後日談
正雪は、顔を青ざめていた。
「……なぬ」
立ち上がると書庫を出て、主のところへ。
「姫!!」
「どうしたの??」
いつも本当に凄い勢いでくるなと友美は、思いながら、カステラを食べた。国広が持ってきた。
「姫何時もこうなのか??」
「そうなのーたぶんビックリすることあったのよ」
正雪は、国広に気づくと顔を真っ赤に。
「くっ……国広殿……」
消え入るような声でそういうと、友美の後ろに隠れた。
「まぁあんたがこうなのは、何時もの事だな」
「うぬぬ……」
「で正雪どうしたの??」
正雪は、恥ずかしそうに後ろから出てくると言った。本を見せながら。
「姫。神やあやかしに真名を伝えては、いけないとは……刀剣にも適用されるのか??」
「されるわね」
正雪は、顔を青ざめる。
「私は、なんという失態を……名乗ってしまった真名で……しかも大声で……」
国広は、そういえばと思い出していた。
「それがどうしたの?? そのくらいの事」
「姫あんたにとっては、そうだが普通の審神者なら命取りだぞ」
友美の反応に正雪は、少しだけ冷静になれた。
「やはりそうなのか……国広殿……」
「真名なんて名乗ろうものなら縛られると考えた方がいい」
「まぁ平安時代は、陰陽道が主流であえて悪い方角に行かないよう遠回りするとか普通だったし、真名も本当の真名を本人が知らないとかざらだったものねー」
名とは、その者の運命や由来、あり方を示す大切なものだ。
例えば洋という文字を使われている人は、実は、心が狭いや、森、美という文字は、人からの影響が受けやすいなど様々。
反対の意味を示すものもあれば違うものもある。本当に面白い真名と文字に関しては。
「なら姫は……」
国広は、凪いだ海のような瞳をした。
「この猪突猛進戦闘狂元審神者を誰が縛れると??」
「凄い言われようだが……姫……」
友美は、紅茶を飲むと、おいしょと、国広のおでこにデコピンをした。
「いった!!!!」
しかし威力が凄いのか、国広は、宙を舞い、そして落ちた。床に。
「ひ……姫……」
おでこをさすりながら、国広は、主を睨む。
友美は、にっこり微笑むがその笑みが既に恐い。
正雪は、恐怖を感じガタガタ身震いし、近くいた白野威を抱き締めた。
「国広ー」
「ごめんなさい……」
素直に謝るしかない。国広は、頭を下げ謝ると、友美は、また紅茶を飲んだ。
「まぁ私もやりすぎたわね。ごめんなさい」
互いに謝りとりあえず元の鞘に収まる。しかしそれを見ていた正雪だけは、涙目になっていた。
「友美どうにかしてこれ」
「あら」
正雪に抱き締められている白野威をみて友美は、微笑むと正雪にいう。
「大丈夫よ!! 必殺デコピンは、国広にしかしないから!!」
「俺だけなのか!?」
「だって耐えれるの国広か、蛍か、光だけだものー」
光がますます分からなくなってきた。正雪は、白野威を離すが体は、ぴったりくっつけていた。
「でも私普通だと……」
「I am一般人と叫びながら、遡行軍を倒すやつがいるか。いっとき刀剣の掲示板にあんなやつ信じられない。なんなら主にしたくないと書かれていたが」
「あら国広そう言う掲示板見るのね」
「情報収集がてらにな。俺は、書き込まないが」
友美は、少し驚いたが、言う。
「あんなところは、蠱毒みたいに、腐った生きながら、鬼になってるものや餓鬼が集まるから、気を付けなさい。まぁ付喪神ならましだろうけど」
「了解した姫」
友美と国広の会話を聞きながら、正雪は、思う。似ている国広と友美は。
国広は、友美の初期刀であり、あの組織を初期からまとめてきた実力をもつ刀剣だ。
様々な戦場を潜り抜けてきたのだろう。
