日常編2

 まさかこんなことになるなんて。
 国広達の目の目の前には、薄い葵を帯びた銀の髪が翻る。
 何時もは、総髪に結われた髪は、アンダーポニーテールにされ、なびいていた。
 ネイビーのリボンをカチューシャにし、ホルターネックの黒のトップスに腰には、黄色のシャツを巻き付け、下は、白のブーツカットのパンツに白のサンダル。なによりグラサンをかけ、その手には、バズーカが。
「国広俺達の活躍……」
 鯰尾すら、顔をひきつらすこの光景。国広は、溜め息をつくといった。
「誰だ。あの特級危険神の眷属ここへ連れてきたの」
「国広勝手について来たんだ」
 長義と清麿は、あきれた顔をし言った。
「これが玉や~というやつか」
 吹っ飛ばされた遡行軍の残骸を見ながら、彼女は、言った。
「正雪玉や~じゃなくて発射~!!!だー!!!!!」
 国広は、思わず突っ込むと、グラサンをはずし、正雪は、首をかしげた。
「なるほど……」
 なぜここに彼女がいるかだが、それは、今朝の出来事だった。
「国広殿!! 私も出陣させてくれ!!」
「無理だ!!」
「何故だ!?」
「あんたが審神者だからだ!! 審神者は、本来本丸にいるもんだ!!」
 と言い争いを国広と正雪は、していた。その後、平行線をたどり、国広が好きにしろと言ったから正雪は、着いてきたのである。
 楽しそうに皆が話していた海の連帯戦に。
 どことなくワクワクしている正雪だが、国広は、色々聞きたかった。
「正雪日焼け止め塗ったか??」
「日焼け止めとは……」
 その場にいた男士達は、顔を青ざめた。
「正雪さんとりあえず塗れ!!」
「長義殿これは……」
「日焼け止めだ!! いいから確り塗れ!!!」
 長義の慌てように正雪は、頷き、とりあえず日光に当たる部分、全身に日焼け止めを塗った。
「まだあまり焼けてないね……」
「よかった……」
 木陰で、清麿と長義は、ほっとした顔をした。
「何故そこまで……」
「正雪さん夏の日差しを甘く見ては、いけないよ。焼けると肌が赤くなり、火傷するから。ヒリヒリして痛くなるんだ」
「とくに正雪さんは、肌が白いから余計にきおつけないと」
 正雪は、顔を青ざめる。
「それは……大変なことだ……塗れといってくれてよかった……ありがとう」  
 正雪は、礼をいうと国広が話す。
「あのバズーカは、なんだ」
 正雪は、待ってましたと胸を張り自慢気に言った。
「皆の勇姿を見ながら、ひらめいたのだ!!」
「もしかして刀装から??」
「さよう清麿殿」
 正雪は、バズーカを持つという。
「姫が行くならとこの水鉄砲とやらを持たせてくれた。しかしそこまで威力がなかったゆえ、魔術で強化し、神力で加工そして威力強化をしたのだ」
 国広と鯰尾は、顔を青ざめた。
「国広あのバズーカ……」
「姫が数年前にこの海で振り回してたやつだ……」
「まさかその強化版……」
「だろうな。あのバズーカは、姫の力の強さで破壊力を高めていたが、正雪にその芸当は、無理だ。だがそれでもあのダメージが出るのは……」
「正雪さんの細やかな魔術そうさと神力操作のたわもの!?」
 これは、非常にまずいかもしれかい。
「国広俺達の生きて帰れる??」
「各自で生き残るしかないな」
 夏のこの空気のせいか、正雪も何時もよりもはめをはずしてそうな気もする。
「国広あのそわそわ正雪さんは危険だぞ」
「やはりか長義」
「あぁ。とりあえず彼女の動きに注意深く見たうえでやるしかないな」
「だね……」
 清麿含め皆が思った今回は、大変なことに間違いなくなると。
「次に行かぬのか??」
 男士達の不安など露知らず、正雪は、ワクワクしながら、言うと、皆覚悟を決めた。とりあえず正雪を守りつつこの連帯戦全て乗り切るしかないと。
「皆行くぞ!!」
「おー!!!」 
 気合いをいれ、次に向かったが。
「国広姫が使ってた時よりも威力上がってるけど!?」
「構えー!!!!」
 正雪のそんな声と共に刀装達が水鉄砲を構え、発射したが。
 ドッカーンと全て消し飛んだ。残されたのは、夜光貝のみ。
「国広殿!! 七色の夜光貝が落ちた!!」
 正雪が手に夜光貝を持ち走ってきた。
「……よくやった」
 (これ俺達いなくてよくね??)
