後日談
目の前には、小さな狐と大きな狐がいる。正雪は、じっと狐を見ていた。
「わたくしは、こんのすけといいます!!」
「ぼくは、まめのすけまめ!!」
「こんのすけ……とまめのすけ……」
天照の屋敷に主のおつかいでやって来たが、まさか天照から狐の世話を頼まれるとは。
正雪は、どうしたものかと悩んでいた。
「これは……代理主さん」
この声は廊下をみると清麿がいた。
「清麿殿……その私は、もう代理主では、なく……」
「なら正雪さんっでいいかな??」
「あぁ」
清麿は、正雪の隣に腰を下ろした。
「こんのすけとまめのすけだね……」
「うむ。天照様から突然世話をと言われたのだが……生き物の世話に関しては、まったく……」
「なるほどね」
清麿は、まめのすけを抱っこすると撫でた。
「なら抱っこしてなでるのは、どうだい??」
気持ちよさそうに撫でられるまめのすけをみて、正雪は、瞳を煌めかせた。
もふもふしていて可愛い。ならこんのすけもと思い抱っこするといがいにも重かった。
「もふもふ……」
近くでみると思うが整った顔立ちだ。水子心が気になると言っていた理由もなんとなく分かる気がする。
しかし生憎その水子心は、いま任務のためこの屋敷には、いない。
「正雪さんは、生き物とか好きなのかな??」
「あぁ。それに私は、生き物に好かれやすいようだ」
こんのすけを膝にのせ、撫でながら、正雪は、言う。
純粋無垢だからこそ生き物や神には、好かれやすいが、あやかしやあしきものには、嫌われる。
ここの刀剣達がこぞってこの娘を気に入るのは、それがあるからかもしれない。
「清麿殿は??」
「ぼくも好きかな」
「そうか。貴殿は、どことなく柔らかく優しい春風のような方。そういうと思っていた」
可憐な笑みでこのようなことを言われるとは。清麿は、困った顔をした。
「清麿殿??」
「正雪さんさらっとそんなこと言ったらよからぬやからについてくるから言っちゃダメだ!!」
「うむ?? 私は、思ったことを言ったのだが……」
時より友美にもそして国広やとうとう薬研にまで同じことを言われた。
光忠は、困った顔をするのみだったが、自分が知らぬまになにやらやらかしてしまっていると正雪は、思った。
「清麿殿。どこが悪いのか指南してくれるか??」
「といわれても……」
なかなか難しいところである。
「悪いことは、してないんだ。その……そうだねぇ……誰かの誉めるときに、さらりと貴方は、美しいとか……こう相手が惚れてしまいそうなことは、言わない方がいいかな……」
正雪は、困った顔をした。
「むむむ……努力してみる……」
「無理は、しなくていいから」
「分かった」
想いを伝えると言うのは、難しいなと正雪は、想いながら、こんのすけを撫でていると、こんのすけは、なにかを感じたり言った。
「貴方審神者になれますよね!?」
面食らった正雪は、困ったように笑う。
「たぶん……」
「ならなります??」
「それは、姫と相談してから……」
たぶん危ないからやめなさいと言われるが。それに演練を見に行ったお陰で、正雪は、気づいた。
この屋敷にいる刀剣達は、他の刀剣達と気配がにがいすぎるのだ。
たぶんここの刀剣達だからこそ、自分は、数日とは、言え代理が出来たと。
「こんのすけダメだよ」
「ですね」
でももし自分が審神者になったら四振のうち誰を選ぶのかとふと考える。
「……私は、誰を選ぶのだろう……」
「初期刀のことかい??」
「清麿殿そうだ」
清麿も考えてみた。
「加州清光か、歌仙兼定かな……」
「蜂須賀虎徹、睦守と言われると思っていた……」
「二人も合うけど正雪さん勢いに押されそう」
確かにと納得出来たが、この話を聞いていたこんのすけには、ある疑問が。
「なぜ山姥切国広は、言わないのです??」
「それは……」
「国広殿には、守ってもらったばかりだ。私に彼はもったいない……」
