光明ノ神子にかわり代理審神者勤めます
これは、まだ本丸があった頃のこと。
「……」
友美は、じっと隣に立つ初期刀をみていた。
主から鋭い視線を感じ、国広は、気まずい。そもそもこの主。初対面でいきなりぶん殴ってきた。
まさか思うところがあるのかと悶々とするなか、彼は、とうとう言葉を発した。
「写しの俺になんだ」
友美は、盛大な溜め息をつく。
「姫!?」
そしてなんと、手がのびだと思ったら、国広の頭から布取とった。
突然の出来事に困惑する国広。
キラキラと光りにあたり、きれいに光る金髪を見て友美はいう。
「うわぁーやっぱり目にはいりそう……その鬱陶しい前髪どうにかしろ。あと布外せ」
「写しの俺に……」
何時ものようにネガティブに鳴ろうとしとき。
「はぁ?? なもんどうでもいい」
の一言で一刀両断された。
「俺のアイデンティティーなんだが!?」
「そんな腐ったアイデンティティーは、焼却炉に捨てろ」
友美は、そういうと。
「とりあえず眉毛に揃えて、切るか……」
友美は、なんと短刀を取り出しいう。
身の危険を感じた、国広は、この場から助かるための手段をとることに。
背に腹はかえられぬので。
「姫、前髪は、切るか、耳にかける……それでいいか??」
「丸坊主でもいいわよ??」
「それだけは、無理」
「ならそれでいいわ。その鬱陶しいのが減ればね」
ということで、国広は、部屋に戻り、前髪を少し切り、耳にかけた。
鏡にうつる自分の顔に国広は、溜め息をつくが、ふと主は、この顔を嫌いとは、いわないんだなとも思った。
写しだからと卑下しているが、主は、何時もそう。その卑下をやめ、己の価値をしっかり認めろとしかいわない。
「あんな主だが、姫は、俺を認めてるんだよな……」
とても強くそして美しい友美。そんな彼女に認められてるのなら卑下する必要は、ないのでは、とも思う。
国広は、切った髪を片付け、部屋を出た。
「姫これでいいか??」
執務室にいた友美に国広は、声をかけると、友美は、書類から顔を上げた。
「……」
じっとしばらく、国広をみると、満足げに笑う。
座布団から立ち上がり、国広のところに友美は、来るといった。
「スッキリしていいわね!!」
「これだけで変わるのか??」
「そりゃけっこう変わるわよ!! それに目に髪が入るのもよくないしね!!」
友美は、国広の頭を今度は、撫でた。
「国広いいこね!! とりあえず布は、今回見逃すわ」
「見逃すのかよ……」
「一応譲歩よ!! それに国広格好いいのに隠すの勿体ない。私の自慢の初期刀なんだし!!」
国広は、何故さらりとそんなことをいえるのかと思いつつほほを赤く染めた。
「あんたがそういうのなら……そうなんだな……」
何時もなら違うといわれるのに、あんがいあっさり、受け止められ、友美は、嬉しそうに笑った。
「そうだ国広これあげる」
友美は、懐から国広に小瓶を渡した。
「これは??」
「私の作った香水。国広その布を着けてるわりに、他は、最近綺麗だし、けっこうこだわってると思って!! なら香水もどうかなって!!」
国広は、そんな細かいところも気付いていたのかと驚いた。
「とりあえずハンカチに着けてみて」
国広は、言われたとおりに、ハンカチに香水をかけてみた。
「これ……蜜柑か??」
「まぁそうかな!! 蜜柑とレモンとレモンバーベナとローリエ。スッキリとした清々しくも爽やかで暖かみがあって、太陽みたいかなあって!!」
「太陽……」
「私思うの。国広は、この本丸の太陽になれるって!! だからどう??」
本当にこの主には、色々と驚かされる。
国広は、少し口角を上げるといった。
「姫がくれたんだ。受け取る」
「ありがとう!!」
「だが期待に応えられるかは、分からんがな」
「私は、応えくれると信じてるわ」
本当にこの主は、強く明るくそして美しい。国広は、期待に応えたいと思った。この香水に込められた想いに。
あれから数年たち国広は、自身の執務室で、香水瓶を見ながら、懐かしい記憶を思い出していた。
「国広布は??」
執務室にきた友美は、珍しく内番姿の国広が、気になり聞く。
「面倒だから着けてない」
「国広のアイデンティティーでしょう!?」
「知らん」
数年前は、反対の反応をしていたのにと、国広は、思いつつ笑う。
「それに俺は、姫の自慢の近侍だろ??」
「まぁそうだけど」
「個体差ってやつだ」
「なんと無茶な!?」
「現にそうだろ」
「まぁね」
友美は、そんなもんなのかと思いつつなわけあるかとも思っていた。
「俺は、日輪の姫の刀剣。確かに布は、大切だが姫のとなりに立つなら要らんさ」
「国広なりのこだわりか」
「かもな」
友美は、国広がそういうのならいっかと思う。
この主に出会った頃は、色々思ったが、今の方が色々楽しい。
