日常編2

 屋敷の裏手に、大きな畑がある。以前は、ツクヨミがこの畑を耕していたが、今は、刀剣達が管理をしていた。
「ここ雑草まみれ」
 上着の袖をつかい、腕で汗を拭い、友美は、言った。
「よし!! 抜くぞ!!」
  しかし時間がかかる。友美は、あることをひらめく。
「誰もいないしいいわよね!!」
 友美は、そういうと黒い霧をだし、雑草を枯らした。
「いいねこれ!!」
 黄泉の力って便利とカジュアルに友美は、使うがけっしてそのように使っていい代物では、ない。
 広い畑の雑草を枯らしていると水心子がやってきた。
「姫!! 危ない!!」
 友美は、走ってくる正秀に慌てて霧をおさめたが、その時友美となかでなにかカチッとなった。
「何故死の気配が……」
「それ私が……」
 原因といいかけたとき、友美と正秀の頭上が日陰に。
 友美は、見上げるとなんと、雑草が巨大化し、動いていた。
「えっ!!??」
「なぬ!?」
 雑草が友美達に襲いにかかり、友美は、正秀を咄嗟に抱え、逃げる。
「姫!?」
「舌噛むわよ!!」
 短刀よりも速いスピードで雑草の攻撃を避け、なおかつ自分を抱えている。確かに友美は、強いが、ここまで速く動けるとは。
 正秀は、瞳を煌めかし、友美をみていた。
「なんで……」
 友美は、正秀を下ろし、考えていたとき、隣にいたはずの水心子がいなくなっていた。
「うわぁぁぁぁー!!!!!!」
「正秀!!!」
 なんと、雑草は、正秀の足首を蔦で掴むと、そのまま彼を引きずり、林の中に。
 友美は、助けなければと動いたとき、唖然としてしまった。
 増えている動く雑草が。
「えっ!!??」
  雑草達は、ボスを庇うように壁を作って友美に立ちはだかった。
「これは、さすがに不味い……」
 農作物を作られている畑に何かされては、困る。
 友美は、その場から走り出す。目を使い結界を張りながら、雑草達を結界で囲む。
「一先ず……正秀救出が先決……」
 友美は、そういうと屋敷に戻った。
「姫??」
「国広!! 屋敷に残ってる皆に言って!! けっして出るな!! って!!」
「分かった……」
 友美は、そのまま走り去ると、たまたま着ていた光を連れてきた。
「友美!?」
「光きてー!!!」
「お玉片手にか!?」
「それも武器になるから!!」
「えっ!!??」
 友美は、そういうと光を連れていってしまった。
「光忠旦那なら姫に拐われたぞ」
「だね……旦那君とプリン作ってたんだけど……お玉持っていかれて……」
 光忠は、困ったように笑うと、そこに清麿がやって来た。
「国広、光忠、水心子しらないかな??」
「見てないけど」
「俺もだ」
「ならどこに……」
 清麿も正秀を見ていないらしい。国広は、ならとある提案をした。
「正雪に聞けば分かるだろ」
「正雪さんに??」
「一応代理だからな。刀剣男士の場所の把握は、出来るはずだ」
「確かにそうだね……」
 清麿は、頷くと光忠と分かれ、国広と彼の執務室に。
「正秀殿が??」
「そう正雪さん探せないかな??」
 執務室につき、清麿は、正雪に聞くと、彼女は、言った。
「さっそく探してみよう」
 正雪は、瞳を閉じると、じっくりと探る。そして見つけた。
「裏の畑のど真ん中にいる……」
「畑のど真ん中に!?」
「姫のあの慌てよう……」
 国広は、腕を組み考えた。
「国広殿??」
 国広は、溜め息をつく。
「姫何かやからしたな」
 その時ドン!! と屋敷が揺れた。
「地震か??」
「高天ヶ原て地震って……」
 清麿がそういった時に国広は、執務室を飛び出した。
「国広殿!!」
「正雪ついてくるな!!」
 そういわれ、はい分かりましたという正雪では、ない。
 これは、ただ事では、ないとわかり、立てかけていた刀剣を腰に携えた。
「行くぞ清麿殿!!」
「正雪さん!?」
 このままだと彼女が危ない。清麿も正雪に着いていくことにした。

 光は、炎天下の中目の前の光景に唖然としていた。
「雑草なのかこれが!?」
「なんか木になってるけど……」
 見た限りは、変哲もない木だが、近づけば、動く。
 光は、友美を見て言った。
「何をしたんだ??」