「でも国広みたいな山姥切国広もいないと思うけど」
「当たり前だ、卑屈になる前に殴られるは、本丸吹っ飛ばすわ、そもそも敵に単騎でいどむは、妊娠してて戦場に立は、本丸にいないは、いつ卑屈になれと!? そのうえ姫に頼りにされてると分かるから、俺は、俺でいいと思えるしな」
「あら最後のは、褒め言葉??」
「そうだが」
「ありがとう」
正雪は、分かった気がした。国広が何故ここまで世話焼きなうえ周りをよく見て、気づき、些細なことまで把握してるのか。それは、友美が破天荒だったからだ。
「上が破天荒だと……したがまともになるというやつ……か……」
「正雪まさにそうだ。そのうえ神域に閉じ込めるにも姫には、効かないしそもそも」
「あら閉じ込めようとしたの??」
「あぁ。身重で本丸に居て欲しかったからな」
「姫……貴殿少しは、おとなしくしといた方がよかったのでは……その時は……」
友美は、お茶目にわらう。
「ほら!! 運動大切だもの!!」
運動にそれは、なるのかと疑問が浮かぶ。
「国広殿もしや……姫は……」
「あんたの思ってるとおりだ。この破天荒さとあれがあるから縛りたくとも神、あやかしふくめ誰も縛れないんだ」
友美は、カステラを食べる。
「まぁ正雪もだけどねー」
「うむ!?」
「そうだな」
なにやら自分が知らない事実があかされた。
「というと……」
「私の式神って時点で、神の眷属しかも高位のだからね!!」
「縛ろうものなら消し飛ぶだろうな。その縛ろうとしたやつが」
白野威を見ると、彼女も頷いていた。
「その簪と耳飾りは、印だからね。まぁそれを見て意味分かるやつは、襲ってこないさ」
「うむ……」
「ちなみに国広達もよね!!」
国広達刀剣も友美から印を与えられていた。彼らは、服の何処かに青い宝石でできた紋章をつけている。
「そうだな」
国広は、誇らしげに笑うと友美もほほえむ。
「姫その……今後は、真名で名乗るのは、控えた方がいいか??」
「うーん大丈夫だと、思うから好きにしていいわよ!!」
「まぁ縛られかけても私の守りもあるし問題なし!!」
白野威の発言にその場にいたもの達は、驚く。
「白野威初耳なんですが!?」
「まさか俺達もなのか!?」
「当たり前さ。友美の式神だからね。それに友美は、光明ノ神子だからねー必然的にそうなるのさ」
国広は、これは、皆にも伝えなければと思い、友美は、笑うのみ。正雪は、困惑していた。
「なにさ。いいじゃん!! 別に!!」
「白野威らしいと思ったのよ。本当に優しいんだから」
「好きに言っときな」
白野威は、そういうと、また寝た。
「大陽神とは、本当にお優しいのですね……」
「五月蝿いー」
正雪は、微笑みいうが、白野威からこう帰ってくるのみ。
「そういえば正雪カステラ食べる??」
「頂こう姫」
「旨いからあんたも好きだろ」
「ありがとう国広殿」
友美は、カステラを持ってくるとあえて正雪には、日本茶をいれだした。
「姫その……」
「どうしたの??」
「紅茶を飲んでみたいなと……」
友美は、すぐに紅茶をいれてきたが、一緒に牛乳とレモン等も持ってきた。
「好きに飲んでね!! レモンをいれて、レモンティーもよし!! ミルクをいれてミルクティーもよし!!」
「ありがとう……とりあえずそのまま……」
「確かに!!」
懐かしい記憶がよみがえる。国広も昔あの勢いに押されていた。
「姫の勢いは、ある意味凄いな」
「まぁそれが友美だからね」
「そうだな白野威様」
友美の説明を受け頷くことしかできない正雪また一生懸命でいい。
その光景をみながら、国広と白野威は、微笑むとカステラを食べるのであった。
