学校仮入学編
仮入学という形でこの学舎に来てはや数日がたった。
クラスのメンバーが一人減り、皆がざわつくなか、正雪は、後ろの入り口から教室に入った。
「……長義のやつ……なんで俺に同行しろと……」
こうぼやく今日の同行者に正雪は、苦笑いを浮かべる。
「おはよう!! 幸さん!!」
「おはよう夏殿」
少し仲良くなった夏は、驚いていた。
「あれ?? 長義さんは??」
「本丸の方で用事があるとかで……今日は、来てないのだ……」
「そうなんだね!! でもなんかおかしくかい?? この山姥切国広……」
正雪は、やっぱりと内心思いながら、振り返ると、そこには、無理矢理初の姿をし、布をかぶってない国広が。
「なんというか……卑屈で陰気臭くない……」
国広は、どうでもよさげに夏を見ているが、正雪は、やっぱりかと思ってしまった。
「その!! 国広殿は……本丸の主に……しごかれている……というか……」
「幸さんのお家主がそんなにヤバイ人なの!?」
「けっしてそんなことは!!」
慌てて正雪は、いうと、とりあえず国広も頷いてくれた。
「でもなんで山姥切国広大荷物なの??」
「それは……」
国広の手には、大きなキャリーバッグが。
「色々あるんだ。あんたは、気にせず勉学に励め」
国広は、そういうとキャリーバッグをもち、正雪の席にいってしまった。
「なんなんだろう……あの山姥切国広の異質かん……」
「その……国広殿いい刀では、あるんだ!!」
「そうなんだ……」
チャイムがなり、あわてて皆が席に着くと、教師が入ってきた。
朝礼をするなか、教師は、唖然としてしまった。
正雪の後ろでノートパソコンを開き眼鏡をかけ、仕事をしている山姥切国広を見て。
「先生??」
「なにもありません!! とりあえず……」
話を続けるが気になる。なぜここで仕事をおっ始めるのかと。
幸さん所の山姥切国広は、もしかして普通と違う? と教師が思うなか、授業も始まったが、山姥切国広は、ひたすらにパソコンを見ている。しかもタッチタイピグを習得したおり、はやい。うつのが。
「先生……今日は、変じゃない??」
「確かに……というか……」
あの山姥切国広が変。この教室にも山姥切国広を初期刀としている人達は、いる。だからこそ、その人達は、思った。あれは、山姥切国広じゃないと。
一限目が終わり、休憩になったとたん何故か、正雪の周りに人が。
「幸さん山姥切国広だよな!? そいつ!!」
「化粧とったらへし切長谷部とか言わないですよね!?」
凄い勢いに正雪は、困惑した。そこまで驚かなくてもと。
国広を見ると、いった。
「もちろん……正真正銘……山姥切国広だ……」
名を呼ばれ、国広は、ようやくパソコンから顔を上げた。
「どうした主」
「国広殿!! 貴殿が仕事をしているから、皆がなにやら……」
正雪のおろおろぐわいと、周りの様子からなにかを察すると、国広は、いった。
「近侍とは、こんなもんだろ」
「近侍!!??」
生徒達が口を揃え驚くなか、国広は、続けた。
「あぁ。近侍とは、いわば、主から本丸の運営を任されているともいえる。忙しいのは、当たり前だ」
普通の山姥切国広なら俺なんかを近侍にする変わり者といいそうだが、国広は、あきらかにちがった。
「主次あんたは、場所移動だろ?? 遠征について学びたいなんて俺に聞けばいいものを」
「標準を知ることも大切であろう??」
「確かにな」
「国広殿も来るか??」
「それが俺の仕事だからな」
ノートパソコンを国広は、持つと、正雪と共に、教室をでていった。
「やっぱりあの山姥切国広極じゃねー!?」
「あの噂の!?」
