学校仮入学編
雨がしとしとと降るなかオモヒカネは、書庫にいた。
調べるといったからには、調べるが、何故あの神にあの娘は、あそこまで想いを馳せるのか。
「……なるほど」
調べ終え、オモヒカネは、天照のもとに戻った。
「オモヒカネこれで終わりでいいわよね!!??」
帰ってきて早々まさか書類の確認を頼まれるとは。
オモヒカネは、ため息を着くと、確認し、言った。
「終わりです」
「やった!!!!」
さてこれで少しは、自分も調べものに集中できる。
「天照貴女の草薙の剣子孫が使ってた時期ありますよね??」
天照は、頷くが、何故オモヒカネがこう聞いてくるのか分からなかった。
「えぇ……ニギギから何代か後のヤマトタケルが……」
「そうですか」
「なにをする気……オモヒカネ……」
不安そうに天照は、言うので、オモヒカネさ、涼しい顔でいう。
「なにも」
「怪しすぎるんだけど!?」
「怪しくてけっこう」
ひとまず更なる根拠がほしい。
オモヒカネは、色々聞いてくる天照をのらりくらりとかわすと、執務室を後にした。
「もう少し調べるか」
そう呟くと彼は、何処かに向かった。
仮入学もあと少し最後は、本丸の見学だけとなった。
教室で日程の話を正雪は、聞きながら、思い出していた。生前の記憶を。
「幸さん!! 聞いてますか??」
ハッとした顔を正雪は、すると、目を伏せた。
「聞いてません」
「では、また説明しますから聞いてください」
「はい」
本丸には、あくまでも見学へ行く。日程的には、1日で現場を知るためのカリキュラムのようだ。
説明が終わり、皆が楽しげに話すなか、正雪は、静かに教室をでた。
「主!!」
付き添いの長義が後で着いてきたが、正雪は、彼に気づいていなかった。
昨日から少しおかしい。
長義は、そう思いながら、彼女を見守っていると、正雪は、中庭に。
「主何があった??」
長義に話しかけられようやく彼に気づいた。
「長義殿……」
彼に話して意味があるのだろうか。しかし心配をかけているのは、事実だ。
あくまでも自分は、彼らの主では、ない。ここに着いてきてくれるのも優しい神の好意だ。
正雪は、言った。
「貴殿は、元主が今何処にいるのか考えたことは、あるか??」
「刀剣とは、持ち主が変わるものだ。昔の主より今の主が重要だと俺は、思っている。だから考えたことは、ない」
「そうか」
「まさかそんなことを考えていたのか?? まさか初恋の相手か??」
正雪は、首を横に振った。
「いや……ヤマトタケルに関して……」
長義は、少し驚いた。
「日ノ本最古の英雄といわれる……」
「あぁ」
「彼は、神としても奉られている。そう心配することないさ」
「長義殿……」
「それより昼食を取らないと休憩が無くなるけど??」
正雪は、顔を青ざめると、一応持ってきていた弁当をかきこみ、そして昼からの授業にでた。
「幸さん少し元気でたんだね!!」
授業が終わり、帰るしたくをしていると、夏がやって来た。
正雪は、微笑む。
「あぁ。ありがとう夏殿」
「よかった!! 実習楽しみだね!!」
「とても」
少し夏と話し、夏が帰ったあと、正雪も教室を出た。
「国広どういうことだ!!」
しばらく歩き、校門に着いたとい、後ろを歩く長義が、声を張り上げていた。
通話の相手は、山姥切国広だろうか、それにしては、長義の顔色が悪い。
緊迫した空気感に正雪も鋭い光を瞳をに宿した。
「分かった。ひとまず姫に連絡を」
長義は、通話を切ると、正雪に話した。
「とんでもない客だ」
「まさか敵襲か??」
「いや……神だ」
「神……」
いったい誰だろうか、正雪は、長義の様子からただ事では、ないと、急いで屋敷に帰った。
屋敷に着き、急いで国広の所へ行くと、彼は、こまった顔をしていた。
「国広殿!! いったいなにが!!」
正雪の登場に国広は少しだけ顔を和らげる。
「あんたに客だ」
「私に!?」
「オモヒカネ殿だ」
「国広殿ありがとう!! 何処にいらっしゃるのだ!!」