「……なぬ」
立ち上がると書庫を出て、主のところへ。
「姫!!」
「どうしたの??」
いつも本当に凄い勢いでくるなと友美は、思いながら、カステラを食べた。国広が持ってきた。
「姫何時もこうなのか??」
「そうなのーたぶんビックリすることあったのよ」
正雪は、国広に気づくと顔を真っ赤に。
「くっ……国広殿……」
消え入るような声でそういうと、友美の後ろに隠れた。
「まぁあんたがこうなのは、何時もの事だな」
「うぬぬ……」
「で正雪どうしたの??」
正雪は、恥ずかしそうに後ろから出てくると言った。本を見せながら。
「姫。神やあやかしに真名を伝えては、いけないとは……刀剣にも適用されるのか??」
「されるわね」
正雪は、顔を青ざめる。
「私は、なんという失態を……名乗ってしまった真名で……しかも大声で……」
国広は、そういえばと思い出していた。
「それがどうしたの?? そのくらいの事」
「姫あんたにとっては、そうだが普通の審神者なら命取りだぞ」
友美の反応に正雪は、少しだけ冷静になれた。
「やはりそうなのか……国広殿……」
「真名なんて名乗ろうものなら縛られると考えた方がいい」
「まぁ平安時代は、陰陽道が主流であえて悪い方角に行かないよう遠回りするとか普通だったし、真名も本当の真名を本人が知らないとかざらだったものねー」
名とは、その者の運命や由来、あり方を示す大切なものだ。
例えば洋という文字を使われている人は、実は、心が狭いや、森、美という文字は、人からの影響が受けやすいなど様々。
反対の意味を示すものもあれば違うものもある。本当に面白い真名と文字に関しては。
「なら姫は……」
国広は、凪いだ海のような瞳をした。
「この猪突猛進戦闘狂元審神者を誰が縛れると??」
「凄い言われようだが……姫……」
友美は、紅茶を飲むと、おいしょと、国広のおでこにデコピンをした。
「いった!!!!」
しかし威力が凄いのか、国広は、宙を舞い、そして落ちた。床に。
「ひ……姫……」
おでこをさすりながら、国広は、主を睨む。
友美は、にっこり微笑むがその笑みが既に恐い。
正雪は、恐怖を感じガタガタ身震いし、近くいた白野威を抱き締めた。
「国広ー」
「ごめんなさい……」
素直に謝るしかない。国広は、頭を下げ謝ると、友美は、また紅茶を飲んだ。
「まぁ私もやりすぎたわね。ごめんなさい」
互いに謝りとりあえず元の鞘に収まる。しかしそれを見ていた正雪だけは、涙目になっていた。
「友美どうにかしてこれ」
「あら」
正雪に抱き締められている白野威をみて友美は、微笑むと正雪にいう。
「大丈夫よ!! 必殺デコピンは、国広にしかしないから!!」
「俺だけなのか!?」
「だって耐えれるの国広か、蛍か、光だけだものー」
光がますます分からなくなってきた。正雪は、白野威を離すが体は、ぴったりくっつけていた。
「でも私普通だと……」
「I am一般人と叫びながら、遡行軍を倒すやつがいるか。いっとき刀剣の掲示板にあんなやつ信じられない。なんなら主にしたくないと書かれていたが」
「あら国広そう言う掲示板見るのね」
「情報収集がてらにな。俺は、書き込まないが」
友美は、少し驚いたが、言う。
「あんなところは、蠱毒みたいに、腐った生きながら、鬼になってるものや餓鬼が集まるから、気を付けなさい。まぁ付喪神ならましだろうけど」
「了解した姫」
友美と国広の会話を聞きながら、正雪は、思う。似ている国広と友美は。
国広は、友美の初期刀であり、あの組織を初期からまとめてきた実力をもつ刀剣だ。
様々な戦場を潜り抜けてきたのだろう。