国広は、そう思いつつニッコリ笑う主を見て、優しく微笑むのであった。
「……」
友美は、じっと隣に立つ初期刀をみていた。
主から鋭い視線を感じ、国広は、気まずい。そもそもこの主。初対面でいきなりぶん殴ってきた。
まさか思うところがあるのかと悶々とするなか、彼は、とうとう言葉を発した。
「写しの俺になんだ」
友美は、盛大な溜め息をつく。
「姫!?」
そしてなんと、手がのびだと思ったら、国広の頭から布取とった。
突然の出来事に困惑する国広。
キラキラと光りにあたり、きれいに光る金髪を見て友美はいう。
「うわぁーやっぱり目にはいりそう……その鬱陶しい前髪どうにかしろ。あと布外せ」
「写しの俺に……」
何時ものようにネガティブに鳴ろうとしとき。
「はぁ?? なもんどうでもいい」
の一言で一刀両断された。
「俺のアイデンティティーなんだが!?」
「そんな腐ったアイデンティティーは、焼却炉に捨てろ」
友美は、そういうと。
「とりあえず眉毛に揃えて、切るか……」
友美は、なんと短刀を取り出しいう。
身の危険を感じた、国広は、この場から助かるための手段をとることに。
背に腹はかえられぬので。
「姫、前髪は、切るか、耳にかける……それでいいか??」
「丸坊主でもいいわよ??」
「それだけは、無理」
「ならそれでいいわ。その鬱陶しいのが減ればね」
ということで、国広は、部屋に戻り、前髪を少し切り、耳にかけた。
鏡にうつる自分の顔に国広は、溜め息をつくが、ふと主は、この顔を嫌いとは、いわないんだなとも思った。
写しだからと卑下しているが、主は、何時もそう。その卑下をやめ、己の価値をしっかり認めろとしかいわない。
「あんな主だが、姫は、俺を認めてるんだよな……」
とても強くそして美しい友美。そんな彼女に認められてるのなら卑下する必要は、ないのでは、とも思う。
国広は、切った髪を片付け、部屋を出た。
「姫これでいいか??」
執務室にいた友美に国広は、声をかけると、友美は、書類から顔を上げた。
「……」
じっとしばらく、国広をみると、満足げに笑う。
座布団から立ち上がり、国広のところに友美は、来るといった。
「スッキリしていいわね!!」
「これだけで変わるのか??」
「そりゃけっこう変わるわよ!! それに目に髪が入るのもよくないしね!!」
友美は、国広の頭を今度は、撫でた。
「国広いいこね!! とりあえず布は、今回見逃すわ」
「見逃すのかよ……」
「一応譲歩よ!! それに国広格好いいのに隠すの勿体ない。私の自慢の初期刀なんだし!!」
国広は、何故さらりとそんなことをいえるのかと思いつつほほを赤く染めた。
「あんたがそういうのなら……そうなんだな……」
何時もなら違うといわれるのに、あんがいあっさり、受け止められ、友美は、嬉しそうに笑った。
「そうだ国広これあげる」
友美は、懐から国広に小瓶を渡した。
「これは??」
「私の作った香水。国広その布を着けてるわりに、他は、最近綺麗だし、けっこうこだわってると思って!! なら香水もどうかなって!!」
国広は、そんな細かいところも気付いていたのかと驚いた。
「とりあえずハンカチに着けてみて」
国広は、言われたとおりに、ハンカチに香水をかけてみた。
「これ……蜜柑か??」
「まぁそうかな!! 蜜柑とレモンとレモンバーベナとローリエ。スッキリとした清々しくも爽やかで暖かみがあって、太陽みたいかなあって!!」
「太陽……」
「私思うの。国広は、この本丸の太陽になれるって!! だからどう??」
本当にこの主には、色々と驚かされる。
国広は、少し口角を上げるといった。
「姫がくれたんだ。受け取る」
「ありがとう!!」
「だが期待に応えられるかは、分からんがな」
「私は、応えくれると信じてるわ」
本当にこの主は、強く明るくそして美しい。国広は、期待に応えたいと思った。この香水に込められた想いに。
あれから数年たち国広は、自身の執務室で、香水瓶を見ながら、懐かしい記憶を思い出していた。
「国広布は??」
執務室にきた友美は、珍しく内番姿の国広が、気になり聞く。
「面倒だから着けてない」
「国広のアイデンティティーでしょう!?」
「知らん」
数年前は、反対の反応をしていたのにと、国広は、思いつつ笑う。
「それに俺は、姫の自慢の近侍だろ??」
「まぁそうだけど」
「個体差ってやつだ」
「なんと無茶な!?」
「現にそうだろ」
「まぁね」
友美は、そんなもんなのかと思いつつなわけあるかとも思っていた。
「俺は、日輪の姫の刀剣。確かに布は、大切だが姫のとなりに立つなら要らんさ」
「国広なりのこだわりか」
「かもな」
友美は、国広がそういうのならいっかと思う。
この主に出会った頃は、色々思ったが、今の方が色々楽しい。
国広は、そう思いつつニッコリ笑う主を見て、優しく微笑むのであった。