「客間だ」
正雪は、執務室を飛び出すと、客間に。声をかけて襖を開けると、オモヒカネが座っていた。
「貴女が噂の!!」
可憐な声が聞こえ、正雪は、驚く。姿は、違うが何となく分かる。彼女の正体に。
「落ち着きなさい」
オモヒカネが制するようにいうと、女性は、おとなしくなった。
「オモヒカネ様御足労ありがとうございます」
正雪は、客間にはいると、頭を下げた。そして下座に座る。
「こちらこそ、突然すみません。こちらのお嬢さんが早く連れてこいと五月蝿く」
正雪は、オモヒカネの隣に座る人物をみる。
「貴殿は、もしや……オトタチバナヒメ様だろうか……」
「はい!! まさに!! まさか高天ヶ原に来れるなんて思っていなくて!! 貴女にも会いたくて、オモヒカネ様に無理をいいました!!」
長義のあの反応も分かる気がする。たぶんこの女神は、興味津々でこの屋敷を台風のように見てまわったに違いない。
「先ほどまで蒼天ノ姫君とお話をしていたんですよ!! 本当に可憐な方ですね!!」
「そうでしたか」
正雪は、蒼天ノ姫とは、誰かと思いながら、話をする。
「オモヒカネ様その……」
「ヤマトタケルの件ですが、答えは、オトタチバナヒメが言ってくれますよ」
オモヒカネは、微笑むとオトタチバナが言った。柔らかい声で。
「タケルは、己の罪を償い、皆の信仰もあり、今は、神として私と共にいます。今回は、高天ヶ原に自分は、行けないと。変わりに文を預かってきてます」
オトタチバナヒメは、文を机の上に置くと、正雪は、受け取った。
何故わざわざ文をと驚いた。
「開けても??」
「もちろん」
中をみると、綴られていた言葉に正雪は、目を伏せた。
『自分は、そなたを知らない。だが、全て蒼天ノ姫から聞いた。
ひとまず礼をいう。ありがとう。そしてそなたに幸多からん事を』
こう綴られていた。知っていたはず。この彼は、自分を知らないことを。少し期待していたのかもしれない。
知っているのでは、ないかと。
「文を書かれますか??」
「はい。少しだけ待っていてもらっても……」
「もちろん」
正雪は、退出すると、部屋に戻り、すぐに文を書いた。
客間に戻り、オトタチバナヒメに文を渡した。
「お願いいたします」
「はい!! 確かに!!」
オトタチバナヒメは、文を受け取ると、言った。
「ねぇ貴女の名前は??」
神に真名を名乗るのは、よくない。正雪は、悩んだのちいう。
「由井と申します」
「由井さん……」
オトタチバナヒメは、少しだけ悲しそうな顔に。
「あえて氏だけ言ったわね……」
「当たり前ですよ。むしろフルネームで言うやつは、アホです」
オモヒカネは、あきれたかおをしいうが正雪は、思った。それ私に言ってますかと。
「だとしても寂しいでは、ありませんか!!」
「寂しくありませんよ」
オモヒカネは、そういうと立ち上がる。
「では、我々は、これで」
「また会えましたらその時に!! 由井さん!!」
「ありがとうございます。また」
オモヒカネとオトタチバナヒメを正雪は、門まで送ると二柱は、姿を消した。
「まったくまさかオトタチバナヒメと会う日がくるなんてねー」
この声は、とふりかえると門の影から友美が出てきた。
「姫……」
「正雪よかったわね!!」
「とても。姫ありがとう」
「私は、なにもしてないわ。ただ父の手伝いをしただけ」
「父??」
「オモヒカネは、私の父なの。相変わらず名乗ってくれないけど」
まさかの事実に正雪は、驚いた。
「む!?」
「気にしなくていいわ。とりあえずこれでオトタチバナヒメとも知り合えたし。まぁ副産物としてヤマトタケルとも。まぁ結果よしね」
友美は、そういうと屋敷の方に。
「姫ならば二柱と面識があったと……思っていた……」
友美の後に着いていき、正雪は言った。
「天津神ならともかく、国津神は、全員と面識あるわけぇでは、ないわ」
「そうか……それと姫……」
「なに??」
「蒼天ノ姫とは……」
