光明ノ神子にかわり代理審神者勤めます
クリスマスイブは、屋敷もどことなく皆が楽しそうに過ごしていた。
正雪も一応準備したプレゼントを皆に配りながら、その空気を楽しんでいた。
「ありがとう正雪さん」
「光忠殿こそありがとう」
台所にいき、正雪は、光忠に、ネクタイを贈ると、お返しにと、可愛らしいハンカチを貰った。
「本日は、クリスマスイブとか。明日渡してもいいのだが、今日の方がいいかと」
「それもそうだね!!」
話をし、正雪は、他の刀剣男士の所へ行き、プレゼントを渡すと、そのまま執務室へ。
「国広!!」
中にいた国広に、正雪は、声をかけると、あるものを差し出した。
「なんだ??」
「クリスマスの贈り物だ。気に入ってくれるといいのだが……」
国広は、とくに表情も変えずに、受け取る。
「ありがとうな」
「見ぬのか??」
国広は、とりあえず開ける。箱の中には、紅茶が。
「その……」
「いいな」
「よかった」
正雪は、ホッとした。
国広は、棚にしまうと、そのまま席に着く。
他の刀剣男士のように何かくれるのかとおもいきや、国広にそういう素振りは、ない。
以前聞いてくれたアレに意味は、とくになかったのかと正雪は、思いながら、仕事をし始めた。
そもそも贈るかは、国広しだいであり、正雪も期待は、あまりしないでいたのだ。しかしそれでも少し寂しい気もする。
「国広」
「なんだ??」
正雪は、目をそらす。
「何もない。すまぬ」
その後とくになにも、なく、退勤時間となった。
「正雪ちょっと付き合ってくれ」
「国広??」
「玄関で待っててくれ」
正雪は、頷くと、国広は、そのまま執務室を出ていく。
帰る支度をし、執務室の後にすると、言われた通り玄関に。
しばらく待っていると国広がスーツを着てやって来た。
「国広??」
「行くぞ」
光いわくスーツとは、当世の正装と聞いた。
正雪は、自分の格好をみて、困った顔に。
「国広流石に、私のこの格好では……」
「羽織袴だからいけるだろ」
「しかし正装には、程遠いが!?」
「それで幕府に行ってたんだろ??」
「それは、まぁ……」
国広は、しかたがないと、一先ず正雪をつれ、友美の家に。
「オッケー!!」
友美は、国広から事情は、聞いていたので、すぐに正雪を部屋に連れていき、着替えさせた。
「姫これは……」
鏡に映る自分は、ネイビーのシンプルなレースのワンピースに、緑のカーディガンを着ている。
「国広からのクリスマスプレゼント楽しんできなさいな!!」
「え??」
「正雪があまりにも日頃私を幼子のように扱うな!! というから、今日は、大人として扱ってやる。らしいわよ」
正雪は、どういうことだと、首をかしげるが、友美は、笑っていた。
「それは……」
「まぁいいから!!」
着替え、正雪は、友美に背中を押され、廊下に。
「……」
国広は、少し驚いた顔をしていた。
「似合うでしょう??」
「そうだな」
正雪は、恥ずかしそうに視線をそらす。
「じゃ宜しくね!!」
「分かった」
わけのやからないまま、正雪は、国広に連れ出され、友美に見送られた。
そしてそのままやって来たのは、高そうなレストランだった。
「ここは??」
「姫から聞いてるだろ??」
確かに友美は、大人として扱ってやると国広が、言っていた。
「まさか……」
「そのまさかだ」
正雪は、顔を青ざめる。
「西洋の作法など分からぬのだが!?」
「まぁなんとかなる」
正雪は、そのまま国広に連れられ、中に。
国広は、店員と何かはなをすると、そのまま席に案内された。
周りをみると若い男女が多い。そういえばクリスマスは、恋仲のものがデートすると聞いた。
正雪は、まさかとオロオロ。
「場違いでは!?」
「そうでもないぞ」
しばらく話していると、料理が出てきた。どうやら、コース料理らしい。
正雪は、一応光に教えてもらったマナーを思い出し、食べ始めたが。
「うま……美味だ……」
何時ものくせでうまいと言いかけていた。しかし作法に関しては、とても綺麗に出来ている。
「正雪は、本当にきっちりしてるな」
「当たり前だ。作法とは、とても大切なものだから」
しかしこういう料理は、なかなか、家庭では、食べられない。
大人として扱ってやるという理由がなんとなく、正雪は、この時分かった。
「国広確かにこれは、大人としてだな……」
「そうだろ」
とくに話しは、しなかったが、コースとしてゆっくり出される料理は、堪能できた。
「デザートも、美味だ」
それに美しい。これもまたなかなかみれないとものだろう。
全て堪能し、食事を終えると、国広と正雪は、レストランを後にした。
「俺からのクリスマスの贈り物は、これだ」
店を出たあと国広は、隣を歩く正雪にいう。
「とてもいいものをありがとう!!