おかしい普通なら命令だからなといいつつあんたは、なぜ写しを連れていく等と言い出すはずだ。生徒達がざわつく頃、正雪は、事前に許可をとっていた教室に入り、遠征について講義をうけ始め、その間国広は、またノートパソコンで仕事を始め、皆信じられたいと国広にばかり目がいっていた。
「ふむ遠征とは、災害の復興の手伝いや、現地調査、様ざまあるのだな……」
担当教師は、思う。一人でも熱心に聞いてくれる人がいてよかったと。
「しょうしょうすまないが、質問よろしいでしょうか??」
「いいですよ幸さん」
正雪が教師に説明をし、質疑応答をしている間も生徒達は、国広を見ていた。じっと。
「あんたら俺より授業に集中しろ。さもなくば本丸が潰れるぞ」
確かにそうだ。いけないと生徒達は、授業を真面目に聞き始め、そして終わり、正雪と国広が教室をでていくとまたここでも。
「山姥切国広なのか!?」
「めっちゃ仕事できる感じだったよね!?」
とすごく噂になってしまった。
昼になり、正雪は、夏と昼食を中庭で食べていた。
「近侍になると山姥切国広も変わるんだね……」
「それは、ないと思う。国広殿いわく、俺は、変だからと……」
「確かに変かな。卑屈さないし」
清光もそういうと、メールのやり取りをしている国広をみていた。
「山姥切何してるの?? 忙しいそうだけど」
「会議の打ち合わせだ」
「会議??」
「あぁ」
正雪は、サンドイッチを食べながら、そういえばと思い出していた。
「定例のか??」
「そうだ。まったく新しい法令やらの話をするとか……とりあえず必要な資料の送付だ」
本丸運営も大変なのだなと夏と清光が思うなか、正雪は、高天ヶ原の法令とは、このようにして作られるのかとかんしんしていた。
「さすが国広殿だ」
「ありがとう」
「主俺たちもあれよりも仲良くなろうねー」
「だね清光!!」
清光と夏が話をするなか、国広と正雪は、首をかしげた。
「国広殿そんなに私達は、仲が良いのか??」
「だろうな」
仲は、悪くないが他者からは、そんなに見えているのかと正雪と国広は、思った。
昼休みも終わり、正雪と国広は、また別の教室に。
「では、出陣に関して……」
今回は、出陣に関しての講義を聞きに来ていた。正雪は、しっかり講義を聞き、ノートにとる。
出陣の講義を受け終わり、教室に戻るなか、正雪は、いった。
「審神者とは、時に軍師としても部隊を指示するのだな……やはり……」
しみじみという正雪に国広は、いう。
「そうだ。あんたの専売特許だな」
「あぁ。だがこれでいいのかと心が苦しくなることもある……」
「戦とは、そんなもんだ。それに比べたらうちは、あまりないからな。こういうのは」
「確かにそうだな」
組織では、遡行軍と戦うことは、あっても、普通の本丸よりも少ない。
正雪は、なぜ皆が、審神者をやるなら組織の代理までといったのか。ここで様々知ることで理由が理解できた。
「はやく終わるといいな……」
「遡行軍が壊滅するまで無理だろうた。あっちは、何万と軍勢があるか」
「そんなにか……」
だからこそ、審神者の人数も多くいる。このような学舎を作ってまでも。
教室に戻ると、正雪は、次の講義を受け、
帰りの申し送りの時固まった。国広と共に。
「近々本丸の見学へ行きます」
そして皆の視線が何故か、正雪に。
「先生もしかして幸さん所ですか??」
「違いますよ!! そもそも幸さん所の審神者からは、許可は、おりてませんから!!」
皆がつまらなさそうな顔をしたが、正直それでいい。そもそも彼らをいれるわけには、いかない。高天ヶ原に。
「主は、行くのか??」
「あぁ。それが終わればこの仮入学期間も終わるから……」
「そうだな」
少しだけだがここで書学生を出来たのは、いい経験になった。残り少ない期間も有意義に。
正雪は、教師の話を聞きながら、少しばかり切なく微笑むのであった。まるて時を惜しむように。
