日常編1
主の夏の衣替え(主が色々着せたい)を手伝っていたとき。
「正雪可愛い!!」
巫女装束を着せられ、正雪は、困った顔をしていた。
なぜこうなったのか。はじめは、夏物と冬物の着物を入れ替えていたのに。
突然友美がこれ着てあれ着てといいだし、断りきれずこんなことに。
「ありがとう……」
「でも着せて屋敷には、いかせられないから!! ここで我慢!!」
「姫それは、どういうことだろうか」
「巫女装束って生きた神の花嫁が着るものっていうのもあるから!! 今は、そうじゃないけど、念のためにね!!」
「なるほど……」
もう脱いでいいだろうと正雪は、巫女装束を脱ぎ出した。
友美は、それを横目で見ながら、ふと思ったことを口にした。
「正雪胸大きい……」
「姫!?」
いきなりこんな発言をされては、同姓でもドキッとしてしまう。
襦袢を着ているとは、いえそんなに見られては、色々気恥ずかしくなる。
「あなたがこの体を作ったともいえるのでは!?」
友美は、悩ましそうな顔になると言った。
「いやーそりゃ根源の力でちょちょいとやりましたけど~基本生前のまま、人にした!! って感じだから~スリーサイズまで把握してないわよ!!」
笑いながら言う友美に正雪は、唖然としてしまった。やはりこの娘測り知れぬ。色々規格外過ぎて。
「姫……理からよく粛清されぬな……」
「私が理みたいなもんだしねーあはは!!」
「……確かに」
本当に凄い者と縁が出来たなと改めて、正雪は、思いながら着替えていると、また、視線を感じた。
「スーツ着てないのね……」
「……いきなりなにを」
「いやーあの謎のハイレグスーツは、……着てないのかと思って……」
「着ないこともあるのだが!?」
「確かに!!」
なんだろうか、普段より友美が、いい意味で近い気がする。
正雪は、主の好奇心に少し驚く。
「正雪」
「なんだろうか」
「何時もの服装のとき胸にさらしまいてる??」
主の質問に正雪は、困惑しつつ答えた。
「その……男装をする時は……」
「夏場暑くなかった??」
「暑かったが……必要だったから……」
「そっか……」
なんなのだろうか。友美は、それだけ聞くと、黙ってしまった。
せめて何か言ってくれ。正雪は、そう思いながら、気まずいと少し思っていた。
「正雪下着とかは、今ので大丈夫よね??」
いきなり凄い話に、正雪は、戸惑いながら、頷く。
「あぁ……」
ひょんなことから主に喚ばれというべきか、転生先が主のところだったというべきか、不思議な出会いを彼女は、した。
その後身のまわりのもの一式友美が準備してくれ、正直それで満足は、している。
「本当に??」
「本当にだ」
「でも夏物は、いるわよね!? 襦袢もだし……インナーも……」
「姫その……」
「これから、買いにいく!?」
嫌な予感がする。友美が暴走しそうな。
「姫その……私の金子では……足りぬのでは……」
友美から賃金は、貰っているが、はたしてたりるかと正雪は、不安になり、言った。すると友美が言う。笑顔で。
「大丈夫!! 私が買うから!!」
「むぅ!?」
「私は、正雪の雇い主よ!! それくらい支給してなんぼでしょう!!」
「うむ??」
当世では、そうなのかと正雪は、困惑していた。
「とりあえず襦袢よね!? いやここは、夏物の着物か!! 江戸から持ってくる!?」
「姫!! とりあえず落ち着いて!! その……姫から渡された物に夏用の着物と襦袢は、あったはずだ!!」
「そうだった??」
「そうであった!!」
正雪は、慌てて巫女装束を着直すと、納戸を出ていき、すぐに戻ってきた。
籠を持って。ふたを開けるも、なかをだし、いう。
「ほら!!」
確かに夏用の着物と襦袢は、あった。
「私足袋まで渡してたか……」
「そうだ」
「ならインナーだけね」
「その……インナーとやは、いるものか??」
「洋服ってTシャツが夏は、メインになってくるし、透けるからねー」
友美は、分かりやすく透けやすい色のTシャツで正雪に見せた。