国広!!」
正雪は、嬉しそうに笑う。その笑みは、とても美しかった。
こいつは、こういう顔もするんだな。国広は、そう思いながら、目を細める。
「ならよかった」
国広と正雪は、その後すぐに帰宅し、国広は、屋敷に帰った。そして正雪もすぐに寝る支度をし、夢の中に。
皆が寝静まった頃、国広は、また友美の家に来ていた。
「姫」
「国広」
リビングには、友美と光そしてサンタクロースが。
「ほほほ」
「国広サンタクロースさん」
国広は、固まっていた。本当にいたのかと。
「こんばんは」
「姫から話しは、聞いておるぞ!!」
「では、お願いします」
国広は、あるものをサンタクロースに渡すと、その後すぐに帰った。
そして、サンタクロースもその後友美と光と少し話し、やることをやると帰っていった。
不思議な夢を見た。
正雪の目の前には、白い髭をたたえたお爺さんが。
特徴的な赤い服に正雪は、思わず言う。
「サンタクロース殿!?」
「メリークリスマス!! ほほほ。そうじゃ」
夢だか、言葉が通じるのかと正雪は、思い見る。
「貴女に贈り物じゃ!!」
「えっ!? 私は、大人だ」
「身体は、な。しかしその魂は、違うじゃろ??」
サンタクロースは、意味ありげに言うと、正雪に、プレゼントを渡した。
「では、これで!! いいクリスマスを過ごすのじゃぞ!!」
「ありがとう」
としか言えなかった。
目が覚め、目蓋を開けると、見慣れた天井が。
正雪は、身体を起こすと、枕元を見た。
「むぅ!!??」
そして驚く。そこには、大きなうさぎのぬいぐるみがあったからだ。
「これは……」
そばに置かれたカードをみて、正雪は、微笑む。
「……そうか」
カードには、メリークリスマスと書かれていた。
そして見慣れた筆跡のメッセージも。
正雪は、嬉しそうに、立ち上がると、そのまま廊下に。そしてリビングに行くと、友美が。
「姫!!」
「正雪おはよう」
「おはよう……」
いけない。ついつい挨拶を忘れた。
「姫!! サンタクロース殿が来たようだ!!」
正雪は、興奮気味に言う。
「よかったわね!!」
「うむ!! うさぎのぬいぐるみとこのカードをくれたようだ」
友美にカードを正雪は、見せた。
「このメリークリスマスは、サンタクロース殿と思うが、この貴女が幸せでありますようにというのは、国広では……」
友美は、これは、迂闊に適当に言えないと思った。
「そのようね」
「まさか国広とサンタクロース殿は、知り合いなのか??」
「みたいよ!!」
「さすが国広だ!!」
正雪は、そういうと嬉しそうに微笑む。友美は、そんな、正雪を、スマホのカメラで撮った。そして国広に写真を送る。
「姫??」
「なにもないわ」
「そうか」
正雪は、嬉しそうに笑うと、部屋に戻っていった。
「本当に可愛いんだから」
友美は、そう呟くと優しく微笑みそして家の用事をするのであった。正雪にとってもいいクリスマスになったんだなと思いながら。
正雪も一応準備したプレゼントを皆に配りながら、その空気を楽しんでいた。
「ありがとう正雪さん」
「光忠殿こそありがとう」
台所にいき、正雪は、光忠に、ネクタイを贈ると、お返しにと、可愛らしいハンカチを貰った。
「本日は、クリスマスイブとか。明日渡してもいいのだが、今日の方がいいかと」
「それもそうだね!!」
話をし、正雪は、他の刀剣男士の所へ行き、プレゼントを渡すと、そのまま執務室へ。
「国広!!」
中にいた国広に、正雪は、声をかけると、あるものを差し出した。
「なんだ??」
「クリスマスの贈り物だ。気に入ってくれるといいのだが……」
国広は、とくに表情も変えずに、受け取る。
「ありがとうな」
「見ぬのか??」
国広は、とりあえず開ける。箱の中には、紅茶が。
「その……」
「いいな」