「えーとー黄泉の力を使って雑草処理してて……その時正秀が来たから……急いで停めたの……その時に何か……カチッと……」
 光は、あきれた顔をする。
「普通黄泉の力を雑草しょりにつかわないぞ」
「でもその方がはやいから!!」
 確かにそうかもしれないが。結界の中の雑草を見ながら、光は、分析した。
「生成の力では、ないな……」
「たぶん光明だと……」
 光は、雑草を見て納得していた。
「だから育ったのかここまで……」
「たぶん!!」
 友美の本来の力でなかったことが救いだ。
「で友美なんで俺を呼んだ」
「光に弓矢を射って欲しくて」
「弓矢を??」
 友美は、指を鳴らすと、三本の矢が。
「これには、根源の力が宿ってるの」
 光は、目を見開く。
「とんでもないもんが出てきたが!?」
「でそれを光の神器で正秀に届けて欲しいの」
「蒼穹ノ弓でか……しかしそうなると天鹿児弓と天羽々矢と同じようになるが……」
 天鹿児弓と天羽々矢は、アメノワカヒコの話で出てきた神器だ。
 もとは、高御産巣日神が持っていたものだ。
「でも正秀がこの事の犯人でもないし、悪者でもない。なら大丈夫よ。それにあの弓矢は、どちらも揃うことそして高御産巣日神の力があってようやく本来の力を発揮する」
 結局アメノワカヒコは、企みが仇となり、自らいった矢で殺されることになるが。
 光は、自らの手を見ていう。
「蒼穹ノ弓は、天鹿児弓と天羽々矢より更に古い上に、力も強い……上手くいくのか??
場合によっては、水心子正秀の本霊ひ矢が届き、死ぬことになる……」
「光大丈夫!! それに友美ちゃん特製根源矢があるんだから!!」
「……ネーミングセンスが皆無すぎて心配なんだが……」
「そこは、気にしないの!! とりあえずこれを正秀に届ければそこだけ、空間作って、守れるから!! そこからこの木を処理すれば正秀も屋敷も守れる!!」
「なるほど。だがあと二本は……」
「この雑草のコアを射貫いて!!」
 光は、自信満々の友美を見てホッとした。
「分かった」
 はたして自我を保てるだろうか。場合によっては、中のやつに出てきもらうしかなさそうだ。
「姫!!」
 友美と光がはなしていると国広が凄い勢いでやって来た。
「なんだこれは……」 
 目の前の光景に言葉をうしなっていると、後ろから正雪をおぶった清麿がやって来た。
「なんだこれは……」
「木!?」
 友美は、溜め息をつく。
「光どうしよう……」
「お玉で気絶させるか??」
 光は、手に持っているお玉を見ていう。
「正雪だけは、やめてね!? 女の子だから!!」 
「男士は、いいんだな」
「頑丈だから!!」
 とりあえず光は、説明しなければと気絶させるのは、最終手段とし、話をした。
 話を聞いた国広、清麿、正雪は、ポカーンとしていた。
「雑草が木になって、水心子を拐った!?」
「全て姫の力が原因とは……」
 友美は、お茶目に笑うが、国広は、案の定であきれた顔をしていた。
「姫……」
「とりあえずこれから助け出すわ!!」
「でも姫どうやって……」
「光の力を借りて!!」
 清麿と正雪は、光を見る。彼は、友美の旦那で、実力もあることは、しっているが彼の力に関しては、まったく知らない。
「まぁ色々あるんだ。とりあえず友美の結界を解いてたからになるが」
「結界なしだと無理??」
「いくら簡易でも天之御中主神の結界突き抜けるなんて少し無謀だ」
 友美と光の会話を聞いて、清麿は、唖然としていた。
「清麿殿知らなかったのか??」
「正雪さんは、知ってたの??」
「一応」
 色々聞きたいがたぶん友美は、はなしてくれないだろう。
「旦那なら俺達は、結界を張り、他の畑や屋敷を守る」
 国広は、鋭い光を瞳に宿しいう。
 光は、一瞬驚いたかおをしたが、微笑む。
「頼む」
「清麿と正雪もお願いね!!」
「分かったよ」
「承知した」
 友美は、そういうと軽く説明しを、国広と清麿そして正雪が指定のいちにつき、準備を整えると、結界を解いた。
「さて遊んでもらいますよ!!」
 友美は、そういうと微笑み、雑草の根城に走り込んだのだった。
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