光明ノ神子にかわり代理審神者勤めます
こうして高い屋根から見る月は、大きくさらに神秘的だ。
正雪は、秋の風を感じながら、屋根の上に座り、月を愛でていた。
何時もならば縁側でみるが、ふと、今日は、屋根から見てみようと、思い立った。
屋根に上るのは、案外簡単で、魔術を使い足を強化し、こうして、屋根に登った。
「月兎たれ……か……」
ふと師の言葉をおもいだし、正雪は、目を伏せた。
「ここは、綺麗!!」
「だね!!」
そんな声が聞こえ、正雪は、視線を向けると、そこに白い兎が二羽月をみていた。
「月詠様の眷属が何故??」
月ノ宮で見ればいいものを、何故わざわざここに来たのだろう。
「正雪様ですか??」
「そうだが……」
兎に話しかけられ、正雪は、答えると、兎は、美しい小さな月を取り出した。
「月詠様から正雪様にと!!」
「ありがとう……」
「では、私達は、これで!!」
「待て!! 月詠様にこれを!!」
月を受け取った正雪は、お礼にと、持っていた団子を渡した。
「対価にふそうおうかもしれぬが!!」
「届けますね!!」
「とても嬉しいと伝えてくれ」
「はーい!!」
兎は、そういうと、跳ねて消えた。
正雪は、手渡された月を見た。美しく光る手のひらサイズの月は、優しく清い雰囲気を醸し出していた。
「これは……ムーンストーンとやら??」
月詠の力を感じるが、もしかすると鉱石のムーンストーンに力を込めた結果このように光るのだろう。
「正雪ここにいたのか」
「国広」
正雪の隣にいつの間にか国広が。
国広は、腰をかけると、正雪にあるものを差し出した。
「月見には、必要だろ??」
「月見団子!!」
確かにこれは、必要だ。
正雪は、月を傍らに置くと、団子を手に。
「いただきます」
満月を見ながら、正雪は、団子を食べた。
「甘くうまい~」
「今年もそうだな」
「うむ!!」
今年も団子は、うまいとした鼓を打つ。
「正雪この小さな満月は??」
「月詠様からだ」
「月詠様から……」
「眷属の兎をつかわし、届けてくれた。私は、お礼に持っていた団子を渡したが」
「そうか。なら団子ちょうどよかったんだな」
「さよう」
正雪は、団子を食べる。
「こうして今年も月を見れよかった!!」
「そうだな」
それに正雪は、月を見ても切ない顔をしなくなった。
国広は、目を伏せる。
「国広綺麗だ」
「綺麗って言うな!!」
「国広では、なく月だ!! 月!! 無論国広も美しいが!!」
正雪は、そういうと月を見てまた団子を食べた。
国広は、微笑むと、団子を食べる。正雪が少しでも月を見て笑えているのならそれでいい。
それは、彼女がそれだけ前に進んでいると言うこと。
これからも月を見上げ、正雪が少しでも笑ってられますように。
国広は、そうおもいながら、隣で、月見団子を食べる正雪をみて微笑むのであった。自分も団子を食べながら。
正雪は、秋の風を感じながら、屋根の上に座り、月を愛でていた。
何時もならば縁側でみるが、ふと、今日は、屋根から見てみようと、思い立った。
屋根に上るのは、案外簡単で、魔術を使い足を強化し、こうして、屋根に登った。
「月兎たれ……か……」
ふと師の言葉をおもいだし、正雪は、目を伏せた。
「ここは、綺麗!!」
「だね!!」
そんな声が聞こえ、正雪は、視線を向けると、そこに白い兎が二羽月をみていた。
「月詠様の眷属が何故??」
月ノ宮で見ればいいものを、何故わざわざここに来たのだろう。
「正雪様ですか??」
「そうだが……」
兎に話しかけられ、正雪は、答えると、兎は、美しい小さな月を取り出した。
「月詠様から正雪様にと!!」
「ありがとう……」
「では、私達は、これで!!」
「待て!! 月詠様にこれを!!」
月を受け取った正雪は、お礼にと、持っていた団子を渡した。
「対価にふそうおうかもしれぬが!!」
「届けますね!!」
「とても嬉しいと伝えてくれ」
「はーい!!」
兎は、そういうと、跳ねて消えた。
正雪は、手渡された月を見た。美しく光る手のひらサイズの月は、優しく清い雰囲気を醸し出していた。
「これは……ムーンストーンとやら??」
月詠の力を感じるが、もしかすると鉱石のムーンストーンに力を込めた結果このように光るのだろう。
「正雪ここにいたのか」
「国広」
正雪の隣にいつの間にか国広が。
国広は、腰をかけると、正雪にあるものを差し出した。
「月見には、必要だろ??」
「月見団子!!」
確かにこれは、必要だ。
正雪は、月を傍らに置くと、団子を手に。
「いただきます」
満月を見ながら、正雪は、団子を食べた。
「甘くうまい~」
「今年もそうだな」
「うむ!!」
今年も団子は、うまいとした鼓を打つ。
「正雪この小さな満月は??」
「月詠様からだ」
「月詠様から……」
「眷属の兎をつかわし、届けてくれた。私は、お礼に持っていた団子を渡したが」
「そうか。なら団子ちょうどよかったんだな」
「さよう」
正雪は、団子を食べる。
「こうして今年も月を見れよかった!!」
「そうだな」
それに正雪は、月を見ても切ない顔をしなくなった。
国広は、目を伏せる。
「国広綺麗だ」
「綺麗って言うな!!」
「国広では、なく月だ!! 月!! 無論国広も美しいが!!」
正雪は、そういうと月を見てまた団子を食べた。
国広は、微笑むと、団子を食べる。正雪が少しでも月を見て笑えているのならそれでいい。
それは、彼女がそれだけ前に進んでいると言うこと。
これからも月を見上げ、正雪が少しでも笑ってられますように。
国広は、そうおもいながら、隣で、月見団子を食べる正雪をみて微笑むのであった。自分も団子を食べながら。