用があるのは、友美にでは、なく旦那の光にだった。
かれこれ一時間後藤とこうして向かい合い座っている。確か彼は、友美が審神者が殺された本丸から引き取った刀だった。
まさかその関連で用があるのだろうかと光は、考えながら、珈琲を飲む。
「旦那……」
しばらくして後藤は、緊張した面持ちで言った。
「うちの組織やっぱりおかしいのか!?」
光は、きょとんとした後いう。
「今更それに気づいたのか??」
「旦那もその反応か~!!!!」
後藤は、ガクッと肩を落とす。
「なんで俺自覚してなかったんだー!!!!!」
「それは、俺が聞きたい」
呑気な光に後藤は、思う。旦那も色々慣れすぎだと。
「旦那……どう思う??」
「何が」
「保護者達の事だ!!」
「保護者??」
刀剣の中には、同じ刀派の中に保護者がいることもある。粟田口なら一期一振、来派なら明石国行のように。
うちの組織にいる保護者は、どの刀も確りしていたようなと光は、考えていると後藤は、言った。
「正雪さん保護者部隊のこと!!」
「はぁ??」
聞き覚えのない部隊名に光は、困惑していた。
「友美がそんな組織を作ったのか??」
「姫は、作ってないぜ!!」
「ならそれは、なに??」
素朴な疑問で光は、後藤に聞く。すると彼は、困った顔をし言った。
「……正雪さんに何かあると突然殺気を放つ集団の事!!」
「あー過保護集団ってことか」
「集団ってほど多くないけどな!?」
「なら何振りがそうなってるんだ」
「今のところ三振……いや五振だ」
一振は、予想がつくが残り四振は、分からない。
「国広と後は、誰だろう……光忠もそうだろうが……」
「清麿と長義そして一さんだ……」
光は、鳩が豆鉄砲を食らったような顔に。
「一!? あの一が!? 殺気マシマシこの世の悲しみを全て背よったような顔してる一が!?」
やはり光も以外だったらしい。これには。にしても少し酷いような気もする。一への物言いが。
「旦那もう少しマイルドに言えないのか!?」
「俺にとって一は、友美を襲ってきた敵だからな……いくら今は、味方と言えど、俺からすれば何時でもその首を切る対象だから」
光は、この時恐ろしいほどに冷たい眼差しをして言った。
光は、まさに、能ある鷹は爪を隠すだが、一瞬かいりみた気がした。彼の力の一片を。
「そうか……とりあえず正雪さんと話してても少し保護者部隊のセンサーに触れるとどこからともなく表れるんだ!! 旦那どうにかできないか??」
光は、珈琲をのむと言いきった。
「無理」
「旦那!?」
「そもそも俺にどうにかできると?? 友美ならともかく」
「でも皆旦那の言うことも聞いてるじゃん!!」
「それとこれは、別だ。うちの刀剣男士達は、優しい分目に入れても痛くない認定をした者には、凄まじほど、甘やかすが、その者に何かあったら手がつけられなくなるんだ……」
「まさか前例がある??」
光の様子から察するにありそうだが一応後藤は、聞いた。
「次男の螢だよ」
後藤が組織に拾われたときには、すでに螢は、いた。確かによく遊びに来ると刀剣達のアイドルになっている。
「因にどんなことが……」
「咳き込んだだけで、菌をぶったぎると暴れだしたりな……あとは、祈祷を始めるものまで出てきて……」
後藤は、真顔になる。しばらくして盛大なため息をつくと、頭を抱えた。
「どうなってんだー!!!! うちの組織ー!!!!」
「後藤の反応が新鮮だな。まぁ普通は、そうだよな」
光は、興味本位で後藤を見ていた。
「旦那俺はどうすればいい!!!」
「慣れろ」
後藤は、泣きそうな顔になる。
「慣れるなんて無理だー!!」
「なら他に移動するか??」
「それは、嫌です」
「なら、慣れるしかないだろ」
確かにそうなのだが後藤は、困った顔する。
「後藤は、嫌いなのか?? 正雪の事」
「そんなことは、ないよ。むしろ好きだけど」
なら何なのだろう。この感じは。たぶん自分は、保護者部隊にいやげがさしているのかもしれない。
もう少し彼女を信じて、あげてもいいのでは、と。
答えがでた。
