代理審神者
友美含め皆悩んでいた。
「姫ちゃんもう可愛いくよ!! ここは!!」
「次郎ちゃんたしかにそれは、大切だけど……」
モグモグと今は、光忠からマカロンの試食を頼まれている正雪。
友美は、彼女を見ながら、言った。
「……完全に甘やかされてる」
「姫ちゃんそりゃ……さっきみたく、大包平が姫は、邪竜を倒したとか言って、それを聞いて信じちゃうくらいに、純粋なんだから……神からしたら可愛いもよ。正雪ちゃんは」
友美は、先程の出来事を思い出していた。
アフタヌーンティーがおわり、友美は、色々国広そして国永と話をしていた。
その間正雪は、光忠と台所に戻り、夕飯の支度を手伝っていた。
「こいつは、噂の主代理か」
「そうだよ。大包平君」
光忠と大男が親しげに話すなか、大包平といえば、天下五剣にも負けない美しい刀と正雪は、思い出していた。
「私は、由井正雪。天下に名高い大包平殿に会えると……」
大包平は、嬉しそうに笑うとそこから色々自慢話が始まったが、そこで友美が邪竜を倒したことがあると言う話が出てしまったのである。
「大包平は、しめたからいいけど……」
「問題は、確りしてるのに天然な、正雪ちゃんね……」
邪竜の件でも瞳を煌めかせ聞きに来たので、友美は、確り説明をし、訂正をした。
正雪は、少し落ち込んだようにみえたが、それでも主は、凄いのだと立ち直りもはやかった。
「……ホムンクルスって皆こんなんなの……」
「六花ちゃんは、違うじゃん」
「次郎ちゃんそもそも六花は、精霊に近い存在よ……人の体に下級の神というか、精霊を埋め込み出来たから……」
そういえば、どこその英雄王がホムンクルスの純粋さに人は、及ばんといっていた気がする。
「う~んホムンクルスうんぬよりも、正雪だからといった方がいいわね」
マカロンのやまにワタワタしている正雪がまた、可愛い。
友美は、間違いない正雪だからだと改めて実感していた。
「そうだ!! なら六花ちゃんにアドバイスもらったらいいじゃん!!」
「えっ!!??」
「同じ女の子だしー色々いいんじゃない?? それに目立たないことに関しては、六花ちゃん得意じゃん??」
友美は、次郎太刀の言うとおりかもしれないと思った。ここは、女子(ほとんど力で何とかしようとするやつ)と男子だけで考えてもらちがあかない。
「そうね」
友美は、しかたがないと重い腰を上げることにした。
夕飯を終え、正雪は、友美に呼ばれた。
主用の部屋にいくと、そこには、友美とその隣には、緑身を帯びた美しい銀髪の娘が座っていた。
「……貴殿が正雪か」
「貴殿は……」
「私は、六花。姫に頼まれ来た」
淡々と話す六花の事を少しふしんげに思いながら、正雪は、友美の前に座る。
「姫その……」
「実は、明後日の事で話があるの」
「話とは……」
「正雪の服装に関して」
今着なれた着物に袴そして羽織に総髪姿の正雪。
服装までこだわらなくてもと思いながらも一先ず話を聞くことにした。
「というと……」
「ほら!! このもと本丸色々政府とやらかしててねぇー」
「やらかしてる……」
「そう!! なのであまり目立たないようにしたいわけ!! なら正雪の服装もこだわった方がいいかなぁーと」
生前人のふりをし生きてきた正雪。確かに目立たないのは、大切なことだ。やはり自分は、主と縁があるようだ。
正雪は、目立たないのならこの服装でもいいのではと考える。
「六花ということで、あとは、よろしく!! とりあえず可愛くて、目立たないで!!」
「姫矛盾してないかそれ」
「してないわ!! とりあえずよろしくー!!」
友美は、そういうとそそくさと出ていってしまった。
重い空気が部屋にみち、正雪は、どうしたものかとかんがえる。
六花といえば、静かに茶を飲んでいるだけ。
話しかけようにも話しかけにくい雰囲気だ。
「あの……」
「ふむ」
話しかけようとしたとき、六花の顔が目の前にあった。
美しい青いほの瞳の中には、雪の結晶の儚い光が。
綺麗だなと見とれていると六花は、正雪から離れた。
「好きな服装とかあるか??」
「……これを着ている方が落ち着くというのは、あるが……」
「戦場に置いて、それは、大切だな。なら服装は、そのままでいこう。目立つこともないからな」
六花の真面目な発言に正雪は、目が点になっていた。戦場ってそんな危険を伴った面談では、ないと思いながら。
「武器も持っていくのか??」
「……ただ、訪問してくるごじんに……武器は……」
「そうだな」
六花は、困った顔をしていたが、正雪は、もしかして六花は、色々常識が抜けているのかと思った。
「化粧は、どうする」
「化粧は、なくてもいいかと……」
六花は、なにか言いたげな顔をすると、正雪にまた顔を近寄らせる。
「化粧は、覚悟を決めるための女の戦装束だ」