クラスのメンバーが一人減り、皆がざわつくなか、正雪は、後ろの入り口から教室に入った。
「……長義のやつ……なんで俺に同行しろと……」
こうぼやく今日の同行者に正雪は、苦笑いを浮かべる。
「おはよう!! 幸さん!!」
「おはよう夏殿」
少し仲良くなった夏は、驚いていた。
「あれ?? 長義さんは??」
「本丸の方で用事があるとかで……今日は、来てないのだ……」
「そうなんだね!! でもなんかおかしくかい?? この山姥切国広……」
正雪は、やっぱりと内心思いながら、振り返ると、そこには、無理矢理初の姿をし、布をかぶってない国広が。
「なんというか……卑屈で陰気臭くない……」
国広は、どうでもよさげに夏を見ているが、正雪は、やっぱりかと思ってしまった。
「その!! 国広殿は……本丸の主に……しごかれている……というか……」
「幸さんのお家主がそんなにヤバイ人なの!?」
「けっしてそんなことは!!」
慌てて正雪は、いうと、とりあえず国広も頷いてくれた。
「でもなんで山姥切国広大荷物なの??」
「それは……」
国広の手には、大きなキャリーバッグが。
「色々あるんだ。あんたは、気にせず勉学に励め」
国広は、そういうとキャリーバッグをもち、正雪の席にいってしまった。
「なんなんだろう……あの山姥切国広の異質かん……」
「その……国広殿いい刀では、あるんだ!!」
「そうなんだ……」
チャイムがなり、あわてて皆が席に着くと、教師が入ってきた。
朝礼をするなか、教師は、唖然としてしまった。
正雪の後ろでノートパソコンを開き眼鏡をかけ、仕事をしている山姥切国広を見て。
「先生??」
「なにもありません!! とりあえず……」
話を続けるが気になる。なぜここで仕事をおっ始めるのかと。
幸さん所の山姥切国広は、もしかして普通と違う? と教師が思うなか、授業も始まったが、山姥切国広は、ひたすらにパソコンを見ている。しかもタッチタイピグを習得したおり、はやい。うつのが。
「先生……今日は、変じゃない??」
「確かに……というか……」
あの山姥切国広が変。この教室にも山姥切国広を初期刀としている人達は、いる。だからこそ、その人達は、思った。あれは、山姥切国広じゃないと。
一限目が終わり、休憩になったとたん何故か、正雪の周りに人が。
「幸さん山姥切国広だよな!? そいつ!!」
「化粧とったらへし切長谷部とか言わないですよね!?」
凄い勢いに正雪は、困惑した。そこまで驚かなくてもと。
国広を見ると、いった。
「もちろん……正真正銘……山姥切国広だ……」
名を呼ばれ、国広は、ようやくパソコンから顔を上げた。
「どうした主」
「国広殿!! 貴殿が仕事をしているから、皆がなにやら……」
正雪のおろおろぐわいと、周りの様子からなにかを察すると、国広は、いった。
「近侍とは、こんなもんだろ」
「近侍!!??」
生徒達が口を揃え驚くなか、国広は、続けた。
「あぁ。近侍とは、いわば、主から本丸の運営を任されているともいえる。忙しいのは、当たり前だ」
普通の山姥切国広なら俺なんかを近侍にする変わり者といいそうだが、国広は、あきらかにちがった。
「主次あんたは、場所移動だろ?? 遠征について学びたいなんて俺に聞けばいいものを」
「標準を知ることも大切であろう??」
「確かにな」
「国広殿も来るか??」
「それが俺の仕事だからな」
ノートパソコンを国広は、持つと、正雪と共に、教室をでていった。
「やっぱりあの山姥切国広極じゃねー!?」
「あの噂の!?」
おかしい普通なら命令だからなといいつつあんたは、なぜ写しを連れていく等と言い出すはずだ。生徒達がざわつく頃、正雪は、事前に許可をとっていた教室に入り、遠征について講義をうけ始め、その間国広は、またノートパソコンで仕事を始め、皆信じられたいと国広にばかり目がいっていた。