「そっか……俺は、正雪さんをもう少し信じてやれって思ってたんだ……」
光は、微笑む。
「気持ちの答えが出たみたいだな」
「あぁ旦那!!」
だが何故保護者部隊が過保護になるのかと疑問が生まれた。
「旦那正雪さんってもしかして危なっかしいのか??」
光は、困った顔をし笑っていた。
「後藤も一日正雪といると分かるよ」
「何時もいるけど……」
「あくまでも屋敷で話すときだけだろ??」
「丸一日ってことか」
「そう」
後藤藤四郎は、尾張徳川家に伝わり、その昔は、姫君の守り刀として使われていたこともあった。
後藤なら皆が過保護になる理由が分かるのでは、と光は、思い言った。
廊下から声が聞こえ、光は、ちょうどいいタイミングと思った。
リビングのドアがあくと入ってきたのは、蛍と薬研そして正雪だった。
「なんで話しかけられてそのままついていこうとするの!!」
「正雪少しは、人を警戒しろ」
しょぼんと落ち込む正雪を怒る薬研と蛍。
光は、またかと苦笑いを浮かべ、後藤は、首をかしげる。
「薬研何があったんだ??」
「後藤来てたのか」
薬研は、光と後藤に事の経緯を話した。
「ナンパされてたところを助けた!?」
「そう。俺がちょっと仕事の打合せしてる間にチャラい男に話しかけられてて、ついていこうとするからもう大変だったんだ!!」
蛍は、正雪を睨むと正雪は、さらに小さくなっていた。
「道に困っていたと言っていたゆえ……案内をしようかと……」
「あのチャラ男のどこが道に困ってそうなの!! あきらかに後ろめたいことは、しようとしてたよね!?」
「蛍とりあえず落ち着け」
「光分かった」
蛍は、深呼吸をすると薬研が話し出す。
「たまたまタイミングよく俺が通ったからよかったもんだぜ。そのチャラ男になら俺も付いていくといった、とったん逃げやがったからな」
間違いなくナンパされたのち騙されて危ないことになっていたかもしれない。
後藤は、そんなことで騙されるのかと思ったが、正雪は、みごとに騙されていた。
「私など……ナンパされるような……」
「正雪少しは、自分の容姿を自覚して!!」
「平均以上だろ。あんたの容姿はよ」
薬研と蛍にいわれ、正雪は、困っていた。
「姫ほどではないゆえ……」
珈琲を飲んでいた光が吹き掛けた。
「旦那大丈夫か!?」
「すまん後藤……まさかの友美が出てくるとは、思ってもおらず……」
「正雪友美と比べたら駄目」
「姫は、別格」
薬研と蛍もあきれた顔をこの時は、していた。
「姫は、同性の私でも見惚れる程の美しいゆえ!! 絹の髪に、雪の肌!! とても美しから!!」
正雪は、この時は、凄い熱意で友美の事を言った。その場にいた全員がそれは、分かると同意していた。
「だからって自分のを無自覚なのは、問題だよ」
蛍の一言がグサッと正雪の心に刺さった。
「薬研やるよ」
「しかたがないな」
薬研と蛍は、何をするのか。
後藤が不安そうに見ていると、はじまったのは。
「正雪って肌きめこまやかだよねーそのうえ白い!!」
「鼻筋も通ってるし、その髪も綺麗だしな!!」
自覚させるには、褒めるべしと正雪を蛍と薬研は、褒め殺しにし始めた。
正雪は、しだいに頬を赤くし、とうとう頭から湯気が。
「うむー!!!!!」
「薬研もっといくよ!!」
「分かった!!」
さらに褒め、とうとう正雪の目が渦巻きをまきだす。
「もうよい!!!!!!」
「まだまだ!!」
「薬研いくよ!!」
「むー!!!!!!」
正雪が立ち上がり、逃げたが、薬研と蛍は、追いかけまわし、褒めまくる。
「旦那いいのかあれ……」
「平和的解決かもな」
少しは、色々自覚して欲しいと光は、あえて正雪からの助けを求める視線を無視していた。
「でもなんとなく分かった。保護者部隊があんなにピリピリする理由」
純粋無垢で悪いものがあると知りつつもいいものと思ってしまう。
だからこそ、変なやからに付いていってしまうかもしれない危険性がある。
そりゃ守りたくなるわな。と後藤は、思いながら、あきれた顔をし蛍と薬研そして正雪を見るのであった。
自分は、正雪をもう少し大人として見ようとも思いながら。