「ほら」
「白は、やはり透けるのだな……」
「そう。だからインナーを着て、透けないようにしておしゃれを楽しむのよ」
「……なるほど」
「それに和服の襦袢と考えれば納得できるでしょう??」
「確かに」
ならいるのかと正雪は、思った。
「よし!! ならさっそく買いにいこうー!!!」
友美は、そう言うと部屋を飛び出していってしまった。
正雪は、唖然としたのち、慌てて着替え、部屋を片付けると、納戸を出た。
「姫!!??」
「思い立ったが吉日よ!! さて!! レッツゴー!!!!」
「なぜそうなるのだ!!」
玄関にいた友美にてをひかれ、あっという間に家を出、連れてこられたのは、ファストファッションの店だ。
「現代の呉服屋だぜ!!」
「姫せめて……洋服に着替える時間くらいくれてもよかったのでは??」
見事に普段の羽織袴姿の正雪だが、やはりこの格好では、目立つと彼女は、思っていた。
「大丈夫よ!! ジャパニーズは、着物姿の人を凄いとしかみないから!! なんならスルーだから!!」
そうだろうか。しかし視線を感じる。すごく。色素の薄い鼻筋の通った高い身長の人物達から。
「オー!! サムラーイ!!」
「Good!!」
正雪は、なにやら熱狂的に叫んでいる彼らを見て、思わず恐怖を感じ友美の後ろに隠れた。
「姫あのご仁達は……」
「あー南蛮人よ。人気だからねぇー侍」
「侍が……」
「で正雪は、見事に武士!! だからねー本物みれた!! って彼らは、喜んでるのよー」
だとしても困る。喜ばれたところで。
「姫早く……」
「そうね」
急いでその場を離れ、店内に。そしてインナーのコーナーに足早に向かう。
「とりあえずノースリーブかしらね」
友美がのんきにそんなことを言っているが、気づく。正雪がいないことに。
「あれ??」
気づけば、正雪は、凄い早さで、商品を確認し、籠に入れていた。
「よし」
「必要そうなのは、全部あるわね……」
「姫帰ろう」
「早くない!?」
「いいから!!」
正雪の顔が怖い。友美は、会計をすませると、店をで、急いできたくした。
その後衣替えの続きをし、無事に終わったが。
「正雪もしかして怒ってる??」
帰宅してから、正雪は、手伝ってくれたが、ほぼ無言だった。
少し強引だったかと友美は、考えていると、ようやく彼女が話した。
「姫」
「はい」
「その……」
正雪は、不安そうな顔をし言う。
「私の姿は、変なのだろうか……」
友美は、思わずポカーンとしてしまった。
「はぁ??」
「だってあんなにも見られ……」
あの視線は、正直嫌だった。物珍しいものを見られたようで。
「変じゃないわよ。なんなら、今の日本人よりきっちり正雪は、してるもの」
友美は、優しく微笑む。
「まぁ見すぎでは、あったわよね」
「うむ……」
友美は、更に言った。
「正雪は、着たい衣服を着ればいいの。私もごめんなさい。少し強引だったわよね」
申し訳なさそうに友美は、言うので正雪は、慌てて言う。
「そこは、気にしてない!! それに姫は……行動的だ……私は、そこが姫のいいところだと知っているから……」
友美は、目を潤ますと、正雪を抱き締めた。
「姫!?」
「もうなんて優しくていい子なの!! 可愛い……もうこうなったら正雪を幸せにするわ!! 責任とって!!」
友美の発言に正雪は、微笑むと言った。
「十分私は、幸せだ姫」
「正雪そっか。ならよかったわ」
なんだろう。この可愛い生き物は。友美は、もしかすると光とは、違う意味でこの子は、可愛いと確信した。
「もう檻にいれとく??」
「檻!?」
「なにもないわ」
「気になるのだがー!!??」
正雪と友美の会話は、そとの廊下まで響いていた。
「正雪さん楽しそうだね!!」
「だね正宗」
楽しげな友美とそんな友美に必死に突っ込む正雪。その様子は、まるで国広と友美のやり取りを見ているかのようだ。
「縁って不思議だね蛍」
「だね正宗」
廊下で声を聞いていた正宗と蛍は、そういうと微笑む。今日も平和だなと思いながら。