こんのすけと清麿は、困った顔に。
「正雪さんうちみたいな山姥切国広は、正直みたことないかな……」
「他の本丸では、ありえませんね」
「そ……そうなのか!?」
うんうんと頷く清麿とこんのすけ。その時彼らは、みてしまった。正雪の背後にたつ恐ろしい形相の国広を。
「誰がおかしいと??」
この声はと正雪は、ふりかえる。
「国広殿!!」
「正雪目つぶってろ」
言われたとおり目をつぶるとなにやらボカ!!という音が聞こえ、次に目を開けると、こんのすけと清麿の頭にたん瘤が出来ていた。
「清麿殿!? こんのすけ!?」
「大丈夫……」
「こういうところだけ堀川派です……」
「あんたらが余計なことを言うからだ」
国広は、そういうと正雪に。
「そもそも審神者にあんたは、なるな。なったとしてもこの、組織での代理までだ」
「それは……」
認められていると思っていたが、やはり自分には、ぶうんふそうなのだろうか。
「純粋すぎる正雪が傷つくだけだ。それに初期刀として俺は、選ばない方がいい」
国広は、そういうと去っていった。
「本当に不器用なご仁だ」
「それは、確かに」
となると自分は、誰が合うのだろうか。
「となるのやはり清光殿か……」
「会ったことがあるからかい??」
「そうだ」
なるほどと清麿が思うなか、また国広がやって来た。
「……もしやるとなったら俺を選べ兼任してやる」
正雪は、キョトンとし、清麿は、笑った。
「国広心配性すぎるよ!!」
「清麿この、性格だぞ。それこそ、ほいほい騙されて連れていかれるかもしれないだろ」
清麿は、首をかしげる正雪をみて思った。
「確かに……」
「私は、そこまで……」
「そこまでだ」
つくも神に言われるのだから結構危なっかしい性格を自分は、してるのかもしれない。
「ふむ……」
正雪は、その後天照が戻ってくると、お礼にとかりんとを貰い、皆に挨拶をすると帰った。少ししょぼんとしながら。
「わたくしは、こんのすけといいます!!」
「ぼくは、まめのすけまめ!!」
「こんのすけ……とまめのすけ……」
天照の屋敷に主のおつかいでやって来たが、まさか天照から狐の世話を頼まれるとは。
正雪は、どうしたものかと悩んでいた。
「これは……代理主さん」
この声は廊下をみると清麿がいた。
「清麿殿……その私は、もう代理主では、なく……」
「なら正雪さんっでいいかな??」
「あぁ」
清麿は、正雪の隣に腰を下ろした。
「こんのすけとまめのすけだね……」
「うむ。天照様から突然世話をと言われたのだが……生き物の世話に関しては、まったく……」
「なるほどね」
清麿は、まめのすけを抱っこすると撫でた。
「なら抱っこしてなでるのは、どうだい??」
気持ちよさそうに撫でられるまめのすけをみて、正雪は、瞳を煌めかせた。
もふもふしていて可愛い。ならこんのすけもと思い抱っこするといがいにも重かった。
「もふもふ……」
近くでみると思うが整った顔立ちだ。水子心が気になると言っていた理由もなんとなく分かる気がする。
しかし生憎その水子心は、いま任務のためこの屋敷には、いない。
「正雪さんは、生き物とか好きなのかな??」
「あぁ。それに私は、生き物に好かれやすいようだ」
こんのすけを膝にのせ、撫でながら、正雪は、言う。
純粋無垢だからこそ生き物や神には、好かれやすいが、あやかしやあしきものには、嫌われる。
ここの刀剣達がこぞってこの娘を気に入るのは、それがあるからかもしれない。
「清麿殿は??」
「ぼくも好きかな」
「そうか。貴殿は、どことなく柔らかく優しい春風のような方。そういうと思っていた」
可憐な笑みでこのようなことを言われるとは。清麿は、困った顔をした。
「清麿殿??」
「正雪さんさらっとそんなこと言ったらよからぬやからについてくるから言っちゃダメだ!!」
