日常編2
ある夏の日、国広は、時の政府からの不備書類に関して頭を悩ませていた。
「国広殿??」
楸からの指導は、もうなくてもいいだろうと、判断された正雪は、また何時ものように、この執務室で国広の手伝いをしていた。
「正雪、姫は、今日家にいるか??」
「姫ならば今日はこちらに」
実は、この春からこの組織は、もとのように戻っていた。
表だっての主は、天照となっていたが、代理の正雪が来てから、組織再編として、友美が表立っても主ということになった。
「名実ともに姫が主に戻ったからよく来てるのか……」
「あぁ。後は、私の力の稽古の為ともいえるかな」
「稽古な……よく菓子を食べてるのは、見かけるが」
正雪は、国広の一言で固まった。
「とりあえずあの破天荒主を探してくるか」
「その……書類の不備は、姫がいなければならないのか??」
「いや。そもそも姫が間違ってる……いや間違ってるといえるのか……」
難しい顔をする国広に正雪は、首をかしげ、そして彼の持っていた書類を覗いた。
「む??」
「読めるか??」
「そもそもこれは……文字なのか??」
なにやら記号が書かれている。正雪は、首をかしげた。
「専門の考古学者じゃないと読めないよな……」
「国広殿そのこれは……」
「楔型文字だ」
「楔型文字……??」
ポカーンと正雪は、しているがこれが普通の反応である。
国広は、ポカーンとしている正雪をつれ、友美を探しに部屋をでた。
しばらく歩くと、友美は、いた。
「太郎ありがとう!!」
「いえ姫」
太郎太刀の肩に乗り、とっていた。美味しそうな李を。
「姫ちょっといいか??」
太郎太刀から友美は、降りると、李をお裾分けし、別れ、国広のところに。
「国広どうしたの??」
友美は、靴を脱ぎ、縁側に。
「姫さすがにこれは、読めん」
友美は、見せてきた書類をみて、信じられんという顔に。
「なんで!? 楔型文字よ!?」
「正雪も読めないぞ」
「光は、読めるわ!!」
旦那読めるのかと国広は、思いながら、続けた。
「審神者の免許証申請の書類を楔型文字でかくな!! 不備で戻ってきたぞ!!」
「必要事項かいたのに!?」
「書いていたのだな必要事項……」
どうやらきっちり書いてたらしい。友美は、不服そうにいう。
「楔型文字くらい読めるようにしとけ!! 粘土板に書いて提出するぞ!!」
「姫そこまで古代メソポタミアにするな!!」
「分かった。とりあえず書き直しとくから」
「楔型文字は、やめとけ」
「分かってるわよ」
友美は、李を持ち、何処かに消えた。
「国広殿問題ないだろうか……」
「……まだ始まったばかりだからな」
国広のこの言葉がひかっかる。
正雪と国広は、執務室に戻り、仕事をしていると、しばらくしてまた政府から書類の不備と戻ってきた。
国広は、眉を潜めた。
「国広殿またか??」
「あぁ」
正雪は、書類を確認すると目が点に。
「紙からして違う……そしてこの鳥の絵は……」
「今度は、ヒエログリフか……」
「ヒエログリフ……??」
「古代エジプトで使われていた文字だ」
楔型文字よりも図形になった文字。正雪は、きょとんとしてしまった。
「これ……パピルスだな……紙までエジプトに合わせてきたのか……姫……」
「パピルスとは……??」
「古代の紙だ。頑丈で今でも遺跡から出てくるんだ」
「なんと!?」
「とりあえず姫を探しに行くか……」
国広は、とりあえずまた正雪をつれ、ゆみを探しに行くと、今度は、石切丸と話をしていた。
「ありがとう姫」
「いえいえ石切丸」
友美は、国広に気づくと、溜め息をついた。
「パピルスにしたし、なんなら、解読できる資料もおおいヒエログリフにしたけど無理だったか~」
「姫そのこだわりな、要らんと思うが」
友美は、書類を受け取ると要った。
