光明ノ神子
夕方息子のお迎えの後帰宅し、友美は、買い物に来ていた。
「えーと牛乳……」
乳飲料コーナーに来た友美は、何時もの牛乳と紙パックを手に取り、かごに入れたとき、背後に衝撃を感じた。
まさか遊んでいた子供が当たったのかとふりかえるの、友美は、驚く。
「ママ!!」
「柊麗!?」
なんと当たりに来たのは、娘だった。
まさかスーパーに居るなんてと友美は、驚いていると、柊麗がいった。
「たまたまママ見かけたから入ってきたの!!」
確かに柊麗の背中には、ランドセルが。どうやら、図書館帰りに友美を見つけたようだ。
「そうだったのね」
「ママ牛乳買うの??」
「そうよ」
柊麗は、乳飲料コーナーを見渡し、母の持っている牛乳を見た。
「そういえば……牛乳ってパパこだわってないわ!!」
「そういえばそうね……」
光は、色々とこだわりがあったりする。商品でも色々吟味し、安さと品質を考えて、いいものを使うように心がけていた。
そんな光が確かに牛乳は、こだわっていなかった。
「気づかなかったわ」
「パパ牛乳嫌いじゃないわよね??」
「むしろ好きよ柊麗」
確かにおかしい。光ならこだわりそうなのに。
友美は、持っていた牛乳をかごにいれると、乳飲料コーナーを見渡す。
「牛乳もぴんきりなのよね……」
「高いやつは、凄く高いかも……」
「そうね」
友美は、まさか高いから牛乳は、吟味していないのかと思った。
そんなことを友美が考えるなか、柊麗は、棚のうえにあった瓶を見つけた。
「ママあれなに??」
「瓶入りの牛乳ね」
柊麗は、背伸びをし、手を伸ばすとギリギリ取れた。
瓶入りの牛乳をじっと見つめるとかごにいれた。
「ママ買って!!」
「いいわよ」
友美は、微笑むともう一つ牛乳瓶を取った。
「懐かしい~」
「懐かしいの??」
「じーちゃんの所は、昔から牛乳瓶の牛乳だったから。今は、こんなに開けやすい蓋なのに、昔は、紙でせんして、ビニールで口でおおわれてたのよ」
開けるのに苦労したなと懐かしそうにいう母に柊麗は これはと、いう。
「ママ昭和ね!?」
「ママは、平成生まれよ……」
「ママ平成なの!?」
「そこまで驚かなくても……」
友美は、平成は、昭和に比べたら短いがそれでも三十一年は、あったんだよと心のなかで呟いていた。
「平成の始めもまだ牛乳瓶の蓋は、紙だったの。それがお母さんが柊麗くらいの頃から今の開けやすいのに変わったの」
「そうなのね……」
柊麗は、驚いた顔をするといった。
「ママ昭和かと思ってた」
「昭和長いからね……」
「確かに」
そんな会話をしながら、友美は、買い物をし、会計を済ますと、スーパーを後にした。
後で光にあることを聞こうと思いながら。
夜も更ける頃、風呂上がりに美味しそうに牛乳を飲んでいた柊麗の話を友美は、光としていた。
「柊麗まさか……牛乳を極めるとか言わないよな……」
「うーん分からないわ」
光が恐る恐るいうので、思わず友美は、笑った。
「でも牛乳瓶は、気に入ってたわね」
「牛乳瓶をコレクションするとか言わないでほしい……」
「でも言いそうよね??」
「それが柊麗だから……」
光は、困った顔をし言うと、友美は、早速ある疑問をぶつけた。
「光って牛乳は、こだわらないの??」
「牛乳は……色々ありすぎるからなぁ……」 「色々とは??」
友美は、種類のことだろうかと思ったが、どうやら違うらしい。
光は、遠い目をして言う。
「種類や価格帯は、もちろんのこと、なによりその年の気候やらで味変わるんだ……」
「気候!? 牛乳に旬があるの!?」
「旬というか牛の過ごし方やストレスによって味が変わる。だから季節によって味がけっこう変わるんだ」
「なるほど」