「正雪可愛い!!」
巫女装束を着せられ、正雪は、困った顔をしていた。
なぜこうなったのか。はじめは、夏物と冬物の着物を入れ替えていたのに。
突然友美がこれ着てあれ着てといいだし、断りきれずこんなことに。
「ありがとう……」
「でも着せて屋敷には、いかせられないから!! ここで我慢!!」
「姫それは、どういうことだろうか」
「巫女装束って生きた神の花嫁が着るものっていうのもあるから!! 今は、そうじゃないけど、念のためにね!!」
「なるほど……」
もう脱いでいいだろうと正雪は、巫女装束を脱ぎ出した。
友美は、それを横目で見ながら、ふと思ったことを口にした。
「正雪胸大きい……」
「姫!?」
いきなりこんな発言をされては、同姓でもドキッとしてしまう。
襦袢を着ているとは、いえそんなに見られては、色々気恥ずかしくなる。
「あなたがこの体を作ったともいえるのでは!?」
友美は、悩ましそうな顔になると言った。
「いやーそりゃ根源の力でちょちょいとやりましたけど~基本生前のまま、人にした!! って感じだから~スリーサイズまで把握してないわよ!!」
笑いながら言う友美に正雪は、唖然としてしまった。やはりこの娘測り知れぬ。色々規格外過ぎて。
「姫……理からよく粛清されぬな……」
「私が理みたいなもんだしねーあはは!!」
「……確かに」
本当に凄い者と縁が出来たなと改めて、正雪は、思いながら着替えていると、また、視線を感じた。
「スーツ着てないのね……」
「……いきなりなにを」
「いやーあの謎のハイレグスーツは、……着てないのかと思って……」
「着ないこともあるのだが!?」
「確かに!!」
なんだろうか、普段より友美が、いい意味で近い気がする。
正雪は、主の好奇心に少し驚く。
「正雪」
「なんだろうか」
「何時もの服装のとき胸にさらしまいてる??」
主の質問に正雪は、困惑しつつ答えた。
「その……男装をする時は……」
「夏場暑くなかった??」
「暑かったが……必要だったから……」
「そっか……」
なんなのだろうか。友美は、それだけ聞くと、黙ってしまった。
せめて何か言ってくれ。正雪は、そう思いながら、気まずいと少し思っていた。
「正雪下着とかは、今ので大丈夫よね??」
いきなり凄い話に、正雪は、戸惑いながら、頷く。
「あぁ……」
ひょんなことから主に喚ばれというべきか、転生先が主のところだったというべきか、不思議な出会いを彼女は、した。
その後身のまわりのもの一式友美が準備してくれ、正直それで満足は、している。
「本当に??」
「本当にだ」
「でも夏物は、いるわよね!? 襦袢もだし……インナーも……」
「姫その……」
「これから、買いにいく!?」
嫌な予感がする。友美が暴走しそうな。
「姫その……私の金子では……足りぬのでは……」
友美から賃金は、貰っているが、はたしてたりるかと正雪は、不安になり、言った。すると友美が言う。笑顔で。
「大丈夫!! 私が買うから!!」
「むぅ!?」
「私は、正雪の雇い主よ!! それくらい支給してなんぼでしょう!!」
「うむ??」
当世では、そうなのかと正雪は、困惑していた。
「とりあえず襦袢よね!? いやここは、夏物の着物か!! 江戸から持ってくる!?」
「姫!! とりあえず落ち着いて!! その……姫から渡された物に夏用の着物と襦袢は、あったはずだ!!」
「そうだった??」
「そうであった!!」
正雪は、慌てて巫女装束を着直すと、納戸を出ていき、すぐに戻ってきた。
籠を持って。ふたを開けるも、なかをだし、いう。
「ほら!!」
確かに夏用の着物と襦袢は、あった。
「私足袋まで渡してたか……」
「そうだ」
「ならインナーだけね」
「その……インナーとやは、いるものか??」
「洋服ってTシャツが夏は、メインになってくるし、透けるからねー」
友美は、分かりやすく透けやすい色のTシャツで正雪に見せた。
「ほら」