「でも国広みたいな山姥切国広もいないと思うけど」
「当たり前だ、卑屈になる前に殴られるは、本丸吹っ飛ばすわ、そもそも敵に単騎でいどむは、妊娠してて戦場に立は、本丸にいないは、いつ卑屈になれと!? そのうえ姫に頼りにされてると分かるから、俺は、俺でいいと思えるしな」
「あら最後のは、褒め言葉??」
「そうだが」
「ありがとう」
正雪は、分かった気がした。国広が何故ここまで世話焼きなうえ周りをよく見て、気づき、些細なことまで把握してるのか。それは、友美が破天荒だったからだ。
「上が破天荒だと……したがまともになるというやつ……か……」
「正雪まさにそうだ。そのうえ神域に閉じ込めるにも姫には、効かないしそもそも」
「あら閉じ込めようとしたの??」
「あぁ。身重で本丸に居て欲しかったからな」
「姫……貴殿少しは、おとなしくしといた方がよかったのでは……その時は……」
友美は、お茶目にわらう。
「ほら!! 運動大切だもの!!」
運動にそれは、なるのかと疑問が浮かぶ。
「国広殿もしや……姫は……」
「あんたの思ってるとおりだ。この破天荒さとあれがあるから縛りたくとも神、あやかしふくめ誰も縛れないんだ」
友美は、カステラを食べる。
「まぁ正雪もだけどねー」
「うむ!?」
「そうだな」
なにやら自分が知らない事実があかされた。
「というと……」
「私の式神って時点で、神の眷属しかも高位のだからね!!」
「縛ろうものなら消し飛ぶだろうな。その縛ろうとしたやつが」
白野威を見ると、彼女も頷いていた。
「その簪と耳飾りは、印だからね。まぁそれを見て意味分かるやつは、襲ってこないさ」
「うむ……」
「ちなみに国広達もよね!!」
国広達刀剣も友美から印を与えられていた。彼らは、服の何処かに青い宝石でできた紋章をつけている。
「そうだな」
国広は、誇らしげに笑うと友美もほほえむ。
「姫その……今後は、真名で名乗るのは、控えた方がいいか??」
「うーん大丈夫だと、思うから好きにしていいわよ!!」
「まぁ縛られかけても私の守りもあるし問題なし!!」
白野威の発言にその場にいたもの達は、驚く。
「白野威初耳なんですが!?」
「まさか俺達もなのか!?」
「当たり前さ。友美の式神だからね。それに友美は、光明ノ神子だからねー必然的にそうなるのさ」
国広は、これは、皆にも伝えなければと思い、友美は、笑うのみ。正雪は、困惑していた。
「なにさ。いいじゃん!! 別に!!」
「白野威らしいと思ったのよ。本当に優しいんだから」
「好きに言っときな」
白野威は、そういうと、また寝た。
「大陽神とは、本当にお優しいのですね……」
「五月蝿いー」
正雪は、微笑みいうが、白野威からこう帰ってくるのみ。
「そういえば正雪カステラ食べる??」
「頂こう姫」
「旨いからあんたも好きだろ」
「ありがとう国広殿」
友美は、カステラを持ってくるとあえて正雪には、日本茶をいれだした。
「姫その……」
「どうしたの??」
「紅茶を飲んでみたいなと……」
友美は、すぐに紅茶をいれてきたが、一緒に牛乳とレモン等も持ってきた。
「好きに飲んでね!! レモンをいれて、レモンティーもよし!! ミルクをいれてミルクティーもよし!!」
「ありがとう……とりあえずそのまま……」
「確かに!!」
懐かしい記憶がよみがえる。国広も昔あの勢いに押されていた。
「姫の勢いは、ある意味凄いな」
「まぁそれが友美だからね」
「そうだな白野威様」
友美の説明を受け頷くことしかできない正雪また一生懸命でいい。
その光景をみながら、国広と白野威は、微笑むとカステラを食べるのであった。