「だから色々試してみたけど、まぁいいかとなって今に至る」
試したことがあったことに友美は、やはりかと思いつつもある疑問が。
「光いつ試してたの?? かれこれ、十年以上光と住んでるけど、私知らなかった」
「そりゃ知らないよ。友美が入院してる間の事だから」
友美は、驚いた顔をすると言った。
「そりゃ知らないわ!!」
「あの時少しでも栄養のあるものをと色々模索してて、その時に牛乳も追求したんだが……」
「まぁいいかなと思ったと」
「そういうこと」
なかなか牛乳の真の追求は、難しいのかもしれない。
友美は、牛乳瓶を炬燵の上に置く。
「友美それ柊麗が飲んでた……」
「ジャージー牛乳よ!! いる??」
光は、頷くと、友美は、立ち上がる。
「冷蔵庫にあるから取ってくるわ!!」
光は、頷くと、友美は、キッチンにそして戻ってくるの、クッキーも持ってきていた。
「このホロホロのクッキーと牛乳がたまらないのよねぇー」
「確かに美味しい」
光は、牛乳瓶を受け取ると、いい、友美は、彼のとなりに座った。
「では、いただきます!!」
友美は、瓶を開けると、早速クッキーをお供に牛乳を飲む。
甘く濃厚な牛乳に美味しいと思いながら、食べているの視線を感じた。
「友美ついてる」
光は、微笑むと友美の口についたクッキーの欠片を取った。
優しい笑みを浮かべる光に友美は、思わず恥ずかしそうに目を伏せた。
「……ありがとう」
友美は、そういうとクッキーを食べた。
「美味しいー」
「それは、よかった」
瓶を開け、牛乳を飲みながら、光は、微笑む。本当に可愛いなと友美を見て。
「この牛乳美味しいな……」
「これは、柊麗がはまりそうなこといってたのわかるわよねー」
「確かに」
しかし値段は、優しくない。
友美と光は、家計的には、はまらないでほしいなと思いながらも、娘にこの牛乳をまた飲ませてあげたいなと思うのであった。
「えーと牛乳……」
乳飲料コーナーに来た友美は、何時もの牛乳と紙パックを手に取り、かごに入れたとき、背後に衝撃を感じた。
まさか遊んでいた子供が当たったのかとふりかえるの、友美は、驚く。
「ママ!!」
「柊麗!?」
なんと当たりに来たのは、娘だった。
まさかスーパーに居るなんてと友美は、驚いていると、柊麗がいった。
「たまたまママ見かけたから入ってきたの!!」
確かに柊麗の背中には、ランドセルが。どうやら、図書館帰りに友美を見つけたようだ。
「そうだったのね」
「ママ牛乳買うの??」
「そうよ」
柊麗は、乳飲料コーナーを見渡し、母の持っている牛乳を見た。
「そういえば……牛乳ってパパこだわってないわ!!」
「そういえばそうね……」
光は、色々とこだわりがあったりする。商品でも色々吟味し、安さと品質を考えて、いいものを使うように心がけていた。
そんな光が確かに牛乳は、こだわっていなかった。
「気づかなかったわ」
「パパ牛乳嫌いじゃないわよね??」
「むしろ好きよ柊麗」
確かにおかしい。光ならこだわりそうなのに。
友美は、持っていた牛乳をかごにいれると、乳飲料コーナーを見渡す。
「牛乳もぴんきりなのよね……」
「高いやつは、凄く高いかも……」
「そうね」
友美は、まさか高いから牛乳は、吟味していないのかと思った。
そんなことを友美が考えるなか、柊麗は、棚のうえにあった瓶を見つけた。
「ママあれなに??」
「瓶入りの牛乳ね」
柊麗は、背伸びをし、手を伸ばすとギリギリ取れた。
瓶入りの牛乳をじっと見つめるとかごにいれた。
「ママ買って!!」
「いいわよ」
友美は、微笑むともう一つ牛乳瓶を取った。
「懐かしい~」
「懐かしいの??」