「よかった」
正雪は、ホッとした。
国広は、棚にしまうと、そのまま席に着く。
他の刀剣男士のように何かくれるのかとおもいきや、国広にそういう素振りは、ない。
以前聞いてくれたアレに意味は、とくになかったのかと正雪は、思いながら、仕事をし始めた。
そもそも贈るかは、国広しだいであり、正雪も期待は、あまりしないでいたのだ。しかしそれでも少し寂しい気もする。
「国広」
「なんだ??」
正雪は、目をそらす。
「何もない。すまぬ」
その後とくになにも、なく、退勤時間となった。
「正雪ちょっと付き合ってくれ」
「国広??」
「玄関で待っててくれ」
正雪は、頷くと、国広は、そのまま執務室を出ていく。
帰る支度をし、執務室の後にすると、言われた通り玄関に。
しばらく待っていると国広がスーツを着てやって来た。
「国広??」
「行くぞ」
光いわくスーツとは、当世の正装と聞いた。
正雪は、自分の格好をみて、困った顔に。
「国広流石に、私のこの格好では……」
「羽織袴だからいけるだろ」
「しかし正装には、程遠いが!?」
「それで幕府に行ってたんだろ??」
「それは、まぁ……」
国広は、しかたがないと、一先ず正雪をつれ、友美の家に。
「オッケー!!」
友美は、国広から事情は、聞いていたので、すぐに正雪を部屋に連れていき、着替えさせた。
「姫これは……」
鏡に映る自分は、ネイビーのシンプルなレースのワンピースに、緑のカーディガンを着ている。
「国広からのクリスマスプレゼント楽しんできなさいな!!」
「え??」
「正雪があまりにも日頃私を幼子のように扱うな!! というから、今日は、大人として扱ってやる。らしいわよ」
正雪は、どういうことだと、首をかしげるが、友美は、笑っていた。
「それは……」
「まぁいいから!!」
着替え、正雪は、友美に背中を押され、廊下に。
「……」
国広は、少し驚いた顔をしていた。
「似合うでしょう??」
「そうだな」
正雪は、恥ずかしそうに視線をそらす。
「じゃ宜しくね!!」
「分かった」
わけのやからないまま、正雪は、国広に連れ出され、友美に見送られた。
そしてそのままやって来たのは、高そうなレストランだった。
「ここは??」
「姫から聞いてるだろ??」
確かに友美は、大人として扱ってやると国広が、言っていた。
「まさか……」
「そのまさかだ」
正雪は、顔を青ざめる。
「西洋の作法など分からぬのだが!?」
「まぁなんとかなる」
正雪は、そのまま国広に連れられ、中に。
国広は、店員と何かはなをすると、そのまま席に案内された。
周りをみると若い男女が多い。そういえばクリスマスは、恋仲のものがデートすると聞いた。
正雪は、まさかとオロオロ。
「場違いでは!?」
「そうでもないぞ」
しばらく話していると、料理が出てきた。どうやら、コース料理らしい。
正雪は、一応光に教えてもらったマナーを思い出し、食べ始めたが。
「うま……美味だ……」
何時ものくせでうまいと言いかけていた。しかし作法に関しては、とても綺麗に出来ている。
「正雪は、本当にきっちりしてるな」
「当たり前だ。作法とは、とても大切なものだから」
しかしこういう料理は、なかなか、家庭では、食べられない。
大人として扱ってやるという理由がなんとなく、正雪は、この時分かった。
「国広確かにこれは、大人としてだな……」
「そうだろ」
とくに話しは、しなかったが、コースとしてゆっくり出される料理は、堪能できた。
「デザートも、美味だ」
それに美しい。これもまたなかなかみれないとものだろう。
全て堪能し、食事を終えると、国広と正雪は、レストランを後にした。
「俺からのクリスマスの贈り物は、これだ」
店を出たあと国広は、隣を歩く正雪にいう。
「とてもいいものをありがとう!!