 刀剣男士達が皆思うなか、正雪は、刀装と仲良くなっていた。
「貴殿達は、とても心強い。ありがとう」
 刀装たちは、やる気が更に漲り、夜光貝を回収し終え、次の戦に行ったとき、刀装達は、正雪の為にとやる気を爆破され、水鉄砲だけで倒してしまった。遡行軍を。
「ふぅ~」
「正雪もしかしてそれ……タバコのつもりか??」
「うむ。しかしタバコは、体に悪いゆえ、ココアシガーレットとやらだ。国広殿も食べるか??」
「貰う」
 なんだろう敵が跳ぶってすごいな。
 正雪と国広は、刀装の攻撃で吹っ飛ぶ遡行軍を見ながら、思った。
 もう刀装だけでよくねと。
「国広水分をとれ!!」
「あぁ。長義」
 もうパラソルをひらいでのんびりしだしている仲間達。
 国広と正雪も皆のところへ行き、水分をとり、次の戦に。
「ねぇ俺達いる??」
「鯰尾殿私もそれは、思う」
「正雪さんがそれを言わないの!!」
「そうだ。俺達の仕事奪ってをいて!!」
 正雪は、首をかしげる。
「む??」
 国広は、清麿と長義の肩に手を置くと頷いた。
「正雪に行ったところで貴殿達の力になりたいとやるから」
「だよな……」
「だよね……」
 友美に比べおとなしいのが救いとも言える。いやまておとなしいのだろうか。
 バズーカを担ぎ、敵を吹っ飛ばす女子が。
「正雪さんおとなしくないよ。ぜったいに」
 夜光貝を拾って嬉しそうな正雪を皆が皆は、思う。鯰尾と同じことを。
「国広夜光貝は、いくつ集まった
 国広は、確認し言う。
「200といったところか」
「それだけか」
「まだ戦は、あるからもう少し集まるかもね」
 清麿は、そう言う。
 その後も戦は、変わるも、刀装達の頑張りにより、簡単に戦闘が終わり、最後の戦闘も正雪のバズーカにより、あっさり終わってしまった。
「全てで300ちょいか……」
 集まった夜光貝を見て、正雪は、いう。
「そもそもこれは、なに使うのかな??」
「知らん。毎年政府が何故か集めさせるんだ」
「む??」
 正雪が固まるのも無理は、ない。国広たちも同じ反応なのだから。
「ならば……敵を吹っ飛ばし放題??」
 正雪は、ぱっと明るくなる。
「正雪やめておけ!?」
「国広殿!! これは、好機!! 色々試したいことがあるのだ!!」
 刀剣達もこれは、まずいと思った。そして案の定。
「ウギャー!!!!」
 遡行軍は、黒い霧の弾に貫かれ、次々と消えていっていた。
「火縄銃の弾のように使えるやもと考えていたが……これならば私でも使えそうだ」
「国広なんで黄泉の力が!!」
「長義。正雪なら使えると考えてなかったのか??」
「考えていたが、あそこまで使えるとは」 
 じみに雷と組み合わせて今は、使っている。
「うてー!!!!」
 そして次は、刀装と水鉄砲を撃っていた。そんなことが何周も続きそして。
「むぅ!!??」
 正雪は、とうとう敵から出禁とされかけたが。
「うちの主になにしてくれてんだ」
 正雪に触れようとした遡行軍達は、国広を筆頭に刀剣男士達にサンドバッグにされ、次々と倒された、それがまた何周も続いた。
「もう帰ってくれー!!!!」
 とうとう大量の夜光貝を渡され、政府職員から追い出された。
「国広殿この刀剣は……」
 大量の夜光貝の中突っ込まれている刀剣が一振。
 国広は、しばらく見たあという。
「とりあえず倉庫だな」
「倉庫!?」
「正雪さんが危険な目に遭うのは、よくないしね」
 清麿もそういうと、皆は、頷く。そして謎の刀は、倉庫は、あまりにも不憫なので、屋敷の床の間に飾られることに。
 大量の夜光貝の処理を刀剣達がするなか、正雪は、とりあえず置かれた刀剣を見て首をかしげた。
「打刀や太刀よりも古い気がするが……それにこの気配……もしや凄い刀なのか……??」
 しかし触ると皆が、大変なことになるきがする。正雪は、まぁいいかと国広達を手伝いに向かった。
 こうして謎の刀と大量の夜光貝を手に入れ、男士達は、海に正雪を連れていく場合は、バズーカを持たせないと心に決めるのであった。
 








22/35ページ
スキ