友美は、悩ましげか顔をし言った。
「私の事としか言えないかな……」
たぶんこう言うのにと理由があるのだろう。正雪は、深く聞くことは、しなかった。
「分かった。ならそうだとだけ覚えておく」
友美は、微笑むと言った。
「よろしく!! それと正雪……」
「なんだろうか……」
緊張した顔をし正雪は、待っていると、友美は、瞳を煌めかせ、正雪を抱き締めた。
「この髪型も制服もかわいい~!!!!!」
予想外の反応に正雪は、目が点に。
「むうっ!!!???」
なんとなく友美から重い空気が流れ、かまえていたが、まさかこれとは。
「もう!! 本当に可愛い!!」
「ありがとう姫」
「もうこれは、写真ね!!」
友美は、持っていたスマホで写真を撮る。
「もう可愛い~!!!!」
あまり褒められると恥ずかしい。正雪は、目を伏せ頬を赤くしていると国永が任務から戻ってきた。
「姫なにやってるんだ??」
「国永!! 正雪可愛くない!?」
国永は、じっと正雪をみる。
「姫写真現像して、でかでかと玄関先に飾るか」
「いいわね!!」
流石の正雪でも友美たちの言っている意味は、分かる。
顔を真っ赤にすると言った。
「それだけは、勘弁してくれー!!!!!!!!!」
正雪の声が屋敷に響くなか、国広は、長義と笑っていた。
「正雪さん復活かな」
「だな。ありがとう長義」
「俺は、なにもしてないさ」
妹ぶんが元気になってよかったと二振は、笑っていたが、その頃正雪は、必死に国永と友美を追いかけていた。企みを阻止すりために。
「もうタペストリーにする!?」
「それなら、ポスターだろ!! 姫!!」
「逃げながら打ち合わせをしないでくれー!!」
ニヤリと友美と国永は、笑うと更に逃走。正雪は、思う。本当にそれだけは、勘弁してくれと。
しかし後日、屋敷の玄関に制服姿の正雪の写真が飾られていたのであった。
「むっーーーー!!!???」
そしてそれを見た正雪が顔を真っ赤にし、その場から動けなくなっていたのは、また別のお話。
調べるといったからには、調べるが、何故あの神にあの娘は、あそこまで想いを馳せるのか。
「……なるほど」
調べ終え、オモヒカネは、天照のもとに戻った。
「オモヒカネこれで終わりでいいわよね!!??」
帰ってきて早々まさか書類の確認を頼まれるとは。
オモヒカネは、ため息を着くと、確認し、言った。
「終わりです」
「やった!!!!」
さてこれで少しは、自分も調べものに集中できる。
「天照貴女の草薙の剣子孫が使ってた時期ありますよね??」
天照は、頷くが、何故オモヒカネがこう聞いてくるのか分からなかった。
「えぇ……ニギギから何代か後のヤマトタケルが……」
「そうですか」
「なにをする気……オモヒカネ……」
不安そうに天照は、言うので、オモヒカネさ、涼しい顔でいう。
「なにも」
「怪しすぎるんだけど!?」
「怪しくてけっこう」
ひとまず更なる根拠がほしい。
オモヒカネは、色々聞いてくる天照をのらりくらりとかわすと、執務室を後にした。
「もう少し調べるか」
そう呟くと彼は、何処かに向かった。
仮入学もあと少し最後は、本丸の見学だけとなった。
教室で日程の話を正雪は、聞きながら、思い出していた。生前の記憶を。
「幸さん!! 聞いてますか??」
ハッとした顔を正雪は、すると、目を伏せた。
「聞いてません」
「では、また説明しますから聞いてください」
「はい」
本丸には、あくまでも見学へ行く。日程的には、1日で現場を知るためのカリキュラムのようだ。
説明が終わり、皆が楽しげに話すなか、正雪は、静かに教室をでた。
「主!!」
付き添いの長義が後で着いてきたが、正雪は、彼に気づいていなかった。
昨日から少しおかしい。
長義は、そう思いながら、彼女を見守っていると、正雪は、中庭に。
「主何があった??」
長義に話しかけられようやく彼に気づいた。
「長義殿……」
彼に話して意味があるのだろうか。しかし心配をかけているのは、事実だ。