「む??」
「どのような薄化粧でも崩れればみっともなくなる。だから化粧だけは、しておけ」
確かに訪問の対応をするだけとは、言え、覚悟をもって挑むことは、大切だ。
生前そのようなことまったく思わなかったと正雪は、思いながら、頷く。
「分かった」
「……面で顔を隠すがな」
「そうなのか??」
なら化粧は、要らないと思うが、六花は、そう思ってないらしい。
「世の中の審神者の多くが面で顔を隠している。神を相手にする仕事だ。身を守る術なのだろう」
「姫は、着けていないが……」
「姫は、そもそも縛ることなど出来ぬ」
確かに天照大神の使いだからそうかと思ったが、六花は、別で意味で言っているような気もした。
「化粧か……」
「どうした??」
「その……あまりしたことがなく……」
六花は、目を伏せる。
「……なら姫に頼もう」
「姫に??」
「……あぁ。化粧となるとある神子の力を借りる方がいい」
「ある神子とは……」
六花は、真顔で言う。
「水郷ノ神子だ」
その時だ、部屋の襖が開いた。
「主に頼むのか。確かに正解だな」
何故か湯呑みを持っている鶯丸。
六花は、何事もないように襖をしめた。
「あの……」
「気にする必要は、なかろう。あれは、怪異の一種だ」
あきらかに違うだろと正雪が思っていたとき、背後に気配を感じ振り返りと鶯丸がいた。
「うわぁ!!!!」
「……神出鬼没」
六花が太刀を構えるなか、正雪は、このままでは、争いが起こるとアワアワしていると、障子が開いた。
「鶯丸!!」
着物姿の青年が失礼というと、鶯丸の首根っこをつかみ引きずって行った。
「あの、御仁が水郷ノ神子だ」
正雪は、鳩が豆鉄砲をくらったような顔になる。
「なぬ!!??」
まさかの対面に正雪は、色々不安になったきた。本当に化粧に関して、力を貸したくれるのかということと、自分は、無事に任務を遂行できるのかと。
「私は……無茶難題を押し付けられた……??」
顔を青ざめわなわなしている正雪に六花は、思った。そんなたいしたことじゃないと。
「六花殿お力添えを!!」
「……あぁ」
もしかすると、正雪は、なかなか天然なのかもしれない。
「これでよく軍師をしていたな」
「それとこれは、別だ!! 別!!」
「そうなのか……」
なかなか面白い人だなと六花は、思いながら、一人で百面相している正雪を見てわらうのであった。
「姫ちゃんもう可愛いくよ!! ここは!!」
「次郎ちゃんたしかにそれは、大切だけど……」
モグモグと今は、光忠からマカロンの試食を頼まれている正雪。
友美は、彼女を見ながら、言った。
「……完全に甘やかされてる」
「姫ちゃんそりゃ……さっきみたく、大包平が姫は、邪竜を倒したとか言って、それを聞いて信じちゃうくらいに、純粋なんだから……神からしたら可愛いもよ。正雪ちゃんは」
友美は、先程の出来事を思い出していた。
アフタヌーンティーがおわり、友美は、色々国広そして国永と話をしていた。
その間正雪は、光忠と台所に戻り、夕飯の支度を手伝っていた。
「こいつは、噂の主代理か」
「そうだよ。大包平君」
光忠と大男が親しげに話すなか、大包平といえば、天下五剣にも負けない美しい刀と正雪は、思い出していた。
「私は、由井正雪。天下に名高い大包平殿に会えると……」
大包平は、嬉しそうに笑うとそこから色々自慢話が始まったが、そこで友美が邪竜を倒したことがあると言う話が出てしまったのである。
「大包平は、しめたからいいけど……」
「問題は、確りしてるのに天然な、正雪ちゃんね……」
邪竜の件でも瞳を煌めかせ聞きに来たので、友美は、確り説明をし、訂正をした。
正雪は、少し落ち込んだようにみえたが、それでも主は、凄いのだと立ち直りもはやかった。
「……ホムンクルスって皆こんなんなの……」
「六花ちゃんは、違うじゃん」
「次郎ちゃんそもそも六花は、精霊に近い存在よ……人の体に下級の神というか、精霊を埋め込み出来たから……」
そういえば、どこその英雄王がホムンクルスの純粋さに人は、及ばんといっていた気がする。
「う~んホムンクルスうんぬよりも、正雪だからといった方がいいわね」
マカロンのやまにワタワタしている正雪がまた、可愛い。
友美は、間違いない正雪だからだと改めて実感していた。
「そうだ!! なら六花ちゃんにアドバイスもらったらいいじゃん!!」
「えっ!!??」
「同じ女の子だしー色々いいんじゃない?? それに目立たないことに関しては、六花ちゃん得意じゃん??」
友美は、次郎太刀の言うとおりかもしれないと思った。ここは、女子(ほとんど力で何とかしようとするやつ)と男子だけで考えてもらちがあかない。
「そうね」
友美は、しかたがないと重い腰を上げることにした。