「メジェドにあとで報告しとかないと」
「メジェド……」
「国広また送っとくから!!」
友美は、そういうと去っていった。
「国広殿その……メジェドとは……」
「エジプト神話の死の書にしか書かれてない神だ」
「神……」
「姫エジプト神話にも知り合い居たのか……」
国広は、そう言うと、部屋に戻っていき、正雪も後を追う。そして仕事をしているとまた政府から書類が戻ってきた。
「姫……」
「これは……漢字かな??」
漢字にてるが少し違う文字に、正雪は、眉を潜めた。
「甲骨文字だな」
「なるほど……」
「姫ようやくアジア圏に戻ってきたな」
国広は、また友美を探しに正雪といくと、友美は、李を縁側で食べていた。
「姫アジア圏でも政府は、受け付けないようだ」
国広は、書類を見せいうと、友美は、驚いた顔をした。
「チッ」
友美は、舌打ちする。
「分かったわ。直してくる」
友美は、そのまま近くの部屋にはいるとさらさらと書き、国広に見せた。
「これならいいでしょう!! 一応江戸時代まで戻ってきたわ!!」
「漢文……」
「まぁ読めるだろ。政府には、飛鳥時代の刀もいるしな」
「いいのかこれで!?」
「正雪真面目すぎると肩こるわよー」
友美は、そういうと政府に送った。
「そういう問題では……」
しばらくして政府から受理したと連絡が。
「国広飛鳥時代までならいけるわ!!」
「あんたは、なにを試してるんだ。まったく。それより写真は、どうするんだ??」
執務室に戻り、長いすに座り、李を食べながら、友美は、その質問をされ固まった。
「……運転免許証の写真でいいと思うんだけどねー」
李を美味しそうに食べる正雪を見ながら、友美は、いう。
「正雪に何かあるのか??」
「そうともいえるわね」
友美は、国広の隣に座る正雪の所に行くと、彼女の頬をつついた。
「本当にこの可愛い天使さんは、困った子なんだから」
「む!?」
頬をつつかれ、正雪は、ウサギのように驚きとび跳ねた。
「姫何があった??」
友美は、ニヤリと笑う。
「正雪話していい??」
「姫なにを知っているのだ!?」
この反応からして友美は、正雪の考えを詠んでいたらしい。
「秘密」
「姫因みに運転免許証の写真は、どんなんだ」
友美は、席に戻ると、財布を取り出す、免許をだし、机のうえに置いた。
「普通だな」
「そりゃ免許センターで撮ってきて更新してきたからね」
正雪は、じっと免許を見る。
「これがあれば鉄の馬を……運転できるのか……」
「鉄の馬……」
「正雪それをいうなら車よー」
「そうであったな」
なんだろう嫌な予感がする。
「姫正雪に運転が出来るのか??」
「まぁ蛍も持ってるからいけると思うわ」
何故か目を煌めかせている正雪。友美と国広は、頼むから大変なことだけは、しないでくれと思っていた。
「蛍取れたんだな……」
「取る分には、制限ないからね……乗るかどうかは、別として」
「確かに」
そんな話をしながら、正雪を見ると彼女の視線は、免許というよりも顔写真に。
「……なるほど」
「だから新しいのってことよ」
とりあえず光と蛍が暴走したいことを祈るのみ。
「姫も大変だな」
「まぁね」
李をまた食べている正雪を見ながら、国広と友美は、言った。
「でも……幸せに生きて欲しいから……」
「姫……」
「む??」
視線をかじ正雪は、友美と国広をみるが、彼らは、微笑むのみ。
「とりあえず国広何かあった、また連絡ちょうだい」
「分かった」
友美は、そういうと立ち上がり、部屋を出ていった。
「あんたもとんだやつに好かれたものだな」
「というと??」
「そのままの意味だ」
国広もそういうと、仕事を始め、意味の分からない正雪は、首をかしげた。
「ふむ……うまい……李……」
とりあえず今は、李を味わおう。正雪は、そう言うと、李を食べた。とても幸せそうな顔をしながら。