あくまでも自分は、彼らの主では、ない。ここに着いてきてくれるのも優しい神の好意だ。
正雪は、言った。
「貴殿は、元主が今何処にいるのか考えたことは、あるか??」
「刀剣とは、持ち主が変わるものだ。昔の主より今の主が重要だと俺は、思っている。だから考えたことは、ない」
「そうか」
「まさかそんなことを考えていたのか?? まさか初恋の相手か??」
正雪は、首を横に振った。
「いや……ヤマトタケルに関して……」
長義は、少し驚いた。
「日ノ本最古の英雄といわれる……」
「あぁ」
「彼は、神としても奉られている。そう心配することないさ」
「長義殿……」
「それより昼食を取らないと休憩が無くなるけど??」
正雪は、顔を青ざめると、一応持ってきていた弁当をかきこみ、そして昼からの授業にでた。
「幸さん少し元気でたんだね!!」
授業が終わり、帰るしたくをしていると、夏がやって来た。
正雪は、微笑む。
「あぁ。ありがとう夏殿」
「よかった!! 実習楽しみだね!!」
「とても」
少し夏と話し、夏が帰ったあと、正雪も教室を出た。
「国広どういうことだ!!」
しばらく歩き、校門に着いたとい、後ろを歩く長義が、声を張り上げていた。
通話の相手は、山姥切国広だろうか、それにしては、長義の顔色が悪い。
緊迫した空気感に正雪も鋭い光を瞳をに宿した。
「分かった。ひとまず姫に連絡を」
長義は、通話を切ると、正雪に話した。
「とんでもない客だ」
「まさか敵襲か??」
「いや……神だ」
「神……」
いったい誰だろうか、正雪は、長義の様子からただ事では、ないと、急いで屋敷に帰った。
屋敷に着き、急いで国広の所へ行くと、彼は、こまった顔をしていた。
「国広殿!! いったいなにが!!」
正雪の登場に国広は少しだけ顔を和らげる。
「あんたに客だ」
「私に!?」
「オモヒカネ殿だ」
「国広殿ありがとう!! 何処にいらっしゃるのだ!!」
「客間だ」
正雪は、執務室を飛び出すと、客間に。声をかけて襖を開けると、オモヒカネが座っていた。
「貴女が噂の!!」
可憐な声が聞こえ、正雪は、驚く。姿は、違うが何となく分かる。彼女の正体に。
「落ち着きなさい」
オモヒカネが制するようにいうと、女性は、おとなしくなった。
「オモヒカネ様御足労ありがとうございます」
正雪は、客間にはいると、頭を下げた。そして下座に座る。
「こちらこそ、突然すみません。こちらのお嬢さんが早く連れてこいと五月蝿く」
正雪は、オモヒカネの隣に座る人物をみる。
「貴殿は、もしや……オトタチバナヒメ様だろうか……」
「はい!! まさに!! まさか高天ヶ原に来れるなんて思っていなくて!! 貴女にも会いたくて、オモヒカネ様に無理をいいました!!」
長義のあの反応も分かる気がする。たぶんこの女神は、興味津々でこの屋敷を台風のように見てまわったに違いない。
「先ほどまで蒼天ノ姫君とお話をしていたんですよ!! 本当に可憐な方ですね!!」
「そうでしたか」
正雪は、蒼天ノ姫とは、誰かと思いながら、話をする。
「オモヒカネ様その……」
「ヤマトタケルの件ですが、答えは、オトタチバナヒメが言ってくれますよ」
オモヒカネは、微笑むとオトタチバナが言った。柔らかい声で。
「タケルは、己の罪を償い、皆の信仰もあり、今は、神として私と共にいます。今回は、高天ヶ原に自分は、行けないと。変わりに文を預かってきてます」
オトタチバナヒメは、文を机の上に置くと、正雪は、受け取った。
何故わざわざ文をと驚いた。
「開けても??」
「もちろん」
中をみると、綴られていた言葉に正雪は、目を伏せた。
『自分は、そなたを知らない。だが、全て蒼天ノ姫から聞いた。
ひとまず礼をいう。ありがとう。そしてそなたに幸多からん事を』
こう綴られていた。知っていたはず。この彼は、自分を知らないことを。少し期待していたのかもしれない。
知っているのでは、ないかと。