夕飯を終え、正雪は、友美に呼ばれた。
主用の部屋にいくと、そこには、友美とその隣には、緑身を帯びた美しい銀髪の娘が座っていた。
「……貴殿が正雪か」
「貴殿は……」
「私は、六花。姫に頼まれ来た」
淡々と話す六花の事を少しふしんげに思いながら、正雪は、友美の前に座る。
「姫その……」
「実は、明後日の事で話があるの」
「話とは……」
「正雪の服装に関して」
今着なれた着物に袴そして羽織に総髪姿の正雪。
服装までこだわらなくてもと思いながらも一先ず話を聞くことにした。
「というと……」
「ほら!! このもと本丸色々政府とやらかしててねぇー」
「やらかしてる……」
「そう!! なのであまり目立たないようにしたいわけ!! なら正雪の服装もこだわった方がいいかなぁーと」
生前人のふりをし生きてきた正雪。確かに目立たないのは、大切なことだ。やはり自分は、主と縁があるようだ。
正雪は、目立たないのならこの服装でもいいのではと考える。
「六花ということで、あとは、よろしく!! とりあえず可愛くて、目立たないで!!」
「姫矛盾してないかそれ」
「してないわ!! とりあえずよろしくー!!」
友美は、そういうとそそくさと出ていってしまった。
重い空気が部屋にみち、正雪は、どうしたものかとかんがえる。
六花といえば、静かに茶を飲んでいるだけ。
話しかけようにも話しかけにくい雰囲気だ。
「あの……」
「ふむ」
話しかけようとしたとき、六花の顔が目の前にあった。
美しい青いほの瞳の中には、雪の結晶の儚い光が。
綺麗だなと見とれていると六花は、正雪から離れた。
「好きな服装とかあるか??」
「……これを着ている方が落ち着くというのは、あるが……」
「戦場に置いて、それは、大切だな。なら服装は、そのままでいこう。目立つこともないからな」
六花の真面目な発言に正雪は、目が点になっていた。戦場ってそんな危険を伴った面談では、ないと思いながら。
「武器も持っていくのか??」
「……ただ、訪問してくるごじんに……武器は……」
「そうだな」
六花は、困った顔をしていたが、正雪は、もしかして六花は、色々常識が抜けているのかと思った。
「化粧は、どうする」
「化粧は、なくてもいいかと……」
六花は、なにか言いたげな顔をすると、正雪にまた顔を近寄らせる。
「化粧は、覚悟を決めるための女の戦装束だ」
「む??」
「どのような薄化粧でも崩れればみっともなくなる。だから化粧だけは、しておけ」
確かに訪問の対応をするだけとは、言え、覚悟をもって挑むことは、大切だ。
生前そのようなことまったく思わなかったと正雪は、思いながら、頷く。
「分かった」
「……面で顔を隠すがな」
「そうなのか??」
なら化粧は、要らないと思うが、六花は、そう思ってないらしい。
「世の中の審神者の多くが面で顔を隠している。神を相手にする仕事だ。身を守る術なのだろう」
「姫は、着けていないが……」
「姫は、そもそも縛ることなど出来ぬ」
確かに天照大神の使いだからそうかと思ったが、六花は、別で意味で言っているような気もした。
「化粧か……」
「どうした??」
「その……あまりしたことがなく……」
六花は、目を伏せる。
「……なら姫に頼もう」
「姫に??」
「……あぁ。化粧となるとある神子の力を借りる方がいい」
「ある神子とは……」
六花は、真顔で言う。
「水郷ノ神子だ」
その時だ、部屋の襖が開いた。
「主に頼むのか。確かに正解だな」
何故か湯呑みを持っている鶯丸。
六花は、何事もないように襖をしめた。
「あの……」
「気にする必要は、なかろう。あれは、怪異の一種だ」
あきらかに違うだろと正雪が思っていたとき、背後に気配を感じ振り返りと鶯丸がいた。
「うわぁ!!!!」
「……神出鬼没」
六花が太刀を構えるなか、正雪は、このままでは、争いが起こるとアワアワしていると、障子が開いた。
「鶯丸!!」
着物姿の青年が失礼というと、鶯丸の首根っこをつかみ引きずって行った。
「あの、御仁が水郷ノ神子だ」
正雪は、鳩が豆鉄砲をくらったような顔になる。
「なぬ!!??」
まさかの対面に正雪は、色々不安になったきた。本当に化粧に関して、力を貸したくれるのかということと、自分は、無事に任務を遂行できるのかと。
「私は……無茶難題を押し付けられた……??」
顔を青ざめわなわなしている正雪に六花は、思った。そんなたいしたことじゃないと。
「六花殿お力添えを!!」
「……あぁ」
もしかすると、正雪は、なかなか天然なのかもしれない。
「これでよく軍師をしていたな」
「それとこれは、別だ!! 別!!」
「そうなのか……」
なかなか面白い人だなと六花は、思いながら、一人で百面相している正雪を見てわらうのであった。