「うむ?? 私は、思ったことを言ったのだが……」
時より友美にもそして国広やとうとう薬研にまで同じことを言われた。
光忠は、困った顔をするのみだったが、自分が知らぬまになにやらやらかしてしまっていると正雪は、思った。
「清麿殿。どこが悪いのか指南してくれるか??」
「といわれても……」
なかなか難しいところである。
「悪いことは、してないんだ。その……そうだねぇ……誰かの誉めるときに、さらりと貴方は、美しいとか……こう相手が惚れてしまいそうなことは、言わない方がいいかな……」
正雪は、困った顔をした。
「むむむ……努力してみる……」
「無理は、しなくていいから」
「分かった」
想いを伝えると言うのは、難しいなと正雪は、想いながら、こんのすけを撫でていると、こんのすけは、なにかを感じたり言った。
「貴方審神者になれますよね!?」
面食らった正雪は、困ったように笑う。
「たぶん……」
「ならなります??」
「それは、姫と相談してから……」
たぶん危ないからやめなさいと言われるが。それに演練を見に行ったお陰で、正雪は、気づいた。
この屋敷にいる刀剣達は、他の刀剣達と気配がにがいすぎるのだ。
たぶんここの刀剣達だからこそ、自分は、数日とは、言え代理が出来たと。
「こんのすけダメだよ」
「ですね」
でももし自分が審神者になったら四振のうち誰を選ぶのかとふと考える。
「……私は、誰を選ぶのだろう……」
「初期刀のことかい??」
「清麿殿そうだ」
清麿も考えてみた。
「加州清光か、歌仙兼定かな……」
「蜂須賀虎徹、睦守と言われると思っていた……」
「二人も合うけど正雪さん勢いに押されそう」
確かにと納得出来たが、この話を聞いていたこんのすけには、ある疑問が。
「なぜ山姥切国広は、言わないのです??」
「それは……」
「国広殿には、守ってもらったばかりだ。私に彼はもったいない……」
こんのすけと清麿は、困った顔に。
「正雪さんうちみたいな山姥切国広は、正直みたことないかな……」
「他の本丸では、ありえませんね」
「そ……そうなのか!?」
うんうんと頷く清麿とこんのすけ。その時彼らは、みてしまった。正雪の背後にたつ恐ろしい形相の国広を。
「誰がおかしいと??」
この声はと正雪は、ふりかえる。
「国広殿!!」
「正雪目つぶってろ」
言われたとおり目をつぶるとなにやらボカ!!という音が聞こえ、次に目を開けると、こんのすけと清麿の頭にたん瘤が出来ていた。
「清麿殿!? こんのすけ!?」
「大丈夫……」
「こういうところだけ堀川派です……」
「あんたらが余計なことを言うからだ」
国広は、そういうと正雪に。
「そもそも審神者にあんたは、なるな。なったとしてもこの、組織での代理までだ」
「それは……」
認められていると思っていたが、やはり自分には、ぶうんふそうなのだろうか。
「純粋すぎる正雪が傷つくだけだ。それに初期刀として俺は、選ばない方がいい」
国広は、そういうと去っていった。
「本当に不器用なご仁だ」
「それは、確かに」
となると自分は、誰が合うのだろうか。
「となるのやはり清光殿か……」
「会ったことがあるからかい??」
「そうだ」
なるほどと清麿が思うなか、また国広がやって来た。
「……もしやるとなったら俺を選べ兼任してやる」
正雪は、キョトンとし、清麿は、笑った。
「国広心配性すぎるよ!!」
「清麿この、性格だぞ。それこそ、ほいほい騙されて連れていかれるかもしれないだろ」
清麿は、首をかしげる正雪をみて思った。
「確かに……」
「私は、そこまで……」
「そこまでだ」
つくも神に言われるのだから結構危なっかしい性格を自分は、してるのかもしれない。
「ふむ……」
正雪は、その後天照が戻ってくると、お礼にとかりんとを貰い、皆に挨拶をすると帰った。少ししょぼんとしながら。