「文を書かれますか??」
「はい。少しだけ待っていてもらっても……」
「もちろん」
正雪は、退出すると、部屋に戻り、すぐに文を書いた。
客間に戻り、オトタチバナヒメに文を渡した。
「お願いいたします」
「はい!! 確かに!!」
オトタチバナヒメは、文を受け取ると、言った。
「ねぇ貴女の名前は??」
神に真名を名乗るのは、よくない。正雪は、悩んだのちいう。
「由井と申します」
「由井さん……」
オトタチバナヒメは、少しだけ悲しそうな顔に。
「あえて氏だけ言ったわね……」
「当たり前ですよ。むしろフルネームで言うやつは、アホです」
オモヒカネは、あきれたかおをしいうが正雪は、思った。それ私に言ってますかと。
「だとしても寂しいでは、ありませんか!!」
「寂しくありませんよ」
オモヒカネは、そういうと立ち上がる。
「では、我々は、これで」
「また会えましたらその時に!! 由井さん!!」
「ありがとうございます。また」
オモヒカネとオトタチバナヒメを正雪は、門まで送ると二柱は、姿を消した。
「まったくまさかオトタチバナヒメと会う日がくるなんてねー」
この声は、とふりかえると門の影から友美が出てきた。
「姫……」
「正雪よかったわね!!」
「とても。姫ありがとう」
「私は、なにもしてないわ。ただ父の手伝いをしただけ」
「父??」
「オモヒカネは、私の父なの。相変わらず名乗ってくれないけど」
まさかの事実に正雪は、驚いた。
「む!?」
「気にしなくていいわ。とりあえずこれでオトタチバナヒメとも知り合えたし。まぁ副産物としてヤマトタケルとも。まぁ結果よしね」
友美は、そういうと屋敷の方に。
「姫ならば二柱と面識があったと……思っていた……」
友美の後に着いていき、正雪は言った。
「天津神ならともかく、国津神は、全員と面識あるわけぇでは、ないわ」
「そうか……それと姫……」
「なに??」
「蒼天ノ姫とは……」
友美は、悩ましげか顔をし言った。
「私の事としか言えないかな……」
たぶんこう言うのにと理由があるのだろう。正雪は、深く聞くことは、しなかった。
「分かった。ならそうだとだけ覚えておく」
友美は、微笑むと言った。
「よろしく!! それと正雪……」
「なんだろうか……」
緊張した顔をし正雪は、待っていると、友美は、瞳を煌めかせ、正雪を抱き締めた。
「この髪型も制服もかわいい~!!!!!」
予想外の反応に正雪は、目が点に。
「むうっ!!!???」
なんとなく友美から重い空気が流れ、かまえていたが、まさかこれとは。
「もう!! 本当に可愛い!!」
「ありがとう姫」
「もうこれは、写真ね!!」
友美は、持っていたスマホで写真を撮る。
「もう可愛い~!!!!」
あまり褒められると恥ずかしい。正雪は、目を伏せ頬を赤くしていると国永が任務から戻ってきた。
「姫なにやってるんだ??」
「国永!! 正雪可愛くない!?」
国永は、じっと正雪をみる。
「姫写真現像して、でかでかと玄関先に飾るか」
「いいわね!!」
流石の正雪でも友美たちの言っている意味は、分かる。
顔を真っ赤にすると言った。
「それだけは、勘弁してくれー!!!!!!!!!」
正雪の声が屋敷に響くなか、国広は、長義と笑っていた。
「正雪さん復活かな」
「だな。ありがとう長義」
「俺は、なにもしてないさ」
妹ぶんが元気になってよかったと二振は、笑っていたが、その頃正雪は、必死に国永と友美を追いかけていた。企みを阻止すりために。
「もうタペストリーにする!?」
「それなら、ポスターだろ!! 姫!!」
「逃げながら打ち合わせをしないでくれー!!」
ニヤリと友美と国永は、笑うと更に逃走。正雪は、思う。本当にそれだけは、勘弁してくれと。
しかし後日、屋敷の玄関に制服姿の正雪の写真が飾られていたのであった。
「むっーーーー!!!???」
そしてそれを見た正雪が顔を真っ赤にし、その場から動けなくなっていたのは、また別のお話。