国広!!」
正雪は、嬉しそうに笑う。その笑みは、とても美しかった。
こいつは、こういう顔もするんだな。国広は、そう思いながら、目を細める。
「ならよかった」
国広と正雪は、その後すぐに帰宅し、国広は、屋敷に帰った。そして正雪もすぐに寝る支度をし、夢の中に。
皆が寝静まった頃、国広は、また友美の家に来ていた。
「姫」
「国広」
リビングには、友美と光そしてサンタクロースが。
「ほほほ」
「国広サンタクロースさん」
国広は、固まっていた。本当にいたのかと。
「こんばんは」
「姫から話しは、聞いておるぞ!!」
「では、お願いします」
国広は、あるものをサンタクロースに渡すと、その後すぐに帰った。
そして、サンタクロースもその後友美と光と少し話し、やることをやると帰っていった。
不思議な夢を見た。
正雪の目の前には、白い髭をたたえたお爺さんが。
特徴的な赤い服に正雪は、思わず言う。
「サンタクロース殿!?」
「メリークリスマス!! ほほほ。そうじゃ」
夢だか、言葉が通じるのかと正雪は、思い見る。
「貴女に贈り物じゃ!!」
「えっ!? 私は、大人だ」
「身体は、な。しかしその魂は、違うじゃろ??」
サンタクロースは、意味ありげに言うと、正雪に、プレゼントを渡した。
「では、これで!! いいクリスマスを過ごすのじゃぞ!!」
「ありがとう」
としか言えなかった。
目が覚め、目蓋を開けると、見慣れた天井が。
正雪は、身体を起こすと、枕元を見た。
「むぅ!!??」
そして驚く。そこには、大きなうさぎのぬいぐるみがあったからだ。
「これは……」
そばに置かれたカードをみて、正雪は、微笑む。
「……そうか」
カードには、メリークリスマスと書かれていた。
そして見慣れた筆跡のメッセージも。
正雪は、嬉しそうに、立ち上がると、そのまま廊下に。そしてリビングに行くと、友美が。
「姫!!」
「正雪おはよう」
「おはよう……」
いけない。ついつい挨拶を忘れた。
「姫!! サンタクロース殿が来たようだ!!」
正雪は、興奮気味に言う。
「よかったわね!!」
「うむ!! うさぎのぬいぐるみとこのカードをくれたようだ」
友美にカードを正雪は、見せた。
「このメリークリスマスは、サンタクロース殿と思うが、この貴女が幸せでありますようにというのは、国広では……」
友美は、これは、迂闊に適当に言えないと思った。
「そのようね」
「まさか国広とサンタクロース殿は、知り合いなのか??」
「みたいよ!!」
「さすが国広だ!!」
正雪は、そういうと嬉しそうに微笑む。友美は、そんな、正雪を、スマホのカメラで撮った。そして国広に写真を送る。
「姫??」
「なにもないわ」
「そうか」
正雪は、嬉しそうに笑うと、部屋に戻っていった。
「本当に可愛いんだから」
友美は、そう呟くと優しく微笑みそして家の用事をするのであった。正雪にとってもいいクリスマスになったんだなと思いながら。