「じーちゃんの所は、昔から牛乳瓶の牛乳だったから。今は、こんなに開けやすい蓋なのに、昔は、紙でせんして、ビニールで口でおおわれてたのよ」
開けるのに苦労したなと懐かしそうにいう母に柊麗は これはと、いう。
「ママ昭和ね!?」
「ママは、平成生まれよ……」
「ママ平成なの!?」
「そこまで驚かなくても……」
友美は、平成は、昭和に比べたら短いがそれでも三十一年は、あったんだよと心のなかで呟いていた。
「平成の始めもまだ牛乳瓶の蓋は、紙だったの。それがお母さんが柊麗くらいの頃から今の開けやすいのに変わったの」
「そうなのね……」
柊麗は、驚いた顔をするといった。
「ママ昭和かと思ってた」
「昭和長いからね……」
「確かに」
そんな会話をしながら、友美は、買い物をし、会計を済ますと、スーパーを後にした。
後で光にあることを聞こうと思いながら。
夜も更ける頃、風呂上がりに美味しそうに牛乳を飲んでいた柊麗の話を友美は、光としていた。
「柊麗まさか……牛乳を極めるとか言わないよな……」
「うーん分からないわ」
光が恐る恐るいうので、思わず友美は、笑った。
「でも牛乳瓶は、気に入ってたわね」
「牛乳瓶をコレクションするとか言わないでほしい……」
「でも言いそうよね??」
「それが柊麗だから……」
光は、困った顔をし言うと、友美は、早速ある疑問をぶつけた。
「光って牛乳は、こだわらないの??」
「牛乳は……色々ありすぎるからなぁ……」 「色々とは??」
友美は、種類のことだろうかと思ったが、どうやら違うらしい。
光は、遠い目をして言う。
「種類や価格帯は、もちろんのこと、なによりその年の気候やらで味変わるんだ……」
「気候!? 牛乳に旬があるの!?」
「旬というか牛の過ごし方やストレスによって味が変わる。だから季節によって味がけっこう変わるんだ」
「なるほど」
「だから色々試してみたけど、まぁいいかとなって今に至る」
試したことがあったことに友美は、やはりかと思いつつもある疑問が。
「光いつ試してたの?? かれこれ、十年以上光と住んでるけど、私知らなかった」
「そりゃ知らないよ。友美が入院してる間の事だから」
友美は、驚いた顔をすると言った。
「そりゃ知らないわ!!」
「あの時少しでも栄養のあるものをと色々模索してて、その時に牛乳も追求したんだが……」
「まぁいいかなと思ったと」
「そういうこと」
なかなか牛乳の真の追求は、難しいのかもしれない。
友美は、牛乳瓶を炬燵の上に置く。
「友美それ柊麗が飲んでた……」
「ジャージー牛乳よ!! いる??」
光は、頷くと、友美は、立ち上がる。
「冷蔵庫にあるから取ってくるわ!!」
光は、頷くと、友美は、キッチンにそして戻ってくるの、クッキーも持ってきていた。
「このホロホロのクッキーと牛乳がたまらないのよねぇー」
「確かに美味しい」
光は、牛乳瓶を受け取ると、いい、友美は、彼のとなりに座った。
「では、いただきます!!」
友美は、瓶を開けると、早速クッキーをお供に牛乳を飲む。
甘く濃厚な牛乳に美味しいと思いながら、食べているの視線を感じた。
「友美ついてる」
光は、微笑むと友美の口についたクッキーの欠片を取った。
優しい笑みを浮かべる光に友美は、思わず恥ずかしそうに目を伏せた。
「……ありがとう」
友美は、そういうとクッキーを食べた。
「美味しいー」
「それは、よかった」
瓶を開け、牛乳を飲みながら、光は、微笑む。本当に可愛いなと友美を見て。
「この牛乳美味しいな……」
「これは、柊麗がはまりそうなこといってたのわかるわよねー」
「確かに」
しかし値段は、優しくない。
友美と光は、家計的には、はまらないでほしいなと思いながらも、娘にこの牛乳をまた飲ませてあげたいなと思うのであった。