「白は、やはり透けるのだな……」
「そう。だからインナーを着て、透けないようにしておしゃれを楽しむのよ」
「……なるほど」
「それに和服の襦袢と考えれば納得できるでしょう??」
「確かに」
ならいるのかと正雪は、思った。
「よし!! ならさっそく買いにいこうー!!!」
友美は、そう言うと部屋を飛び出していってしまった。
正雪は、唖然としたのち、慌てて着替え、部屋を片付けると、納戸を出た。
「姫!!??」
「思い立ったが吉日よ!! さて!! レッツゴー!!!!」
「なぜそうなるのだ!!」
玄関にいた友美にてをひかれ、あっという間に家を出、連れてこられたのは、ファストファッションの店だ。
「現代の呉服屋だぜ!!」
「姫せめて……洋服に着替える時間くらいくれてもよかったのでは??」
見事に普段の羽織袴姿の正雪だが、やはりこの格好では、目立つと彼女は、思っていた。
「大丈夫よ!! ジャパニーズは、着物姿の人を凄いとしかみないから!! なんならスルーだから!!」
そうだろうか。しかし視線を感じる。すごく。色素の薄い鼻筋の通った高い身長の人物達から。
「オー!! サムラーイ!!」
「Good!!」
正雪は、なにやら熱狂的に叫んでいる彼らを見て、思わず恐怖を感じ友美の後ろに隠れた。
「姫あのご仁達は……」
「あー南蛮人よ。人気だからねぇー侍」
「侍が……」
「で正雪は、見事に武士!! だからねー本物みれた!! って彼らは、喜んでるのよー」
だとしても困る。喜ばれたところで。
「姫早く……」
「そうね」
急いでその場を離れ、店内に。そしてインナーのコーナーに足早に向かう。
「とりあえずノースリーブかしらね」
友美がのんきにそんなことを言っているが、気づく。正雪がいないことに。
「あれ??」
気づけば、正雪は、凄い早さで、商品を確認し、籠に入れていた。
「よし」
「必要そうなのは、全部あるわね……」
「姫帰ろう」
「早くない!?」
「いいから!!」
正雪の顔が怖い。友美は、会計をすませると、店をで、急いできたくした。
その後衣替えの続きをし、無事に終わったが。
「正雪もしかして怒ってる??」
帰宅してから、正雪は、手伝ってくれたが、ほぼ無言だった。
少し強引だったかと友美は、考えていると、ようやく彼女が話した。
「姫」
「はい」
「その……」
正雪は、不安そうな顔をし言う。
「私の姿は、変なのだろうか……」
友美は、思わずポカーンとしてしまった。
「はぁ??」
「だってあんなにも見られ……」
あの視線は、正直嫌だった。物珍しいものを見られたようで。
「変じゃないわよ。なんなら、今の日本人よりきっちり正雪は、してるもの」
友美は、優しく微笑む。
「まぁ見すぎでは、あったわよね」
「うむ……」
友美は、更に言った。
「正雪は、着たい衣服を着ればいいの。私もごめんなさい。少し強引だったわよね」
申し訳なさそうに友美は、言うので正雪は、慌てて言う。
「そこは、気にしてない!! それに姫は……行動的だ……私は、そこが姫のいいところだと知っているから……」
友美は、目を潤ますと、正雪を抱き締めた。
「姫!?」
「もうなんて優しくていい子なの!! 可愛い……もうこうなったら正雪を幸せにするわ!! 責任とって!!」
友美の発言に正雪は、微笑むと言った。
「十分私は、幸せだ姫」
「正雪そっか。ならよかったわ」
なんだろう。この可愛い生き物は。友美は、もしかすると光とは、違う意味でこの子は、可愛いと確信した。
「もう檻にいれとく??」
「檻!?」
「なにもないわ」
「気になるのだがー!!??」
正雪と友美の会話は、そとの廊下まで響いていた。
「正雪さん楽しそうだね!!」
「だね正宗」
楽しげな友美とそんな友美に必死に突っ込む正雪。その様子は、まるで国広と友美のやり取りを見ているかのようだ。
「縁って不思議だね蛍」
「だね正宗」
廊下で声を聞いていた正宗と蛍は、そういうと微笑む。今日も平和だなと思いながら。