「国広殿??」
楸からの指導は、もうなくてもいいだろうと、判断された正雪は、また何時ものように、この執務室で国広の手伝いをしていた。
「正雪、姫は、今日家にいるか??」
「姫ならば今日はこちらに」
実は、この春からこの組織は、もとのように戻っていた。
表だっての主は、天照となっていたが、代理の正雪が来てから、組織再編として、友美が表立っても主ということになった。
「名実ともに姫が主に戻ったからよく来てるのか……」
「あぁ。後は、私の力の稽古の為ともいえるかな」
「稽古な……よく菓子を食べてるのは、見かけるが」
正雪は、国広の一言で固まった。
「とりあえずあの破天荒主を探してくるか」
「その……書類の不備は、姫がいなければならないのか??」
「いや。そもそも姫が間違ってる……いや間違ってるといえるのか……」
難しい顔をする国広に正雪は、首をかしげ、そして彼の持っていた書類を覗いた。
「む??」
「読めるか??」
「そもそもこれは……文字なのか??」
なにやら記号が書かれている。正雪は、首をかしげた。
「専門の考古学者じゃないと読めないよな……」
「国広殿そのこれは……」
「楔型文字だ」
「楔型文字……??」
ポカーンと正雪は、しているがこれが普通の反応である。
国広は、ポカーンとしている正雪をつれ、友美を探しに部屋をでた。
しばらく歩くと、友美は、いた。
「太郎ありがとう!!」
「いえ姫」
太郎太刀の肩に乗り、とっていた。美味しそうな李を。
「姫ちょっといいか??」
太郎太刀から友美は、降りると、李をお裾分けし、別れ、国広のところに。
「国広どうしたの??」
友美は、靴を脱ぎ、縁側に。
「姫さすがにこれは、読めん」
友美は、見せてきた書類をみて、信じられんという顔に。
「なんで!? 楔型文字よ!?」
「正雪も読めないぞ」
「光は、読めるわ!!」
旦那読めるのかと国広は、思いながら、続けた。
「審神者の免許証申請の書類を楔型文字でかくな!! 不備で戻ってきたぞ!!」
「必要事項かいたのに!?」
「書いていたのだな必要事項……」
どうやらきっちり書いてたらしい。友美は、不服そうにいう。
「楔型文字くらい読めるようにしとけ!! 粘土板に書いて提出するぞ!!」
「姫そこまで古代メソポタミアにするな!!」
「分かった。とりあえず書き直しとくから」
「楔型文字は、やめとけ」
「分かってるわよ」
友美は、李を持ち、何処かに消えた。
「国広殿問題ないだろうか……」
「……まだ始まったばかりだからな」
国広のこの言葉がひかっかる。
正雪と国広は、執務室に戻り、仕事をしていると、しばらくしてまた政府から書類の不備と戻ってきた。
国広は、眉を潜めた。
「国広殿またか??」
「あぁ」
正雪は、書類を確認すると目が点に。
「紙からして違う……そしてこの鳥の絵は……」
「今度は、ヒエログリフか……」
「ヒエログリフ……??」
「古代エジプトで使われていた文字だ」
楔型文字よりも図形になった文字。正雪は、きょとんとしてしまった。
「これ……パピルスだな……紙までエジプトに合わせてきたのか……姫……」
「パピルスとは……??」
「古代の紙だ。頑丈で今でも遺跡から出てくるんだ」
「なんと!?」
「とりあえず姫を探しに行くか……」
国広は、とりあえずまた正雪をつれ、ゆみを探しに行くと、今度は、石切丸と話をしていた。
「ありがとう姫」
「いえいえ石切丸」
友美は、国広に気づくと、溜め息をついた。
「パピルスにしたし、なんなら、解読できる資料もおおいヒエログリフにしたけど無理だったか~」
「姫そのこだわりな、要らんと思うが」
友美は、書類を受け取ると要った。
「メジェドにあとで報告しとかないと」