「ふむ遠征とは、災害の復興の手伝いや、現地調査、様ざまあるのだな……」
担当教師は、思う。一人でも熱心に聞いてくれる人がいてよかったと。
「しょうしょうすまないが、質問よろしいでしょうか??」
「いいですよ幸さん」
正雪が教師に説明をし、質疑応答をしている間も生徒達は、国広を見ていた。じっと。
「あんたら俺より授業に集中しろ。さもなくば本丸が潰れるぞ」
確かにそうだ。いけないと生徒達は、授業を真面目に聞き始め、そして終わり、正雪と国広が教室をでていくとまたここでも。
「山姥切国広なのか!?」
「めっちゃ仕事できる感じだったよね!?」
とすごく噂になってしまった。
昼になり、正雪は、夏と昼食を中庭で食べていた。
「近侍になると山姥切国広も変わるんだね……」
「それは、ないと思う。国広殿いわく、俺は、変だからと……」
「確かに変かな。卑屈さないし」
清光もそういうと、メールのやり取りをしている国広をみていた。
「山姥切何してるの?? 忙しいそうだけど」
「会議の打ち合わせだ」
「会議??」
「あぁ」
正雪は、サンドイッチを食べながら、そういえばと思い出していた。
「定例のか??」
「そうだ。まったく新しい法令やらの話をするとか……とりあえず必要な資料の送付だ」
本丸運営も大変なのだなと夏と清光が思うなか、正雪は、高天ヶ原の法令とは、このようにして作られるのかとかんしんしていた。
「さすが国広殿だ」
「ありがとう」
「主俺たちもあれよりも仲良くなろうねー」
「だね清光!!」
清光と夏が話をするなか、国広と正雪は、首をかしげた。
「国広殿そんなに私達は、仲が良いのか??」
「だろうな」
仲は、悪くないが他者からは、そんなに見えているのかと正雪と国広は、思った。
昼休みも終わり、正雪と国広は、また別の教室に。
「では、出陣に関して……」
今回は、出陣に関しての講義を聞きに来ていた。正雪は、しっかり講義を聞き、ノートにとる。
出陣の講義を受け終わり、教室に戻るなか、正雪は、いった。
「審神者とは、時に軍師としても部隊を指示するのだな……やはり……」
しみじみという正雪に国広は、いう。
「そうだ。あんたの専売特許だな」
「あぁ。だがこれでいいのかと心が苦しくなることもある……」
「戦とは、そんなもんだ。それに比べたらうちは、あまりないからな。こういうのは」
「確かにそうだな」
組織では、遡行軍と戦うことは、あっても、普通の本丸よりも少ない。
正雪は、なぜ皆が、審神者をやるなら組織の代理までといったのか。ここで様々知ることで理由が理解できた。
「はやく終わるといいな……」
「遡行軍が壊滅するまで無理だろうた。あっちは、何万と軍勢があるか」
「そんなにか……」
だからこそ、審神者の人数も多くいる。このような学舎を作ってまでも。
教室に戻ると、正雪は、次の講義を受け、
帰りの申し送りの時固まった。国広と共に。
「近々本丸の見学へ行きます」
そして皆の視線が何故か、正雪に。
「先生もしかして幸さん所ですか??」
「違いますよ!! そもそも幸さん所の審神者からは、許可は、おりてませんから!!」
皆がつまらなさそうな顔をしたが、正直それでいい。そもそも彼らをいれるわけには、いかない。高天ヶ原に。
「主は、行くのか??」
「あぁ。それが終わればこの仮入学期間も終わるから……」
「そうだな」
少しだけだがここで書学生を出来たのは、いい経験になった。残り少ない期間も有意義に。
正雪は、教師の話を聞きながら、少しばかり切なく微笑むのであった。まるて時を惜しむように。