「メジェド……」
「国広また送っとくから!!」
友美は、そういうと去っていった。
「国広殿その……メジェドとは……」
「エジプト神話の死の書にしか書かれてない神だ」
「神……」
「姫エジプト神話にも知り合い居たのか……」
国広は、そう言うと、部屋に戻っていき、正雪も後を追う。そして仕事をしているとまた政府から書類が戻ってきた。
「姫……」
「これは……漢字かな??」
漢字にてるが少し違う文字に、正雪は、眉を潜めた。
「甲骨文字だな」
「なるほど……」
「姫ようやくアジア圏に戻ってきたな」
国広は、また友美を探しに正雪といくと、友美は、李を縁側で食べていた。
「姫アジア圏でも政府は、受け付けないようだ」
国広は、書類を見せいうと、友美は、驚いた顔をした。
「チッ」
友美は、舌打ちする。
「分かったわ。直してくる」
友美は、そのまま近くの部屋にはいるとさらさらと書き、国広に見せた。
「これならいいでしょう!! 一応江戸時代まで戻ってきたわ!!」
「漢文……」
「まぁ読めるだろ。政府には、飛鳥時代の刀もいるしな」
「いいのかこれで!?」
「正雪真面目すぎると肩こるわよー」
友美は、そういうと政府に送った。
「そういう問題では……」
しばらくして政府から受理したと連絡が。
「国広飛鳥時代までならいけるわ!!」
「あんたは、なにを試してるんだ。まったく。それより写真は、どうするんだ??」
執務室に戻り、長いすに座り、李を食べながら、友美は、その質問をされ固まった。
「……運転免許証の写真でいいと思うんだけどねー」
李を美味しそうに食べる正雪を見ながら、友美は、いう。
「正雪に何かあるのか??」
「そうともいえるわね」
友美は、国広の隣に座る正雪の所に行くと、彼女の頬をつついた。
「本当にこの可愛い天使さんは、困った子なんだから」
「む!?」
頬をつつかれ、正雪は、ウサギのように驚きとび跳ねた。
「姫何があった??」
友美は、ニヤリと笑う。
「正雪話していい??」
「姫なにを知っているのだ!?」
この反応からして友美は、正雪の考えを詠んでいたらしい。
「秘密」
「姫因みに運転免許証の写真は、どんなんだ」
友美は、席に戻ると、財布を取り出す、免許をだし、机のうえに置いた。
「普通だな」
「そりゃ免許センターで撮ってきて更新してきたからね」
正雪は、じっと免許を見る。
「これがあれば鉄の馬を……運転できるのか……」
「鉄の馬……」
「正雪それをいうなら車よー」
「そうであったな」
なんだろう嫌な予感がする。
「姫正雪に運転が出来るのか??」
「まぁ蛍も持ってるからいけると思うわ」
何故か目を煌めかせている正雪。友美と国広は、頼むから大変なことだけは、しないでくれと思っていた。
「蛍取れたんだな……」
「取る分には、制限ないからね……乗るかどうかは、別として」
「確かに」
そんな話をしながら、正雪を見ると彼女の視線は、免許というよりも顔写真に。
「……なるほど」
「だから新しいのってことよ」
とりあえず光と蛍が暴走したいことを祈るのみ。
「姫も大変だな」
「まぁね」
李をまた食べている正雪を見ながら、国広と友美は、言った。
「でも……幸せに生きて欲しいから……」
「姫……」
「む??」
視線をかじ正雪は、友美と国広をみるが、彼らは、微笑むのみ。
「とりあえず国広何かあった、また連絡ちょうだい」
「分かった」
友美は、そういうと立ち上がり、部屋を出ていった。
「あんたもとんだやつに好かれたものだな」
「というと??」
「そのままの意味だ」
国広もそういうと、仕事を始め、意味の分からない正雪は、首をかしげた。
「ふむ……うまい……李……」
とりあえず今は、李を味わおう。正雪は、そう言うと、李を食べた。とても幸せそうな顔をしながら。